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26.冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
最終話 そして語り継がれる
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何か困ったことがあるとデーブンに呼ばれていたな。
僕たちが魔の森に籠り、人族の寿命が尽きるまでデーブンとは良い関係を築いた。
しかし人族、僕たちも人族のはずだが老ける気配が二十歳からなくなった。
両親がデーブンより長く生きた。
嬉しいが、やはり寂しかった。
前世ではない環境で、僕を大切にしてくれた両親、ありがとう。
そこまで生きると勇者も老けていた。
ある勇者は旅に出たまま行方が分からなくなったり、ある者は闇落ちをしてこの世界に敵対したが、僕たちが解決した。
ほとんどの勇者は勇者同士結婚していた。
やはり最後までこの世界の人族とは結婚まではいけなかったようだ。
勇者も魔力の高さのおかげか長寿だったが、子孫を残し亡くなった。
子孫は他の種族と結婚し子孫を残し、この世界に埋もれて行った。
そんな急ぎ足で過ぎていく世界でも、困った時には地味な人族二人とエルフが一人、黒猫の獣人が一人に八咫烏と言う従魔を連れた【黒猫】と言われる集団が現れ解決してくれると言い伝えられた。
その者たちの善悪の判断は独特だが、適うものなしと・・・。
そんな世代交代をいくつも経験していたが、僕たち四人と一匹はいつまでも変わらずに魔の森で生活していた。
魔の森も変わることもなく、僕たちは変わらぬ環境でいつまでも一緒にいることが出来ると考えていた。
そんなある日、僕は何かを忘れていると感じることがあった。
更に次の年には思い出せないことが増えてきた。
とうとう来た老化だと思った。
~~~~~
「サクラ?」
僕はいつも隣にいた大切な人の名前を呼んだ。
大切だけど、どんな関係だったっけ?
夫婦? 恋人? 友達?
いくら呼んでもサクラが隣にこない・・・。
今までそんなことはなかったのに・・・?
あっ・・・。
サクラはもういないんだった。
僕より少し先?
ずいぶん先?
に今世から旅立ったのだった・・・。
思い出した。
僕たちは結局そのままの関係だった。
友達以上恋人未満、そんな関係のままで過ごしていたんだった・・・。
結婚したかったな~。
前世も今世も結局は機会を逃しちゃったな。
サクラはどんな気持ちだったんだろう?
もしサクラも結婚しなかったことを残念に思ってくれたならうれしいけど。
もう確かめようがないな。
ようやく目の前が明るくなってきた。
目の前にはクロウがいた。
ソフィアは全く姿が変わらず、ヤマトは龍の姿で僕を包み込んでいる。
今までありがとう、もう声が出ない。
だけど気持ちを込めて念を送る。
しんみりとした雰囲気が少し和らいだが、鳥の目にも涙、クロウが泣いている。
結局クロウより先に逝ってしまうか・・・。
クロウは僕がいなくても生きていけるかな?
従魔とは言え一つの命だから大丈夫かな。
・・・
・・・・
鮮明な時間が終わってしまったのか、目の前がまたもやがかかったようになってきた。
そろそろ時間かな?
楽しかったな~。
前世での死は突然訪れていたから感じなかったけど、こんな気持ちで死ねるのなら、もう一度生き返ってもいいな。
もうそんなことはないが、つい考えてしまった。
『ラウール。待っていたわよ。私はラウールと一緒に死にたかったけど、持ちこたえられなかった。だから次の人生は一緒に生きて一緒に死にましょ。次の人生は友達とか仲間ではなくて、一生の伴侶として生きたいから、プロポーズをラウールからしてね。』
サクラの声が聞こえる。
これは最後に僕の望みがサクラの声で聞こえただけ?
『もう、いつも鈍いわね。じゃあねクロウにソフィア、ヤマト。楽しかったわよ。また次に出会うことが出来たらよろしくね』
「ラウール! サクラ! 我はきっと次も二人の子! しばらくお別れ!」
・・・・・
・・・・・
「我願う 我の大切な者に安らぎを 我の願いは安らぎと絆 我の声を聞いた神よ 我らに祝福を」
クロウの祈りの声を聞きながら二度目の人生を閉じた。
僕たちが魔の森に籠り、人族の寿命が尽きるまでデーブンとは良い関係を築いた。
しかし人族、僕たちも人族のはずだが老ける気配が二十歳からなくなった。
両親がデーブンより長く生きた。
嬉しいが、やはり寂しかった。
前世ではない環境で、僕を大切にしてくれた両親、ありがとう。
そこまで生きると勇者も老けていた。
ある勇者は旅に出たまま行方が分からなくなったり、ある者は闇落ちをしてこの世界に敵対したが、僕たちが解決した。
ほとんどの勇者は勇者同士結婚していた。
やはり最後までこの世界の人族とは結婚まではいけなかったようだ。
勇者も魔力の高さのおかげか長寿だったが、子孫を残し亡くなった。
子孫は他の種族と結婚し子孫を残し、この世界に埋もれて行った。
そんな急ぎ足で過ぎていく世界でも、困った時には地味な人族二人とエルフが一人、黒猫の獣人が一人に八咫烏と言う従魔を連れた【黒猫】と言われる集団が現れ解決してくれると言い伝えられた。
その者たちの善悪の判断は独特だが、適うものなしと・・・。
そんな世代交代をいくつも経験していたが、僕たち四人と一匹はいつまでも変わらずに魔の森で生活していた。
魔の森も変わることもなく、僕たちは変わらぬ環境でいつまでも一緒にいることが出来ると考えていた。
そんなある日、僕は何かを忘れていると感じることがあった。
更に次の年には思い出せないことが増えてきた。
とうとう来た老化だと思った。
~~~~~
「サクラ?」
僕はいつも隣にいた大切な人の名前を呼んだ。
大切だけど、どんな関係だったっけ?
夫婦? 恋人? 友達?
いくら呼んでもサクラが隣にこない・・・。
今までそんなことはなかったのに・・・?
あっ・・・。
サクラはもういないんだった。
僕より少し先?
ずいぶん先?
に今世から旅立ったのだった・・・。
思い出した。
僕たちは結局そのままの関係だった。
友達以上恋人未満、そんな関係のままで過ごしていたんだった・・・。
結婚したかったな~。
前世も今世も結局は機会を逃しちゃったな。
サクラはどんな気持ちだったんだろう?
もしサクラも結婚しなかったことを残念に思ってくれたならうれしいけど。
もう確かめようがないな。
ようやく目の前が明るくなってきた。
目の前にはクロウがいた。
ソフィアは全く姿が変わらず、ヤマトは龍の姿で僕を包み込んでいる。
今までありがとう、もう声が出ない。
だけど気持ちを込めて念を送る。
しんみりとした雰囲気が少し和らいだが、鳥の目にも涙、クロウが泣いている。
結局クロウより先に逝ってしまうか・・・。
クロウは僕がいなくても生きていけるかな?
従魔とは言え一つの命だから大丈夫かな。
・・・
・・・・
鮮明な時間が終わってしまったのか、目の前がまたもやがかかったようになってきた。
そろそろ時間かな?
楽しかったな~。
前世での死は突然訪れていたから感じなかったけど、こんな気持ちで死ねるのなら、もう一度生き返ってもいいな。
もうそんなことはないが、つい考えてしまった。
『ラウール。待っていたわよ。私はラウールと一緒に死にたかったけど、持ちこたえられなかった。だから次の人生は一緒に生きて一緒に死にましょ。次の人生は友達とか仲間ではなくて、一生の伴侶として生きたいから、プロポーズをラウールからしてね。』
サクラの声が聞こえる。
これは最後に僕の望みがサクラの声で聞こえただけ?
『もう、いつも鈍いわね。じゃあねクロウにソフィア、ヤマト。楽しかったわよ。また次に出会うことが出来たらよろしくね』
「ラウール! サクラ! 我はきっと次も二人の子! しばらくお別れ!」
・・・・・
・・・・・
「我願う 我の大切な者に安らぎを 我の願いは安らぎと絆 我の声を聞いた神よ 我らに祝福を」
クロウの祈りの声を聞きながら二度目の人生を閉じた。
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