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第29話 俺の進路
しおりを挟む殺人鬼としての進路ってなんだ。
「殺人鬼の進路ってどう言う事なのでしょうか?」
「この間、君は日本最強殺人鬼決定戦のアマチュアの部で優勝したから、この世界のプロのライセンスを手に入れた…まずはおめでとう」
それって泥沼じゃないか。
ヤバい、もう引き戻せる自信が無い。
「そうなの…ですか」
「そうだよ、プロ、プロフェッショナルだ」
「それ、辞退は…」
「出来る訳ないじゃないか? ボクシングで考えたまえ、お金を掛けて実力をつけようやくプロとして売りだせた選手…スポンサーも付いた…そこで辞めさせる馬鹿は居ないだろう? そんな事をしたら大損だ」
「そうですね…」
聞くだけ馬鹿だな。
「飛び級で大学を卒業して海外で貴族の地位も持っている…そして君の殺人は全て隠ぺいして…タワマンに上場企業の社員…そして美少女奴隷…凄い物を貰ったとか思わないか? うちの会社は国立を出ても入社も難しい会社なんだぞ」
確かにそうだ…俺はもう此処から逃げ出せない。
「ありがとうございます」
「解ってくれれば良いんだ、それで進路だが…」
「どんなのがあるんですか?」
「まぁ大きく分けて」
1. 殺人系アイドル
神9みたいな人気者に…イベントやフアンとの交流を強め組織に貢献
2. 仕事をしながら裏で殺人鬼
普段は会社に出社…会社の揉め事を殺しで補い貢献。
実質殺し屋。ボーナスも貰える
3. 用心棒
裏社会の人間に用心棒としてレンタル。
「こんなのが多いな…ちなみに、何もしなくても問題はない。最低限の義務として『大会』に出場さえしていればな…ただ此処からは経験を積まずに勝てるような大会じゃない…プロともなれば武器は自由だ…非合法の武器も何でもありだからな」
「何でもあり?」
「銃を使っても、用意できるならマシンガンでもOKだ…ちなみに武器さえ用意出来れば勝てると思ったどこかのお嬢様はウージーを持ち込んだが手りゅう弾でバラバラになった…何かしらの経験を積む必要は絶対に生き残るのに必要だ」
「アイドルは経験は積めないのではないですか?」
「殺人系アイドルですから違います…例えば、この間のイベントはある国の要人暗殺ドキュメンタリーで誰が1番先に殺せるか…なんて感じかな…他にも敵対する組織を皆殺しにして歌って踊ったり…そういうのをフアンに買ってもらうの」
「可愛くて殺しが綺麗だから、成立する…やってみるか?『神9の弟分戦慄デビュー』という感じでどうかな」
「無理ですね…その中で言うなら2番一択ですよ…裏社会の用心棒なんて無理ですから…性格的に」
「まぁ、君ならそう言うと思った…当社の社員になっているからそれがベストだね…特別社員だから、個室を用意してあるし、普段は遊んでいて良いからね…殺しの依頼は都度あるが、達成のためのサポートはこちらでするし、先輩殺人鬼からもアドバイスも貰えるから成長出来るよ…うん向いていると思う」
「ええっーーアイドルしないの」
「しない…」
「それじゃ、明後日から会社への出社…頑張れよ」
「解りました」
もう俺は逃げられないな…
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