217 / 238
24.ラシーア帝国の貴族
ダイヤ伯爵の呼び出しが
しおりを挟む
あんなことがあったが、僕たちは直ぐに都を出ることはしなかった。
一応もう数日は荷物運び情報ギルドに足を運ぶことにした。
その一日目で動きがあった。
ダイヤ伯爵の遣いと言い、ジャネスがギルドで待っていた。
何故こんな事を起こしてまでジャネスが?と思ったが、僕たちはギルドの喫茶コーナーで話を聞き始めた。
「あなたたちをダイツクが呼んでいるから明日館に来なさい。」
魔物の討伐の時に一緒にいた人族のジャネスが言い放った。
謝罪も何もない。
「あなたね! 先に言うことがあるんじゃないの!」
僕が口を開く前にサクラが答えた。
「は~、私が言いたいことだけどそれは。貴族の娘で、ダイツクの婚約者である私が命じただけよ。それを邪魔したんだもの。そちらから謝罪をするべきでしょ。ダイツクは自分が出向いて謝罪すると言い出したから、私が今日会ってくるって言ったのよ。」
は~。ダイヤ伯爵は謝罪する気持ちはあったのか。だけどジャネスが来た。
このジャネスを止めることが出来なかったんなら、ダイヤ伯爵も同罪だな。
婚約者に優しいのではなく甘い・・・。
「反省していないって事ね! これじゃあ、ダイヤ伯爵が止めたのに、あなたが勝手にやったんでしょ!」
「そうよ、悪い。あなたたちは得体が知れないのよ。そんな危ない者を放置するなんて、いくらダイツクが言ってもダメよ。他の誰も動かなかったから、私が動いたのよ!」
他の人は誰も動かなかったなんて、ダイヤ伯爵はジャネス以外は押さえれたんだな。
だけど、約束は破られた・・・。
「じゃあ、あなたの婚約者のダイヤ伯爵が私の敵でいいのね!」
・・・・
「それは不敬罪を適応してもいい話ね。」
ジャネスがそう言うと、後ろに控えていた二人の騎士が剣に手をかけた。
「逆に、それはあなたとダイヤ伯爵を敵と認識するわよ。誰も私たちを害することなんて許さない・・・。」
サクラの殺気が徐々に強くなり、ギルド内にいた者の顔色が悪くなっている。
向かい合っているジャネスたちはもっとキツいだろうが、戦いなれているからか耐えている。
「くっ! 最終通告よ。今の言葉、昨日の事を謝らなければ、ダイツクに言って不敬罪として処分してもらうわ!」
ジャネスが決めることでないだろう・・・。
「こっちも最終通告よ・・・。私たちを探ったことを謝り、今日のこの態度を謝らないと、ラウールが止めても私は敵よ! 」
おう、やっぱり怒っている。
だけど、サクラ一人にはしない。
僕が言ったことを無視されて怒っているから・・・。
「じゃあ俺も敵だな。」
「私も敵ですね。」
「もちろん僕も敵だよ。」
クロウは姿を現していないが、クロウの殺気も感じる。
普通であれば貴族の婚約者に対する態度ではないだろう。
僕たちが不敬と言われるのも確かだろ。
だけど、約束を破ったのはあちらだしね。
僕たち【黒猫】の殺気が強くなっていく。
非戦闘員のギルド員はいっぱいいっぱいだ。
ジャネスたちも同じようで、キッと僕たちを睨むと、ギルドから出て行った。
~~~~~
ジャネスが出ていってから僕たちはまた話し合った。
日本人だったであろうダイヤ伯爵を直ぐに見捨てるのも悪いから、もう一度だけ様子を見ることにした。
これで敵対するのなら、ここには用事がないので立ち去る。
サクラはこのまま【黒猫】の誰かが馬鹿にされた場合、切れるだろう。
それだけは僕が止めることにする。
相手のためではなく、サクラのために。
~~~~~
そして次の日も僕たちは荷物運び情報ギルドにいた。
一応僕たちが悪いわけでないと見せたい部分もあったからだ。
そして僕たちがギルドに入ると直ぐに手紙が渡され、それを今見ようとしていた。
きちんとダイヤ伯爵の紋章で封蝋されていた。
『ラウールへ
今回の騒動は止めることが出来なかった私の責任だ。すまない。婚約者だが、ジャネスにも罰を与える。あのときの口約束とは言え、約束を違えた私が全て悪い。回りの者を止めることが出来なかった。今後はこんなことを起こさないことを誓う。
ダイツク・ダイヤ』
手紙だが謝罪を受けてしまった。
ここまで怒っていたが、通常の貴族なら本当に僕たちを不敬罪で処罰していただろう。
なので、この手紙だけは認めよう。
表だって敵対もしないでおこう、不快なことがなければ。
サクラも手紙を読んで一応矛を納めてくれた。同じようなことがあった場合は手加減しないと呟いて・・・。
手紙を読んだあとに受け付けに声をかけてほしいと言われていて、僕たちは声をかけた。
すると、もう一通の手紙を出され、許してくれるなら渡すように言われたと説明してくれた。
その手紙も受け取り内容を確認すると、こちらは館への招待状だった。
急だが明日のお昼前に館に来て欲しい。
出来るなら武器は携帯しないで来て欲しい。
昼食は用意するので何も食べないで来て欲しい。
色々な情報交換をしたいので、話すことができる範囲をみんなで決めて来て欲しい。
そう、お願いが多く書かれていた。
その内容を確認し、荷物運び情報ギルド員にダイヤ伯爵への返事をお願いした。
ただ、明日向かうことと、できるだけ手紙の中の要望に答えますと。
その後は荷物運び情報ギルドを出て、みんなでどの話ならしてもいいか決め、僕が代表して話すことになった。
明日は気が重いと感じているラウールだった。
一応もう数日は荷物運び情報ギルドに足を運ぶことにした。
その一日目で動きがあった。
ダイヤ伯爵の遣いと言い、ジャネスがギルドで待っていた。
何故こんな事を起こしてまでジャネスが?と思ったが、僕たちはギルドの喫茶コーナーで話を聞き始めた。
「あなたたちをダイツクが呼んでいるから明日館に来なさい。」
魔物の討伐の時に一緒にいた人族のジャネスが言い放った。
謝罪も何もない。
「あなたね! 先に言うことがあるんじゃないの!」
僕が口を開く前にサクラが答えた。
「は~、私が言いたいことだけどそれは。貴族の娘で、ダイツクの婚約者である私が命じただけよ。それを邪魔したんだもの。そちらから謝罪をするべきでしょ。ダイツクは自分が出向いて謝罪すると言い出したから、私が今日会ってくるって言ったのよ。」
は~。ダイヤ伯爵は謝罪する気持ちはあったのか。だけどジャネスが来た。
このジャネスを止めることが出来なかったんなら、ダイヤ伯爵も同罪だな。
婚約者に優しいのではなく甘い・・・。
「反省していないって事ね! これじゃあ、ダイヤ伯爵が止めたのに、あなたが勝手にやったんでしょ!」
「そうよ、悪い。あなたたちは得体が知れないのよ。そんな危ない者を放置するなんて、いくらダイツクが言ってもダメよ。他の誰も動かなかったから、私が動いたのよ!」
他の人は誰も動かなかったなんて、ダイヤ伯爵はジャネス以外は押さえれたんだな。
だけど、約束は破られた・・・。
「じゃあ、あなたの婚約者のダイヤ伯爵が私の敵でいいのね!」
・・・・
「それは不敬罪を適応してもいい話ね。」
ジャネスがそう言うと、後ろに控えていた二人の騎士が剣に手をかけた。
「逆に、それはあなたとダイヤ伯爵を敵と認識するわよ。誰も私たちを害することなんて許さない・・・。」
サクラの殺気が徐々に強くなり、ギルド内にいた者の顔色が悪くなっている。
向かい合っているジャネスたちはもっとキツいだろうが、戦いなれているからか耐えている。
「くっ! 最終通告よ。今の言葉、昨日の事を謝らなければ、ダイツクに言って不敬罪として処分してもらうわ!」
ジャネスが決めることでないだろう・・・。
「こっちも最終通告よ・・・。私たちを探ったことを謝り、今日のこの態度を謝らないと、ラウールが止めても私は敵よ! 」
おう、やっぱり怒っている。
だけど、サクラ一人にはしない。
僕が言ったことを無視されて怒っているから・・・。
「じゃあ俺も敵だな。」
「私も敵ですね。」
「もちろん僕も敵だよ。」
クロウは姿を現していないが、クロウの殺気も感じる。
普通であれば貴族の婚約者に対する態度ではないだろう。
僕たちが不敬と言われるのも確かだろ。
だけど、約束を破ったのはあちらだしね。
僕たち【黒猫】の殺気が強くなっていく。
非戦闘員のギルド員はいっぱいいっぱいだ。
ジャネスたちも同じようで、キッと僕たちを睨むと、ギルドから出て行った。
~~~~~
ジャネスが出ていってから僕たちはまた話し合った。
日本人だったであろうダイヤ伯爵を直ぐに見捨てるのも悪いから、もう一度だけ様子を見ることにした。
これで敵対するのなら、ここには用事がないので立ち去る。
サクラはこのまま【黒猫】の誰かが馬鹿にされた場合、切れるだろう。
それだけは僕が止めることにする。
相手のためではなく、サクラのために。
~~~~~
そして次の日も僕たちは荷物運び情報ギルドにいた。
一応僕たちが悪いわけでないと見せたい部分もあったからだ。
そして僕たちがギルドに入ると直ぐに手紙が渡され、それを今見ようとしていた。
きちんとダイヤ伯爵の紋章で封蝋されていた。
『ラウールへ
今回の騒動は止めることが出来なかった私の責任だ。すまない。婚約者だが、ジャネスにも罰を与える。あのときの口約束とは言え、約束を違えた私が全て悪い。回りの者を止めることが出来なかった。今後はこんなことを起こさないことを誓う。
ダイツク・ダイヤ』
手紙だが謝罪を受けてしまった。
ここまで怒っていたが、通常の貴族なら本当に僕たちを不敬罪で処罰していただろう。
なので、この手紙だけは認めよう。
表だって敵対もしないでおこう、不快なことがなければ。
サクラも手紙を読んで一応矛を納めてくれた。同じようなことがあった場合は手加減しないと呟いて・・・。
手紙を読んだあとに受け付けに声をかけてほしいと言われていて、僕たちは声をかけた。
すると、もう一通の手紙を出され、許してくれるなら渡すように言われたと説明してくれた。
その手紙も受け取り内容を確認すると、こちらは館への招待状だった。
急だが明日のお昼前に館に来て欲しい。
出来るなら武器は携帯しないで来て欲しい。
昼食は用意するので何も食べないで来て欲しい。
色々な情報交換をしたいので、話すことができる範囲をみんなで決めて来て欲しい。
そう、お願いが多く書かれていた。
その内容を確認し、荷物運び情報ギルド員にダイヤ伯爵への返事をお願いした。
ただ、明日向かうことと、できるだけ手紙の中の要望に答えますと。
その後は荷物運び情報ギルドを出て、みんなでどの話ならしてもいいか決め、僕が代表して話すことになった。
明日は気が重いと感じているラウールだった。
20
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる