236 / 238
26.冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
決着
しおりを挟む
始めに魔王の部下とアンクルートの戦いだった。
魔物だけあって物理も魔法も攻撃が凄い。余波が一緒に来た騎士にいかないように注意を払う。
アンクルートは農夫姿で無数の魔法を放出し、似合わない・・・。だが強い。二体の魔物のを相手にと言えばいいのか、魔王の部下に引けをとっていない。
ただ魔王の部下も負けてはいない。緩急をつけた二体の攻撃は地味だが確実にアンクルートを傷つける。
大怪我はないが、徐々にに押され始めた。
接近戦の女形、魔法の男形に役割を変え追い込んでいく。
手を貸そうか視線をやるが、拒否の態度を示された。
そして最後はアンクルートの首が跳ねられた。
負けたのに穏やかな顔をしていたのは何故なのだろう?
しかしゆっくりと考えているわけにもいかず、勇者たちに目を移した。
勇者は流石に鍛えられ、装備もよく魔王を相手に押している。
そこに先程の魔王の部下も合流したが、大体互角の争いだ。
「可愛そうだが死ねや!」
とダイチが大剣で上から切りつける。
「卑屈にならないでよ!」
とヒミカが小さなしかし高温の炎の玉を魔王に向け放つ。
魔王は剣をかわし、部下と一緒に魔法を無効化にかかる。
そこにグンジョウが「俺だって・・・」と二刀流で魔王の部下の男形を切り裂き倒した。
「よくやったグンジョウ! あとは二体だ! 行くぞヒミカも!」
魔王とウーニンの二体に連携して向かう勇者。
そこに僕たちの援護はない。
それでも勇者たちが押している。
苦し紛れに撃つ極大魔法もヒミカが防いでいる。
強くなったな・・・。
この世界の人ではないけど、僕たちがいなくても世界の最大の危機は防げるね。
「ふん!」
とダイチが大剣を横に振り切ると、ウーニンが死んだ。
「なんで異世界転移しても無双できないのよ~! 私が何をしたって言うの? 神様から楽しいからこっちの世界に来てッて言われただけなのに・・・。魔王だけど自由に生きていいよって言われたのに・・・。なんで魔王だからって魔物が集まるの? なんで世界を魔王の世界にと言う人が来たり、滅ぼすのだと言い寄る魔物が来たり、この世界の生き物すべてと仲良くするのだって言われなきゃいけないのよ! 私の選択権は?」
振り回されてるね・・・。
「私だってそっちに行きたいわよ! 勇者って何よ! 私もこれなら勇者が良かったわよ・・・。わだしだっで・・・。」
魔王が泣き出した・・・。
誰も何も言えない・・・。
「もういいわよ! さよなら・・・。」
魔王の魔力がこの部屋に充満すると、魔王の体が爆散した・・・。
そのままでは被害が出そうなので、魔王の周りを結界で覆ったが、この結果は・・・。
・・・・
・・・・
誰もが無言だった。
結末を見届けたファンフートも何も言葉が出てきていない。
勇者たちは善戦し活躍したが、この結末は予想しなかった。
勇者も複雑な心境なのだろうな。
・・・・
・・・・
しかしこのまま何もしないでいることもできないと考え始めた者から動き出した。
ある騎士は部屋の中の調査を始めている。
それを見たファンフートが指示を出し始める。
時間が進んでも調査は進まない。
ここには本当に質素な食料と、ダンジョンでは使えないだろう大量の宝石やお金。
娯楽用品もなく、着替えも見えない。
魔王は地球の記憶があったのなら、この生活は苦しかったろう。
悪神が仕掛けたものだろうから、魔王も被害者だったのかもしれない。
もしかしたら魔王として悪神に何かをされない方が悪いことをしたのかもしれない。
もう予想になるので考えないようにしよう。
~~~~~
魔王を倒した一行はダンジョンを出た。
僕たちもダンジョンコアに別れを告げ、勇者たちの後を歩きダンジョンを出た。
勇者たちは無言のままだった。
この世界に来て転移者や召喚された勇者に出会った。
僕やサクラは異世界を満喫できた。
ダイチやヒミカ、グンジョウも地球とは決別していた。
ダイヤ伯爵もなんだかんだ成功しているから過ごしやすいだろう。
それを考えると今世の勇者や魔王は、僕から見たら不幸だ。
自分の意思でここシチランジンに来たわけではないのに勝手に表と裏の主人公にされている。
はずれや僕たちのような自由な人が最後は一番あきらめが付くのだろうな。
立場ではなく、生き方がすべて・・・。
そんなことを考えているとサクラも意味ありげな視線を向けてきた。
そこで僕たちはもうこの場にいる必要はないと考えて、魔の森の拠点に転移した。
もう何を見られてもいいよ。
魔の森では僕たちは今後あまり表舞台に出ないと決めた。
デーブンからの依頼があった時だけこの世界のもめごとに関わっていく。
自分が守りたいもののため、この世界での僕たちの理解者の為に・・・。
魔物だけあって物理も魔法も攻撃が凄い。余波が一緒に来た騎士にいかないように注意を払う。
アンクルートは農夫姿で無数の魔法を放出し、似合わない・・・。だが強い。二体の魔物のを相手にと言えばいいのか、魔王の部下に引けをとっていない。
ただ魔王の部下も負けてはいない。緩急をつけた二体の攻撃は地味だが確実にアンクルートを傷つける。
大怪我はないが、徐々にに押され始めた。
接近戦の女形、魔法の男形に役割を変え追い込んでいく。
手を貸そうか視線をやるが、拒否の態度を示された。
そして最後はアンクルートの首が跳ねられた。
負けたのに穏やかな顔をしていたのは何故なのだろう?
しかしゆっくりと考えているわけにもいかず、勇者たちに目を移した。
勇者は流石に鍛えられ、装備もよく魔王を相手に押している。
そこに先程の魔王の部下も合流したが、大体互角の争いだ。
「可愛そうだが死ねや!」
とダイチが大剣で上から切りつける。
「卑屈にならないでよ!」
とヒミカが小さなしかし高温の炎の玉を魔王に向け放つ。
魔王は剣をかわし、部下と一緒に魔法を無効化にかかる。
そこにグンジョウが「俺だって・・・」と二刀流で魔王の部下の男形を切り裂き倒した。
「よくやったグンジョウ! あとは二体だ! 行くぞヒミカも!」
魔王とウーニンの二体に連携して向かう勇者。
そこに僕たちの援護はない。
それでも勇者たちが押している。
苦し紛れに撃つ極大魔法もヒミカが防いでいる。
強くなったな・・・。
この世界の人ではないけど、僕たちがいなくても世界の最大の危機は防げるね。
「ふん!」
とダイチが大剣を横に振り切ると、ウーニンが死んだ。
「なんで異世界転移しても無双できないのよ~! 私が何をしたって言うの? 神様から楽しいからこっちの世界に来てッて言われただけなのに・・・。魔王だけど自由に生きていいよって言われたのに・・・。なんで魔王だからって魔物が集まるの? なんで世界を魔王の世界にと言う人が来たり、滅ぼすのだと言い寄る魔物が来たり、この世界の生き物すべてと仲良くするのだって言われなきゃいけないのよ! 私の選択権は?」
振り回されてるね・・・。
「私だってそっちに行きたいわよ! 勇者って何よ! 私もこれなら勇者が良かったわよ・・・。わだしだっで・・・。」
魔王が泣き出した・・・。
誰も何も言えない・・・。
「もういいわよ! さよなら・・・。」
魔王の魔力がこの部屋に充満すると、魔王の体が爆散した・・・。
そのままでは被害が出そうなので、魔王の周りを結界で覆ったが、この結果は・・・。
・・・・
・・・・
誰もが無言だった。
結末を見届けたファンフートも何も言葉が出てきていない。
勇者たちは善戦し活躍したが、この結末は予想しなかった。
勇者も複雑な心境なのだろうな。
・・・・
・・・・
しかしこのまま何もしないでいることもできないと考え始めた者から動き出した。
ある騎士は部屋の中の調査を始めている。
それを見たファンフートが指示を出し始める。
時間が進んでも調査は進まない。
ここには本当に質素な食料と、ダンジョンでは使えないだろう大量の宝石やお金。
娯楽用品もなく、着替えも見えない。
魔王は地球の記憶があったのなら、この生活は苦しかったろう。
悪神が仕掛けたものだろうから、魔王も被害者だったのかもしれない。
もしかしたら魔王として悪神に何かをされない方が悪いことをしたのかもしれない。
もう予想になるので考えないようにしよう。
~~~~~
魔王を倒した一行はダンジョンを出た。
僕たちもダンジョンコアに別れを告げ、勇者たちの後を歩きダンジョンを出た。
勇者たちは無言のままだった。
この世界に来て転移者や召喚された勇者に出会った。
僕やサクラは異世界を満喫できた。
ダイチやヒミカ、グンジョウも地球とは決別していた。
ダイヤ伯爵もなんだかんだ成功しているから過ごしやすいだろう。
それを考えると今世の勇者や魔王は、僕から見たら不幸だ。
自分の意思でここシチランジンに来たわけではないのに勝手に表と裏の主人公にされている。
はずれや僕たちのような自由な人が最後は一番あきらめが付くのだろうな。
立場ではなく、生き方がすべて・・・。
そんなことを考えているとサクラも意味ありげな視線を向けてきた。
そこで僕たちはもうこの場にいる必要はないと考えて、魔の森の拠点に転移した。
もう何を見られてもいいよ。
魔の森では僕たちは今後あまり表舞台に出ないと決めた。
デーブンからの依頼があった時だけこの世界のもめごとに関わっていく。
自分が守りたいもののため、この世界での僕たちの理解者の為に・・・。
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる