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8.フイエウ共和国での日々
クロースとクリスの冒険者登録
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首都フイエウに到着したラウールたちは、街に入るために門の前の列に並んでいた。
しばらく並んだ後に、「次の人」と声がかかった。目の前にはいかついマッチョが立って、手続きをしている。
「こんにちは。門番さんのお名前をお聞きしたいのですが。」
とラウールが言った。
目の前の門番さんは少しびっくりした表情をして、
「いきなり名前を聞かれることがないから、ビックリした。俺はボブルン。門番だ。」
目の前の180㎝はありそうなマッチョが答えてくれた。ボブルンはそんなマッチョな姿をしているが、つぶらな目を向けてきた。
「(マッチョ率、目がつぶらな人が多い・・・)初めまして。僕はラウールと言います。しばらくお世話になるので、門番情報があったら、教えてくださいね。」
そういうと更に驚いたようで、
「どこでその話しを・・・。俺たちの情報を信用してくれる奴なんて珍しい・・。おう!わかった。これからよろしくな。」
そういって手続きをしてくれた。そして門を通り抜けようとするラウールに、
「この辺はオークが多くいるから気を付けるんだな!」
と右手の親指を立てて、ウインクした。
「おっと、ここでも門番ジョークが・・・。ありがとう。」
そういって街に入っていった。
~~~~~~~~~~~
町に入り、宿屋を探す。しばらく街並みを見ながらラウールたちは進んでいた。
街中では、王国以上にいろんな見た目の人がいた。獣人族やエルフ、ドワーフ、そして小人族。
その生き生きした顔から、種族差別はないように思えた。
そのまま街を進んで行くと、一軒の宿屋の看板が目に入った。
【宿屋 わかば 首都フイエウ店】
「ここにしようよクロースさん達。わかばには一回泊ったことがあるけど、いいところだったよ。」
そういってみんなで宿屋に入っていった。
「いらっしゃいませ!」
と恰幅のよい女の人が迎えてくれる。
「お食事ですか?お泊りいですか?どちらも受け付けておりますよ。」
そういって、笑顔を向けてくれた。
「泊りでお願いします。それぞれ個室で。まずは7日間の滞在はできますか?」
とラウールが聞いた。他の町に寄った時も、ラウールがその役を担っていたから。
「3部屋で個室ですね。」そういって、手元にある台帳を見ている。
「はい、大丈夫ですね。それでは7日間で手続きしますね。」
と言って、宿の説明をしてくれた。
ここでも朝夕の食事と、風呂の提供があった。ありがたいことだ。
部屋の鍵を受け取った一同は、それぞれの部屋に荷物を置いたら、受付の前に集合することとなった。
~~~~~~~~~
「待たせたなラウール。それでは行こうか。」
そうクロースが声をかけてきて、冒険者ギルドに向かうことにした。
「おかみさん。冒険者ギルドはどこにありますか?」
そうラウールが聞くと、丁寧に答えてくれた。
ラウール達はおかみに聞いた冒険者ギルドに向かい歩いている。
そして、手続きについて簡単にラウールが説明していた。
雑談もしながら歩いていると、剣と紋章の看板が見えてきた。その場所により、紋章を掲げる方法が違うが、ここでは看板になっている。そして紋章は一緒だ。さすがに国をまたいだ組織だ。
ラウールは緊張しながら冒険者ギルドの前に立った。おそらく、この中で一番緊張している。
なぜなら・・・、初めて入る冒険者ギルドではいつも問題が発生しているからだ。
しかし、いつまで立っていてもしょうがないので、思い切ってドアを開けた。
そこにはどこでもいっしょで、典型的な冒険者ギルドの風景があった。依頼票の前で悩んでいる者、受付の前に並んでいる者、食事をするか、酒を飲んでいる者。うん、騒がしい。
そのまま受付の列に並び、ラウール達の順番が来た。
「しばらく拠点をこの街に移したいと思いますので、よろしくお願いします。ラウールです。」
そういいながらプレートを提示した。
そのプレートを受け取った受付は「少々お待ちください」と言い、手続きを行っていた。
「はい、ありがとうございます。このランクの冒険者は大歓迎です。私はハールと申します。これからよろしくお願いします。」
そういってプレートを返してくれた。
そのあとにラウールは、
「この2人の冒険者登録をお願いします。実力は僕が保証します。こちらのクリスは、強さだけでいうと、Sランクに匹敵するかもしれません。そしてこちらのクロースは強さだけならDランクくらいですが、知識があります。そして僕は剣と魔法を使います。一緒に依頼を受けたりもしますので、バランスはいいと思いますよ。」
そう言って、クロース、クリスを紹介した。
「おいラウール!一緒に依頼を受けてくれるって本当か?いきなりで驚いたぞ。・・・ありがとう。」
「どれくらい一緒にいるかはわからないけど、しばらくはよろしくね。」
そうラウールは返事をした。そしてまた口を開こうとしたとき、
「話したいことがあるのはわかりますが、まずは登録をしてください。後ろで待っている人もいますので」
そう話を遮ってきた。
僕たちははっとして、ハールさんと後ろに並んでいた冒険者に頭を下げて謝った。
後ろの冒険者たちは怒るのかと思ったが、ほほえましいものを見るように、ニヤッとした表情をすると、前を指さし待ってるから登録してしまえと声をかけてくれた。
「ありがとうございます。早速登録しよう。準備はいい?クロースさん、クリスさん?」
そうして、クロース、クリスの冒険者登録が終了した。本人たちが15歳を超えていることと、Bランクの僕が実力を保証したことで、8歳で登録した僕とは違うことがあった。
それは、冒険者ランクがDから始まるのであった。
「(ちょっとずるい)・・・おめでとう。僕はGランクから上げたのに・・・。」
「イヤイヤイヤ~! 初めのランクはそうだろうけど、14歳でBランクまで来ているラウールは凄いからな!」
そう叫んだ。
やばい!周りの冒険者に聞かれた!
また何かイベントが・・・・。
そう思い、意を決して振り返ると・・・
「「すごいじゃないか!!」」
「14歳でBランク。有望だな。」
「機会があれば手合わせしないか?」
「臨時パーティーでいいから、後で組んでみないか?」
そういって、僕を馬鹿にすることも、怖がることも、侮ることもない状況だった。
ありがたい・・・。これこそ僕が求めていた冒険者ギルドだ。
しばらく並んだ後に、「次の人」と声がかかった。目の前にはいかついマッチョが立って、手続きをしている。
「こんにちは。門番さんのお名前をお聞きしたいのですが。」
とラウールが言った。
目の前の門番さんは少しびっくりした表情をして、
「いきなり名前を聞かれることがないから、ビックリした。俺はボブルン。門番だ。」
目の前の180㎝はありそうなマッチョが答えてくれた。ボブルンはそんなマッチョな姿をしているが、つぶらな目を向けてきた。
「(マッチョ率、目がつぶらな人が多い・・・)初めまして。僕はラウールと言います。しばらくお世話になるので、門番情報があったら、教えてくださいね。」
そういうと更に驚いたようで、
「どこでその話しを・・・。俺たちの情報を信用してくれる奴なんて珍しい・・。おう!わかった。これからよろしくな。」
そういって手続きをしてくれた。そして門を通り抜けようとするラウールに、
「この辺はオークが多くいるから気を付けるんだな!」
と右手の親指を立てて、ウインクした。
「おっと、ここでも門番ジョークが・・・。ありがとう。」
そういって街に入っていった。
~~~~~~~~~~~
町に入り、宿屋を探す。しばらく街並みを見ながらラウールたちは進んでいた。
街中では、王国以上にいろんな見た目の人がいた。獣人族やエルフ、ドワーフ、そして小人族。
その生き生きした顔から、種族差別はないように思えた。
そのまま街を進んで行くと、一軒の宿屋の看板が目に入った。
【宿屋 わかば 首都フイエウ店】
「ここにしようよクロースさん達。わかばには一回泊ったことがあるけど、いいところだったよ。」
そういってみんなで宿屋に入っていった。
「いらっしゃいませ!」
と恰幅のよい女の人が迎えてくれる。
「お食事ですか?お泊りいですか?どちらも受け付けておりますよ。」
そういって、笑顔を向けてくれた。
「泊りでお願いします。それぞれ個室で。まずは7日間の滞在はできますか?」
とラウールが聞いた。他の町に寄った時も、ラウールがその役を担っていたから。
「3部屋で個室ですね。」そういって、手元にある台帳を見ている。
「はい、大丈夫ですね。それでは7日間で手続きしますね。」
と言って、宿の説明をしてくれた。
ここでも朝夕の食事と、風呂の提供があった。ありがたいことだ。
部屋の鍵を受け取った一同は、それぞれの部屋に荷物を置いたら、受付の前に集合することとなった。
~~~~~~~~~
「待たせたなラウール。それでは行こうか。」
そうクロースが声をかけてきて、冒険者ギルドに向かうことにした。
「おかみさん。冒険者ギルドはどこにありますか?」
そうラウールが聞くと、丁寧に答えてくれた。
ラウール達はおかみに聞いた冒険者ギルドに向かい歩いている。
そして、手続きについて簡単にラウールが説明していた。
雑談もしながら歩いていると、剣と紋章の看板が見えてきた。その場所により、紋章を掲げる方法が違うが、ここでは看板になっている。そして紋章は一緒だ。さすがに国をまたいだ組織だ。
ラウールは緊張しながら冒険者ギルドの前に立った。おそらく、この中で一番緊張している。
なぜなら・・・、初めて入る冒険者ギルドではいつも問題が発生しているからだ。
しかし、いつまで立っていてもしょうがないので、思い切ってドアを開けた。
そこにはどこでもいっしょで、典型的な冒険者ギルドの風景があった。依頼票の前で悩んでいる者、受付の前に並んでいる者、食事をするか、酒を飲んでいる者。うん、騒がしい。
そのまま受付の列に並び、ラウール達の順番が来た。
「しばらく拠点をこの街に移したいと思いますので、よろしくお願いします。ラウールです。」
そういいながらプレートを提示した。
そのプレートを受け取った受付は「少々お待ちください」と言い、手続きを行っていた。
「はい、ありがとうございます。このランクの冒険者は大歓迎です。私はハールと申します。これからよろしくお願いします。」
そういってプレートを返してくれた。
そのあとにラウールは、
「この2人の冒険者登録をお願いします。実力は僕が保証します。こちらのクリスは、強さだけでいうと、Sランクに匹敵するかもしれません。そしてこちらのクロースは強さだけならDランクくらいですが、知識があります。そして僕は剣と魔法を使います。一緒に依頼を受けたりもしますので、バランスはいいと思いますよ。」
そう言って、クロース、クリスを紹介した。
「おいラウール!一緒に依頼を受けてくれるって本当か?いきなりで驚いたぞ。・・・ありがとう。」
「どれくらい一緒にいるかはわからないけど、しばらくはよろしくね。」
そうラウールは返事をした。そしてまた口を開こうとしたとき、
「話したいことがあるのはわかりますが、まずは登録をしてください。後ろで待っている人もいますので」
そう話を遮ってきた。
僕たちははっとして、ハールさんと後ろに並んでいた冒険者に頭を下げて謝った。
後ろの冒険者たちは怒るのかと思ったが、ほほえましいものを見るように、ニヤッとした表情をすると、前を指さし待ってるから登録してしまえと声をかけてくれた。
「ありがとうございます。早速登録しよう。準備はいい?クロースさん、クリスさん?」
そうして、クロース、クリスの冒険者登録が終了した。本人たちが15歳を超えていることと、Bランクの僕が実力を保証したことで、8歳で登録した僕とは違うことがあった。
それは、冒険者ランクがDから始まるのであった。
「(ちょっとずるい)・・・おめでとう。僕はGランクから上げたのに・・・。」
「イヤイヤイヤ~! 初めのランクはそうだろうけど、14歳でBランクまで来ているラウールは凄いからな!」
そう叫んだ。
やばい!周りの冒険者に聞かれた!
また何かイベントが・・・・。
そう思い、意を決して振り返ると・・・
「「すごいじゃないか!!」」
「14歳でBランク。有望だな。」
「機会があれば手合わせしないか?」
「臨時パーティーでいいから、後で組んでみないか?」
そういって、僕を馬鹿にすることも、怖がることも、侮ることもない状況だった。
ありがたい・・・。これこそ僕が求めていた冒険者ギルドだ。
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