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不安と懸念…亜耶
しおりを挟む遥さんの思わぬ行動に暫し呆然としていた私。
嫌ではない、寧ろ私も遥さんに送りたいって思った(はしたないかな)。
少しでも触れ合って安心させたい……安心したいっていうのが主な理由だけどね。
年が離れているから、凄く心配してると思うの。それに私も不安も解消されると思うの(今だって不安だよ。遥さんの容姿に惹かれる人多いし。)少しずつそういうのが増えていければ、いいのかなぁって思ったりして(恥ずかしい)……。
結婚してるけど、安心できないの。何時、遥さんから別れを言い出されるか。不安がつきない。私から見ても魅力的な遥さんだから、他の魅力的な女が現れたら……。って、何時も不安になる。十も年が離れている子どもな私よりも大人な女性に惹かれたら、敵うわけ無いもの。
どうやったら、遥さんを繋ぎ止めてられるか? って頭を悩ませてる日々だったりす。
自分からグイグイ行くのは恥ずかしいけど、遥さんが自分に留まってくれるのなら、それも一つの手かなっと思う。
大好きだから傍に居て一緒に苦楽を供に分かち合いたいって、常々思ってるんだけど、遥さんはどうなんだろう?
私では、遥さんの悩みの解消になら無いかもしれないけど、話して欲しいっていうのは、私の自己満足でしかないのかな。
今思えば、遥さんの事しか考えていないなって思ったら、苦笑が漏れた。
それにしても、今日にお兄ちゃん、凄く嬉しそうだった(普段、淡々としてるから)。
目許があんなにも垂れ下がった所を見たの初めてだよ(眼光鋭いから)。
まぁ、自分の血を分けた子ができたんだから、心底嬉しかったんだろう。
自分が一緒に喜んで上げれたら良かったんだけど、報告が二度目だったから歓喜出来なかった。その分、龍哉くんがフォローしてくれたお陰で、そこまで悪態吐かれなかったのは良かった。龍哉くんに感謝だね。
もし、遥さんに自分の子ができた(私の子でもあるけど)って聞いたらどうなるんだろう?
想像できないや。
一つだけ言えるのは、更に過保護になるだろうってこと。
まぁ、今考えったって仕方ないことだけども。
そこに行き着いて、午前中に読んでいた本を手にしてフと思う。
何故、お義姉さんは私に最初に伝えてきたのかってこと。
幾ら考えても答えは出ない。
そのうち、お義姉さんが教えてくれるだろう。
そう結論付けて、本を読み始めた。
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