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#24:Die schmerzlose Bestie
Great Cygnus flluters 01 ✤
しおりを挟む大塔は、自分は捕らえた少女から離れ、手下に好きにしてよいと指示した。好きにしてよいとはつまり、欲望の赴くまま蹂躙してよいという命令だ。男たちは喜んでその命令に従う。寄って集ってたったひとりの少女を押さえつけ、馬乗りになり、下卑た薄ら笑みを浮かべた。
「まさか近江のオンナに乗れるとは思ってなかったぜ。いい気味だ、あのバケモン!」
「少しガキだけどイイ女だぜ。ツイてんなァ俺たち」
「離ッ……離して! 離せ‼」
禮は気持ちが悪くて嘔吐しそうだった。周囲から聞こえる下品な嘲り声、吹きかかる熱を帯びた吐息、衣服のなかに潜りこむ手の温度。自分に触れるすべてが気持ちが悪い。
触れられた先から穢れてゆく。毒に犯されて変色してゆく。皮膚の上を芋虫が這いずり回るような嫌悪感。脳の芯が震え、肌が粟立ち、身の毛が総毛立つ嫌悪感。この身は紛れもなく女なのだと思い知らされる。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。弱いのは嫌だ。力が無いのは嫌だ。何もかもが嫌になる。女でいるのが嫌になる。女に生まれてきたことが嫌になる。
女として生きることが穢れてゆくことの積み重ねならば、いっそこの躰を棄ててしまいたい。
「全員ブチ殺したるクサレどもがァアアッ‼」
ビリッ、ビリビリッ!
「ううっ、くっ!」「なんッ……⁉」
ひとりの男の身体から出たとは思えないほどの声量だ。渋撥のあげた怒号が体にぶち当たった男たちは、まるで壁のように感じた。心の奥底から恐怖が湧き上がってきて、金縛りのように手がとまった。
今の渋撥は手負いの野獣か、檻の中で腹を空かせた獣そのもの。鎖に繋がれているとはいえ、猛獣の咆哮を目の前にして微塵も恐怖しない人間はそうはいない。絶対強者に対して恐怖するのは、危機に回避的な生存本能だ。
カカカカカッ、と大塔の愉快そうな笑い声が金縛りを破った。
「気が済むまで吠えとれや、役立たず」
渋撥は野獣のようにフーッ、フーッと興奮した息遣いで、血走った目をして大塔を睨みつけた。
何の為に神様からギフトを授かった。神様は何の為にこのような化け物じみた力を授けた。神様は何を考え、ギフトを授けて試練を与えて受難と成す。どれほど素晴らしいギフトも恐ろしい力も使えなければ無価値ではないか。そうだ、今の俺は役立たずだ。女子どもよりも無力だ。蟻よりもちっぽけだ。敗北よりも屈辱的だ。
お前に届かないこんな両腕はいっそ引き千切れてしまえ。
「ッ……がぁぁあああ‼」
ビキッ、ビシッ、ミシリッ。
両腕の肉と骨がトルクの軋轢によって悲鳴を上げる。小さな輪から大きな輪へ、錆びついた歯車が重々しく軋む音に似て。
早く、早く千切れろ。千切れて勢いよく弾け飛べ。噴水のような血飛沫を上げろ。真白を深紅に染め上げて鬼と化せ。
此処は血腥い香が漂う地獄。轟々と鬼の怒号が響き、死して尚全身傷壊の責め苦を負う剣樹地獄。この地獄から這い上がる為ならば、この身が鬼と成り果てても何も悔いることはない。
どがんっ! と、幼気な少女を押さえつけていた男は、後頭部に重たい衝撃を受けた。
「イッデーな! 何すッ……」
ばごぉんっ! 振り向き様に顔面にもう一撃喰らった。男は尻餅を付いた格好になり、少女から手が離れた。
「禮にッ……触らんといて!」
ストレートの黒髪の少女が、大荷物が入った通学鞄を振り上げていた。
伊予は両目に涙を溜め、鞄を持つ手は震えていた。膝もガタガタと鳴った。これまでの人生で最大級の勇気を振り絞った。
「コイツどうやって結束バンドを!」
「ウチの禮から離れてーッ!」
伊予は鞄をぶんっと振り回して別の男の顔面に命中させた。観念すればすぐに捕まってしまうことを分かっているから、闇雲に、滅茶苦茶に、力の限り通学鞄を振り回した。
「ガキ相手に何してんだ! 早く捕まえッ……」
ダダダダダダダダッ。
男たちが伊予に気を取られている隙を突いて足音が走り抜けた。
少女たちは出口には向かわなかった。縛られて満身創痍の渋撥の許へと全力疾走した。
渋撥の背後へ回りこんだ和々葉と椛は、いつも持ち歩いているハサミを手に握っている。彼女たちはこれで以て自分たちの結束バンドを切断したのだ。
「早く! 早く切って!」
「ちょっ、これッ……」
後ろ手に拘束されている渋撥の手首を見てギョッとした。彼女たちに用いられた結束バンドはひとつずつだったが、渋撥の手首には何重にもかけられていた。用心深いのを通り越して臆病だ。頭数で優位に立ちながらこうするまでに暴君に対する恐怖は根深いということだ。
さらに彼女たちを驚かせたのは、結束バンドのいくつかはすでに千切れていたことだ。手首の肉に食いこんだ結束バンドに血液がびたびたに滴っている。その生々しさにウッと怯んだ。
「グズグズすんなッ!」
和々葉と椛は渋撥の声でハッとした。ふたりしてそれぞれのハサミの刃を結束バンドに入れた。
渋撥はん、と夜子が渋撥の肩に柔らかく手を置いた。場違いなくらい落ち着いたトーンの声音に、渋撥の耳は自然と引きつけられた。
「助けは呼びました。もうじき来てくれるはずどす。それまで禮を守ってくれはりますか」
「ンな当たり前のこと言う暇あったらさっさと俺を自由にしろ」
渋撥は即座に言い返した。
――やっぱり、思ったとおりの男はん。
夜子は何も言わずに渋撥の肩から手を離した。何故とかどうやってとか問い質す必要はないと感じた。この男がやると言うのならより遂げる、そう信じられた。
本当は、人と呼べるものではないのかもしれない。人の情に欠け、痛みを感じず、神を頼らず、己の力を信じる――人よりも純粋な存在――暴威の王、鬼、化け物。
禮が愛し、禮を愛し、禮を命の限り守ってくれるなら、化け物でも何でもよかった。
「テメーら何してんだッ!」
数人の男たちが、渋撥を自由にしようとする少女たちのほうへ近づいてきた。
「わっ! こっち来る!」
「早く!」
和々葉と椛は急いでハサミを動かした。ペンケースに入るほどの小型のハサミで結束バンドを切断するのは難儀だ。焦れば焦るほど上手く進まなかった。
渋撥は今一度奥歯を食い縛り、下腹に力を入れて渾身の力を絞り出した。
バチン、バチバチッ……バチンッ!
両腕を思いっ切り左右に開いた様は、大きく翼を広げたようだった。拘束の残骸を四散させながら、血飛沫を巻き上げながら、両腕を宙に放って泳ぐように空間を掌握する。
夜の色が濃い北の空に燦然と輝く偉大なるシグナス。己が身を大地に繋ぎ止める因果な鎖を断ち切って大空に飛び立つ。
嗚呼、シグナス。なんと強く逞しく美しい。なんと雄々しく勇ましく美しい。夜空の果て、世界の果て、冥府の門まで魂を連れて行く灰白の翼。
ガギィンッ! ドッボォオ!
渋撥は立ち上がるとほぼ同時に、此方へ近づいてきた男たちを殴り飛ばした。
それから、動作点検をするように自由になった手首をプラプラと振った。肉が切れ流血しているが人を殴る程度なら支障ない。彼にとっては、身体が正常に動きさえすれば痛みはどうとでもなる問題だ。
「オマエらァオマケや。ついでに助けたる。壁まで走って一箇所に固まっとれ。今度はほんまに死ぬ気で走れよ」
渋撥は学生服のボタンを外しながら少女たちに指示した。
「渋撥はんは……」
「決まっとるやろ。禮を助ける」
バサッと、脱いだ学生服を夜子に放り投げた。
ドシャァアアッ!
空から人が降ってきたのかと思った。
渋撥が男を放り投げ、禮を押さえつけていた輩たちは薙ぎ払われた。
禮は瞬時に起き上がった。「伊予ちゃん!」と自分のことよりも何よりも友人の許へ駆けつけた。伊予をふたりで挟んで追い詰めていた男たちの顔面を蹴り上げた。伊予は泣きそうになりながら禮に抱きついた。
渋撥はまたひとり男を担ぎ上げたかと思うと、ブンッと男たちのかたまり目がけて投げつけた。
男数人がかりでも大の大人を咄嗟に受け止めるのは容易なことではない。案の定受け止めきれず吹き飛ばされ、男たちは禮と伊予の周りから一掃された。
「アイツまだこんな力あんのかよッ」
「ガチでバケモンだ……! ハチ割られて平気なツラしてやがるッ」
渋撥は禮と伊予の許へやってきた。伊予に、お前もアイツらと一緒にいろ、と壁のほうを指差した。
伊予はコクッと頷き、通学鞄を両手で抱いて駆けていった。
渋撥は禮の二の腕を掴んで、無理矢理目線を合わせた。群がる男たちという脅威を取り除いても、渋撥が傍近くに来ても尚、禮の表情は強張っていた。
無理もない。年端もゆかない少女が、穢れを知らない少女が、複数の男どもに囲まれ、乱暴に押さえつけられ、体中をまさぐられたのだ。半狂乱になってもおかしくはない。涙を見せないのは流石だ。
――泣いていないだけで安堵するなど、やはり俺は莫迦だ。
「もう大丈夫や。俺が守ったる」
そう言われると、禮は泣きそうになった。目頭に力を入れて込み上げてくる涙を堪えた。
渋撥は禮の手を引いて走り出した。夜子たちがかたまっている壁際へと向かった。
禮がやってくると、和々葉と椛は再開を喜ぶ間もなく手際よく結束バンドを切断した。
全員集結し、手足も自由になった。しかし、事態が好転したわけではない。多勢に無勢の情況は変わらず、戦えない少女たちを抱え、渋撥のダメージがリセットされたわけでもない。袋叩きにされ、頭部から大量に出血し、にも関わらず平気な顔をして動き回れていること自体が驚きだが。
「走って逃げる?」と禮が渋撥に持ちかけた。
「俺と禮だけならソレもでけたかもな。禮のトモダチは足遅すぎるで」
「ほなどうしよか」
「ちょお辛抱しとったら助けがくるらしい。それまで持ち堪えられるか?」
禮はピンと来た。渋撥が夜子たちを壁際に避難させた意味が分かったのだ。
禮と渋撥は、示し合わせたかのように少女たちを背にして敵に身体の正面を向けた。禮は敵を視界に収めて身構えた。渋撥は首をグルリと回した。
「守らなあかん人数はちぃと多いが壁の方角は死んどる。残りは180度。俺と禮で90度ずつや」
「ハッちゃん頭ええね」
「バカにしとるやろ」
「ううん、安心してる」
「この状況でか」
禮の返答は渋撥にはやや意外だった。
禮の横顔にはもう硬直はなかった。臆さず、怯まず、敵を見据えていた。苦境に立たされている事実に変わりないことは承知している。しかし、渋撥と引き離されず、隣で戦えることが禮を勇気づけた。
「ハッちゃんがいてくれるなら何でもでけそな気がするよ」
今なら何でもできると自信を与えられているのは渋撥も同じだ。
――お前がいるから必ず守ってやるという意欲が湧いてくる。お前がいるから必ず勝ってやるという勇気が湧いてくる。たったひとり、己の為のみに立ち向かうなら戦い敗れて屍と化しても悔いは無い。俺を勝利へと、生へと、未練がましく執着させるのは、お前がいるからだ。
お前がいるから、お前を泣かさない為に、ただそれだけの為に、俺は何度でも拳を握る。
攻撃されうる角度を自分の正面のみに絞ってしまえば、一度に対峙するのはひとりかふたりとなる。それは渋撥にしても禮にしても処理能力の範囲内。自分の正面の敵は完璧に処理し、割り当てられた角度以外から攻撃される懸念を排除するということが前提条件とはなるが。
残るは人数に比例するスタミナの総量の問題。渋撥はダメージを負っていること、禮は女の身であること、それらを考慮すると相手の総量のほうが上回ることは明白だ。この作戦は消耗戦だ。スタミナが底を突いた時点で勝敗は決する。
リアルで過酷なエンドレスゲーム。いつ終了するのか分かりもしない、中途で投げ出すわけにもゆかない。だから何かを守る為の戦いはしんどいのだ。自分ひとりのことを考えて生きてきた、自分ひとりが満足すれば充分だった、自分ひとりの為に力を揮ってきた。そのような戦い方をしてきた男には、過酷な条件だ。
「俺はこんなケンカのやり方はようせん!」
渋撥は二度とゴメンだと文句を垂れながらも、目の前に立った敵は確実にすべて仕留めた。渋撥の攻撃力は甚大だ。一発でも喰らえば大きなダメージが残り、何より心が怯む。
禮は自分が思う以上に疲労が蓄積していた。攻撃を避けた拍子にズリッとローファのソールが滑った。体勢を崩してしまった禮に、緋色の男が拳を振りかぶって襲いかかった。
「チョコマカしやがって!」
バキャアンッ!
禮の視界に人影が降りかかった次の瞬間、衝撃音の直後に男の体が宙を舞っていた。
「誰のオンナに手ェ出してんねんカスがァ」
渋撥は、禮が礼を言う前に二の腕を掴んで引っ張り上げてやった。
「90度はキツイか禮。30度くらいにしとくか」
「イヤ」と禮はヤケにハッキリと答えた。
「ハッちゃんと同じことしたい」
その脆い肉体で、小さな拳で、つらくないはずがないのに、まだ俺の隣にいたいと言う。このような情況下でなければ、可愛いことを言うヤツだと素直に喜べた。
すっかり夜の時分となった、埠頭の寂れた倉庫街。
停泊中の船舶がいくつかあるが、日が落ちて船乗りや作業車も姿を消した。通行人はひとりもいない。
海際のタイヤ止めに黒塗りの高級車がズラリと並んでいた。等間隔に設置された白い街灯を反射してギラギラとよく輝いている。
丁度中央辺りの車体のボンネットに、ひとりの赤毛の少年が片膝を抱えて腰かけていた。少年の周囲には、黒いスーツに身を包んだ屈強な男たちが十名以上整列している。よく磨かれた高級車のボンネットに腰を下ろすなど叱り飛ばされそうな光景だが、誰ひとり少年を咎める者はいなかった。少年こそが彼らの雇い主だ。
赤毛――朱色に近い色素の髪を潮風に靡かせる少年――大己貴津伍。
彼は此処に到着してからずっとこうしている。古びた倉庫が建ち並ぶ倉庫街の、とあるひとつの倉庫から漏れ聞こえてくる只ならぬ喧噪。去ろうとも止めようともせず、ただひっそりと耳を欹てている。
「津伍様。このまま待機しておいて本当によろしいのですか。彼らが倉庫内に入ってから随分経ちますが」
ええよ、と津伍はあっさりと答えた。
「あまり長い時間このような場所にいらっしゃいますと、ご当主が不審がられます」
「んー……。オレが今日ココにいてんのは秘密がええな。GPSの移動履歴改竄しといて」
「かしこまりました。それでは何時頃までここにいらっしゃるご予定ですか」
「さあ? この件が決着するまでかな。……心配せんでももうすぐやで」
津伍は倉庫内の様子など知る由も無いのにやたらハッキリと断言した。
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