【石のやっさん旧作】卑怯道!!僕は弱いんです。いじめないで下さい。だけどそれ以上いじめるなら...殺すよ。外伝

石のやっさん

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省吾篇 黒き炎を身に宿して

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僕は祥子を探していた。
何時もなら気にはしなかったが、今日は今朝からあんな事があった。
だから、何気なく祥子の様子を見ていた。
昼休みが過ぎても祥子はクラスに帰ってきていないらしい。
校舎を探し回り、何処にも居なかったので、噂のある旧部室にいって見た。
そこは大河がいつも居て、他の生徒は近づかない場所だった。
最初、誰も居ないように思えたが、はじの方でブルーシートに包まっているいる人がいた。
僕は静かに近づいた。
女の子だ。裸の女の子が震えていた。
「祥子?」
「お兄ちゃん、、わあああああああああああああああん」
泣いている祥子を僕は見た。 その祥子の顔は痣だらけだった。
鼻はもしかしたら折れているのかも知れない。鼻血だらけだった。更に前歯が2本折れていた。
頭を触ると恐らく切れているのかヌルっと血が付いた。体は痣だらけで傷がついて無い場所がない
。 
僕は泣き止むまで祥子を抱きしめていた。
祥子は落ち着くと何があったのかポツリポツリ話し始めた。
僕は、祥子が大事な物が失われてなかった事を少しだけ安堵したが、今の状態の祥子を見て初めて殺意を覚えた。
僕は祥子が落ち着くのを待つとジャージを着せてタクシーに乗り病院へと連れて行った。
病院へ連れて行き、母さんに電話を掛けた。
母さんはパートが終わり次第病院に来てくれるそうだ。
診察の間も祥子は怯えたように僕の手を離さなかった。
診察の結果は、祥子の鼻の骨は完全に折れていた。その傷は場合によっては残るかも知れない。歯は前歯の2本以外にも複数折れていて入歯が必要になるそうだ。肋骨にも足にも罅が入っていた。事件性を感じた医者は警察にも連絡をしたらしく警官が二人病院に来た。 
祥子は今、治療を終えて病室で寝ている。
僕は、両親と警官に事情を聴かれた。
最初、両親はかなり憤っていたが、相手が大河であると解ると急に静かになった。
聞いていた警官も最初は暴行、傷害という言葉を使っていたのに相手が大河だと解ると急に「未来ある子供同士の事だから大きくしてはいけない」その様に言い出した。
「ここまでの事なのに警察は本当に何もしてくれないんですか?」僕が責めるように言うと、警官の一人は悔しそうな顔をして「大河絡みは警察でもどうしようもできないんだ。すまない」と謝られた。

そうか、家の親も警官も大河は怖いんだ。確かに僕だって怖かったさ、だけど憎しみって怖さを凌駕するんだな。
もう怖くも何ともない、僕なりの方法で大河に復讐してやるよ。

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