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1週間…されど1週間…。
さっさと移動したいのですが、王族からの命となると無視するわけはいけません。
身分証も発行して欲しいですしね。
私が希望した身分証は、私とメイドのアリスとマリナ執事のセバスの合わせて3人分でした(私を入れると4人ですね)。
この3人は私が牢に入れられている間、面会やちょっとしたお菓子の手渡し、私の件について世論では何がどう伝わっているのかを噂程度のものから、新聞にのっているものまで色々聞いておりました。
勿論、最初から信じた訳ではありません。
暫く私の協力者である霊体に見張って貰いましたよ。
この件については、既に謝罪し許しを得ております。
私は確かに霊体と話ができますが、やっぱり何かと生きていて信用できる人間は必要です。
生きているからこそ出来ることがありますからね…。
さて、約束の1週間が経ちました。
私は王城へと招待されたのでアリス、マリナ、セバスと共に城へ向かいました。
1人で行けると言ったのですが、私の身を守りたいと3人が口を合わせていうので、今回は付き添って頂くことにしました。
この3人は、暗器等を使いこなせる立派な護衛でもあるのです。
元お父様は何故彼らを切り捨てたのかしら?
きっと元お父様に考えがあったのでしょうね…。
まぁ、そんな事私には関係ありませんし知りませんけどね。
城に入ると私以外の3人も一緒に謁見室に入るよう言われました。
本来なら使用人は入ることができませんが、今回は特別のようです。
私達が中に入るとそこには王の座に座った王太子殿下と後ろに控える王妃様、そして近衛兵によって身動きが出来なくなっているとある男女がいました。
この夫妻が何者なのかなんてどうでもいい私は、さっさと挨拶しこの国から去ろうと思い王太子殿下に淑女の礼と共に挨拶をします。
「本日は私への招待ありがとうございます。本日はきっとこの私含め後ろに控えている3人の身分証を発行して頂けると信じてここに来させていただきました。まぁ、簡単に言えば早く身分証の発行をしろ。もう用はないんですよ。さっさと終わらせろ。」
あらヤダ…後半はもう私の感情がダダ漏れに…もう敬語も淑女もどこかにいってしまいましたわ。
「そう急がないでくれ。今日は貴女に伝えたいことがあってこの場に呼んだんだ。」
王太子殿下は苦笑されておられます。
まぁ、まだ朝の10時ですから少しぐらいは話を聞きましょう。
聞き終わったら即この国からおさらばですけどね。
「早く移動したいので、手短にお願い致しますね。」
私は一応王太子殿下に念をおしておきます。
だってまたあと1週間とか言われたらもう私この国消してしまうかも知れませんもの…。
時間というものは限りがあるのです。
限りある時間…今後は自分のために使いたいのです。
そう意気込む私を見つめ、王太子殿下は苦笑しつつ言われました。
「もうこれ以上貴女をこの国に縛り付けたりはしません。この一週間という期間は、貴女の証言や亡くなった者たちの証言、そしてご提出して下さった書類の精査をしておりました。勿論、貴方方の身分証の発行も同時に行いましたので、この話し合いが終わり次第お渡しいたします。貴女方のような優秀な人材は本当は流出させたくないんですけどね…。」
「その点については、私の元家族と元婚約者様に恨み言を言ってくださいませ。」
「存分に苦言を言わせて頂くことにしよう。今日貴女をこの場に呼んだのはまず、この夫妻が嘘の証言をしていないのか確認したかったんだよ。この夫妻はあの男爵令嬢の両親になる。この両親は娘が勝手にした事で自分たちは関係ないと言っているが…本来なら貴女に使われていたはずの婚約者への衣装、宝石代等が本当に貴女に使われていたのか確認したくてね。」
なるほど、私に使うべき国費もあの男爵令嬢に使っていたという証言とそれを両親が知っていたかの情報が欲しいとのことですね。
私が発言しようとすると、私の後ろから声があがりました。
「王太子殿下、私に発言を許して頂けないでしょうか?」
手を挙げて発言したのは、アリスでした。
少し震えているように見えます。
無理しなくても私が発言しましたのに…。
「勿論良い。他の2人にも発言を許す。なるべく詳細にそして正確な情報が欲しいんでね。」
王太子殿下様は、マリナとセバスにも発言を許すと言われました。
王太子殿下から許されたのでしたら、彼女達を止める必要はありません。
この国での最後の王家への訴えです。
しばらく見守りましょう。
勿論、私も発言しますけどね?
「王太子殿下様は、先程私のお嬢様にドレスや宝飾品などを元婚約者様が送られてこられたのかお聞きになられましたが、お嬢様へのプレゼントは1度たりともありませんでした。公爵家にて…いえ正確にはお嬢様がお金を出し、自分で購入されておりました。お嬢様に何故そんなにお金があったのかは、私も分かりませんが…。公爵家からも、元婚約者様からも一銭たりとも頂いておりません。」
そう言えば、アリス達に私の副業について話してなかった事を思い出しました。
まぁ、あとで伝えることにしましょう。
「王太子殿下、アリスの言うように私は、私に必要なドレスも宝飾品も全て自力で手に入れておりました。なので、王家からの援助などありませんでした。」
「なるほど?このご夫妻は娘だけで行った事と言っているが、その点についてはどう思う?」
もう既に、男爵夫妻は震えておられますが嘘を言ってはいけませんよね?
「私は、ご夫妻が元婚約者様からプレゼントされていることを知っておられたし、何なら自分たちは王家と繋がりができると色々な所で言われていたと伺っております。今になって娘を切り捨ててお逃げになられるんですか?娘を切り捨てた所で、私は貴方方から金貨を頂きますけどね?彼女が男爵家にいた時に起こした事件なのですもの…しっかりと最後まで面倒をみてあげてくださいませ。」
そうこのご夫妻見たことはありませんでしたが、王家に気に入られたとか今日のドレスも王子から頂いただの色々言われてましたものね。
私以外の方からも証言はあがると思いますが…これは何か王太子殿下の悪巧みに私は巻き込まれたということでしょう。
仕方がありません。
王太子殿下、最後まで御付き合いさせていただきましょう。
ただつまらないと思ったら、私は引きますのでご了承くださいませ。
では、本当のラストダンスをさせていただきましょう。
さっさと移動したいのですが、王族からの命となると無視するわけはいけません。
身分証も発行して欲しいですしね。
私が希望した身分証は、私とメイドのアリスとマリナ執事のセバスの合わせて3人分でした(私を入れると4人ですね)。
この3人は私が牢に入れられている間、面会やちょっとしたお菓子の手渡し、私の件について世論では何がどう伝わっているのかを噂程度のものから、新聞にのっているものまで色々聞いておりました。
勿論、最初から信じた訳ではありません。
暫く私の協力者である霊体に見張って貰いましたよ。
この件については、既に謝罪し許しを得ております。
私は確かに霊体と話ができますが、やっぱり何かと生きていて信用できる人間は必要です。
生きているからこそ出来ることがありますからね…。
さて、約束の1週間が経ちました。
私は王城へと招待されたのでアリス、マリナ、セバスと共に城へ向かいました。
1人で行けると言ったのですが、私の身を守りたいと3人が口を合わせていうので、今回は付き添って頂くことにしました。
この3人は、暗器等を使いこなせる立派な護衛でもあるのです。
元お父様は何故彼らを切り捨てたのかしら?
きっと元お父様に考えがあったのでしょうね…。
まぁ、そんな事私には関係ありませんし知りませんけどね。
城に入ると私以外の3人も一緒に謁見室に入るよう言われました。
本来なら使用人は入ることができませんが、今回は特別のようです。
私達が中に入るとそこには王の座に座った王太子殿下と後ろに控える王妃様、そして近衛兵によって身動きが出来なくなっているとある男女がいました。
この夫妻が何者なのかなんてどうでもいい私は、さっさと挨拶しこの国から去ろうと思い王太子殿下に淑女の礼と共に挨拶をします。
「本日は私への招待ありがとうございます。本日はきっとこの私含め後ろに控えている3人の身分証を発行して頂けると信じてここに来させていただきました。まぁ、簡単に言えば早く身分証の発行をしろ。もう用はないんですよ。さっさと終わらせろ。」
あらヤダ…後半はもう私の感情がダダ漏れに…もう敬語も淑女もどこかにいってしまいましたわ。
「そう急がないでくれ。今日は貴女に伝えたいことがあってこの場に呼んだんだ。」
王太子殿下は苦笑されておられます。
まぁ、まだ朝の10時ですから少しぐらいは話を聞きましょう。
聞き終わったら即この国からおさらばですけどね。
「早く移動したいので、手短にお願い致しますね。」
私は一応王太子殿下に念をおしておきます。
だってまたあと1週間とか言われたらもう私この国消してしまうかも知れませんもの…。
時間というものは限りがあるのです。
限りある時間…今後は自分のために使いたいのです。
そう意気込む私を見つめ、王太子殿下は苦笑しつつ言われました。
「もうこれ以上貴女をこの国に縛り付けたりはしません。この一週間という期間は、貴女の証言や亡くなった者たちの証言、そしてご提出して下さった書類の精査をしておりました。勿論、貴方方の身分証の発行も同時に行いましたので、この話し合いが終わり次第お渡しいたします。貴女方のような優秀な人材は本当は流出させたくないんですけどね…。」
「その点については、私の元家族と元婚約者様に恨み言を言ってくださいませ。」
「存分に苦言を言わせて頂くことにしよう。今日貴女をこの場に呼んだのはまず、この夫妻が嘘の証言をしていないのか確認したかったんだよ。この夫妻はあの男爵令嬢の両親になる。この両親は娘が勝手にした事で自分たちは関係ないと言っているが…本来なら貴女に使われていたはずの婚約者への衣装、宝石代等が本当に貴女に使われていたのか確認したくてね。」
なるほど、私に使うべき国費もあの男爵令嬢に使っていたという証言とそれを両親が知っていたかの情報が欲しいとのことですね。
私が発言しようとすると、私の後ろから声があがりました。
「王太子殿下、私に発言を許して頂けないでしょうか?」
手を挙げて発言したのは、アリスでした。
少し震えているように見えます。
無理しなくても私が発言しましたのに…。
「勿論良い。他の2人にも発言を許す。なるべく詳細にそして正確な情報が欲しいんでね。」
王太子殿下様は、マリナとセバスにも発言を許すと言われました。
王太子殿下から許されたのでしたら、彼女達を止める必要はありません。
この国での最後の王家への訴えです。
しばらく見守りましょう。
勿論、私も発言しますけどね?
「王太子殿下様は、先程私のお嬢様にドレスや宝飾品などを元婚約者様が送られてこられたのかお聞きになられましたが、お嬢様へのプレゼントは1度たりともありませんでした。公爵家にて…いえ正確にはお嬢様がお金を出し、自分で購入されておりました。お嬢様に何故そんなにお金があったのかは、私も分かりませんが…。公爵家からも、元婚約者様からも一銭たりとも頂いておりません。」
そう言えば、アリス達に私の副業について話してなかった事を思い出しました。
まぁ、あとで伝えることにしましょう。
「王太子殿下、アリスの言うように私は、私に必要なドレスも宝飾品も全て自力で手に入れておりました。なので、王家からの援助などありませんでした。」
「なるほど?このご夫妻は娘だけで行った事と言っているが、その点についてはどう思う?」
もう既に、男爵夫妻は震えておられますが嘘を言ってはいけませんよね?
「私は、ご夫妻が元婚約者様からプレゼントされていることを知っておられたし、何なら自分たちは王家と繋がりができると色々な所で言われていたと伺っております。今になって娘を切り捨ててお逃げになられるんですか?娘を切り捨てた所で、私は貴方方から金貨を頂きますけどね?彼女が男爵家にいた時に起こした事件なのですもの…しっかりと最後まで面倒をみてあげてくださいませ。」
そうこのご夫妻見たことはありませんでしたが、王家に気に入られたとか今日のドレスも王子から頂いただの色々言われてましたものね。
私以外の方からも証言はあがると思いますが…これは何か王太子殿下の悪巧みに私は巻き込まれたということでしょう。
仕方がありません。
王太子殿下、最後まで御付き合いさせていただきましょう。
ただつまらないと思ったら、私は引きますのでご了承くださいませ。
では、本当のラストダンスをさせていただきましょう。
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