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「おじさん!久しぶり~串焼き20本頂戴!」
私が笑顔でおじさんに話しかけると、おじさんは笑顔で、
「はいよ!本当に久々だな~心配していたんだぞ?」
そう言いながら串焼きを焼き始めた。
「心配かけてごめんね?自分でも驚くような事が次々起こってさぁ…やっと少し落ち着いたんだ。」
「そっかそっか。嬢ちゃんも大変だったんだな。まぁ、落ち着いたなら良かった!皆心配していたから顔見せてやってくれ!オマケで5本追加しておいたぞ!」
そう言っておじさんは私に串焼きの入った袋を手渡してくれた。
「ありがとう!これからはまた通うからね!」
そう言って私は笑顔で手を振った。
「エマ久々に食べたけどやっぱりおじさんの串焼きが1番美味しいと思うの。これお土産に持って帰れないかな?」
「お嬢様…串焼きをトパゾライト家の皆様に渡すのはおやめ下さい。どう考えても絵面が悪いです。」
「え!?絵面問題なの!?串から外してお皿に盛るとか…いやこの串焼きはかぶりつくのが正解だと思うしな…」
「ですから、串焼きはお土産にしないでください!全く、そういう所はポンコツですよね。そもそもトパゾライト家の皆様へのお土産をここで選ぶ事が間違いだと言っているのに…。」
「ポンコツとは失礼な!でもさぁエマさんや?こんなに美味しいんだから食べて欲しいと思わない?」
「美味しいのは否定しませんがお土産に買って帰るのは反対です。食べ物ではなくせめて役に立ちそうな雑貨等にしてはどうですか?」
「仕方がないなぁ…じゃあ、雑貨屋を見て回ることにするか。」
串焼きをペロッと食べきったアンリは、エマからの提案に乗り雑貨屋巡りをした。
「お母様にはガラスペン、お父様にはカフスとタイピン、イサークお兄様には万年筆…カイルお兄様とライドお兄様には何を買おうかな?」
「カイル様とライド様にもお仕事で使われる物を選んではどうですか?」
「そうだよね~?これから領地の管理もしていかなきゃいけないんだもんね?ん~?ってあれ?あそこにいるのはサイラスじゃない?お~い!サイラス~!」
私が大きな声でサイラスを呼ぶとサイラスは慌てて私の元へやってきた。
「アンリ!大丈夫なのか!?昨日の事…大変だっただろ?」
サイラスは心配そうに私の顔を覗き込んだ。
サイラスに見つめられると照れるんだよ~!!
そして近いよ!サイラス!
「心配してくれてありがとうサイラス。もう大丈夫だよ!今日は気晴らしにここに来たんだ。」
「そうか…気晴らしになったか?それにしても侍女と2人で出かけて大丈夫なのか?」
サイラス…もうそこまで心配しなくて大丈夫だよ?
買い物してたらカルサイト元侯爵の事とかうっかりすっかり忘れていたからね…。
それに私の身の危険については、元凶が捕まったから大丈夫だと思いたい!
え?大丈夫だよね?
「大丈夫だと思うよ?ほら私に手を出したら痛い目にあうって昨日の件で知れ渡ったはずだし…それよりサイラス!その荷物は何?何を買ったの?」
「確かにそうだけど…ってあまり油断するなよ?一応公爵令嬢なんだからな?全くお前は…。俺は剣を修理してもらったのと、あとこれは日々のメンテナンスに使う道具だ。貴族街にもこういうもの売っているんだが、この店の物が1番使いやすいし、質も1番いいんだ。だから定期的に購入しているんだけど…お前は剣使わないから要らないだろ?」
「それだ!それだよサイラス!店を教えて!」
「はぁ?お前剣使わないじゃないか?」
「私は使わないけど、お兄様にプレゼントするの!お兄様は騎士団にいるし!」
「なるほどな?きっともっと良いものを使っていると思うけど…いいのか?」
「エマから串焼きじゃなかったらいいって言われたから大丈夫!」
「串焼き…お前まさか公爵家への土産に串焼きを買って帰ろうとしていたのか?」
「そうだよ?美味しいって正義じゃない?」
サイラスは私の肩に手を置くとため息をついた。
なんて失礼な!
串焼きをバカにしたらダメなんだぞ!?
「分かった。俺が一押しの店を紹介してやるから串焼きはやめておけ。確かに美味い!俺もよく食べるから分かるが…公爵家の皆様に串焼きはダメだ…絵面が…いやそれ以前に街での買い食いとそれを持ち帰るということ時点に問題が…。」
また絵面!?
そんなに絵面が問題なのか!?
串焼きは正義なんだぞ!?
串焼きの美味しさや、お土産に向いている物向いていない物の話をしながら私たちはサイラス御用達の店へと向かった。
エマとサイラスが無言で頷きあっているけれど…なんか解せぬ!!
私が笑顔でおじさんに話しかけると、おじさんは笑顔で、
「はいよ!本当に久々だな~心配していたんだぞ?」
そう言いながら串焼きを焼き始めた。
「心配かけてごめんね?自分でも驚くような事が次々起こってさぁ…やっと少し落ち着いたんだ。」
「そっかそっか。嬢ちゃんも大変だったんだな。まぁ、落ち着いたなら良かった!皆心配していたから顔見せてやってくれ!オマケで5本追加しておいたぞ!」
そう言っておじさんは私に串焼きの入った袋を手渡してくれた。
「ありがとう!これからはまた通うからね!」
そう言って私は笑顔で手を振った。
「エマ久々に食べたけどやっぱりおじさんの串焼きが1番美味しいと思うの。これお土産に持って帰れないかな?」
「お嬢様…串焼きをトパゾライト家の皆様に渡すのはおやめ下さい。どう考えても絵面が悪いです。」
「え!?絵面問題なの!?串から外してお皿に盛るとか…いやこの串焼きはかぶりつくのが正解だと思うしな…」
「ですから、串焼きはお土産にしないでください!全く、そういう所はポンコツですよね。そもそもトパゾライト家の皆様へのお土産をここで選ぶ事が間違いだと言っているのに…。」
「ポンコツとは失礼な!でもさぁエマさんや?こんなに美味しいんだから食べて欲しいと思わない?」
「美味しいのは否定しませんがお土産に買って帰るのは反対です。食べ物ではなくせめて役に立ちそうな雑貨等にしてはどうですか?」
「仕方がないなぁ…じゃあ、雑貨屋を見て回ることにするか。」
串焼きをペロッと食べきったアンリは、エマからの提案に乗り雑貨屋巡りをした。
「お母様にはガラスペン、お父様にはカフスとタイピン、イサークお兄様には万年筆…カイルお兄様とライドお兄様には何を買おうかな?」
「カイル様とライド様にもお仕事で使われる物を選んではどうですか?」
「そうだよね~?これから領地の管理もしていかなきゃいけないんだもんね?ん~?ってあれ?あそこにいるのはサイラスじゃない?お~い!サイラス~!」
私が大きな声でサイラスを呼ぶとサイラスは慌てて私の元へやってきた。
「アンリ!大丈夫なのか!?昨日の事…大変だっただろ?」
サイラスは心配そうに私の顔を覗き込んだ。
サイラスに見つめられると照れるんだよ~!!
そして近いよ!サイラス!
「心配してくれてありがとうサイラス。もう大丈夫だよ!今日は気晴らしにここに来たんだ。」
「そうか…気晴らしになったか?それにしても侍女と2人で出かけて大丈夫なのか?」
サイラス…もうそこまで心配しなくて大丈夫だよ?
買い物してたらカルサイト元侯爵の事とかうっかりすっかり忘れていたからね…。
それに私の身の危険については、元凶が捕まったから大丈夫だと思いたい!
え?大丈夫だよね?
「大丈夫だと思うよ?ほら私に手を出したら痛い目にあうって昨日の件で知れ渡ったはずだし…それよりサイラス!その荷物は何?何を買ったの?」
「確かにそうだけど…ってあまり油断するなよ?一応公爵令嬢なんだからな?全くお前は…。俺は剣を修理してもらったのと、あとこれは日々のメンテナンスに使う道具だ。貴族街にもこういうもの売っているんだが、この店の物が1番使いやすいし、質も1番いいんだ。だから定期的に購入しているんだけど…お前は剣使わないから要らないだろ?」
「それだ!それだよサイラス!店を教えて!」
「はぁ?お前剣使わないじゃないか?」
「私は使わないけど、お兄様にプレゼントするの!お兄様は騎士団にいるし!」
「なるほどな?きっともっと良いものを使っていると思うけど…いいのか?」
「エマから串焼きじゃなかったらいいって言われたから大丈夫!」
「串焼き…お前まさか公爵家への土産に串焼きを買って帰ろうとしていたのか?」
「そうだよ?美味しいって正義じゃない?」
サイラスは私の肩に手を置くとため息をついた。
なんて失礼な!
串焼きをバカにしたらダメなんだぞ!?
「分かった。俺が一押しの店を紹介してやるから串焼きはやめておけ。確かに美味い!俺もよく食べるから分かるが…公爵家の皆様に串焼きはダメだ…絵面が…いやそれ以前に街での買い食いとそれを持ち帰るということ時点に問題が…。」
また絵面!?
そんなに絵面が問題なのか!?
串焼きは正義なんだぞ!?
串焼きの美味しさや、お土産に向いている物向いていない物の話をしながら私たちはサイラス御用達の店へと向かった。
エマとサイラスが無言で頷きあっているけれど…なんか解せぬ!!
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