ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜

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番外編 休みを無理矢理合わせたある日 投稿41ヶ月記念小説 ナイトプール

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私と亮平が出会ったきっかけはナイトプールだった。それも一緒に行ってた友達の美波が、ナンパされたのが最初だ。
ツーブロックの黒い短髪で、眉が太く細い一重の目がキツい視線を私達に向けていた。
私よりも焼けた小麦色の肌に分厚い胸板。綺麗に分かれた大きな6パックの腹筋と、脇腹の小さな筋肉──ナイトプールだから、水着姿の彼を見たのは一瞬だった──だって親友の美波がナンパされているのに、他を気にしている暇なんて私にはなかったのだ。
なんとか美波と亮平の友達の間に入って邪魔をしていたが、美波が亮平の友達といたいと言ってきたから、2人の世界に入った美波と亮平の友達が先に行くと、そこに残ったのは亮平と私だけになって、話すようになって…なんだかんだあって付き合うことになったのだ。


***************



ゆっくりと腰を動かすと、私の下にいる恋人が、ゔっ、と低い声を漏らした。仰向けに横になっている恋人の鍛えられた腹筋の少し上──2つの盛り上がった筋肉のついた胸の下に手のひらを置くと、恋人は私の腰を掴んで、もうもたないらしく私の無意識な腰の動きを止めた。
「あ…っ、それやばっ…いな」
「ふっ、もう根を上げたの?」
本当はくすくすと笑いたいのに、私の蜜壺を貫く昂りが大きくて太いから、彼が息をするだけでも私の蜜壺の中を刺激して気持ちいい快感の波が高くなって軽くイってしまった。

今日はただの平日の夜、私は明日仕事だし、朝からちゃんと起きないといけない。それなのに、私の下にいる相手は固定の曜日の休みなどない不規則なシフト制の平日休みで明日がちょうど非番だから、私を求める手を休めたりしない。しかも消防士という特殊な職業で、普段から鍛えているから、体力が無尽にあり、仕事終わりだという日なのに、今日はとことんえっちをするみたいにしつこい。
私は自分がそれなりに体力があると自負をしていたが、私よりも体力がある彼にたまに付いていくのが精一杯の時もあって、辛い時ももちろんあるが、普段はおおむね良好な関係を保っていた。
萌香もえか
「…ん、ぁつ」
名前を呼ばれて、私の下にいる彼──亮平りょうへいに視線を落とすと、彼は私の腰から手を離して、大きな彼の手よりも少し大きな乳房に手をつけた。それが合図になったと思う──私は止めるものがなくなって自由になった腰を前後に動き始めた。指先に力が入り、彼の固い皮膚に私の爪が当たるのも気にせず、自分の快感を求めて首を少し傾げて快感を味わい始めた。
「あっ、待って、やっ」
私の乳房に置いた手が添えられるだけじゃ終わるはずもなく、亮平は私の乳房を揉み始めた。人差し指を曲げて、乳房の中央にある固くなった粒を爪で弾くと、彼は反撃といわんばかりに下から突き上げを始めた。ぷるん、といつもより控えめに揺れるのは、彼の手が邪魔をしているからで、私は腰を前後に動かすのがだんだん難しくなる。
──すごく、気持ちいい
口を開けば甘い声しか出なくて、自分がどう思っているのか言いたいのに、わかっていると言わんばかりに亮平は膝を立てて私のお尻に太ももを付けると、突き上げを本格的に動かし始めた。彼の胸板にあった手を肩にまで滑らせて、上体を前に倒すと、待ってましたと言わんばかりに彼は私の腰に腕を回して、ぐるりと私をベッドの上に仰向けに寝かせて体勢を変えた。
「っ…、ん仕事行くからね」
「…善処する」
このまま訳もわからぬまま、夜がふける前に仕事を休まない、と、口を尖らせて伝えると彼は一度動きを止めたが、一言だけ低い声で口にすると、私の太ももを持ち上げて足を広げると、私の下半身と自分の下半身をピッタリとくっつけた。私の顔の横に腕をつき、私は彼の首に腕を回しながら彼の腰に足を巻き付けた。
自然と重なる唇は、最初から舌の絡まる濃厚なキスとなり──濃密な時間の私たちの夜はこうして始まるのだ。
「んっ、亮平っ」
亮平は私の腰に手を添えたから、私は彼の左手の甲に自分の右の手のひらを置いた後、彼の腕から肩に手を這わすと、彼の首の後ろへと手をつけて、また首に手を巻きつけ直すと、亮平は腰を動かし始めた。
ぱんぱんっ、とゆっくり肌がぶつかり、私は亮平に抱きついていた手足に力を入れた。
「…っ、ぐ…っ」
するとお腹と繋がった部分にも力が入って、蜜壺の中にある昂りをぎゅうと締め付けた。それによって低い唸りを上げた彼が、私の肩に顔を埋めながら、ぱんっ、とひと突きした後、私の蜜壺の中にある昂りをぐりぐりと奥に押し込めながら腰を回した。
その姿が可愛くて彼の短い髪に指先を絡めて、顔を横にずらした時に見えた目の前の耳朶をペロリと舐めた。
「萌香っ、っくそ」
揶揄われるのが嫌なのか、恥ずかしいのかわからないけど、彼は腰をまた動き始めた。
「んぁっ、はっ、あっぅんっ」
ぱんぱんっ、と肌のぶつかる音が激しくなり、それに合わせてギシッギシッとベッドが軋む。彼の抽送が気持ち良すぎて、私も彼を揶揄う余裕すらなくなって喘ぐことしかできなくなる。
「はっ、萌香っ」
今度は亮平に余裕ができたのか、私の頬やこめかみ、耳を舐めては甘噛みし、絶頂へと達するために抽送を早めた。
「あっ、りょ、ん…っあ」
「萌香、っく、ぞっ…イくぞっ」
「んっ、イくっ、いっちゃ…ぅっ」
「いくっ、だ…すっ」
私の恥もない限界をあげる声に亮平は満足すると、ぶるりと身体を震わせて私の中へと熱い証を注いだ。

「んぁっ、っ」
彼の証を受け入れた後に訪れる甘いひととき、お互いの唇を求めたり、戯れるように身体を触り合い、くすくすと笑う。まだ繋がっているから、少し身体を動かすだけでも、彼の昂りを感じてしまう。それにむくむくとまた亮平の昂りが、大きくなるのがはっきりとわかる。
「んっ…明日仕事」
「わかってる」
私の口の端をペロリと舐めた亮平が、私が言った仕事の言葉に返事をしたけど、何をどう分かっているのか、彼からもらう愛撫に意識が向いてしまい深く追求できない。
一度では終わらないとは分かっても、明日の仕事に支障をきたすと、これ以上したらもう無理だと思うのに、最近夜勤が多かった彼とのすれ違いが多くてこうして肌を重ねるのも1週間ぶりだと私もやめてと強く言いたくない。
「萌香、愛してる」
「ん、私も」
惜しみなく言われる愛の言葉と同じのを言うのは少し恥ずかしい気持ちがあって、その分亮平の頭を抱きしめて彼の口に自分の口を重ねて舌を絡めた。 
次第にキスだけじゃ足りなくなってきて、私が彼の下で腰を動かすと、彼の手が私の身体からベッドについたのを合図に、お互いの舌を貪っていただけの時間が終わりを告げて、快楽を求める時間が再び動き出した。


「…萌香すまん、まだおさまらん」
「…っ、っ…っぁ」
もう声も出せないくらい求められ、掠れた声を上げるのも苦しい頃に、ちっとも申し訳ないようには聞こえない声色で亮平に謝られた。それもまだ抽送の最中で、私が気持ちいい快感の中にいる時に言われた。顔を少しでも彼に見せればキスをされ、何か掴むものが欲しくって手を動かせば手を取られて自分に抱きつくようにと回され、お尻を突き出せば彼は嬉々として自分の腰を押し付けて、背が仰け反れば乳房を吸われる。どっちが下で、上でと変わるたび、1週間離れていた時間を埋めるように少しでも身体を触れ合わせていた。
首から下にある亮平がつけた、赤い所有印といわんばかりのキスマークがあちこちに付く。以前の私だったら、首から見える場所につけられるのは嫌と怒っていたのに、今は亮平が私に執着しているとはっきりと感じ取れて嬉しい気持ちの方が勝っていた。

「明日…休む」
「そうか、ならもうちょっと付き合ってくれ」
もうくたくたになったから、彼が私の中で果てた後に訪れたまったりとした時に、もう終わりだと思ってポロリと口から漏れると、私の横にいた彼が起き上がって私の上に覆い被さった。
「えっ…?っ…も…無理だ、よ?」
「明日はゆっくりさせるから・・・・・
──何っ?ゆっくりさせるって?!
上から目線の言葉に、口から声を出すのも辛くて心の中で突っ込んでも、もちろん亮平に聞こえるわけでもなく、彼の手が私の身体を弄り始めた。
──待って、あの・・回数で手加減していたの?信じられないっ、どんだけ体力あるのっ
「1週間も離れていたからな」
と、私の心なんて読めないはずの彼が、私の言葉に返事をして驚いているうちに身体を仰向けにされ、私の足を開いた彼が、私の中に戻ってきた。
「体調不良にするなら、もう少し声を出せないくらい辛い感じにしないとな」
と、私の首筋に舌を這わせながら、彼はそう呟いた。
言っている事はひどいのに、上目遣いでお願いされてると錯覚しちゃって、普段のいかつい感じとギャップがあるから可愛いと思ってしまう私はもう、亮平に溺れているんだと、もうお手上げになってしまう。
「ぅ…っん、それってズル休みって事?」
亮平の手と舌で余すことなく私の身体に触れられ、濃厚すぎる時間はまだ終わりが見えなかった。亮平の頭を撫でながらそう言うと、彼は私の鎖骨に舌を這わしている所だった。
「そうじゃない、実際には体調悪く・・なる予定だしな」
明日起きたら、喘ぎすぎたせいでなった声の掠れ、きっと広げた身体の節々の痛みもある、何よりも倦怠感で…たしかに体調は万全ではないが、亮平の言い方したら、風邪でも腹痛でも頭痛でもないから、なぜか負けなような気がした。
「でもさ」
「萌香、明日はずっと一緒にいよ」
彼が私の上に覆い被さり、全身にほどよい重さが加わる。全身を舐められるのも抵抗がなくなり──むしろ亮平の熱い舌を感じないと物足りなくなっている自分もいた──亮平の低い声にうっとりとしてしまった。
「亮平、寂しかった」
「ん、俺も」
へとへとにならないと本音が出ない私に、亮平はすでに私の面倒な性格をわかっている。でも私がいつでも本音を出しやすいように、亮平はきっと元々そんな性格キャラじゃないのに、愛の言葉を惜しみなく言ってくれるから、私も何重にも蓋をして包む本音心の声をやっと出すことができるのだ。
まるでこれからえっちを始めるような啄むキスをして、見つめ合っては唇の重なる時間の長いキスが増えていく。
──あと何日有給あったっけ
亮平と出会う前までは仕事漬けだったから、人事に有給消化をしろと言われても無視していた。それも今やたんまり溜まった有給も順調に減っていたが、無限にあるわけじゃないからそろそろ残数を把握をしないといけない。
「萌香」
「んっ…っ」
他の事を考えてるのなんて、亮平にはバレバレだからすぐに彼に集中するように、唇を強く吸われた。
──また次出勤した時確認すればいいや
ただキスをされただけなのに、私はもう亮平以外のことを考えるのを放棄した。亮平の太い首に手を添えて、うなじからちくちくする短い髪を指でなぞる。目の前には彼の顔があり、彼以外の物を視界から排除した。
私がうっとりと見惚れていた瞳を閉じると、彼は満足したのか優しいキスを与えてくれた。

「…すいませ…はい、っごほっ…はい、大丈夫で…すっ」
彼の言った通りに私の声は掠れ、喋ると軽い咳も出てしまうほどになってしまった。きっと午後になったら、ある程度は良くなるとは思うが、突発で休む連絡をした時に、電話対応してくれた同僚にものすごく心配されてしまった。
『そんなに体調が悪いなら、無理しないで明日も休んでいいよ』
確かに声は掠れ、身体のあちこちは痛いし、倦怠感もすごいけど、少し休んだら治ると思っていたから、逆に仕事のしすぎで体調を崩したと思われるのは気まずかった。
「いや、うん、ある意味体調悪いけど…っ…ごほっ、ごほっ」
ちょっとした独り言も咳をする始末となると、私の背中を大きな手のひらが優しく上下にさする。
「大丈夫か?」
心配そうな声色をしているのに、彼の顔からは、ちっとも反省をしていないように無表情だ。
──違う、いつも無表情だったわ…このっ絶倫めっ
咳をしていて返事ができないが、私は心の中でこんなになるまで求めてきた亮平の枯れる事のない性欲を甘くみていた自分を責めた。
いつものように鳴るアラームを止めて、あまりの身体の重さに起き上がれなくてベッドに横になったまま会社に電話をしたのだ。
──そうよ、亮平が1週間も大人しくしているわけないじゃない
私と出会う前の彼の事なんか──特に女のこと──を知りたくないし、考えたくもない。だけど私と付き合ってからは、生理の日以外はそう期間を空けて触れ合わないことなんかないのだ。しばらくできないからと、生理前と後に私がバテるまで執拗に求められるのも、もはや当たり前となりつつあり、求めてくるってことは愛されているんだと、内心嬉しい気持ちになる。
──それ以外も楽しいけど
無愛想で寡黙のこの男の側にいるのも幸せだと、一応訂正はする。
「なんか飲むか?」
と言って、私が返事をする前に、私が好きなスーパーかコンビニで買ったであろうペットボトルの紅茶を出してくるあたり、優しさはあると自分に言い聞かせた。
「…ん、っ平気」
「…そうか」
「んっ?…なにっ…?」
私はベッドから起き上がって座ると、彼からもらった500mlのペットボトルの蓋を開けて一口飲んだ。咳もおさまったから安心させるように彼を見上げると、亮平は私がちゃんと飲むまで見守るように見ていたのに、私の手からペットボトルを取り上げると、ベッドのヘッドボードにある小物置き場に置いた。
そしてそのまま私を押し倒すと、私は仰向けで寝かされた。
「…今日はお互い休みだからな、あと少しだけ」
「えっ?…はっ、無理っん」
とんでもない恐ろしい事を聞いたかと、無理だと否定しようとすると唇を吸われ、彼の体重を全身に感じた。ここで私が亮平の肩を押せばいいのに、キスが嬉しくて腕を上げて彼の首に巻き付けてしまう。
「今日はゆっくり・・・・じっくり・・・・休みを満喫しようか」
キスでうっとりしていた私は、彼の小さな呟きも聞き逃してしまい、本当に起きれない休みになってしまったのだった。
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みんなの感想(1件)

nana
2025.08.21 nana

アイコちゃんとヒロシの話好きです🫶

解除

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