ウサギの牙 いつか狼やトラを殺す素質…

石のやっさん

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第26話 決勝戦

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「げっ、サクヤヒメが居る」

「げって何かな? 少年…美人で可愛いいサクヤヒメが迎えてあげたのに…」

ヤバいな…なんで休憩用の部屋に居るんだよ…

神9怖ええよ…不機嫌オーラ出しているだけで…殺されそうな気がする。

「いや、サクヤヒメさんが幾ら綺麗でも抱けないでしょう?」

「へっ…あはははははっ少年妄想しちゃったか?確かにこの部屋には無料の娼婦を呼ぶサービスがあるものね…もしかして童貞?」

「違います」

「あはははっ見栄張らないで良いよ…調査済みだから、げらげら」

「知っているなら聞かないで下さい」

「そうだね…あ~可笑しい…一応神9って殺人系アイドルだから、まぁ一応恋愛は自由だけど…自粛しているから出来ないなぁ~ そうだ、だけど少年が、こんなチンケな大会じゃなく…そうだな…プロの殺人鬼の大会で優勝したら…そうだねお姉さんが童貞を貰ってあげる…」

プロの殺人鬼の大会?

「プロ?」

「そう…プロ…嫌だなぁ~この大会で優勝すれば…まぁ組織の名簿にプロとして登録されるよ…殺しの依頼の斡旋もくるし、今以上に待遇は良くなるからね…頑張りな…」

「ありがとうございます…サクヤヒメさんは優しいですね」

「まぁ、アンタは私の死んじまった弟に似ているからね」

「そうなんですか…」

「うん…弟を殺したのは私なんだけど…あっ、それじゃ休んでいた方が良いよ」

「ありがとうございます」

「あのさぁ…次は多分勝てない…アマチュアの大会に出るのが…まぁ良いや…恐らく泰明は死んじゃう…だけど、個人的にはあのクソ女…殺してくれたら嬉しいから頑張って」

どうしたんだ…嫌な言い方だ。

それだけ話すとサクヤヒメは去っていった。

◆◆◆

「泰明様 決勝戦が始まります、会場にお越し下さい」

「はい」

頬っぺたを叩き、俺はまた会場へと向かった。

「さぁとうとう決勝戦、この試合の司会と審判は神9の一人イナダヒメが行います…注目の選手ですが…アテナという糞女…」

「おい、私の対戦相手なんだ! ラビットファング? なんで雑魚なわけ…そこの貧相な子供…馬鹿じゃないの瞬殺だよ、瞬殺…」

「おいお前、私が話している最中だろうが…なっ」

彼奴、何しているんだ?

神9のイナダヒメを殴ろうとしたぞ…

「雑魚が偉そうに…神9と言っても8番目…そこに居るツクヨミやアマテラスとは違う雑魚じゃないか? 私が何故アテナを名乗っているか解るか? 神9より強い女神の名前からとったんだ」

いや、他は知らんがアマテラスの方が名前でいうなら強そうな気がする…

「ほぅ…私を愚弄するのか? だったらこの大会、そこの泰明と戦ってお前が勝ったら…私が相手してやる」

「あははははっ、なんで私がイナダヒメみたいな雑魚とやらないとならないの?勝ったら、そうねいきなりナンバーワンじゃ悪いから、ツクヨミ、貴方が相手して下さる」

「いいわ…勝てたら相手してあげる」

「絶対だからな」

「ラビットファング…この女、殺せ」

「あ~ずるい…審判がえこひいきしているーー」

「煩いな…お前は私に喧嘩を売った、神9の私を雑魚だと…もし泰明に勝てたら30秒やろう…30秒で殺してやる」

「そう…まぁ私なら10秒で貴方を殺せるけど」

「私はお前が嫌いだーーっ、そうだ泰明、お前神9好きなんだろう? サクヤヒメのサイン入りブロマイド貰って喜んでいたんだって?そこの馬鹿女、ぶっ殺せ…そうしたら私の着ている『この衣装』をやる」

「いや…」

「遠慮するな…神9好きなんだよな…」

否定したら殺される…アマテラスにツクヨミ…反対側からサクヤヒメが見ている。

「好きです…」

「良し決まった、特別に私の汗が染み込んだこの服やるよ…さぁこれで解らなくなった…神9大好きラビットファングがこのイナダヒメの制服が貰えるチャンスを逃す訳ない…多分そこのアテナを名乗る糞を殺してくれるでしょう…それじゃ決勝戦スタートです」

このアテナという奴…強い。

刀を使うのか…

「あらあら、貴方を殺すと神9とやれるんだって…仕方ないから相手してあげるわ」

「お手柔らかに」

「それではスタートです」

余裕ぶっている…だが決勝は凄く楽だ。

俺はズボンに隠し持っていた、レミントンライアットショツトガンを抜いた。

勿論、柄はピストルグリップ。

「えっ」

ズガンッ

ズガンッ

弾は外さない様に散弾だ。

「ぎゃぁぁぁぁぁーーーー痛ぇぇぇぇぇl――貴様…」

後は適当に距離を…ありゃりゃ刀を落としている。

完全に動けないな。

俺はなかなか死ねないアテナが可愛そうなので刀を拾い滅多刺しした。

「「「「「反則だーーーーっ」」」」」

会場からブーイングが起きている…

イナダヒメが困った顔になった。

「これは庇えない…」

だが、神代は笑ってこちらを見ていた。

「説明するからイナダヒメ、マイクを貸してくれるか?」

「ああっ」

「何処が反則なのですか? 市販品の武器は使って良い筈です…これは鈴木猟銃店で売られている市販品ですよ、弾も同じです」

街で売っているんだから、反則じゃない筈だ。

もし、反則ならルールブックが間違っている。

神代が笑いながらマイクをとった。

「しかし…それは資格が必要なのだろう? 銃刀法違反だ…それだから、刃渡りが短いナイフを君は使っていた筈だ」

「だけど、2回戦目で守があんな包丁を持っていても反則と言われなかった…しかもアテナが持っているのは刀だよ…これから考えたら『売っている物全部』認められるはずだ」

「ほう~所でその銃はどうやって手に入れたんだ?」

「それは鈴木猟銃店の店員さんを殺してですね…」

「成程…」

「俺達は殺人鬼なのだから、問題はない筈です」

「わははははっ、ルールブックを見ればその通りだ…ちゃんと理解しない奴が悪い…所で、そこの馬鹿が神9と戦いたい…そう言っていたがその権利どうする…」

やばいやばいやばい…

「美しく気高い神9と戦うなんて滅相も無い…です…辞退します」

「残念だ…この大会優勝者は ラビットファング…プロとして認め次回からは『本物の殺人鬼』の大会の出場権を与える」

終わった…

今はただ、帰りたい。












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