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辺境の地へ
しおりを挟む私は今、馬車に揺られて辺境の地に向かっている。
すでにあのパーティーから数日が経っていた。
あのあと、フラオ・ディーオ様の兄を名乗る方が家にお詫びの品を持って謝罪をしに来てくれた。
その兄曰く、どうやら彼女は小さな頃から香ばしい発言が多く、それが実際現実に成ることから、元ディーオ伯爵、彼等の父親ですね。が、利用していたのだとか。
父親は、有益な事を言い出す彼女を甘やかし続けたらしく、見かねた母親は兄をつれて実家に戻ろうとしたが、兄はディーオ家の行く末を案じて残ったのだとか。
あの日、ミダスが遅れて来ていたのはこのディーオからおかしな呼び出しがあったからだ。
どうやらディーオ様の話に今回のパーティーの話があるそう。そこが一番見所なのよと彼女が語るには、ゲームとやらでは私は我が儘な子で、気に食わない者を自ら調合する毒を使い、毒殺しその苦しんでいる姿を楽しむ毒姫であり、執着しているミダスを精神的に追い詰め孤立させ鳥籠の鳥のように囲う悪女なのだとか。そして、追い詰められた私はその時にミダスが侍女を殺したとも言ったらしい。
話を聞いて弱味を握ったと思い込んでいる父親は、あの日、ミダスをよりによって脅すかの様に呼び出した。ミダスは付き人を一人連れて彼の元に行くと父親はミストを寄越せと言ってきた。
ディーオ様の話では私はこのパーティーで真実の愛に目覚めたミダスに婚約破棄され、王子を害した罪で国外追放に成る予定だった。そこをもらい受け色々とやりたかったみたいです。どうも、この胸についてる脂肪に目が眩んだ様ですね。
で、彼女の妄想通りの事実は当然あるわけ無く提案をはっきりきっぱり断ると襲いかかってきたのだとか。元々、色々と調べて出るわでるわの不正や犯罪をがあったため、ここで捕らえて牢に入れても処刑されるかもしれないしと考えて、切り殺したそうです。
「きっと、ミストをエロい目で見たのが許せなかったんだぜ。」
「黙れ。」
私たちの護衛として着いてきたイデスが余計なことを言った様でミダスに小突かれています。
それにしても、こんな胸の脂肪なんて邪魔なだけなのに。
「ミスト、そうじゃないんだよ。その胸には男の夢と希望が詰まっているんだぞ。ああ、ミダスにとっては情熱もか。」
「はぁ。」
「イデス、いい加減にしろ。もう少し話を続けるぞ。」
ディーオ様が連れていたハーレム軍団は、彼女曰く攻略対象者でありゲームで知った彼等のトラウマを解放することで攻略するのだとか。
ミダスは攻略条件が難しく、私のせいで接点もあまり出来ず二回目以降じゃなければ攻略できないと、軟禁部屋で自殺未遂をした時語ったそうだ。
自殺して人生リセットしようとしたらしい。だけど、手首をなぞるナイフが痛みを与える度に怖くなって途中で動きが止まるのだとか。
彼女はそのまま戒律の厳しい 修道院に行くこととなった。そこからどうなるかは彼女次第。
「と、いうことだ。」
「なるほど。」
「そういえばこれからいく場所って侍女とか居ないけどミダスは大丈夫か? 俺らは親父に野宿とか鍛えられてるから平気だけど。」
「それは大丈夫じゃないかしら。ねぇ。」
「はい!」
馬車の行者の席から、優しそうな雰囲気の女性が微笑んでいた。
彼女を知っているのはこの場では私とミダスだけ。イデスは疑問だらけの頭で色々と考えているが、あっ、と小さな声をあげた。
「メイド頭じゃん。」
「ふふ、彼女はね、元ミダスの世話役なのよ。」
「えっ、世話役って。」
「死んだことにされてた御方。私にミダスをお願いした人よ。」
そう、彼女は生きていた。
まだ覚醒したばかりのお陰か毒が少量しか発現しなかったからだ。瀕死にはなったが、どうにか回復しミダスの目も当てられない状態をどうにかしてあげたくて、私に声をかけてきた。
私の事は王から聞いていたらしく、さらには、王族にたまに起こるこの体質も聞いていたのだとか。
「私も、ミスト様ほどではありませんが毒耐性をあの家で身に付けましたので、昔のようによろしくお願いしますね。」
「聞きたかったんだけど、毒耐性をてに入れられるアルケー家っていったいなんなの?」
「えっ、私の家ですか?」
イデスと顔を見合わせて、あの辛い日々を思い出す。どよんとした空気を纏いながら、教えてあげた。
私の母親はポイズンクッキングの能力者だ。
いや、ただの料理へたなだけのはずなのだが、免疫がない人が食べたら一瞬て意識が刈り取られる。
特にテンションの高いときに作ったやつは本当にヤバい。
そんなのを母乳時代から嗜んでれば耐性も尽くし察しも良くなる。
私には兄もいるが戦場で毒矢を受けてもぴんぴんしている。
え、味?
何故か毒性が高いほど美味しいわよ。
ちなみに私やイデスは料理も作れますし毒に成ることもありません。
「ま、まぁ、こんな感じかな。」
「一度だけ見たが、良妻賢母という感じで想像つかないな。」
「見た目はね。」
「意味深だな。でも、お陰でこんな可愛いお嫁さんが出来たし感謝だな。」
私の腰に手を回して、甘えるようにすり寄る。
そのさまがペットや弟みたいだと思う一要因なのだとは言わないでおく。
だって、愛を育ませてくれるのでしょう。
どうやってするのか楽しみにしておかないと。
END
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