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ポーション エイデン
しおりを挟む今日はエイデンと部屋でポーションについて話し合っている。
この世界では治癒魔法はあっても、ポーションが無いみたいだ。薬師はいるけど、薬草を煎じた薬を作っているだけみたい。
治癒魔法が出来る人はかなり後方で待機しているから、戦いの最中に重傷を負った人は、治療の場まで運ばれた時には手遅れなことも多いと聞いた。
私の中の異世界のイメージは、傷はポーションで治すイメージだったので無いと言われて驚いた。
ポーションが作れたら、戦いの際の助けになると思った。
私の創造魔法でポーションは作れるけど、それを大量生産して流通させてしまうと、治癒師や薬師の人たちが困ってしまう。
とりあえず、魔獣との戦いの分の急ぎは私が作って使ってもらい、同時にこの世界の人たちも作れるようにしたかった。
だから、私が魔法で作ったポーションを分析してもらい、この世界の薬草と魔法で同じようなものが作れないか相談していたのだ。
「これがポーションなんですね……他の三人と相談してからになりますが、すぐにでも鑑定魔法が使える者と治癒や薬草に詳しい者たちに集まってもらい、研究を始めたいですね」
「うん。お願い。このポーションと、この間作った魔法剣で魔獣との戦いが少しでも楽になるといいんだけど……」
「どちらも戦いの際にすごく強力な助けになると思いますよ!」
「そうかな……」
エイデンはニコッと笑って頭をポン、と優しく頭に手を乗せた。
思わずエイデンを見るとハッとするエイデン。
「す……すみません!思わずしてしまって!」
「ううん……ちょっとびっくりしただけ。でも、なんか嬉しいな。ここでは周りから聖女様扱いが多いから」
「いえ……もちろん聖女様だと思っているのですが……」
「敬語をやめてって言ったのは私だし、本当に普通に接して欲しいからむしろ嬉しいんだけど」
「良かったです……不安そうにされていたから、ユリアーナを励ましたくて、安心してほしくて思わず手が出てしまいましたが……」
「ありがとう」
「いえ……それと、今日はポーションのことを話す日だと思うのですが、話したいことがありまして……」
「どうしたの?」
「私の家は元貴族なのですが、父親の横領が発覚して没落したんです。手紙をいただいてから舞い上がってしまいましたが、きちんとユリアーナに私の過去を伝えないと不誠実だと思い……このような私でいいんですか?」
「そんなの関係ないよ!エイデンが横領していた訳じゃないんでしょ。私、この世界に来てエイデンがいつも私の体調を気にかけてくれて嬉しかった。エイデンの人柄に惹かれて手紙を出したんだから家は関係ないよ」
「ありがとうございます……」
目を閉じて、感激した様子のエイデン。
「エイデンこそ私でいいの?」
「私の方こそメイリーナ、あなたがいいです。好きです。夫になれて本当に嬉しいんですよ」
「エイデン……」
エイデンは話していると心が癒される。
銀髪にアメジストの瞳で綺麗な顔をしていて、さらに癒し系って……
ポーションの話をしていたはずがエイデンの笑顔に癒されている午後だった。
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