【完結】何でも欲しがる妹?お姉様が飽き性なだけですよね?

水江 蓮

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今日は食べ歩き食いだおれコースを楽しもうと決めていたので、朝食は不要だと伝え街に繰り出そうとしていた時、お父様が呼んでいると言われてしまった…。
くそぅ…朝食一緒にとらずに済んでラッキーって思ってたのに!!

仕方がなく町娘スタイルから、貴族令嬢スタイルに手早く着替え直しお父様の執務室に向かった。
ノックをし、返答を待ってからドアを開けると同時に私に向かってコップが飛んできた。
なにこれ?
流石に酷くないか?
私避けられたけども!?
避けた私が憎いのか凄い目で睨まれている。
そりゃ避けるに決まっているでしょ!!
危ないなぁ!

そんなお怒りのお父様の話を仕方がなく聞くことにしたら…

「お前は、キャロットから教師陣を奪ったらしいな!キャロットの周りに沢山の人がいるからと言って全て渡せと…キャロットは泣きながら自分が悪いと言っていたがら、本当に悪いのは教師達を奪い取ったお前だ!お前に付いている教師達は全て辞めさせる!そしてキャロットには新しくより良い教師達を付けてやる事にする!お前はもう勉強なんてしなくていい。部屋に籠って反省してろ!」

それだけ言い終わるとお父様はシッシッと私を手で追い払った。
いや、これで勉強しなくてよくなるのは助かるんだが…急に職を失うことになる教師達はただの被害者だ。
勉強したくないが…学園をしっかり卒業する為にも、教師達は私が個人で雇うことにしよう。
教師達は職を失わずに済むし、私は時間調整しやすくなる上に学園で必要な知識も得られてWinWinだ。
いや、勉強しなくていいならしたくないんだけどね…まぁ新しい事を覚えるのは楽しいし、平民になったとしてもいつか役に立つことがあるかも知れないからね!

私はメイド長に、先程お父様に言われた事を伝えてから教師達を私のポケットマネーで再雇用して貰えるように頼んだ。
流石に一人一人の先生に私が交渉する訳にはいかないもんね。


それにしても、今やっとお姉様が勉強をしていないって気がついたの?
遅くない?
お姉様今から間に合うのかな?
新しい教師達を雇った所でお姉様は勉強続くの?
また飽きてしまうのでは…いや、近い将来そうなるな…うん。
まぁ、今はそんな事考えても仕方がない!
起きた時に考えればいい!

お父様のお小言でテンションが少し下がってしまったが、今日は食べ歩き食いだおれツアー!
このストレスの分もやけ食いしてやる~!!

部屋に戻って早速町娘スタイルに着替え直し!
この町娘スタイルの服装だけはサクの刺繍が施されていない。
サクの刺繍が施されると貴族令嬢のお出かけスタイルになってしまうので、町娘になりたい私はこれだけは死守しているのだ。

私とエマは食べ歩き食いだおれツアー。
メイドーズは部屋に待機担当(私が部屋にいるように見せかける担当)と買い出し担当にわかれて活動するようだ。
サクも休養日だったので、付いてくるとゴネていたが、彼女を連れていくと刺繍専門店に入り浸ってしまい私の食いだおれ旅ができないので同行は却下。
ただし一人で買い物に行ってみてはどうかと伝えておいた。(新しい材料費も手渡し済み)
これで彼女も楽しめ…あ!もう走って出かけていってしまった…。
まぁ、彼女も大人だしちゃんと帰ってくるはず…え?帰ってくるよね?
帰ってこなかったら誰かに迎えに行ってもらおう…。
そうしよう。

さて、後はお姉様に見つかる前にこの屋敷から抜け出せばいいだけ!
ついでにまた増えた宝石類も少し売りに行こう!

コッソリ活動でよく使う使用人通路に向かって歩いているとお姉様とばったり出会ってしまった!
なんで今なんだよ…。

「あら貴女達は今日休暇なの?」

ん?
大ピンチかと思われたが、お姉様私がいることに気づいてない?

「はい。本日は休みですので市場の方へ出かけようと思っております。」

というエマの返答に対し興味を失ったお姉様は

「あっそ。私はお父様と貴族街に行く予定よ。貴女達が一生いけないような所へね!」

と言い残し去っていった。

人を見下し過ぎだろ!
行けないんじゃなくて、行かないんだよ!
なんて心で毒づいたが、それよりも何故この至近距離で私の存在に気づかないんだ?

私のノミの心臓は、気づかれないだろうと思いながらも、至近距離での遭遇でドキドキしてたんだよ?
特に変装するような化粧はしてないし、髪色とかも変えていないのに何故気づかない?
あ、興味がないからか!
それなら仕方がない…じゃなくて、私の判別方法は服か?服で判別してんのか!!?
その辺によくいる髪色だと?
うるさいやい!
一応これでもまだ整った顔しているんだぞ!?
姉妹ならせめて、もう少し私の事に興味持てよ!
いや待てよ…やっぱり持たなくていいです!
謹んでお断りさせてもらいます…。


何とも言えない思いを抱えながら私は街に繰り出すのだった。
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