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祥子篇 吊るす
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私が最初に殺す相手に選んだのは大河涼子だった。
何故かって言えば、此奴しか住所が解らないから。
他の人は何処に居るか解らない。
だけど、大河涼子だけは幸三の連絡先として慰謝料を両親が貰う時にメモをとっていた。
だから、家を探せば何処かに住所のメモがあるはずだ。
さて住所は解ったけど何からすれば良いのかな?
まずは、住所でもネットに晒せば良いのかな?
私は漫画喫茶に行くと「レイプ殺人犯の姉として大河涼子の住所」を幾つかのサイトに晒してみた。
1週間ほど様子を見たけど、何も起きなかった。
仕方がない、直接押しかけてみよう。
大河涼子の住処にいってみた。
高級マンションではなく何処にでもあるような普通のアパートだった。
私はインターホンを鳴らしてみた。
「大河ですが、、、」
「私は黒木祥子と申します。少しお話しできませんか?」
「黒木さん、、、解りました。今開けます」
涼子は確認すると祥子を招き入れた。
「今、お茶を用意するわね」
私は家の中を見回す。とてもシンプルな部屋で必要な物以外は何も無かった。
「何もない部屋で驚いている?」
「正直もう少し豪華な部屋を想像していました」
「まぁ、一応はお父さんがお金は残してくれたから生活には困らないのだけどね」
「それなら何でですか?」
「私は多分働く事が出来ないからね、お金は大切に使わないと」
「何故ですか?」
「殺人犯の姉じゃ、なかなか採用は難しいのよ。それに元お嬢様だから大した仕事も出来ないしね」
「そうかも知れませんね」
「それで、今日は何の用なのかしら? 何か言いたい事があるなら聞くわよ」
「兄への謝罪文を書いてくれませんか?」
「兄への謝罪文? もう慰謝料も払ったし、弟は刑務所に入って死刑囚終わった事だわ」
「えぇ確かに、だけど大河家の人間は殺された兄に誰も謝ってくれてません」
「父は謝ったと思うのだけど違う」
「いえっ 両親には謝っていましたが兄本人には誰も謝っていません。貴方の弟さんは未だにあれだけ証拠があるのに、無実だばっかり、死んだのは兄なんですよ」
「そう言われればそうかも知れないわ、私もあの事件で婚約者も何もかも全て失ったから謝ってないわ」
「だから、兄に謝って欲しいのです」
「わかったわ、どうすれば良いの? お墓参りでもすれば良いのかしら?」
「そうですね、兄への謝罪文を書いて貰うのはどうですか?」
「謝罪文? そんな物どうするの?」
「兄のお墓に入れて貰おうかと」
「それで気が済むなら書くわよ」
「それじゃお願い致します」
祥子は謝罪文の確認をした。
「これで満足かしら」
「そうですね」
祥子は涼子の後ろに回ると首にロープを掛けるとそのまま締めた。
「なっ何で」
「だって貴方も婚約者も生きているじゃないですか、、、本当に謝るつもりなら死ぬべきです」
「何でよ、私は何も、何もして、、ゲヘゴホ」
「貴方は悪くないわ。だけど大河武士の身内でしょう?私は大好きなお兄ちゃん殺されたんだよ! 同じ思いを武士や幸三に思い知らせるには身内を殺さなけりゃ解らないでしょう?」
「ゴホゴホ、だけど、、、死にたく」
「死にたくないって言うの? だけど駄目」
「そう、、、、ゴホゴホ、、解ったわ」
涼子は抵抗をやめた。暫くすると体から力が抜け息をしなくなった。
そのまま祥子はドアに涼子を吊るすとその近くに謝罪文を置いた。
これで自殺に見えるだろう。
幸いな事に涼子のスマホには幸三の連絡先が入っていた。
私の気は全然晴れなかった。
それは、思ったより涼子が善人だったからかも知れない。
だけど、仕方ないお兄ちゃんを殺した人の家族なんだから。
そう自分に言い聞かせ私はそこを後にした。
何故かって言えば、此奴しか住所が解らないから。
他の人は何処に居るか解らない。
だけど、大河涼子だけは幸三の連絡先として慰謝料を両親が貰う時にメモをとっていた。
だから、家を探せば何処かに住所のメモがあるはずだ。
さて住所は解ったけど何からすれば良いのかな?
まずは、住所でもネットに晒せば良いのかな?
私は漫画喫茶に行くと「レイプ殺人犯の姉として大河涼子の住所」を幾つかのサイトに晒してみた。
1週間ほど様子を見たけど、何も起きなかった。
仕方がない、直接押しかけてみよう。
大河涼子の住処にいってみた。
高級マンションではなく何処にでもあるような普通のアパートだった。
私はインターホンを鳴らしてみた。
「大河ですが、、、」
「私は黒木祥子と申します。少しお話しできませんか?」
「黒木さん、、、解りました。今開けます」
涼子は確認すると祥子を招き入れた。
「今、お茶を用意するわね」
私は家の中を見回す。とてもシンプルな部屋で必要な物以外は何も無かった。
「何もない部屋で驚いている?」
「正直もう少し豪華な部屋を想像していました」
「まぁ、一応はお父さんがお金は残してくれたから生活には困らないのだけどね」
「それなら何でですか?」
「私は多分働く事が出来ないからね、お金は大切に使わないと」
「何故ですか?」
「殺人犯の姉じゃ、なかなか採用は難しいのよ。それに元お嬢様だから大した仕事も出来ないしね」
「そうかも知れませんね」
「それで、今日は何の用なのかしら? 何か言いたい事があるなら聞くわよ」
「兄への謝罪文を書いてくれませんか?」
「兄への謝罪文? もう慰謝料も払ったし、弟は刑務所に入って死刑囚終わった事だわ」
「えぇ確かに、だけど大河家の人間は殺された兄に誰も謝ってくれてません」
「父は謝ったと思うのだけど違う」
「いえっ 両親には謝っていましたが兄本人には誰も謝っていません。貴方の弟さんは未だにあれだけ証拠があるのに、無実だばっかり、死んだのは兄なんですよ」
「そう言われればそうかも知れないわ、私もあの事件で婚約者も何もかも全て失ったから謝ってないわ」
「だから、兄に謝って欲しいのです」
「わかったわ、どうすれば良いの? お墓参りでもすれば良いのかしら?」
「そうですね、兄への謝罪文を書いて貰うのはどうですか?」
「謝罪文? そんな物どうするの?」
「兄のお墓に入れて貰おうかと」
「それで気が済むなら書くわよ」
「それじゃお願い致します」
祥子は謝罪文の確認をした。
「これで満足かしら」
「そうですね」
祥子は涼子の後ろに回ると首にロープを掛けるとそのまま締めた。
「なっ何で」
「だって貴方も婚約者も生きているじゃないですか、、、本当に謝るつもりなら死ぬべきです」
「何でよ、私は何も、何もして、、ゲヘゴホ」
「貴方は悪くないわ。だけど大河武士の身内でしょう?私は大好きなお兄ちゃん殺されたんだよ! 同じ思いを武士や幸三に思い知らせるには身内を殺さなけりゃ解らないでしょう?」
「ゴホゴホ、だけど、、、死にたく」
「死にたくないって言うの? だけど駄目」
「そう、、、、ゴホゴホ、、解ったわ」
涼子は抵抗をやめた。暫くすると体から力が抜け息をしなくなった。
そのまま祥子はドアに涼子を吊るすとその近くに謝罪文を置いた。
これで自殺に見えるだろう。
幸いな事に涼子のスマホには幸三の連絡先が入っていた。
私の気は全然晴れなかった。
それは、思ったより涼子が善人だったからかも知れない。
だけど、仕方ないお兄ちゃんを殺した人の家族なんだから。
そう自分に言い聞かせ私はそこを後にした。
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