163 / 238
19.魔の森での生活
龍との接触
しおりを挟む
ある日クロウが言い出した。
「ラウール? 我友達が出来た! 一緒に行こう!」
急に言われて言葉が出てこない僕に、クロウは話をつづけた。
「我が散歩しているときに、強い気配がした。そっちに行くと、強い魔物がいた。戦ってみたけど強かった。その後我にその魔物が言った。友になろうって。どんな姿か今は内緒! 行こうラウール!」
「その魔物は僕が行くことを知っているの?」
「知ってる! 暇な時に一緒に来い! そう言った。」
「僕だけのほうが良い? みんなで行く?」
「一度みんなで! 後はまかせる!」
クロウに言われた僕たちは、その友達がいるという所に行くことにした。
クロウが言うには、念話でなく、言葉も話せると言う。
その魔物はこの森で長いこと生活していて、僕たちがこの森で活動しているのも知っていたそうだ。
特別自分に害もないし、近くにも来なかったので何もしなかったが、クロウが行ってみたところで力試しをされたそうだ。
このクロウが引き分けたと言う力の持ち主・・・。
僕達全員で戦って勝てる魔物だろうか・・・?
戦わなくていいのだろうが、相手は魔物・・・、考えてしまう。
~~~~~
クロウに言われて、拠点から南西に迎い進んだ。
魔力を抑えているので途中で魔物にも襲われるが、一思いに首を切り落とす。
いずれ街に行った時に売ることもできる素材として。
道中で魔物を狩りながら考えていたが、これ以上お金は必要か?
今あるお金だけでも、死ぬまで生活できるのではないか?
しかし倒した魔物をずっと死蔵しておくのももったいない。
いつまでも貧乏性だなと一人で苦笑いしていた。
一人で考え事をしているうちに、もう強い気配のするところへ到着した。
しかし気配はするが姿が見えない。
これくらい強い魔物は、クロウでないのだから隠れることはできないと思うのだが?
僕が周りを見渡していると、気配がする方向の木の後ろから声が聞こえた。
「クロウ! その者たちがお前の仲間か! ちょっと待て、今変化を解く!」
そう言うと、目の前に・・・龍が現れた。
今までのドラゴンが西洋竜、ドラゴンなら、目の前にいる魔物は東洋龍・・・。
某、球を集める有名アニメに出てきていたような龍だった。
「おう! クロウの仲間はさすがに強そうだな! 俺は緑龍だ! 宜しく!」
ん~、この世界のテンションが分からない・・・。
龍と言えば丁寧な対応と思ってしまって違和感が・・・。
「ラウールとサクラ、ソフィア。我の仲間だよ! 緑龍も元気だった!?」
「おう! 元気だったぜ! クロウと戦った時の傷も治ってるぞ。お前は無傷だったがな・・・。」
新たな事実・・・。龍相手に無傷・・・。やっぱりクロウは何者?
僕の従魔だけど・・・。
「緑龍! お前も強かったぞ!」
龍相手にも・・・。
「おうラウールとサクラ、ソフィア。今後もよろしくな! 時々クロウを借りるぜ! 俺に傷を負わせる奴なんて、もうどれくらい昔だったろう? この数百年はいなかったか? 同じ龍では千年に一度くらいしか戦わないしな。」
僕はその言葉を聞いて驚いた。
そんなに強い魔物を相手にクロウは戦える。
もしかして僕たちもそのレベルにいるのか?
頭の中を俺TUEEEが駆け巡り、サクラを見た。
サクラも同じようなことを考えていたのか、僕と目が合って苦笑いした。
「そんなに強いのに、クロウにはかなわないの?」
「どうだろうな? 本当の本当に全力で戦った時には、この森は崩壊しているだろうな! あの時も、俺の防御結界が壊れない程度で戦っていたからな。クロウも全力ではなかったしな。」
「我余裕だったよ! ラウールの方が強い!」
「まだ言うか! クロウは自分よりラウールとサクラの方が強いと言ってな! だから!」
そう言うと緑龍から殺気が向けられた。
殺気を向けられた僕はすぐさま緑龍に対して詰め寄ると、鱗を一枚はぎ取った。
サクラも動いており、他の部分の鱗をロマンの大鎌で三枚ほどはぎ取っていた。
「痛い!!」
緑龍はふいに訪れた痛みだったのか、涙目になり叫んだ。
龍も涙目になるんだな? と別のところで感心してしまった。
「・・・なるほどな。強いな二人とも・・・。俺より強いかはわからないが・・・。まだ俺の方が強いかな?」
「さすがに全力でお互いに戦えないしね? それでも緑龍というからには、かなり強いんでしょ?」
「強いぞ! 神の遣わす勇者が育ち切った場合は別として、負けることはないかな? 魔王にも負けないとは思うが、俺は戦ったことはないな。他の龍が戦った時は、相性次第では厄介だと言っていたがな。」
魔王のいる世界。
未だに魔王の魔の字出てきていないけどいるんだね。
それに勇者、他の龍。
戦いたくないけど、見てみたいな。
「へ~、やっぱり勇者とか魔王は強いんだ? それに他にも龍がいるんだね?」
「いるぜ! 魔王は今はまだいないな。ただもしかしたらそろそろ一度は出現するかもしれない。どれくらい前かに一度整った世界が、最近またバランスを崩しているようだ。今までにないことだな。そういう時には魔王が出現して、勇者が現れるか呼ばれる。」
バランスが崩れた?
僕が来たことでバランスが一度整った・・・。そのバランスが不自然に壊れた?
神が行ったことを崩せるのは神?
「他の龍もいるぞ! この世の中には色があるだろ? 魔力によっても色々な色が出るだろ? その色にちなんだ龍が産まれる。なぜと言われても自然の摂理としか言えないが・・・。一色につき一匹の龍がいる。時々混じりもいるがな!」
「混じり?」
「混じりとは、赤と青を合わせると紫になるだろ? いくつかの色の特徴を持った龍もいるという事だ!」
それから龍の属性なんかも教えてもらい、その場を後にした。
時々遊びに来て戦おうと言われたが・・・。
しかし不吉な話を聞いてしまった・・・。
なんとなく生活できると思っていたが、ここにきて不穏な気配が・・・。
出来る限り人任せにして行きたいと考えたが、巻き込まれる未来が見えてしまったラウールだった。
「ラウール? 我友達が出来た! 一緒に行こう!」
急に言われて言葉が出てこない僕に、クロウは話をつづけた。
「我が散歩しているときに、強い気配がした。そっちに行くと、強い魔物がいた。戦ってみたけど強かった。その後我にその魔物が言った。友になろうって。どんな姿か今は内緒! 行こうラウール!」
「その魔物は僕が行くことを知っているの?」
「知ってる! 暇な時に一緒に来い! そう言った。」
「僕だけのほうが良い? みんなで行く?」
「一度みんなで! 後はまかせる!」
クロウに言われた僕たちは、その友達がいるという所に行くことにした。
クロウが言うには、念話でなく、言葉も話せると言う。
その魔物はこの森で長いこと生活していて、僕たちがこの森で活動しているのも知っていたそうだ。
特別自分に害もないし、近くにも来なかったので何もしなかったが、クロウが行ってみたところで力試しをされたそうだ。
このクロウが引き分けたと言う力の持ち主・・・。
僕達全員で戦って勝てる魔物だろうか・・・?
戦わなくていいのだろうが、相手は魔物・・・、考えてしまう。
~~~~~
クロウに言われて、拠点から南西に迎い進んだ。
魔力を抑えているので途中で魔物にも襲われるが、一思いに首を切り落とす。
いずれ街に行った時に売ることもできる素材として。
道中で魔物を狩りながら考えていたが、これ以上お金は必要か?
今あるお金だけでも、死ぬまで生活できるのではないか?
しかし倒した魔物をずっと死蔵しておくのももったいない。
いつまでも貧乏性だなと一人で苦笑いしていた。
一人で考え事をしているうちに、もう強い気配のするところへ到着した。
しかし気配はするが姿が見えない。
これくらい強い魔物は、クロウでないのだから隠れることはできないと思うのだが?
僕が周りを見渡していると、気配がする方向の木の後ろから声が聞こえた。
「クロウ! その者たちがお前の仲間か! ちょっと待て、今変化を解く!」
そう言うと、目の前に・・・龍が現れた。
今までのドラゴンが西洋竜、ドラゴンなら、目の前にいる魔物は東洋龍・・・。
某、球を集める有名アニメに出てきていたような龍だった。
「おう! クロウの仲間はさすがに強そうだな! 俺は緑龍だ! 宜しく!」
ん~、この世界のテンションが分からない・・・。
龍と言えば丁寧な対応と思ってしまって違和感が・・・。
「ラウールとサクラ、ソフィア。我の仲間だよ! 緑龍も元気だった!?」
「おう! 元気だったぜ! クロウと戦った時の傷も治ってるぞ。お前は無傷だったがな・・・。」
新たな事実・・・。龍相手に無傷・・・。やっぱりクロウは何者?
僕の従魔だけど・・・。
「緑龍! お前も強かったぞ!」
龍相手にも・・・。
「おうラウールとサクラ、ソフィア。今後もよろしくな! 時々クロウを借りるぜ! 俺に傷を負わせる奴なんて、もうどれくらい昔だったろう? この数百年はいなかったか? 同じ龍では千年に一度くらいしか戦わないしな。」
僕はその言葉を聞いて驚いた。
そんなに強い魔物を相手にクロウは戦える。
もしかして僕たちもそのレベルにいるのか?
頭の中を俺TUEEEが駆け巡り、サクラを見た。
サクラも同じようなことを考えていたのか、僕と目が合って苦笑いした。
「そんなに強いのに、クロウにはかなわないの?」
「どうだろうな? 本当の本当に全力で戦った時には、この森は崩壊しているだろうな! あの時も、俺の防御結界が壊れない程度で戦っていたからな。クロウも全力ではなかったしな。」
「我余裕だったよ! ラウールの方が強い!」
「まだ言うか! クロウは自分よりラウールとサクラの方が強いと言ってな! だから!」
そう言うと緑龍から殺気が向けられた。
殺気を向けられた僕はすぐさま緑龍に対して詰め寄ると、鱗を一枚はぎ取った。
サクラも動いており、他の部分の鱗をロマンの大鎌で三枚ほどはぎ取っていた。
「痛い!!」
緑龍はふいに訪れた痛みだったのか、涙目になり叫んだ。
龍も涙目になるんだな? と別のところで感心してしまった。
「・・・なるほどな。強いな二人とも・・・。俺より強いかはわからないが・・・。まだ俺の方が強いかな?」
「さすがに全力でお互いに戦えないしね? それでも緑龍というからには、かなり強いんでしょ?」
「強いぞ! 神の遣わす勇者が育ち切った場合は別として、負けることはないかな? 魔王にも負けないとは思うが、俺は戦ったことはないな。他の龍が戦った時は、相性次第では厄介だと言っていたがな。」
魔王のいる世界。
未だに魔王の魔の字出てきていないけどいるんだね。
それに勇者、他の龍。
戦いたくないけど、見てみたいな。
「へ~、やっぱり勇者とか魔王は強いんだ? それに他にも龍がいるんだね?」
「いるぜ! 魔王は今はまだいないな。ただもしかしたらそろそろ一度は出現するかもしれない。どれくらい前かに一度整った世界が、最近またバランスを崩しているようだ。今までにないことだな。そういう時には魔王が出現して、勇者が現れるか呼ばれる。」
バランスが崩れた?
僕が来たことでバランスが一度整った・・・。そのバランスが不自然に壊れた?
神が行ったことを崩せるのは神?
「他の龍もいるぞ! この世の中には色があるだろ? 魔力によっても色々な色が出るだろ? その色にちなんだ龍が産まれる。なぜと言われても自然の摂理としか言えないが・・・。一色につき一匹の龍がいる。時々混じりもいるがな!」
「混じり?」
「混じりとは、赤と青を合わせると紫になるだろ? いくつかの色の特徴を持った龍もいるという事だ!」
それから龍の属性なんかも教えてもらい、その場を後にした。
時々遊びに来て戦おうと言われたが・・・。
しかし不吉な話を聞いてしまった・・・。
なんとなく生活できると思っていたが、ここにきて不穏な気配が・・・。
出来る限り人任せにして行きたいと考えたが、巻き込まれる未来が見えてしまったラウールだった。
20
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる