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第一章
第二話 狂瀾を既倒に廻らす
しおりを挟む四月、入学から三週目を迎えたある日。
ようやく生活の基礎が根付き初め、一日の過ごし方に慣れ始めた頃。
厄日というのは、本当に突然やってくる。
第二話 狂瀾を既倒に廻らす
それは、朝の支度をしていたとき、スクールバッグにぶら下げていた、薫に貰ったうさぎのストラップが無くなっていた事に気がつたことに始まる。
慌てて部屋中探したものの、結局どこにも見当たらず、諦めて部屋を出たときには遅刻寸前で、朝食は食べられなかった。
更に不穏な気配が立ち込めたのは、なんとか遅刻を免れたホームルームの後。クラスで一番話していた隣の席の生徒に、その失くしたばかりのキャラクターのストラップのことについてからかわれるようなことを言われたのだ。ただのうさぎとはいえ、あのストラップはそれなりに思い入れのある一品だった。無くしたショックを抱えたままに突然ぶつけられたそれに対して、不快感と悲しさで言葉が出てこず、黙ってしまったのだ。そのまま予鈴が鳴ると彼は興味を失ったように別の生徒と楽しげに話し始めていた。
結果的に無視をしたようになってしまったことも気になりつつ、時間が経ってもあの時どう言えば良いか全く分からないままだ。
もやもやとした気持ちのまま、その日の授業はうわの空で、気が付けば昼休みを迎えていた。
ここまでは、まだそこそこ嫌なことが続いただけだ。
その後の急展開については、和だって未だに受け止めきれてはいない。だって、突然水浸しになったのだ。
食事の前にトイレにいきたかった。どちらかと言えば、狭い個室で落ち着きたかったのだと思う。昼休みの賑やかな空気は、居心地が緩い。隣の席の生徒と喧嘩をした訳では無いものの、やはり和は気まずかった。そして、その気まずさが和の嫌な過去を刺激する。それが辛い。
冷静になろうとしていた。ストラップは帰ってからまたゆっくり探せばいいし、大きく揉めた訳でもない。自分から声を掛けて、また元のように話せるようにしよう。
よし、と気合を入れて、立ち上がった。
そのとき、個室の扉の上からバケツで水をかけられたのだ。
そんないじめドラマみたいなことが自分の身に起こるなんて夢にも思っていなかったため、声も出ずに身動きも取れなかった。それなりの量の水が全身を濡らして体を伝い、床のタイルの上に出来上がった水溜まりの中に水滴を落とす。
耳に届いた笑い声も、逃げ去っていく足音も、一人のものではない。けれど、近くでほぼ毎日聞いている声だ。流石に分かる。
冷えた背中に寒気が走ると急に冷静になり、濡れそぼった髪の毛が気持ち悪くて何度か頭を振った。
悪戯にしたって度が過ぎている行為に対して、やっと少しの憤りが追いついく。
ここで黙っているままではまずいと力を振り絞り、ハンカチで出来るだけ水滴を拭いて、濡れたまま早足で廊下に出た。周囲の不審げな目に刺されながら職員室に向かうさ中、出くわしたのは担任で、驚いた顔をしたあとすぐに眉を顰め、そのまま談話室に付いて行くことになった。
どうしたのだと言われたから、起きたことをそのまま伝える。しかし担任は顔を顰めるだけで、苛立ったように何かを考えている。濡れた体を気にして椅子に座らぬままの和は、貧乏ゆすりをしている担任に縋る気持ちでどうしたらいいかと助けを求めたが、返ってきた答えはあまりに冷たいものだった。
掃除は用務員に頼むからさっさとジャージにでも着替えろと諭されるだけで、まるで取り合って貰えなかったのだ。食い下がろうとしたときにはもう、担任は談話室から出て行ってしまい、心が折れてしまう。
その場でしゃがみこんで、数回深呼吸をした。
少し考えて、やっぱりそのまま欠席するのは癪だったので、渋々言う通りにすることにする。後で、あとでしっかり言おう。出来るかどうかは分からないけれど、このままでは風邪を引きそうだ。
向けられた悪意や無関心にはそれなりに慣れていたつもりだったが、和の心身はゆっくりと疲弊する。その日、体育はなかった。ジャージも勿論ない。
昼食も諦め、往復十分ほどの距離の寮に走って着替えを取りに戻ることにした。
今考えれば、この判断がいけなかった。
その場でもっと、やられた事にも、相手にも、冷たくあしらった担任にも、しっかりと怒って抗議しておけば良かったのだ。
運動は苦手だが、和は走った。上がった息も、肌に張り付く布も、なにもかも気持ち悪い。振り切りたくて、結構本気で走った。
部屋に着いて少しほっとする。静かな寮は、寮監督も不在のようだった。
鍵を開けると、そこには知らない人がいる。
知らない人がいる?
和は一度部屋の外に出て番号と表札を確認する。間違いなく自分の部屋だ。部屋の鍵が開いたのだから当然ではあったが、そんなこと考える余裕もなかった。
その人は丁度、先輩の部屋から出てくる所だったようだ。知らない人がいることにも面食らったが、目が合って、それ以上に現れた青年の、その容姿に圧倒されてしまっていた。
知らない顔ということは、一年ではなく先輩だろうか。普通であればネクタイの色で学年の特定が出来るのだが、ブレザーの上着を小脇に抱えて、黒いタートルネックに制服のスラックスを合わせた校則なんてガン無視のスタイリッシュな着こなしをしているので、分からない。細い黒髪の襟足は短いもの、テクノカットの前髪はその赤のようなピンクのような、甘ったるい色の滲む艶やかな瞳にかかっていて、最早女性的な空気を纏っていた。同時にそのやけに力の抜けた、全身どこも力んでいないような佇まいは人間味がなく、柄にもなくそわそわとしてしまう。
「こ、こんちわー」
「君は?」
何とか絞り出したこんちわーに被せる形で、あまりにもこっちが聞きてえよな質問をぶつけられ、和の困惑は深まった。
落ち着きこそ取り戻りつつあったが、こんな時間に知らない人間がいるのはおかしい。
同室者もいないしようだし、普通に考えたら侵入者だ。一応警戒心を見せながら、しかし怯えるのも癪だったので堂々と答える。
「この部屋のものですけれど...」
「お名前は?」
「蓮水...と言います」
たった一言、声だって小さいはずの質問の何処に威圧感を覚えたかは分からない。つい名乗ってしまった。
「はすみ?」
なにか考えている様子だったので、その間に靴を脱いで廊下に上がる。
多少乾いたとはいえ和がびしょびしょなことには触れないし、こちらからも聞いてないとはいえこのおかしな状況についてなんの説明もない。まず自分の目的を果たそうと、部屋のドアに手をかけたそのとき。
突然あぁ、と小さな声で呟いてから、急に歯を見せて笑った。
ゾッとするほど綺麗な笑み。一番上の兄も、時々こんなふうに笑うことがある。
美しすぎるあまり、人らしくない笑顔。
「確かに似てるね」
「もしかして、兄のこと知ってるんですか?」
「うん」
「…あんまり似てるって言われませんけど」
「似てるのに。ほくろもお揃いだし」
生まれて初めて、指摘された。
咄嗟に口元を隠す。なんとなく、後ろめたい気持ちになってしまったのだ。
遺伝か偶然かは分からないが、この三兄弟には右の口元や顎にほくろがあった。全く同じ場所では無いし、兄らの色っぽいそれとは違い、顎寄りの方にぽつんと、何となく居座っているそれ。
「お揃いというか、まあ偶然」
「そう?僕はそういう体の特徴には、とても運命を感じるけどね」
「はあ」
恐らく怖い人ではなさそうだけれど、話している内にこちらのリズムみたいなものを奪われてしまうような感覚がある。
というか、本当に誰なんだろう。兄を知っているということはきっと三年生だから、同室者の友人かなにかだろうか。
だとすれば引っかかる。三週間だけとはいえ、この狭い空間で過ごしてきた同室者のことだ。彼は、こんなに"美しい人"がそばに居て、正気でいられるタイプでは無い。選挙となれば熱狂し、毎年ただ一人の人間の為に票集め運動をして、限られた同席の場だというお茶会とやらを心待ちにする、根っからの面食いなのだと豪語した。
ただ今年の選挙に三年の出馬は当然ない。せっかく親衛隊長の座を手にしたのに、一年足らずで当人によって解散を命じられたというのだ。当の本人は何だったか、なにかのすごい才能を活かして世界を飛び回ることを学園に許されてしまい、滅多に帰っては来ないのだと、こちらがドン引きする程には泣きながら嘆いていた。その姿は狂信的と言って良いだろう。
それでも今年は一年に新たな推しを見つけたとかで、親衛隊作りのなんたるかを後輩達に説いているらしいのだが、正直話半分で殆ど覚えていない。
昼休みにこんな所にいるのも、人のことは言えないのだけれど気になる。物取りと言った雰囲気でもない。
気になること、やるべきこと、やりたくないこと、いやなこと、逃げ出したいこと。和の中はすでにぐちゃぐちゃで、頭は少しぼんやりとしてきていた。
開き直って友好的に振る舞うことにしたのは、何もかも面倒くさくなったからという訳でもない。
こういういかにも親衛隊を抱えてそうな先輩らしき人相手に、これ以上変な問題を増やしたくなかったのだ。
「あの、紅茶でも飲みますか」
「いいの?」
「ちょっとまっててくださいね」
先程まで怪訝な顔をしていた癖に、和は少し上機嫌になった。腹の奥底で先程のショックが明確な怒りに変わってきていて、なんだか授業なんてどうでもいい気分だったのだ。もしかしたら、話を聞いてくれるかもしれない。
そうと決まれば一度自分の部屋に引っ込み、急いでジャージに着替えた。学校のではなく部屋着だ。このときの和はもうサボる気しかない。濡れた制服はハンガーにかけ、シャツなどは洗面所に投げてしまった。
そして部屋の棚を開けて、長男からのおみやげの紅茶のパックを取り出す。今日はもう授業に戻れ無いだろうし、せっかくならお茶菓子も出そうか。二日前に焼いたマドレーヌがちょうど二つ残っている。先輩から隠しておいてよかった。
リビングに戻ると、ソファで寛ぐように座ってるので、ゆっくり準備することにした。
お湯を沸かして、薫に海外土産で貰った綺麗な陶器のティーポットを用意する。ケトルでお湯を沸かした瞬間を見計らったように、声を掛けれた。
「和君」
「...はい」
「こっちきて」
言われたとおり、ソファーの近くまで近寄ると、腕を取られた。
やけに冷たい手だった。見た目と噛み合っていないやけに嬉しそうな顔をしてこちらを見あげられるので、また怪訝な顔をしてしまう。離してもらおうとした瞬間逆に強く腕を引かれ、膝の上に乗り上げたのを抱きとめられるような形になってしまった。
「わぁ」
「僕のことはライって呼んでね」
「らい?」
「そう」
「あの、なんでこんな体制を」
ライと名乗る男の肩を突っぱねるように手を伸ばすが、長い腕は簡単に伸びてきて、前髪を耳に掛けられた。伸びてきたから切らないとな、と思っていたところだったので、何だか妙な気恥ずかしがある。
あれ。でもライって、聞いたことがある響きだ。
「僕ね、周さんのこと好きだったんだ」
「……っえ?!」
突如飛び出した兄の名に、直前まで自分が何を考えていたか忘れるくらい大きな声が出た。少し身を引くが、すぐに相手側に引き寄せられてしまう。
周を知っているということは、やはり三年生か。
三年生の、ライ。
「でも周さんって誰にも興味がなかった。僕のこと見てるようで見てないんだよ。唯一、君の話になると感情をちらりと見せるものだから、ずっと気になっていたんだけれど…なるほどね。僕も仲良くなりたいな」
「なんで、どういうことですか…わっ」
冷たい手のひらは断りもなく頬をさするものだから、肩が跳ねる。鳥肌が浮かぶ感覚が肌を埋めつくしていた。
猫をくすぐるみたいな優しい手つきだったので、思わず目を細めてしまう。
周に怒られたことがあったのを、急に思い出した。
和の警戒心が高いのか低いのかはわからないが、とにかく肌に触れてくるような不届きなやつには警戒しろと。
分かっているののに、この少し高いのに、腹の底に響くような妙な響きの声には抗えない。蕩けるように細められた甘そうな瞳を見つめ返してしまう。
「……君に何かしたら、僕周さんに殺されちゃうのかな。まあそれはそれでいいか」
「よくない!それは絶対によくないからはなしてっ」
兄を犯罪者にさせてなるものか。
綺麗だと思っていたその目の中に閉じ込められた不穏な思考が全く読めなくて、やはり兄は正しかったと思い知る。
どうにか押しのけて立ち上がろうとしたその瞬間、背後から凄まじい音がした。
「は?」
「あ、先輩っ!」
それは一瞬のように感じる速度で、部屋の扉が開け放たれた音だ。
玄関の前には、血相を変え、というか激怒した様子の同室者が赤い顔をして立ち尽くしていて、つい助けを求めるように呼びかける。
しかし、底が抜けそうな足音を鳴らしながら近づいてきたと思った時にはもう、首根っこを凄まじい力で捕まえられ、文字通り廊下まで引きずられたのだ。パニックと頭を打ち付けた痛みで声も出ず、逃げようと足をばたつかせて足掻けば床に叩きつけられて馬乗りされ、声をあげようとした瞬間、掌で抑え込むように強く口を塞がれ、顔のすぐ横で床を殴る拳の叩きつけた音が全身に響く。浮かせようとしていた頭をこの時ぶつけたせいか、衝撃で意識が飛びそうになる。
「このクソガキ。三廻部様たぶらかそうってか?信用出来ねえ奴だと思ってたんだよ、てめぇはよ。ぶっ殺してやる」
ざらつき、湿度のある低い声が早口にそう撒くし立てられ、訳も分からず涙が出そうになる。
変な耳鳴りがして気持ち悪い。霞む視界の端で、細い銀色の何かが光ったのを確認したが、意識はどんどん闇の中へ引きずられていく。ナイフだろうな。俺はここで死ぬのか。
走馬灯のように思い浮かぶのは、やはり兄達のことだ。どうかこんなやつの為に殺人犯になってくれるなと願わずにはいられない。
そのまま気を失う寸前、けたたましい絶叫が聞こえ、同時に脚に突き刺すような熱を感じた。それは激しい痛みだったが、薄れゆく意識を保つことは出来ない。
しかし、思い出した。
ミクルベライ。
確か、目の前の男が心酔していた、この学園の元生徒会長の名前だ。
それを伝えることも出来ず、目を閉じ、深く、ブラックアウトしていく。
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