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保健室で治療を受けている間サイラスは傍で保健の先生と一緒に何が起こったのかの話を聞いてくれた。
お姉様との間に起こった事を説明し終わると、サイラスは怒った顔をした。
サイラスを宥めていると保健の先生が、
「処置は終わりましたよ。しばらく重い荷物等は持たないようにしてくださいね?まだここで休んでいていいですよ。私はトパゾライト公爵家に連絡を入れてきますので少し席を外します。」
そういって部屋を出ていってしまった…。
この程度の事で公爵家に連絡なんて迷惑をかけてしまう!
慌てて止めようと廊下に出たが時すでに遅かった…。
あの先生…どんなに足速いんだよ!!
私がため息をつくと横にいたサイラスに、
「何故トパゾライト公爵家に連絡なんだ?カルサイト侯爵家じゃなくて?」
と尋ねてきた。
…もっともな意見だね…。
そうなんでここでトパゾライト公爵家がでてくるのかって気になるよね~。
私がサイラスの立場だったら絶対に聞くもんな。
私は、サイラスにトパゾライト公爵家に養子に入ったことを教えた。
そして内密にして欲しいことも…。
保健の先生の発言からして、学園の先生は知っていると思われる。
ただ私が養子に入ったと伝えるパーティまでは内密にって話だったはず…。
一応まだ内密なんですよということを後で学園長に念押しに行かなければならないな…。
そんな事を考えていると、
「侯爵令嬢でも家格が合わないと思っていたんだけど公爵令嬢になってしまうと…俺にチャンスは無さそうだ…。」
そうしょぼくれるサイラスが大きな落ち込んだ犬のように見えて…いつもはカッコイイサイラスが今は可愛く見えた。
ギャップ萌えか…これがギャップ萌えだ!
私はサイラスの脇を肘でつつきながら、
「養子に入ったからと言って私は私だよ?それに公爵家の皆が私の結婚は自由にしていいって言ってくれているんだ。だから、これまでと同じように話しかけて欲しい…私はサイラスと話したい!ダメ?」
私がそうサイラスに伝えると、サイラスはダメじゃないです…と言いながら横を向いてしまった。
何故横を向く!?
そして何故敬語なんだ!?
私が少し不貞腐れているとサイラスは微笑みながら頭をポンっと叩いてきた。
「それじゃあ、これまで通り宜しくな!アンリ。あ、でも友達のままでいたくないからそのつもりで。」
そう言うと私の荷物を持って教室に向かって歩きだした。
私はサイラスの言葉にドキドキしながら、サイラスの後を追った。
この時はまだ知らなかった。
まさかあんな事が起きるなんて…。
お姉様との間に起こった事を説明し終わると、サイラスは怒った顔をした。
サイラスを宥めていると保健の先生が、
「処置は終わりましたよ。しばらく重い荷物等は持たないようにしてくださいね?まだここで休んでいていいですよ。私はトパゾライト公爵家に連絡を入れてきますので少し席を外します。」
そういって部屋を出ていってしまった…。
この程度の事で公爵家に連絡なんて迷惑をかけてしまう!
慌てて止めようと廊下に出たが時すでに遅かった…。
あの先生…どんなに足速いんだよ!!
私がため息をつくと横にいたサイラスに、
「何故トパゾライト公爵家に連絡なんだ?カルサイト侯爵家じゃなくて?」
と尋ねてきた。
…もっともな意見だね…。
そうなんでここでトパゾライト公爵家がでてくるのかって気になるよね~。
私がサイラスの立場だったら絶対に聞くもんな。
私は、サイラスにトパゾライト公爵家に養子に入ったことを教えた。
そして内密にして欲しいことも…。
保健の先生の発言からして、学園の先生は知っていると思われる。
ただ私が養子に入ったと伝えるパーティまでは内密にって話だったはず…。
一応まだ内密なんですよということを後で学園長に念押しに行かなければならないな…。
そんな事を考えていると、
「侯爵令嬢でも家格が合わないと思っていたんだけど公爵令嬢になってしまうと…俺にチャンスは無さそうだ…。」
そうしょぼくれるサイラスが大きな落ち込んだ犬のように見えて…いつもはカッコイイサイラスが今は可愛く見えた。
ギャップ萌えか…これがギャップ萌えだ!
私はサイラスの脇を肘でつつきながら、
「養子に入ったからと言って私は私だよ?それに公爵家の皆が私の結婚は自由にしていいって言ってくれているんだ。だから、これまでと同じように話しかけて欲しい…私はサイラスと話したい!ダメ?」
私がそうサイラスに伝えると、サイラスはダメじゃないです…と言いながら横を向いてしまった。
何故横を向く!?
そして何故敬語なんだ!?
私が少し不貞腐れているとサイラスは微笑みながら頭をポンっと叩いてきた。
「それじゃあ、これまで通り宜しくな!アンリ。あ、でも友達のままでいたくないからそのつもりで。」
そう言うと私の荷物を持って教室に向かって歩きだした。
私はサイラスの言葉にドキドキしながら、サイラスの後を追った。
この時はまだ知らなかった。
まさかあんな事が起きるなんて…。
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