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前編
第十七話
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「なんで……」
そう呟くと、アーサーは僅かに俯いて、震えるように言った。
「海は……海は危険だ。最前線なんて……」
その台詞に、すうと熱が引いていく。今目の前にいる男のことが、急に分からなくなった。首席で寮長で、口を開けば正解ばかりを述べる男だ。そんな所ばかり見てきたから、誰よりも海を守る熱意を持っているのだとばかり思っていた。だから憧れた。だから、処理だって受け入れたのに。
胸の奥の何かが軋んで、声が出るまでにひどく時間がかかった。
「……どうしてですか? 特進過程にも、進むんでしょう?」
その言葉がようやく形になる頃には、自分でも驚くほどに声が震えてしまった。
「……特進に行けば、内地の重職にも推薦してもらいやすくなる。つまり……官僚とか」
「官僚……」
官僚。考えたこともなかったその言葉に、リースは思わず僅かに目を見開く。その響きが部屋に落ちた瞬間、空気がさらに冷たくなった気がした。
中央に海軍省があることは知っている。そこで統率を取る官僚がいて、それもそれで立派な海軍の一員だということも。それなのにアーサーが発したその単語からは、全く海の匂いがしなかった。
「わざわざ危険を冒さなくても……。内地でも出世はできるし、重職にもつける」
まるでそれが当然の道であるかのように、アーサーは静かにそう言った。それで、それが本心なのだと嫌という程思い知らされた。
「どうして……朝礼でも、授業でも、何回も言ってたじゃないですか。命を賭してこの海を守るのが、僕たちの使命であり誇りだって……」
言いながら、喉がひどく痛む。胸の奥から熱いものがせり上がってくる。どうしてこんな泣き出したいような気持ちになっているのか、自分でもよく分からない。
アーサーの睫毛がわずかに揺れた。一瞬だけ、彼の顔に影が落ちる。
「……誇りじゃ、人は守れない」
自分に言い聞かせるような、そんな響き。
その言葉の裏側に、もっと深い何か――苦しみのようなものが潜んでいるのが分かるのに、リースの心はもう受け止めきれなかった。
「じゃあ……。じゃあ、なぜうちの大学に?」
最初から官僚を目指しているのなら、他にもっと適した進路があるはずだ。アーサーの能力と家柄なら、その道も選べただろうに。わざわざ嫌々軍に入る必要なんてどこにもないはずだ。
「……家の決まりだ。それで、兄たちが……誰も行きたがらなかったから……」
返す言葉が見つからなかった。それでやっと、自分の無神経さに気がついた。
ふと、エドワードの話を思い出す。
高貴な家柄というのは、ただ華やかというだけではない。リースには想像もつかないような義務や重荷が、きっとそこにはあるのだろう。
それでもショックはショックだった。
「すまない……。今のは忘れてくれ」
その声の奥には、どうしようもない疲労が滲んでいた。リースは何も返せなかった。
そんなリースを、アーサーはもう一度見つめ直した。
「だが、お前も……よく考えてくれ。ほんとうに、お父様のように……死ねるのか」
背筋に冷たいものが走った。
父が死んだことなど、この人には話したことがない。それどころか、この学校の誰にも――。
ありえない。なのに、アーサーは確かに言った。“お父様のように”と。
十年以上も前のことだ。
遠い記憶の向こう側に沈んでいたはずの出来事なのに、その一言で、潮の匂いとあの葬儀の日の風景が一気に蘇る。
父の棺の前に並び立つ白い軍服たち。揺れる国旗ーー。
間違いない。この人は父のことを知っているのだ。それだけじゃない。幼かった頃のリースのことも知っている。とても信じられなかったけれど、そう考えることれまでの全てに合点がいった。
やっぱり、寮の風紀のためなんかじゃない。リースにパートナー申請などしてきた理由。入学式の日に目があったこと。たまに薫る--懐かしい匂いまで。
「……教えてください。僕たち、いつ会ったことがあるんですか?」
声が震えた。けれど、問いかけずにはいられなかった。
アーサーは目を細め、ゆっくりと息を吐いた。
その呼吸の奥にある何か――言葉にできない痛みのようなものが、じんわりと伝わってくる。
「……ずっと昔だ」
かすれた声が、夜に溶けていく。
その“ずっと”の一言に、どれほどの時間と記憶が詰まっているのか、リースには想像もつかなかった。
それもそのはず、父が亡くなる前のことを、リースは--ほとんど覚えていないのだ。
必死に何度も記憶を辿ろうとするのに、それはあまりにも遠くて、断片的に、ぼんやりとしか思い出せないのだ。楽しかったこと、幸せだったことが、たくさんあったはずなのに。
それが辛くて、父が亡くなったばかりの頃は母に何度も泣きついた。医者に連れて行ってもらっていた時期もあった。それでも思い出せはしなかったし、やがて母も医者も、それでいいと言うようになった。
その遠い昔のリースのことを、この人は知っているのだ。そう考えると、途端に目の前の男のことがとてつもなく恐ろしい存在のように感じられた。
いつしか、アーサーが講義で言っていたことを思い出す。
『--僕の身内にも、そういう人がいて--僕は彼を、尊敬しています--』
その言葉を嘘だとは思えなかった。あの時にリースと交わった視線は、一体どんな意味を孕んでいたのか。
「俺はその時から、ずっと……」
彼の目の奥に一瞬だけ光ったものが、涙なのか、怒りなのかも分からない。
「……お前を海に、行かせたくない」
波の音もしない密室の中で、その一言だけが警笛の残響のように長く響いた。
理屈ではなく、本能的に分かった。
彼のその言葉が――どうしようもない優しさからこぼれたものなのだと。だからこそ、どう受け止めていいのかわからなかった。
ベッドの脇に綺麗に畳まれていた制服のを乱暴に掴んで、逃げるように部屋を出た。アーサーは追ってこなかった。
背後で静かに閉じたドアの音が、海鳴りのように暗い廊下に響いた。
そう呟くと、アーサーは僅かに俯いて、震えるように言った。
「海は……海は危険だ。最前線なんて……」
その台詞に、すうと熱が引いていく。今目の前にいる男のことが、急に分からなくなった。首席で寮長で、口を開けば正解ばかりを述べる男だ。そんな所ばかり見てきたから、誰よりも海を守る熱意を持っているのだとばかり思っていた。だから憧れた。だから、処理だって受け入れたのに。
胸の奥の何かが軋んで、声が出るまでにひどく時間がかかった。
「……どうしてですか? 特進過程にも、進むんでしょう?」
その言葉がようやく形になる頃には、自分でも驚くほどに声が震えてしまった。
「……特進に行けば、内地の重職にも推薦してもらいやすくなる。つまり……官僚とか」
「官僚……」
官僚。考えたこともなかったその言葉に、リースは思わず僅かに目を見開く。その響きが部屋に落ちた瞬間、空気がさらに冷たくなった気がした。
中央に海軍省があることは知っている。そこで統率を取る官僚がいて、それもそれで立派な海軍の一員だということも。それなのにアーサーが発したその単語からは、全く海の匂いがしなかった。
「わざわざ危険を冒さなくても……。内地でも出世はできるし、重職にもつける」
まるでそれが当然の道であるかのように、アーサーは静かにそう言った。それで、それが本心なのだと嫌という程思い知らされた。
「どうして……朝礼でも、授業でも、何回も言ってたじゃないですか。命を賭してこの海を守るのが、僕たちの使命であり誇りだって……」
言いながら、喉がひどく痛む。胸の奥から熱いものがせり上がってくる。どうしてこんな泣き出したいような気持ちになっているのか、自分でもよく分からない。
アーサーの睫毛がわずかに揺れた。一瞬だけ、彼の顔に影が落ちる。
「……誇りじゃ、人は守れない」
自分に言い聞かせるような、そんな響き。
その言葉の裏側に、もっと深い何か――苦しみのようなものが潜んでいるのが分かるのに、リースの心はもう受け止めきれなかった。
「じゃあ……。じゃあ、なぜうちの大学に?」
最初から官僚を目指しているのなら、他にもっと適した進路があるはずだ。アーサーの能力と家柄なら、その道も選べただろうに。わざわざ嫌々軍に入る必要なんてどこにもないはずだ。
「……家の決まりだ。それで、兄たちが……誰も行きたがらなかったから……」
返す言葉が見つからなかった。それでやっと、自分の無神経さに気がついた。
ふと、エドワードの話を思い出す。
高貴な家柄というのは、ただ華やかというだけではない。リースには想像もつかないような義務や重荷が、きっとそこにはあるのだろう。
それでもショックはショックだった。
「すまない……。今のは忘れてくれ」
その声の奥には、どうしようもない疲労が滲んでいた。リースは何も返せなかった。
そんなリースを、アーサーはもう一度見つめ直した。
「だが、お前も……よく考えてくれ。ほんとうに、お父様のように……死ねるのか」
背筋に冷たいものが走った。
父が死んだことなど、この人には話したことがない。それどころか、この学校の誰にも――。
ありえない。なのに、アーサーは確かに言った。“お父様のように”と。
十年以上も前のことだ。
遠い記憶の向こう側に沈んでいたはずの出来事なのに、その一言で、潮の匂いとあの葬儀の日の風景が一気に蘇る。
父の棺の前に並び立つ白い軍服たち。揺れる国旗ーー。
間違いない。この人は父のことを知っているのだ。それだけじゃない。幼かった頃のリースのことも知っている。とても信じられなかったけれど、そう考えることれまでの全てに合点がいった。
やっぱり、寮の風紀のためなんかじゃない。リースにパートナー申請などしてきた理由。入学式の日に目があったこと。たまに薫る--懐かしい匂いまで。
「……教えてください。僕たち、いつ会ったことがあるんですか?」
声が震えた。けれど、問いかけずにはいられなかった。
アーサーは目を細め、ゆっくりと息を吐いた。
その呼吸の奥にある何か――言葉にできない痛みのようなものが、じんわりと伝わってくる。
「……ずっと昔だ」
かすれた声が、夜に溶けていく。
その“ずっと”の一言に、どれほどの時間と記憶が詰まっているのか、リースには想像もつかなかった。
それもそのはず、父が亡くなる前のことを、リースは--ほとんど覚えていないのだ。
必死に何度も記憶を辿ろうとするのに、それはあまりにも遠くて、断片的に、ぼんやりとしか思い出せないのだ。楽しかったこと、幸せだったことが、たくさんあったはずなのに。
それが辛くて、父が亡くなったばかりの頃は母に何度も泣きついた。医者に連れて行ってもらっていた時期もあった。それでも思い出せはしなかったし、やがて母も医者も、それでいいと言うようになった。
その遠い昔のリースのことを、この人は知っているのだ。そう考えると、途端に目の前の男のことがとてつもなく恐ろしい存在のように感じられた。
いつしか、アーサーが講義で言っていたことを思い出す。
『--僕の身内にも、そういう人がいて--僕は彼を、尊敬しています--』
その言葉を嘘だとは思えなかった。あの時にリースと交わった視線は、一体どんな意味を孕んでいたのか。
「俺はその時から、ずっと……」
彼の目の奥に一瞬だけ光ったものが、涙なのか、怒りなのかも分からない。
「……お前を海に、行かせたくない」
波の音もしない密室の中で、その一言だけが警笛の残響のように長く響いた。
理屈ではなく、本能的に分かった。
彼のその言葉が――どうしようもない優しさからこぼれたものなのだと。だからこそ、どう受け止めていいのかわからなかった。
ベッドの脇に綺麗に畳まれていた制服のを乱暴に掴んで、逃げるように部屋を出た。アーサーは追ってこなかった。
背後で静かに閉じたドアの音が、海鳴りのように暗い廊下に響いた。
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