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4>>婚約者たち
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出会いをきっかけにメロディーはエイドリックたちと知り合いになった。
優秀なエイドリックたちは上級クラスで、学園の成績は平均だったメロディーとは本来ならばほとんど接点は無い筈だったが、運命のいたずらか繋がりか、メロディーは自ら彼らを探しに行かずともエイドリックやセルジュやロンゼンやアルドーナたちと出会い、会話をする機会に恵まれた。
5人はどんどん仲を深めていった。
それを快く思わない者たちが居る。
令嬢たちだ。
その筆頭がエイドリックの婚約者であるミレニア・セルス侯爵令嬢だった。
ある時メロディーは廊下で呼び止められた。
「貴女、何を考えているの?!」
そう言ったのはミレニア・セルス侯爵令嬢の前に出てメロディーを睨む伯爵令嬢だった。
「な、何……とは、なんでしょうか……?」
「そうやってはぐらかす気?!
自分の身分も弁えずに殿方の周りを飛び回る羽虫はこれだから嫌なのよ!!」
一方的に怒りをぶつけられてメロディーは怖かった。無意識に両手を胸の前で握って肩を窄める。怯えた表情になってしまったのは仕方がなかった。
そんなメロディーを見て令嬢は更に眉を上げた。
「まぁ、なんですの!?
これじゃあわたくしが悪いみたいじゃない!?
貴女、そうやってあの方々に取り入ってるのね!!」
「あ、あの……私……」
「何をやっているんだ」
メロディーが口を開いたとほぼ同じタイミングで別のところから男性の声が飛んできた。全員がそちらを向くとエイドリックたちが立ってこちらを見ていた。
「エイドリック様……」
メロディーから自然と漏れてしまった声に令嬢が反応する。
「まぁ貴女!
ミレニア様の前でミレニア様の婚約者であられる第一王子殿下の事を名前で呼ぶなんてっ!!」
「え?! あ、」
「よい。私が許可した。
それよりもそなたたちだ。こんな廊下で大勢で一人を取り囲んで何をやっている。
ミレニア、貴女がこんな事をするなど私の婚約者としての自覚はないのか」
「恐れながらエイドリック様。
わたくしにもわたくしの立場と矜持がありますの。自分の持ち物にまとわりつく虫はやはり目障りでしてよ?」
「私がいつ貴女の持ち物になったのか聞きたいな」
「あら? そんな事もお分かりにならないの?」
「分かりたくもない。
メロディー、こちらにおいで。怖かっただろう?」
「お戯れは程々になさってね」
そう言ってミレニアは令嬢たちを引き連れてその場を去った。
メロディーはミレニアとエイドリックの会話が怖くて心臓がドキドキして鳴り止まない。自然と震えてしまったメロディーの肩をセルジュが優しく撫でて落ち着かせようとしてくれた。
「……わ、私……」
ポロリ、とメロディーの瞳から涙が一つ落ちた。メロディーもそれが何の涙なのか分からなかったがただ怖かったのだけは分かった。
エイドリックたちもそんなメロディーの事を分かっているかの様にメロディーに寄り添い宥めてくれる。
「大丈夫だ」
「安心して」
「あんなのは気にしなくていいよ」
「俺たちが居る」
美形の高位貴族の令息四人に囲まれ慰められて、メロディーは怯えた外見とは裏腹に、心の中ではあの令嬢たちに勝ち誇った笑みを浮かべていた。
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出会いをきっかけにメロディーはエイドリックたちと知り合いになった。
優秀なエイドリックたちは上級クラスで、学園の成績は平均だったメロディーとは本来ならばほとんど接点は無い筈だったが、運命のいたずらか繋がりか、メロディーは自ら彼らを探しに行かずともエイドリックやセルジュやロンゼンやアルドーナたちと出会い、会話をする機会に恵まれた。
5人はどんどん仲を深めていった。
それを快く思わない者たちが居る。
令嬢たちだ。
その筆頭がエイドリックの婚約者であるミレニア・セルス侯爵令嬢だった。
ある時メロディーは廊下で呼び止められた。
「貴女、何を考えているの?!」
そう言ったのはミレニア・セルス侯爵令嬢の前に出てメロディーを睨む伯爵令嬢だった。
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自分の身分も弁えずに殿方の周りを飛び回る羽虫はこれだから嫌なのよ!!」
一方的に怒りをぶつけられてメロディーは怖かった。無意識に両手を胸の前で握って肩を窄める。怯えた表情になってしまったのは仕方がなかった。
そんなメロディーを見て令嬢は更に眉を上げた。
「まぁ、なんですの!?
これじゃあわたくしが悪いみたいじゃない!?
貴女、そうやってあの方々に取り入ってるのね!!」
「あ、あの……私……」
「何をやっているんだ」
メロディーが口を開いたとほぼ同じタイミングで別のところから男性の声が飛んできた。全員がそちらを向くとエイドリックたちが立ってこちらを見ていた。
「エイドリック様……」
メロディーから自然と漏れてしまった声に令嬢が反応する。
「まぁ貴女!
ミレニア様の前でミレニア様の婚約者であられる第一王子殿下の事を名前で呼ぶなんてっ!!」
「え?! あ、」
「よい。私が許可した。
それよりもそなたたちだ。こんな廊下で大勢で一人を取り囲んで何をやっている。
ミレニア、貴女がこんな事をするなど私の婚約者としての自覚はないのか」
「恐れながらエイドリック様。
わたくしにもわたくしの立場と矜持がありますの。自分の持ち物にまとわりつく虫はやはり目障りでしてよ?」
「私がいつ貴女の持ち物になったのか聞きたいな」
「あら? そんな事もお分かりにならないの?」
「分かりたくもない。
メロディー、こちらにおいで。怖かっただろう?」
「お戯れは程々になさってね」
そう言ってミレニアは令嬢たちを引き連れてその場を去った。
メロディーはミレニアとエイドリックの会話が怖くて心臓がドキドキして鳴り止まない。自然と震えてしまったメロディーの肩をセルジュが優しく撫でて落ち着かせようとしてくれた。
「……わ、私……」
ポロリ、とメロディーの瞳から涙が一つ落ちた。メロディーもそれが何の涙なのか分からなかったがただ怖かったのだけは分かった。
エイドリックたちもそんなメロディーの事を分かっているかの様にメロディーに寄り添い宥めてくれる。
「大丈夫だ」
「安心して」
「あんなのは気にしなくていいよ」
「俺たちが居る」
美形の高位貴族の令息四人に囲まれ慰められて、メロディーは怯えた外見とは裏腹に、心の中ではあの令嬢たちに勝ち誇った笑みを浮かべていた。
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