好きだから傍に居たい

麻沙綺

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謎解決…遥

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 亜耶が全て食べ終え、牛乳だけが目の前に残っていた。
「牛乳は、飲むのか?」
 毎回聞いてる気がするが……。
「もちろん、飲むよ。」
 堂々と口にする亜耶。
 いや、実に頼もしいです。って、違うか。
「無理して飲まなくても良いんだぞ。」
 今まで嫌ってたのを無理して飲んでいるんだと思ってたんだが。
「ん、無理して無いよ。」
 笑顔で返ってきたから、なら大丈夫なんだろうと安心した。
 ホッとしてたら。
「実はね、お義姉さんに言われて考えが変わったの。」
 突然意味深な言葉が出てきた。
 お義姉さん沢口に何言われたんだ。
 俺は、気になって続きを聞きたかったのだが。
「理由は、単純だけど、今は話している時間はないよね。お兄ちゃんとの約束があるから……。」
 時間を気にしてそう口にする亜耶。
 時間を守る事の大切さを教わってる亜耶だから、気にもなるだろう。
 ただ、今回は "頃" と付いているから、多少前後しても大丈夫だし、雅斗だから亜耶絡みなら許してくれるだろう。
「雅斗の約束に少しなら遅れても大丈夫だ。」
 俺は、そう口にして亜耶の話を聞く体制を取った。
 それを見た亜耶は、観念した様に口を開いた。
「本当に単純だよ。私が好きな料理には、大抵使われている。だったら、一個体でも食することは出来るんだって思ったの。そしたら、何の抵抗無く飲めるようになった。ただそれだけ。」
 俺はその話を聞いて、亜耶が好きな料理を思い浮かべてみた。
 グラタン、シチュー、カルボナーラ、ミルクティー……。
 確かに亜耶が好んで食べる料理は、牛乳が使われてるものが多い。
「あ~、そう言うことか……。なら、本当に克服できたってことか……。」
 それに俺も納得がいった。
 俺の言葉に首を縦に振る亜耶。
「だから毎回そんな心配そうな顔をして見なくて良いよ。それと、今度お義姉さんが牛乳を使ったレシピをくれるって言ってた。」
 嬉しそうな顔をして言う亜耶。
 そんな亜耶を更に喜ばそうとして。
「わかった。作ってやる。」
 と口にしていた。
 だが。
「うん。腕が治ったら一緒に作ろ。」
 と笑みを浮かべて言う亜耶。
 一緒に……か。それも良いな。
「あぁ、約束しよう。」
 俺は、亜耶の申し出に快く承諾する。
 楽しそうだろ。 
 あーでもないこうでもないって良いながら、二人で作るんだからさ。
「うん。約束。」
 照れたような笑みで嬉しそうにする亜耶を抱き締めたくなったが、我慢する。
「じゃあ、明日迎えに来るから、準備しておけよ。後、ゆっくり休めよ。」
 亜耶の頭をポンポンと軽く叩き、トレーを持って立ち上がった。
「うん。飲み過ぎない様にね。お兄ちゃんにも言っておいてね。」
 心配気に言う亜耶に。
「ん、わかった。お休み、また明日な……チュッ。」
 無邪気な笑みを浮かべてる亜耶の頬に軽く唇を押し当てた。その時、小さなリップ音がなってしまったが、まぁ、仕方ないかと思う。
 俺は、そのまま病室を出た。


 あ~、もう。我慢できずに頬にキスするとは。
 俺、もう少し精進しないといかんな(亜耶に対して)。
 何て思いながら、トレーを片付けて駐車場に向かった。






  
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