聖獣に転生した僕は推しの悪役令嬢を幸せに導く〜ヒロインなんてやっつけちゃうもんね〜

ネコフク

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5、聖獣とは

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 ティグリス王国は広大な森林を囲むようにある四つの国の内の一つ。

 各国には守護聖獣がいて国を護る一助をしているんだって。

 ティグリス王国の聖獣は国を護ると同時に次代の選別もしているらしい。

 それは人間側からすれば聖獣様に認められた王族の後継者に文句は無いし、選ばれた者も庇護と威厳を保てると不満は無い。

 が、実のところ聖獣側が後継者争いに巻き込まれるのやだなーめんどいなーあ、聖獣こっちが指名したらいいんじゃね?っていうのが真実なのだ。

 しかし「じゃあコイツで」とか適当に決めて国が傾いたり滅んでも困るので、神様にお願いして産まれる聖獣の毛色と瞳の色を次代と同じ色になるようにしてもらったらしい。分かりやすいっちゃ分かりやすいよね。

 というか神様もそんなお願い聞いちゃうんだ。ご都合主義ってやつかな?

 そういう経緯がありパパンは王太子と同じ白銀の毛並みに翡翠の瞳をしている。ママンは王太子妃と同じ白銀の毛並みにルビーの瞳。

 そして王子はにいちゃんと同じ金髪にルビーの瞳をしている。

 銀髪から金髪って産まれるの?って思ってたら、髪色は魔力の属性と同じ色になるんだって。

 白銀は聖属性。だから王太子夫妻は夫婦で聖属性。王子の金色は光属性。

 そしてここに僕。

 毛、黒い。

 黒々艶々モコモコ。

 どっからどう見ても分かりやすく主張する黒さ。

 勿論黒いから闇属性。

 毛=魔力属性って聞いた時、闇属性って嫌われる属性(前世調べ)じゃん!って思ったらこの世界では違うらしい。

 魔力属性には特性があって聖属性なら浄化と安寧、光属性は豊穣というように魔力が多ければ多いほどその特性が発揮できるんだって。

 そして闇属性は安らぎ。

 民や大地に安らぎを与えられる闇属性の聖獣が産まれたのは大層喜ばれているらしい。

「聖属性と光属性はお腹いっぱい。闇属性ウェルカム!」

 って王太子が叫んでたよ。王族は聖属性と光属性ばっかりなんだって。

 だからにいちゃんにくっついて王子に会いに週三回王宮へ行くようになったら物凄く歓迎されてるのをひしひしと感じるんだよね。「黒い聖獣様」とか言って拝む人もいるんだ。

 でも廊下でいきなり跪いて拝むからビビるし迷惑なんだけど。

 僕はにいちゃんが王子の魔力を吸うのに付き合っているだけの名もない聖獣なのでほっといてください。

「ノア!来てくれたんだね」

『おうよ!おめーの魔力食いに来たぜ。それとそこのマドレーヌもよこせ!』

『にいちゃん・・・・・・』

 王子の部屋に行くと机に向かっていた王子が駆け寄りにいちゃんを抱き上げソファーに座ると、にいちゃんが王子とテーブルの上にあるマドレーヌを交互に見ながら食いしん坊発言をしている。

 それを微笑ましそうに見ている側仕えの人達が「ノア様は凛々しく高貴なお姿をしてらっしゃる」とにいちゃんを讃えてるけど、言葉づかいを聞いたら卒倒しちゃうんじゃないかなぁ?

『かーっうめぇ!』

 ・・・・・・やっぱにいちゃんオッサン臭い。
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