冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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21.拠点と特訓

人のいるところに拠点を確保

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呪いについての話しをした次の日に、ガイアからの紹介状を持ち、商人ギルドに向かった。
ガイアもしばらくはテザン皇国に残るそうだ。

商人ギルドに入るのは初めてで緊張する。
冒険者ギルドよりも機械的な外見の建物に緊張しながら入った。

商人ギルドの中は冒険者ギルドとは違い、いかつい人が少ない。
商談に来ているのか、緊張して待っている人もいる。

僕たちはガイアに聞いた通り、不動産購入仲介窓口に声をかけた。

テザン皇国では、貴族の敷地は国として管理しているが、他の土地や建物は違う。
一般的に購入金額の何割かを国に納めることで、基本的には買った人の物になる。
例外は、国が必要になった時は、国言い値で売ることになってしまう。
ほとんどないそうだが・・・。

「すいません!」
僕が代表して声をかける。

「はい。不動産受付です。本日のご用件は売却ですか? 購入ですか? 貸出ですか?」
目の前の真面目そうな男性が返事をした。

「今日は家の購入をしたいですが、どういった方法がありますか?」

「購入であれば、購入したい物件を決め、書類にサインをするだけです。購入できる物件は、こちらでご紹介いたします。どのような物件をお探しですか?」

そう言うと男性は受付から立ち上がり、僕達を小さな部屋に案内した。
案内された部屋には何も置かれていない。

男性は僕達を案内した後、少し待っていてほしいと言い席を外した。
そして男性が飲み物を持ち戻ってくると、目の前に座り話し始めた。

「私はソマリと申します。よろしくお願いいたします。それでは早速身分証明になる物を提示していただけますか?」

「はい、僕だけでもいいですか?」
そう言って冒険者プレートをソマリに見せた。

少し動揺した雰囲気を感じたが、ソマリは表情を変化させなかった。

「はい、ありがとうございます。こちらはお返しします。それでは希望する条件や、支払う事の出来る金額をお聞きしてよろしいですか?」

僕たちは事前に条件をまとめていた。
初めは土地だけ買って自分たちで家を作るかと考えたが、戦闘と違って、一瞬で家を建てるのは控えたほうが良いと言う話しになり、建売を購入することにした。

「まずは家ですが、料理を作るところと食べるところ以外で、個室が五つは欲しいです。もっと多くてもかまいません。他には土地は広いほどいいです。庭で色々としたいこともあるので。場所は街のはずれでも構いません。」

「家の大きさは別にして、庭の広さはそうですね・・・、街のはずれがいいですね。家の設備は揃っていたほうが良いですか? それとも設置場所だけ空いていたらいいですか?」

「魔道具は新しくするので、どちらでもいいですが、古いものがあった時は処分します。」

「修理箇所は多くても大丈夫ですか? それともこちらで修理するか、少ない物件がいいですか?」

「修理箇所は多くてもかまいません。庭の広さを一番の条件にしたいです。」

・・・・
・・・・

「そう致しますと、一番お勧めなのはこの牧場ですね。牧場と言いましても、今は誰も住んでいませんので、ある程度の大きさの家に、馬の飼育をしていた土地がついています。高齢で廃業したため、引っ越しています。」

目の前に出された紙をみんなで見ていた。
みんな念話の腕輪を通して返事をしてきて、これで良いとの事だった。

「この物件を見せてもらえますか?」

「もちろんです。これから向かいますか?」

「はい、これからでも行ってみたいです。」

そう返事をするとソマリは準備をしてくると、一度退席した。

・・・・

ほんの少し待つと、ソマリが戻って来た。
そして手には紙を。

「出発の前に黒猫の皆さんは商人ギルドに入りませんか?」

「ん? なぜですか?」

「黒猫の皆さんは高ランク冒険者ですよね? 高ランク冒険者が手に入れる貴重なものを、商人ギルドにも直接売ってほしいのです。もちろん冒険者ギルドに卸した残りでもありがたいです。冒険者ギルドでは売買していないものも、商人ギルドは買い取れますので。冒険者ギルドでは、自分たちの利益を無視して冒険者の為に買い取っている時もあるのですよ。結局残った物は商人ギルドに流れて来るので。」

「商売をしなくてもいいの?」

「我々に売るのも商売ですよ。何も直接街の人と商売するだけが商人ではないですから。Sランクの冒険者の採取する物は、立派なうちの商品ですよ。」

「どんな決まりごとがあるのですか?」

「明確な手引きは後でお見せします。今簡単に言えることは、商人ギルドに直接売却する物は税金分が上乗せされた金額になります。冒険者ギルドと似ていますね。直接街で商売している人は、一年間の利益で収める税が決まりますが。あとは商人ギルドのプレートは、更新があります。一年程度を目途に更新するのですが、商人ギルドへの貢献度によってランクが変わります。生涯での利益を考えますので、商人ギルドに不利益を与えない限りは降格はありません。更新に料金もかかりません。いかがでしょう?」


僕たちは今度は小声で話し合った。
そしてこれもみんなが賛成だった。
ただ変わったことがしたいそうだ。

「わかりました。僕達一人一人が登録することでお願いします。」

そう返事をするとソマリはすぐに手に持っていた紙を僕たちの目の前に置いた。

僕たちはそれぞれ紙に必要事項を記入すると、ソマリに渡した。
紙を受け取ったソマリはすぐに手続きを済ませ、た僕たちは商人ギルドのプレートに血液を一滴垂らした。

その後商人ギルドのプレートを受け取った僕たちは物件の見学に向かった。
街のはずれで、土地も広大にある。

僕たちはその物件で決めた。
家がどんなものであろうと、目立たないように魔改造できそうだったから。
牧場部分も色々できそうだ。

・・・・・
・・・・・

見学を終えた僕たちは、商人ギルドで手続きをした。
契約時に料金をどうするかソマリが聞いてきた。

「料金はお金で支払いですか?」

「お金以外でどうやって支払うの?」

「そこで商人ギルドへの貢献です! 貴重な物があったら売ってください!」

そう言う事か~。
僕たちがお金で支払うより、自分たちが上手くやることで、素材で大きな利益を得る。
貴重であればあるほど利益の幅も大きくなることだろう。

「じゃあ、ドラゴンの素材でどうですか?」

「えっ???」

「レットとアースの素材なら大量にありますが・・・。」

「えっ???」

「肉も新鮮ですよ。どうやって保存しているかは内緒ですけど。」

・・・・

「ミスリルも大量にありますよ。・・・・あっ、もちろんギルドとして秘密は守ってもらえますよね?」

・・・・
・・・・・

・・・・

「はい! もちろんです! 秘密厳守です!」

そこから素材での物件購入の方向性で話しをした。
最終的に持っていた素材のみであの広大な土地を手に入れた。


ついでに商人ギルドのランクが・・・。

さて、宿屋わかばも卒業だ~!



寂しい気もするが・・・。
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