無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト

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第12話「世界樹の声と、ふたりの仲間」

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 それは、ある日を境に、じわじわと始まった。

 最初は――ただの“疲れ”だと思っていた。

 水汲みの途中、急に視界の端がぼやける。
 洗濯物を干しているとき、耳鳴りみたいなざわめきが混ざる。
 夜、ベッドに横になると、瞼の裏側で“知らない森”の色がちらつく。

(……ちょっと、疲れてるだけ)

 そう思い込もうとしていた。

 でも、数日たっても、その“ノイズ”は弱まらなかった。
 むしろ、少しずつ、少しずつ、増えていった。

 ◇ ◇ ◇

「……あ、また」

 それは、水桶を片手に、井戸へ向かう途中だった。

 朝の光は柔らかく、空気も涼しいのに――突然、頭の奥がぎゅっと締め付けられた。

 キーン、と耳鳴り。
 それと同時に、視界が一瞬“別の何か”で塗り替えられる。

 暗い森。
 樹が立っている。
 けれど、葉がほとんどなく、枝は折れている。
 地面には黒い水たまり。
 そこから、ぬめっとした瘴気が立ち上がる。

(……ここ、どこ)

 フィルナの森ではない。

 もっと深く、もっと広く、もっと荒れている。
 風の匂いも違う。
 土が固く、古く、泣いている。

 「助けて」とも「苦しい」とも言葉にならない何かが、土の奥から響いてくる。

 胸の奥の灯りが、びくりと反応した。

「っ……」

 思わず、水桶の取っ手を落としかける。

 地面に置いて、額に手を当てた。

 脈打つような頭痛。
 目の奥が熱い。
 吐き気とまではいかないが、胸のあたりがざわざわする。

(大丈夫、大丈夫……ここはフィルナ。さっきのは“よそ”)

 自分に言い聞かせる。

 深呼吸。
 肺に入ってくる空気は、たしかに澄んでいて、冷たくて、優しい。

 けれど、意識の一部はまだ“あっち”に引きずられていた。

 遠く離れたどこかの森。
 瘴気に沈みかけた湖。
 乾いて割れた大地。

 その断片的なイメージが、脈打つたびに頭の中へ流れ込んでくる。

「……世界樹の、声……?」

 呟いた言葉は、風にすぐさらわれた。

 胸元のペンダントが、かすかに揺れる。
 木の感触はいつもと変わらないのに、そこから伝わる“世界の広さ”だけが日に日に増していく。

 遠くの森の悲鳴。
 干上がった湖の嘆き。
 土に眠る種の、かすかな呼吸。

 それらが、全部、ごちゃ混ぜになって押し寄せてくるのだ。

 世界樹の末裔として、“繋がる能力”に目覚めた代償――
 そう言われれば、納得はいく。

 納得は、する。
 でも、慣れるには、重すぎた。

「クレア?」

 背後から名前を呼ばれて、肩がびくっと跳ねる。

 振り向くと、マリアがそこにいた。
 鎧の腰帯を締め直しながら、こちらをじっと見ている。

「……顔色、悪いな」

「そ、そうですか?」

「そうだ。白さが一段階増してる」

「そんな単位で……」

 乾いた冗談にしようとしたのに、声も笑いも弱々しかった。

 マリアは一歩近づき、クレアの額に手を伸ばす。

「熱は……ないな」

「はい。前みたいな、あの“焼ける感じ”はないんです。ただちょっと、頭が……」

「頭痛か」

 マリアの眉が、かすかに寄る。

「瘴気の後遺症か、加護の影響か……まあ、どっちにしても無理はさせられん。今日の水汲みは半分でいい」

「でも、それだと皆さんの――」

「いいから」

 短く遮られた。

 いつも通りのぶっきらぼうな声。
 だけど、その裏側にちゃんとした心配があるのが分かる。

「無理してぶっ倒れられても困る。お前が倒れたら、ノエルが二倍働く羽目になる」

「なんでそこでノエルさん」

「ざまあみろってやつだ」

 ふ、と口角が上がる。

 マリアは、それ以上踏み込んで聞いてこなかった。

 「どんな頭痛か」「なにか見えたのか」
 そういう質問も一切しない。

 ただ、「体調が悪そうだから、仕事を減らす」。
 それだけ。

(……聞かないでいてくれるの、ちょっと助かる)

 説明できない。
 説明しようとすると、かえって混乱しそうになる。

 “遠くの森が泣いてます”なんて言ったら――
 さすがのマリアでも、眉をひそめるだろう。

 だから、この距離感がありがたい。

 ◇ ◇ ◇

 夜になると――それは、もっとひどくなる。

 昼間は、まだ雑役の仕事で気を紛らわせることができた。
 目の前の皿、洗濯物、水桶。
 そういう“今ここ”に意識を集中させれば、“遠くの声”は少しだけ薄くなる。

 でも、夜。

 灯りが落ちて。
 マリアもノエルも、それぞれのベッドで寝息を立てて。
 部屋が暗闇と静けさに満たされたとき。

 ――その静けさの隙間に、“世界のざわめき”が入り込んでくる。

(……また、これ)

 ベッドの上で、膝を抱えてうずくまる。

 瞼の裏に、次々とイメージが流れ込んでくる。

 遠くの山脈。
 そのふもとの枯れた森。
 干上がった湖の、ひび割れた湖底。
 砂に埋もれた街の廃墟。
 灰色の空。

 画面が切り替わるたび、頭の奥がぎゅっと締め付けられる。

 痛い。
 重い。
 うるさい。

 言葉にならない悲鳴や嘆きが、骨の中まで染み込んでくるみたいだった。

(わたし、全部受け止められるほど、強くないのに)

 両耳を塞いでも、意味がない。
 音じゃない。
 感覚そのものが、流れ込んできている。

 世界樹の根が、世界中に伸びていたとき。
 そこを通っていた“情報”の量を、ほんの一部だけでも覗いてしまったような感覚だった。

(“気付け”なんて言ったの、簡単に言いすぎですって……)

 思わず、誰にともなく文句を言いたくなる。

 世界樹の声は、今夜は沈黙していた。
 あのざらついた優しい声はない。
 あるのはただ、世界中の“壊れかけた場所”の息遣いだけ。

「……いっそ、全部切れたら」

 小さな声が零れる。

「なにも聞こえなくなったら、楽なのかな」

 そんなことを考えてしまう自分に、うっすらと嫌悪が湧く。

 だって、それは――“見ないふり”に他ならないから。

 誰かが苦しんでいる。
 どこかが壊れかけている。

 それを知ってしまったのに、見ないふりをするのは、きっと、とてもズルい。

(だけど……)

 頭を抱える指先が、震えた。

(今のわたしには、“知ってるだけ”で、なにもできない)

 フィルナの森を浄化した。
 それは、事実だ。

 でも、それは“ここ”にある傷だけ。
 世界に散らばったすべての傷を前にすれば、本当にちっぽけだ。

「……っ」

 目の奥が熱くなり始めた、そのとき。

「おーい」

 ノックも合図もなく、扉がそっと開いた。

「クレア、起きてるか?」

「っ!? ノ、ノエルさん……?」

 慌てて膝を下ろし、寝巻きの裾を整える。

 ノエルは、暗闇に慣れた目を細めながら、部屋に入り込んできた。
 手には、湯気の立つカップ。

「隊長にはバレないようにって思ったけど、まあバレたらバレたで怒られりゃいいや」

「どういう理論ですかそれ……」

「いいからこれ」

 ノエルは、クレアの手にカップを押し付けた。

 中には、薄く淹れた薬草茶。
 眠りを少しだけ深くする、マリアお手製のブレンドだ。

「頭痛いんだろ?」

「……どうして」

「分かるわ。顔見りゃ」

 ノエルは遠慮なくベッドの端に腰を下ろし、壁に背を預けた。

「最近のお前、“遠く見てる顔”すること多いからな。
 前の瘴気のときもそうだったけどさ。見たくもねえもん、いっぱい見えてんだろ」

「……そんなに、分かりやすい顔、してます?」

「まあな。俺じゃなくても、隊長も村の連中も、薄々気づいてると思うぞ」

「うそ」

「マジ」

 クレアは思わずカップを握りしめた。

 知られたくなかったわけじゃない。
 ただ、「余計な心配をかけたくない」と思っていた。

「でもまあ」

 ノエルは、腕を組んで大げさにうなずく。

「“心配されたくない”って考えるやつほど、だいたい一番心配されてるからな」

「……そんなものですか」

「そんなもんだ」

 クレアはカップを口元に運び、一口すする。

 少し苦くて、少し甘い。
 喉を通って、じんわりと胃のあたりに温かさが広がっていく。

 ノエルは、明かりがわりに持ってきた小さなランプの火を弱くした。
 ぼんやりした光が、部屋をほどよく照らす。

「で、“どんな風に”しんどいんだ?」

 唐突な問い。

 マリアは「聞かないでいてくれる優しさ」だったけれど、ノエルは「聞いてくる優しさ」だった。

 どっちが楽か――答えは簡単じゃない。
 でも今は、少しだけ、誰かに話してみたい気分だった。

「……変な夢、みたいなのを、起きてるときにも見るんです」

 クレアは、言葉を選びながら話し始めた。

「知らない森。枯れた木。干上がった湖。……ここじゃない、どこか」

「ふむ」

「声、というか……感情、みたいなのも一緒に入ってきて。
 苦しいとか、寂しいとか、痛いとか。
 それが一度にどーっと押し寄せてきて、頭が、ぐちゃぐちゃになりそうで」

「それはしんどいな」

 ノエルは、変に否定も肯定もしないで、ただ素直にそう言った。

 その「それはしんどい」の一言が、妙に嬉しい。

 変だとか、おかしいとか、怖いとか。
 そういう言葉で処理される前に、「しんどい」と受け止めてくれたことが。

「世界樹の……“根”みたいなものが、まだ世界のあちこちに残っているって聞きました。
 その欠片たちが、たぶん、少しずつ、ここに“繋がってきてる”」

「お前の中へ?」

「……はい。末裔だから、なのかもしれません。でも、だからといって、全部見ろ、全部聞けって言われているみたいで」

 そこまで言って、クレアは急に怖くなった。

 これを話したことで、「やっぱりお前は普通じゃない」と距離を取られたらどうしよう――
 そんな恐怖が、喉元までこみ上げてくる。

 ノエルは、しばらく黙って天井を見上げていた。

「……なあ、クレア」

「はい」

「世界樹の末裔だかなんだか知らねえけどさ」

 さらっと、核心の単語を口にする。

「っ、聞いてたんですね?」

「そりゃな。お前、寝言でそれっぽいことちょいちょい言うし」

「うそでしょ……」

「冗談だ」

「ノエルさん!」

「半分な」

「半分あるんですか!?」

 思わず声が裏返る。

 ノエルは小さく笑い、それから真面目な顔でクレアを見た。

「まあ、末裔だろうが世界樹だろうが、なんだろうが――」

 そこで、一度言葉を切る。

「“あんたはあんた”なんだろ?」

 あまりにも、簡単な言葉。

 でも、その簡単さが、胸にすとんと落ちた。

「……“わたしはわたし”、ですか」

「そう」

 ノエルは、手のひらをひらひらさせる。

「世界中の森の悲鳴が聞こえようが、湖が泣いてようが、種がくしゃみしてようが」

「種はくしゃみしません」

「比喩だよ」

「比喩が雑です」

「はいはい」

 やりとりに、少しだけ笑いが混ざる。

 ノエルは続けた。

「どんなもんが聞こえてこようとさ、“クレア”っていう人間がここにいるって事実は変わらねえだろ。
 飯食って、皿洗って、バケツ運んで、時々森ぶっ壊して――」

「最後のだけおかしいです……」

「おかしいけど、まあそれも含めて“お前”だ」

 肩をすくめるような軽さで言うのに、その一言は不思議と重みがあった。

「世界樹の末裔だからって、“全部一人で背負わなきゃいけない”って決まりはねえよ」

「でも……」

「“でも”じゃねえ」

 ノエルは、片目をつむる。

「しんどくなったら、“しんどい”って言え。
 頭痛いなら、薬草茶の一杯でも取りに来い。
 森がうるさいなら、俺がもっとくだらねえ話でかき消してやる」

「くだらないんですか、自覚あるんですね」

「おう、誇りにしてる」

 即答したそのふざけた口調に、クレアはつい吹き出してしまう。

 笑った瞬間、頭の中のざわめきが、ほんの少しだけ遠ざかった。

(……なんだろう)

 世界中の“悲鳴”が、ノエルのどうでもいい冗談に負けている気がして、ちょっと可笑しい。

「隊長もさ」

 ノエルは、壁のほうを顎で示した。

「本当は色々聞きたいことあると思うぞ。“何が見えてる?”とか、“本当に大丈夫か?”とか」

「……ですよね」

「けどあの人、お前が話す気になるまで待ってる。
 だから俺は、その前座だな。話す気になるまで、横でうるさくしてる係」

「“うるさくしてる係”って」

「重要な役職だぞ?」

 胸を張るノエルに、クレアは首をかしげる。

「マリアさんは、“待っててくれる係”ですか?」

「そうだな。
 隊長は、“何があっても構え崩さない係”かね」

「名前が長いです」

「あとお前は、“よく分かんないけど世界と繋がっちゃった係”」

「最悪の命名センスです」

「だろ?」

 本当に、誇りにしてそうな顔で言うから困る。

 でも、その“係”という言い方は、少しだけ気分を軽くしてくれる。

 役目はある。
 でも、それは“ひとりきりの義務”じゃなくて、“役割のひとつ”。

 そう思えたなら――少しだけ、息がしやすい。

 クレアは、カップの底に残った薬草茶を飲み干した。

 胃のあたりが、ぽかぽかと温まっていく。

「……わたし、できるなら」

 ぽつりと、言葉が零れる。

「ここで、マリアさんやノエルさんと一緒に、静かに暮らしたいです。
 毎日、水汲んで、洗濯して、ご飯食べて……時々森に怒られたりしながら」

「“時々森に怒られる”ってどんな生活だよ」

「今もそんな感じです」

「否定できねえ」

 ノエルは苦笑し、それから少し真面目な声で言った。

「そう思うならさ、その“静かに暮らしたい”って願いも大事にしろよ」

「え……?」

「世界樹の末裔だからって、“大きなことだけ願え”なんて、誰も言ってねえ。
 “ここで静かに暮らしたい”って願いは、ちゃんと――」

 胸元を指さす。

「――“お前の”願いだろ?」

「……はい」

 胸の奥の灯りが、小さく、でも確かに揺れた。

 世界樹の声が、“欠片を探せ”と言う。
 世界中の傷が、“見てくれ”と訴えてくる。

 その中で、「ここで静かに暮らしたい」と願うのは――もしかしたら、わがままなのかもしれない。

 でも、そのわがままを否定しないでくれる人が、目の前にいる。

「……ありがとう、ございます」

 クレアは、小さな声でそう言った。

 目尻が少し熱くなっているのを誤魔化すために、布団の端をぎゅっと握る。

 ノエルは「おう」とだけ答えた。

 それ以上、余計なことは言わない。
 ただ、隣で欠伸を噛み殺しながら、しばらく天井を眺めていた。

「そろそろ戻るわ。隊長に見つかったら説教だし」

「はい……」

「あとさ」

 立ち上がりかけて、ノエルはふと振り返る。

「本当にしんどくなったら、“大丈夫です”って言うな」

「……」

「“助けてください”って言え。
 言った瞬間、“それを聞いた俺らの責任”になるからな」

 その言葉は、とてつもなく重くて。
 そして、とてつもなく優しかった。

「……分かりました。たぶん、がんばって、言います」

「“がんばって言う”って言い方がもう“言わなそう”なんだけど。まあいいや」

 ノエルはひらひら手を振り、部屋を出て行った。

 扉が閉まる音。
 足音が遠ざかっていく。

 クレアは布団の中で、そっと膝を抱え直した。

 さっきまで、押し寄せるイメージで埋め尽くされていた頭の中は――今は、ずいぶん静かだった。

 遠くの森。
 干上がった湖。
 乾いた土。

 それらは、相変わらずそこにある。
 声も、完全に消えたわけじゃない。

 でも、その上に――マリアの無言の気遣いと、ノエルの不器用な冗談と、「ここで静かに暮らしたい」という自分の小さな願いが、ふわりと毛布みたいにかぶさっていた。

(……あんたはあんた、か)

 胸の奥で、灯りがちろちろと燃える。

 世界樹の末裔。
 森を浄化する者。
 エルフォルト家の娘。

 いろんな名前が、彼女の上に貼りついていく中で――

 「クレア」という、ひとりの人間としての名前を、ちゃんと呼んでくれる人たちがいる。

 その事実が、今は何よりも心強かった。

「……おやすみなさい、マリアさん。ノエルさん」

 小さく呟いて目を閉じる。

 遠くの森のざわめきは、まだかすかに聞こえる。
 でも、その手前で、フィルナの夜風の音が優しく揺れていた。

 ここでの生活が、静かで、穏やかで、続いてほしい――

 そんな小さな願いが、世界樹の根のどこかに届いたかどうかは、まだ誰も知らない。
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