冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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14.勇者?召喚?

勇者とダンジョンに行く

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ラウールとサクラは、待ち合わせの場所に来ていた。

そこは・・・

冒険者ギルド

いつもの場所です。
数日して挑みたい種類のダンジョンが決まったみたいだ。

ゴブリンメインか、スライムメインかを迷っていたみたいだけど、何と・・・、今回は、






スライムです。

とちょっとテンションを高くして引っ張ったラウールだった。
ただ、スライムはあまり討伐したことがなかった。
普通のスライムは出てくるけど、スライムの種類は詳しくなかった。

それで今回選んだダンジョンは、【スライムの楽園】。

スライムには詳しくないラウールは、ちょっと嬉しかった。
自分も知らないダンジョン。
どうせだったら、初めての方がいいよね。

その名の通り、スライムだらけのダンジョンの制覇を目指した。
このダンジョンは意外にランクが高く、攻略者が少ないダンジョンだ。
スライムは、高ランクほどダメージが与えられなくて苦戦する魔物だ。

「今日は頼むよラウール。俺達3人も、準備を整えてきた。」
とダイチは言った。

ダイチは今までとは違い、貴重な魔物の革のような素材の服を着ていた。
残りの勇者、ヒミカ、グンジョウ共に革装備だ。
ヒミカは地味な色のローブ、
グンジョウは地味な服。
それでも素材の良さは感じられる。

「僕たちもあれは、儀式用に着てるんですよ。普段の装備はこんなのもですよ。僕は2刀流にあこがれて、この2本の剣で戦います。ダイチ、あっ僕たちはこっちでは呼び捨てって決めたのでダイチと呼びますが、ダイチは大剣です。ヒミカは魔法を使いたいと言うので、杖を使ってます。」

「へ~そうなんだ。じゃあ、僕たちのことも呼び捨てでいいよ。僕もそうするし。もうダイチは初めから呼び捨てだしね。」

「悪いな、呼び捨てが普通だったから慣れなくてな。俺のこともダイチで頼む。」

「私もヒミカでね。私は後衛になると思うからよろしくね。」

「じゃあ私もサクラでね。私たちはどの立ち位置でもいいから、フォローに回るわね。」

「へ~、ランクが高くなるとどっちも行けるのか。俺なんかは超前衛だからな。ただ、狭いところは苦手だ。」

「僕も2刀流に慣れてないから、広いところでないと、味方にあたるかもしれないから、距離をとっててね。それでラウールの武器が初めから気になってたんだけど、刀だよねギルドで持ってたの?」

「刀?この武器はあまり見ることがないからね。僕は月光って呼んでるんだ。この片手剣もあるところにはあるよ。探してみたら、欲しければ。」

「そうなんだ!今度探してみる。僕たちの世界だと、刀って呼んでて、2刀流っていったら刀なんだ。」

「へ~、僕はこれ1本だからやったことないや。今度見つけたら買ってみよっかな。」

そんな話をしながら、【スライムの楽園】に向かった。
スライムの楽園はここから歩いて半日くらいのところにあり、歩いて向かい、食事をとってから挑む予定だ。そして、3人のペースに合わせると、3日程度は攻略に時間を費やすと思う。だからいつもの通り、アイテムボックスXには大量の食材が入っている。
勇者の3人も、アイテムポーチを持たされているみたいで、身軽な旅になりそうだ。ただ、討伐した魔物の素材まではあまり入らなそうなので、道中の魔物の素材はラウールが担当することになると思う。
ラウールとサクラはまだ自分の能力を明かしていない。アイテムボックスXについては、今後も話す予定はないので、うまくごまかして行こうと思っていた。

門番さんに挨拶いて街から出た。
もちろん門番さんとはお互いに名乗っており、この街の情報が必要な時は、すでに聞きに来ていた。

スライムの迷宮までもう半分という所まで来て、魔物が現れた。やはりこの辺りは魔物が出る確率が高い。門番さんも最近魔物が増えていると心配していた。

ゴブリンが3匹でラウールが出るまでもないので、勇者3人に任せてみた。

ダイチは思ったより素早くて、早いスピードで駆け寄るとゴブリンに攻撃させる暇を与えず切り裂いていた。

グンジョウもゴブリンの傍に駆け寄ると、細かく攻撃を繰り返し、全く危なげなく倒していた。

ダイチとグンジョウがゴブリンを倒した後に、左右に分かれて残りのゴブリンと距離をとった時、ヒミカが「ファイヤーボール!」と唱えてゴブリンを焼き殺した。もちろん詠唱をしていてた。

この3人の実力であれば、情報通りなら35階層程度までは移動スピードも速そうだ。
50階がボスだから、予定通りの日数で攻略できると考えた。

「3人とも強いね。さすが勇者。ここからまだ修行して強くなるんでしょ?Sランクの冒険者くらい強くなるんでない。どう考えるサクラ?」

「そうね。勇者っていうだけあって、今でも強いわね。けどまだ私たちの方が強いかな?」

そう言われるとヒミカが口を開いた。
「この世界の人も強いものね。それでも私たちはまだ戦いを知ったばかりなのよ。すぐに追いついてあげるわ。仮にも勇者だからね。」

「そうだぜ!この世界だと、魔物を倒していくほど強くなるんだろ。ゲームの世界みたいで不思議だぜ!」

「僕もゲームが好きだったから、この世界のシステムはワクワクするよ。できたらステータスが見れたらな~。鑑定の魔法って、物の名前はわかるけど、人の情報は全く分からないみたいだしね。ちょっと残念だったよ。」

ステータスって・・・。確かに僕たちも自分のステータスしか見れないしね。
この世界のステータスは、スキルとかは可能性や才能、うまさが表されているしね。
数値もおよその平均値と自分の数値の比較になるしね。特定の人とは比べらえないからこそ、慎重に行動するんだけどね。
そうラウールは考えて返事をした。

「へ~、そんな便利な能力があったらいいね。ただ、人の能力を一瞬でどうやって知るんだろうね?能力だけの世界だとそれでもいいんだろうけど、シチランジンでは聞いたことがないな。スキル?って、うまく使える技術のことかな?それもわかったら成長しやすいんだけどね。」

そう言いながら、ゴブリンの魔石を採取していた。
勇者もどうやってか、魔物とも戦ったこともあるし、解体の経験もあるみたいだ。
存在を隠していたのにどうやったかはあえて聞かない。

その後は何事もなくスライムの楽園まで到着し、食事を開始した。
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