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第17話 沈黙の王国
しおりを挟む任命の言葉は、驚くほど短かった。王妃が扇を一度伏せ、「宰相に」とだけ。印章の赤が紙に沈み、私の肩に静かな重さが乗る。歓声はない。拍手もない。意図的に、そうした。音が多いと、人は“出来事”だと勘違いするから。これは“作業”だ。床を張り替える作業。私は一礼して、視線だけでカイルと王妃に合図を送る。
「セレナ宰相」
初めて聞く呼び名は、薄い金属のような響きがした。私の名前の前に、工具の名前がくっついた感じ。使い倒して、傷だらけにすれば、馴染むと思う。今はまだ新しい。
その日の午後、最初の閣議。長机の上、紙の山の匂いがいつもより濃い。財務、治安、工房、港湾、郵便、医薬、魔導――七つの局。各局長の椅子は、半分以上、交代させた。残した者には、それぞれ理由がある。一度、負けても“直せる手”を、私は見たかった。
「本日より、三点を先に走らせる」
私は机の中央に三枚の紙を置く。字は大きく、短い。
一、流路の切り替え(王家私財・救済経路・工事費の再配分)。
二、“声の重さ”の廃止と監査手順(禁環の排除・影布の常設化)。
三、沈黙週間の実施(通達を止め、聞き取りだけをする七日間)。
ざわめきは出ない。出さないように準備したから。王妃の側仕えが扉の外に立ち、扇ではなく砂時計を持っている。私たちの時間は、常に見える。
「沈黙週間?」と港湾局長が眉を動かす。「具体的には?」
「王宮からの“お触れ”を七日止める。その間、役所は日中の張り紙を禁止。代わりに、各区の広場に“聞き取り席”を設けて、紙ではなく口で受ける。夜は鐘を鳴らさない。音のない一週間を作る。――沈黙の意味は、命令を出さずに“耳を増やす”こと」
工房局の若い女局長が、口角だけで笑う。「騒音の少ない週、工房は助かるわ」
「助かって。あなた方が作るものを“見せる”週にもする。数字じゃない、手の跡」
治安局長が手を挙げる。「治安の悪化が懸念されます」
「“音”が少ないと、暴力の気配はよく聞こえる。動きやすい。配置はカイルに」
カイルは立たない。「巡回線は太くしない。むしろ細く、速く。見せるのは『来なかったのに、来たときだけ確実に』」
言葉の無駄がない。机の向こうで、財務局長が喉を鳴らす。「財源は」
「王家私財の流路から戻す。特殊印の支払いは凍結。救済は現物で。――足りない分は、貴族課税の前倒し。高価な“見栄の税”を強化する」
机の端で紙が一枚、静かに滑る。書記の手だ。ペンの音が乾いている。私は最後にもう一枚、薄い紙を置いた。
「『名』は最後。今は構造だけ。違反時、即時公開」
名を呼ばないのは弱さだと言う者もいる。けれど、今は床を先に貼る。床が乾いたあとで釘を打つほうが、音が小さく、よく響く。
会議は一時間で終わった。終わらせた。長い言葉は、最初の一週間で人を疲れさせる。帰り際、老司書フロレンスが私室の前で待っていた。杖で靴底を一度鳴らし、言う。
「沈黙週間、よい。紙のためにも」
「紙のため?」
「紙は湿りを嫌う。静かな空気のほうが、長く持つ」
「国のためと同じね」
彼は笑わない。笑わない代わりに、銀の匙をひとつ、私の掌に置く。「食べるためにも」
「理解した」
夜。灯りを落とした執務室は、音がない。新しい机、新しい椅子、新しい紙、新しい印。何もかもが“新しい疲れ”を連れてくる。私は鏡に向かい、仮面を外し、笑いの角度を確かめる必要がないことを確認してから、窓枠に腰を掛けた。外の月は昨夜よりも白い。白は、時々ひどく冷たい。
「宰相殿」
ノックは一度。カイル。彼は部屋に入らず、扉の影で止まる。
「報告。沈黙週間の広場、騎士三人ずつ。合図は鈴。短く一回が“退け”、二回が“止まれ”、三回が“戻れ”。いつも通り」
「ありがと」
「もうひとつ。王都の南、市場の端。『沈黙』を悪意に使おうとしている耳がある。名はまだない。音を拾う」
「拾って。……ねえ」
「ん」
「私、宰相に向いてるかな」
扉の影が少しだけ揺れた。彼は言い淀まずに答える。
「床を張る人に、向き不向きはない。張るかどうかだけだ。お前は張る」
「直線」
「直線」
返事はそれで終わった。扉は閉じ、音は戻らない。静けさは、私の味方であり、敵でもある。味方のときは、考える時間をくれる。敵のときは、心の中の空洞を大きくする。私は“器”を開け、怒りの糸を細く巻き、悲しみの霧を小さく折り、恐れの点を掌の真ん中に置いた。並べる。混ぜない。仕事の手順は、感情の手順と似ている。
沈黙週間、初日。王都の鐘は、朝の三つで止まった。広場には椅子が並び、机は置かず、帳面は一冊だけ。記録は“聞いた人の言葉をその人の字で”。文字が書けない人には、絵を描いてもらう。嘘は文字より絵でつきにくい。絵を描くとき、人は自分の時間で“昔”と“今”を並べ直すから。
私は北の広場へ出た。白いテントの下、長椅子。初老の女が最初に座った。肩に布。目の下に影。
「救済が、ちゃんと来るようになったよ」
「不便は?」
「並ぶ時間が短いぶん、近所の揉め事が減った。誰が並んで、誰が並ばないかで喧嘩になってたんだから」
「税のことは?」
「貴族様のパーティーが減ったね。音が少ないと、よく寝られる」
彼女は最後に笑って、「でもね」と続ける。「静かなのは、少し、怖い。昔の嵐の前みたいで」
「嵐は、こっちで起こす。だから、合図を見てて」
「合図?」
「目の前の人が、目を合わせるかどうか」
女は頷いた。立ち上がるとき、腰が軽かった。次に座ったのは、工房の親方。指が黒い。顔が晴れている。
「音が減ったら、若いのの腕が上がった。集中が持つ。――ところで、宰相。うちの税、上がるんだって?」
「上がる。『見栄の税』が先。看板の金箔や、舞踏会の花」
「はは、わかった。金箔は薄くするよ」
「薄くするなら、“技”で見せるほうが得」
「その通り。……ところで、沈黙週間、続けるのかい」
「年に四回。季節の変わり目に」
「いいね。空気が入れ替わる」
親方はそのまま若い見習いの背中を叩いて去った。三人目、四人目。言葉が増えて、音は増えない。不思議な一日。
昼下がり、王妃から短い紙。〈静かで、よく聞こえる〉。私は紙を折り、南の広場へ移動する。市場の端。噂の“悪意の耳”を探す。狙いは簡単、“静けさ”に不安を混ぜる言い方をする口。見つけるのは難しくない。人は恐怖で上手に話すから。
「静かすぎると、陰で何か動いてる合図だぜ」
帽子を深くかぶった男。靴の踵が減っていない。工房街の歩幅じゃない。流れ者の歩き。私は椅子に座らず、木箱に腰かけて彼を見る。
「あなたの言う『何か』って、何?」
「ほら、王家の裏金とか、陰の契約とか、禁呪のなんとか」
「それ、昨日までの話。今日の沈黙は、聞くための沈黙。――ね、あなたは何者?」
「ただの旅の耳だよ」
「耳なら、黙ってもいい」
男は口を閉じない。閉じられない顔。彼の背後で、カイルの影が細く動いた。目だけ合図。私はそれで十分だった。
「あなたの噂は、七日後に必要になるかもしれない。今は要らない」
男は肩をすくめ、離れた。足音で彼の出自がわかる。情報屋。噂で食べる者。沈黙週間は彼らの稼ぎを減らす。減らすぶん、別の仕事を見つけてもらうしかない。広場の端に“掲示”を一枚貼る。〈口より手が欲しい。工房見学と短期の稼ぎの案内〉。ジェイルが手を振り、紙を別の広場へ持って走る。彼の早口は、沈黙週間でも健在だ。音が少ないから、彼の息づかいまで聞こえる。
「宰相!」
呼ぶ声。振り返ると、アレンが立っていた。護衛は一歩後ろ。彼は目だけで笑う。「邪魔をしたら叱られる?」
「叱る人、近くにいる」
カイルが“ふっ”と鼻で笑った。アレンは広場を見回し、小さく言う。
「静かだね」
「うん。静かだよ」
「怖い?」
「怖いのは、“私の中の空洞”。沈黙がそこを大きくしようとする」
「埋められる?」
「仕事で。あるいは、時間で。……それでも空くなら、蜂蜜の薄いスープでごまかす」
アレンの目が、ほっと笑う。「それ、うまかった?」
「うん。ちゃんと“薄い”のが、よかった」
「今度は俺にも」
「一口だけ」
「半分くれ」
「交渉は下手ね、殿下」
短いやりとりで、広場の空気が少し軽くなる。彼はそれをわかっていて、すぐに退いた。王太子は今、私の邪魔をしない。彼自身が“床に立ち直る”途中だから。
夜。沈黙週間の初日の終わり。私は書斎で一人になった。耳に残るのは、昼間の「ありがとう」よりも、「静かで少し怖い」の方だった。静けさに耐える力は、鍛えないと増えない。私自身が、今、鍛えられている。心の中の虚ろが、音を欲しがる。音で埋める癖を、私は昔、持っていた。今は、沈黙で埋める。
ノック。ジェイルが顔を出す。頬が上気して、紙束を抱えている。
「初日の書き取り、全部写しました。文字の書けない人の絵も、控えを」
「早いね」
「眠れないので」
「フロレンスの匙を、噛んじゃだめだよ」
「噛んでません!」
彼の早口に、救われる。紙束の一番上に、白薔薇の絵。子どもの手。丸と棒で描かれた花。私は指で、その線のぎこちなさを辿る。春、白薔薇。過去の章の、兆し。喉の奥が軽く熱くなる。熱は、厄介じゃない。動くための合図。
「ありがとう、ジェイル。……ねえ、沈黙週間が終わったら、『読み上げの夜』を作ろう」
「読み上げ?」
「文字と絵を、描いた本人に声にしてもらう夜。私は聞く。王妃も聞く。殿下も、たぶん」
「いいですね。音の戻し方として、上等です」
彼は踵を返しながら振り向き、「宰相」と言い直す。「セレナ様。――“宰相様”って呼ぶほうがいいんですか?」
「好きに呼んで。どっちも私だから」
「じゃあ、僕は“セレナ様”で」
「了解」
扉が閉じ、部屋に静けさが戻る。私は机に紙を三枚敷き、ペン先を整える。手帳に三行。
一、沈黙週間・初日。言葉は増えて、音は増えず。
二、悪意の耳、見えた。噂屋は仕事の棚替えへ。
三、心の空洞、依然。だが、埋める手順は覚えている。
最後の一行だけ、少し濃く書いた。濃い線は、夜に沈みやすいから。私は椅子を離れ、窓を開ける。月が、沈黙の王国を撫でる。音がないぶん、匂いがよく届く。紙、土、鉄、花。生きている匂い。
「セレナ」
背中に直線。カイルが、珍しく部屋に入ってきた。彼は机に近寄らず、壁にもたれて言う。
「沈黙は、続けられる」
「うん」
「お前は、続けられる」
「たぶんね」
「虚ろなら、俺が音になる」
彼の言い方が、今日は少しだけ不器用だった。私は笑いかけて、笑いすぎないようにした。笑いで角が丸くなると、仕事が遅くなるから。
「――ありがとう。じゃあ、今夜は、鈴じゃなくて、声で」
「了解」
彼は「おやすみ」と言わずに退出した。言わないほうが、今夜は合っている。扉が閉まる音が、いつもより小さい。私はベッドに体を投げ、天井に向けて、ひとことだけ置く。
「明日も、静かにやる」
返事はない。ないことが、今夜は力になる。沈黙の王国は、耳を育てるために作った。私自身のために作ったのかもしれない。権力の椅子は静かだ。静かだから、虚ろも響く。響く音を、私は数える。数えながら、やるべきことを一つずつ、置いていく。床板。釘。影布。砂時計。蜂蜜の薄いスープ。どれも、私の“好み”になるのだと思う。
そうやって、私は目を閉じた。沈黙は、眠りの前でやっと“優しい”に変わる。明日、広場でまた聞く。「静かで、少し怖い」――その次に来る言葉を、私はまだ知らない。知らないから、起きていられる。起きて、働ける。虚ろは、働く人間の空隙。なら、抱えて進めばいい。私は宰相。床を張る人。静けさの中で、国を整える人。
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