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従妹…遥
しおりを挟む病室に戻ると、亜耶と真由が楽しそうに話に花を咲かせていた。
3年も会って無かったのが嘘のように意気投合していて、俺としては嬉しかった。
「戻った。俺たちが出て行った後、誰か来たりしてないか?」
と聞けば二人とも首を横に振る。
二人は、俺の手元を見て驚いた顔をする。
「これ、真由への誕生日プレゼント。伯父からのもあるからな。当日直接渡せないと思って取りに帰ってたんだ。後、飲み物な。亜耶にはミルクティー真由には甘いカフェオレな。」
簡易テーブルの上に各々並べる。
「有り難う。丁度喉が渇いたなって思ってたところだったの。」
亜耶が嬉しそうに言う。
真由も同じだったのか頷く。
二人は、本当に仲が良くて、見てるこっちも微笑ましくなる。
「ねぇ、遥さん。真由ちゃんのところに招待状って出してる?」
唐突に言い出す亜耶に招待状? 何て思い当たらなくて暫く考えて結婚パーティーの事かと思い当たり。
「招待状の件は、お義父さんと雅斗が行ってるから、出してると思うが、それがどうかしたのか?」
疑問に思い聞き返すと。
「私、パーティーって初めてだから、真由ちゃんに居て欲しいなぁ…なんて思ったの。」
亜耶の上目遣いで此方を伺うような顔が、また可愛くて堪らない。
まぁ、可愛い奥さんのお願いと有らば、聞いて上げるべきだな。
うんうん。
一人納得して。
「そうか。真由のパートナーは、透でいいのか?」
真由に確認するように聞く。
さっきは、凄く不安そうにしてたからな。
本人たちの意思を聞いておかないといけないし……。
「私はいいけど、透くんは分からない。」
真由は、不安気な顔を俺に見せながらそう返し透を見る。
全く、真由を不安にさせやがって。
後で、お仕置きだな。
何がいいか……。
「透。真由のパートナーだが。」
俺は半歩下がった位置に居る透を振り返り聞けば。
「真由ちゃんのパートナーは、俺しか居ないでしょ!」
啖呵を切る勢いで答えられる。
まぁ、そうなんだがな。
「透くん、いいの?」
真由が心配そうに見てる。
そうだよな、さっきの弱気じゃあ頼れないしな。
「うん。お祝い事だからね。それに、俺は真由の婚約者でもあるし、俺以外の男と行くと言うならその日一日中外に出してあげないから。」
とまで言い出す。
あぁ、こいつマジに真由にベタ惚れ中だわ。
「良かったね、真由ちゃん。その胸の内に秘めた思いも早めに言った方がいいよ。」
亜耶が嬉しそうに真由に告げている。
あぁ、真由が亜耶に会いたがった理由が何となく分かった気がする。
まぁ、原因の透は、そんな事微塵も思っても無いだろうが……。
「亜耶、招待状の件は雅斗に確認しておくな。真由、今日はありがとうな。亜耶の話し相手になってくれて。それから、もし悩み事があれば何時でも相談に乗るから一人で抱え込むなよ。特に透な。一度の過ち誰しもが通るんだから、他人に話して解決した方が良い。」
俺はそこまで言って口を閉じた。
真由が俺を凝視しながら、固まっていたからだ。
俺、何かしたか?
そして、哀しそうな顔をし俯く。
やば、俺本当に何したんだ?
真由が落ち込むようなこと口にしたんだろうか?
「真由、どうした?」
俺が聞けば首を横に振り。
「何でもない。」
と苦しげな声で返される。
それ、何かあったときの声だろうが……。
「遥さんちょっと……」
亜耶に呼ばれて、その方に行くと。
「真由ちゃんの悩みごとを遥さんが解決しちゃったから、真由ちゃん困惑してるの。」
亜耶が耳打ちしてきた。
悩みごとを俺が解決した?
益々分からなくなって、今度は俺が困惑する番だった。
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