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7.独占欲 〜大河side〜 ※
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大河は自室のベッドで寝転びながら、眠くなるまでスマホをいじっていた。
そこへ、ドアをノックする音がした。
大河と陸斗の二人暮らしなのだから、相手は陸斗に決まっている。鍵もないドアだし「入れよ」とドア向こうの陸斗にまで聞こえるよう大きな声で呼ぶ。
部屋に入ってきた陸斗は大河のいるベッドに近づいてきた。手には自分の枕を抱えている。
「大河……」
「何?」
大河はなんでもないように装うが、内心は陸斗の姿に既にクラッときている。
寝る準備を整えた姿で夜にわざわざ枕を抱えて大河の部屋に来るなんて、きっと陸斗の目的はそういうことではないかと見ただけで想像してしまったからだ。
新井の話を聞いてから、大河は夜に陸斗の部屋に行くことをやめた。
陸斗に嫌がられるくらいの頻度で一緒に寝ていたのに、陸斗の気持ちが自分にないと思った途端に陸斗を抱くことに罪悪感を覚えるようになった。
陸斗は本当は大河と別れて新井と付き合いたいと思っていたかもしれないのに、恋人同士という関係上、嫌でも陸斗は大河との行為を受け入れてくれていたのだろう。
だが、真実を知った以上、陸斗にそんな真似はさせたくない。
二人の身体の関係は途切れた。陸斗はもともとそういったことに興味は無さそうで、大河がやりたがるから付き合ってる感じだったから、別に構わないのだろうと思っていた。
それなのに。
「大河。今日は俺、ここで寝てもいい……?」
マジかよ……。可愛すぎる。わざわざ俺に抱かれにきたのかと都合の良い解釈が大河の頭によぎる。
「久しぶりに大河と……」
待ってくれ。陸斗。新井とヤれないなら、俺でもいいのか。
「ダメか……?」
陸斗から誘うようなことを言われたのは初めてだ。新井の代わりだったとしても、嬉しくてたまらない。
陸斗と、そういうことはしないと決めていたが、大河の理性は呆気なく崩壊する。こんなにも意思が弱い人間だったのかと自分で自分に呆れるくらいだ。
「来いよ」
ダメだ。この感情は抑えきれない。陸斗が欲しくてたまらない。
陸斗には手を出さないと決めて、普通に陸斗と接するだけでも触れたくて触れたくて苦しかった。なのに陸斗から誘われたら抗えるわけがない。
陸斗は大河の枕の横に自分の枕を並べ、そのままベッドに潜り込み、大河に抱きついてきた。
「大河ぁ……」
陸斗に愛おしそうに名前を呼ばれるだけでゾクゾクする。
「大河……」
大河を誘うように、大河の首筋や頬にキスを繰り返す陸斗が可愛くて仕方ない。陸斗は普段こんなことは絶対にしない。慣れないくせに一生懸命に大河を求めている。
「陸斗っ……!」
陸斗。陸斗。陸斗……。
何もかもどうでもいい。今だけは、本音を曝け出して陸斗と抱き合いたい——。
大河は陸斗の身体をベッドに押し付け、陸斗に覆い被さり、陸斗の唇に食らいつくようなキスをした。
「……んっ……! んぐぅ……!」
大河の激しいキスに陸斗が苦しそうに息をする。そんな様子がまたたまらなくイイ。
でも同時に大河の頭をよぎるのはバカみたいな対抗心だ。
恋人同士は身体の相性だって大切だ。陸斗を感じさせて、いい思いをいっぱいさせて、陸斗に「やっぱり新井より大河のほうがいい」と思い直してもらいたい。
陸斗の気持ちは既に新井にあって、この先、陸斗と別れることになっても「歴代の恋人で、身体の相性は大河が一番良かった」なんて思ってほしい。そんなどうでもいいことで『陸斗の一番』になりたかった。
「陸斗の身体って本当キレイだよな」
大河は陸斗の服をめくりながら、身体中を撫で回す。陸斗の肌は滑らかで、すごく気持ちがいい。
陸斗も感じてくれているのかビクッと身体を震わせた。
陸斗の引き締まった腹や胸を露わにする。大河はさらに陸斗の腰に触り、そこからズボンと下着をずり下げて、陸斗の尻に触れる。そこで陸斗は「あっ……」と艶めかしい声を上げた。
陸斗に覆い被さりながら大河は陸斗から衣服を剥ぎ取っていく。
そして一糸纏わぬ姿になった陸斗を大河はぎゅっと抱き締めた。
——ああ、これだ。
やっぱり陸斗は最高だ。この身体を堪能できるなんて、そこには幸せしかない。
なによりこの陸斗の匂いが好きだ。ほんのり香るシャンプーの香りも、陸斗から発せられる淫靡な気持ちになる匂いも大好きだ。
最近陸斗を味わっていなかったせいか、大河はいつになく興奮している自分に気がついた。
大河は今度は陸斗の足を開かせ、太腿を両手で撫でまわす。
「……あっ、やめろっ……そこは……っ!」
陸斗は太腿の内側を撫でられると弱い。明らかに反応が変わる。
「陸斗。ここにキスしていい?」
大河は陸斗の内腿に唇を這わせた。
「……はぁっ……あっ、あっ、やめっ……」
大河はそのまま陸斗の内腿に何度もキスをする。最初は優しくキスをしていたが、キスを繰り返すうちに突如、大河に襲いかかってきた黒い感情——それは独占欲だ。
「ここならキス痕つけても誰にも見られないからいいよな」
大河は陸斗の柔らかな内腿に吸い付くようなキスをする。強く、強く、ひと目でそれとわかるようなアザをつける。
「おいっ大河! やめって……あっ……!」
痕を残すことを嫌がっている様子の陸斗の抵抗を奪うために、勃ち上がった陸斗のソレを握る。そしてそのままそこを上下に扱き、刺激を与えてやる。
「んっ……っはぁ……」
陸斗が身体をのけ反らせた。そのまま刺激しながら、内腿にまたキス痕を強く残していく。
——新井なんかに陸斗は渡さねぇ!
こんなところにたくさんの情事の痕が残っていたら、他の男の前で足を開くことなんてできないだろう。
まだ陸斗の恋人は大河だ。別れる前に他の男と身体の関係を持つなんて許せない。
そこへ、ドアをノックする音がした。
大河と陸斗の二人暮らしなのだから、相手は陸斗に決まっている。鍵もないドアだし「入れよ」とドア向こうの陸斗にまで聞こえるよう大きな声で呼ぶ。
部屋に入ってきた陸斗は大河のいるベッドに近づいてきた。手には自分の枕を抱えている。
「大河……」
「何?」
大河はなんでもないように装うが、内心は陸斗の姿に既にクラッときている。
寝る準備を整えた姿で夜にわざわざ枕を抱えて大河の部屋に来るなんて、きっと陸斗の目的はそういうことではないかと見ただけで想像してしまったからだ。
新井の話を聞いてから、大河は夜に陸斗の部屋に行くことをやめた。
陸斗に嫌がられるくらいの頻度で一緒に寝ていたのに、陸斗の気持ちが自分にないと思った途端に陸斗を抱くことに罪悪感を覚えるようになった。
陸斗は本当は大河と別れて新井と付き合いたいと思っていたかもしれないのに、恋人同士という関係上、嫌でも陸斗は大河との行為を受け入れてくれていたのだろう。
だが、真実を知った以上、陸斗にそんな真似はさせたくない。
二人の身体の関係は途切れた。陸斗はもともとそういったことに興味は無さそうで、大河がやりたがるから付き合ってる感じだったから、別に構わないのだろうと思っていた。
それなのに。
「大河。今日は俺、ここで寝てもいい……?」
マジかよ……。可愛すぎる。わざわざ俺に抱かれにきたのかと都合の良い解釈が大河の頭によぎる。
「久しぶりに大河と……」
待ってくれ。陸斗。新井とヤれないなら、俺でもいいのか。
「ダメか……?」
陸斗から誘うようなことを言われたのは初めてだ。新井の代わりだったとしても、嬉しくてたまらない。
陸斗と、そういうことはしないと決めていたが、大河の理性は呆気なく崩壊する。こんなにも意思が弱い人間だったのかと自分で自分に呆れるくらいだ。
「来いよ」
ダメだ。この感情は抑えきれない。陸斗が欲しくてたまらない。
陸斗には手を出さないと決めて、普通に陸斗と接するだけでも触れたくて触れたくて苦しかった。なのに陸斗から誘われたら抗えるわけがない。
陸斗は大河の枕の横に自分の枕を並べ、そのままベッドに潜り込み、大河に抱きついてきた。
「大河ぁ……」
陸斗に愛おしそうに名前を呼ばれるだけでゾクゾクする。
「大河……」
大河を誘うように、大河の首筋や頬にキスを繰り返す陸斗が可愛くて仕方ない。陸斗は普段こんなことは絶対にしない。慣れないくせに一生懸命に大河を求めている。
「陸斗っ……!」
陸斗。陸斗。陸斗……。
何もかもどうでもいい。今だけは、本音を曝け出して陸斗と抱き合いたい——。
大河は陸斗の身体をベッドに押し付け、陸斗に覆い被さり、陸斗の唇に食らいつくようなキスをした。
「……んっ……! んぐぅ……!」
大河の激しいキスに陸斗が苦しそうに息をする。そんな様子がまたたまらなくイイ。
でも同時に大河の頭をよぎるのはバカみたいな対抗心だ。
恋人同士は身体の相性だって大切だ。陸斗を感じさせて、いい思いをいっぱいさせて、陸斗に「やっぱり新井より大河のほうがいい」と思い直してもらいたい。
陸斗の気持ちは既に新井にあって、この先、陸斗と別れることになっても「歴代の恋人で、身体の相性は大河が一番良かった」なんて思ってほしい。そんなどうでもいいことで『陸斗の一番』になりたかった。
「陸斗の身体って本当キレイだよな」
大河は陸斗の服をめくりながら、身体中を撫で回す。陸斗の肌は滑らかで、すごく気持ちがいい。
陸斗も感じてくれているのかビクッと身体を震わせた。
陸斗の引き締まった腹や胸を露わにする。大河はさらに陸斗の腰に触り、そこからズボンと下着をずり下げて、陸斗の尻に触れる。そこで陸斗は「あっ……」と艶めかしい声を上げた。
陸斗に覆い被さりながら大河は陸斗から衣服を剥ぎ取っていく。
そして一糸纏わぬ姿になった陸斗を大河はぎゅっと抱き締めた。
——ああ、これだ。
やっぱり陸斗は最高だ。この身体を堪能できるなんて、そこには幸せしかない。
なによりこの陸斗の匂いが好きだ。ほんのり香るシャンプーの香りも、陸斗から発せられる淫靡な気持ちになる匂いも大好きだ。
最近陸斗を味わっていなかったせいか、大河はいつになく興奮している自分に気がついた。
大河は今度は陸斗の足を開かせ、太腿を両手で撫でまわす。
「……あっ、やめろっ……そこは……っ!」
陸斗は太腿の内側を撫でられると弱い。明らかに反応が変わる。
「陸斗。ここにキスしていい?」
大河は陸斗の内腿に唇を這わせた。
「……はぁっ……あっ、あっ、やめっ……」
大河はそのまま陸斗の内腿に何度もキスをする。最初は優しくキスをしていたが、キスを繰り返すうちに突如、大河に襲いかかってきた黒い感情——それは独占欲だ。
「ここならキス痕つけても誰にも見られないからいいよな」
大河は陸斗の柔らかな内腿に吸い付くようなキスをする。強く、強く、ひと目でそれとわかるようなアザをつける。
「おいっ大河! やめって……あっ……!」
痕を残すことを嫌がっている様子の陸斗の抵抗を奪うために、勃ち上がった陸斗のソレを握る。そしてそのままそこを上下に扱き、刺激を与えてやる。
「んっ……っはぁ……」
陸斗が身体をのけ反らせた。そのまま刺激しながら、内腿にまたキス痕を強く残していく。
——新井なんかに陸斗は渡さねぇ!
こんなところにたくさんの情事の痕が残っていたら、他の男の前で足を開くことなんてできないだろう。
まだ陸斗の恋人は大河だ。別れる前に他の男と身体の関係を持つなんて許せない。
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