19 / 25
カイルが帰ってこない
しおりを挟む
カイルが国から帰ってこない。
「正式に皇太子を交代するためと、いくつかの書類の整理などで行ってくるね」
そう言って、一週間に旅立って行った。
ずっと馬車での移動ではなく、国まで大神殿から転移門で移動して行ったから、もう帰って来ても良さそうなのに……
プロポーズされてから数週間、ずっと側にいてくれていたから、なんだか寂しい。
それに、夫達のまとめ役みたいなポジションなので、いないと少し不安だ。
カイルは、私があまり多くの夫を望んでいない事を、神官長に説明して交渉してくれたらしい。
(選ばれた夫達がアプローチをあまりしていない人物達だったことと、ここで結婚に関してこの世界での常識を押し付けたら、私が結婚自体に嫌悪感が出ると説明して、半ば脅したみたいだけど)
「自分たちが防波堤となるから、周りからの人数を増やせっていう圧力は気にしないでね。それから、ユリアーナの世界では、結婚前に付き合う期間があると言っていたから、夫婦間のこともユリアーナの気持ちを待つよ」
そう言って、安心させてくれた。
夫達で何故かカイル主催の、話し合いを定期的にしているみたいだし。
(内容については、あまり教えてくれない)
そんなカイルがいないと、少し心細い。
周りも、自然とカイルのことを第一夫だと思っているらしく、むしろカイルがいない今、聖女の私にアプローチを! と考える男性が数人いたらしく、ルーカス達も心なしかピリピリしている気がする。
私はリリーに聞いてみた。
「リリー、今大丈夫?」
「あら、ユリアーナどうしたの?」
呼びかけた瞬間、辺りが明るく光り、リリーが姿を表してくれた。
「カイルが国から帰って来なくて……何かトラブルとかあったりしたかな?」
私が聞くと、リリーは空間を見つめ、何かを探っているようだった。
「トラブルというか……女性に囲まれているわね」
「えぇーっ!? 何? どういうこと?」
「どうやら、皇太子の交代を周知させるために出した、式典への招待状が勘違いされたみたいね。正式に皇帝になるカイルの妃になろうと、国内だけじゃなくて、近隣からも集まっているみたいだわ」
リリーは契約者の私が大事で、他の人自体に興味はない。
「蹴散らせてすぐに帰って来れない上、ユリアーナを心配させるなんてダメな男ね」
そのうち帰って来るわよ、みたいな感じで終わってしまった。
けれど、私としては気になってしまって仕方がない!!
「明日、ルーカス達にカイルの国に行けないか相談してみる!」
私がそう息巻いていると、
「そう? 他の国に行っても、呼んでくれればすぐに行けるからね」
そう言って、戻っていってしまった。
翌朝、私はルーカスに相談したい事があると伝えたら、クラウスとエイデンを集めてくれた。
私は、リリーからの話を伝え、心配だからカイルの国に行きたいと相談した。
「うーん……連れて行ってあげたいのですが……とりあえず、神官長に話をしてみましょう」
ルーカスがそう言ってくれた。
私はこの世界に来てから、他の国には神殿に行くときしか出ていない。毎回の警備も厳重だ。
おそらく、私が急に行きたいと言っても、許可が出るまで数日間かかるかもしれないと、ルーカス達も思案顔だ。
結果、やはり神官長からは、数日お待ちくださいと連絡が来てしまった。
私は我慢が出来ず、ルーカス達と神官長の部屋まで行った。
そこで、お忍びで行くこと、カイルの様子を見たら、あまり滞在せずに帰って来ることを伝え、最後にリリーに来てもらってリリーからの一声もあり、許可を得た。
「正式に皇太子を交代するためと、いくつかの書類の整理などで行ってくるね」
そう言って、一週間に旅立って行った。
ずっと馬車での移動ではなく、国まで大神殿から転移門で移動して行ったから、もう帰って来ても良さそうなのに……
プロポーズされてから数週間、ずっと側にいてくれていたから、なんだか寂しい。
それに、夫達のまとめ役みたいなポジションなので、いないと少し不安だ。
カイルは、私があまり多くの夫を望んでいない事を、神官長に説明して交渉してくれたらしい。
(選ばれた夫達がアプローチをあまりしていない人物達だったことと、ここで結婚に関してこの世界での常識を押し付けたら、私が結婚自体に嫌悪感が出ると説明して、半ば脅したみたいだけど)
「自分たちが防波堤となるから、周りからの人数を増やせっていう圧力は気にしないでね。それから、ユリアーナの世界では、結婚前に付き合う期間があると言っていたから、夫婦間のこともユリアーナの気持ちを待つよ」
そう言って、安心させてくれた。
夫達で何故かカイル主催の、話し合いを定期的にしているみたいだし。
(内容については、あまり教えてくれない)
そんなカイルがいないと、少し心細い。
周りも、自然とカイルのことを第一夫だと思っているらしく、むしろカイルがいない今、聖女の私にアプローチを! と考える男性が数人いたらしく、ルーカス達も心なしかピリピリしている気がする。
私はリリーに聞いてみた。
「リリー、今大丈夫?」
「あら、ユリアーナどうしたの?」
呼びかけた瞬間、辺りが明るく光り、リリーが姿を表してくれた。
「カイルが国から帰って来なくて……何かトラブルとかあったりしたかな?」
私が聞くと、リリーは空間を見つめ、何かを探っているようだった。
「トラブルというか……女性に囲まれているわね」
「えぇーっ!? 何? どういうこと?」
「どうやら、皇太子の交代を周知させるために出した、式典への招待状が勘違いされたみたいね。正式に皇帝になるカイルの妃になろうと、国内だけじゃなくて、近隣からも集まっているみたいだわ」
リリーは契約者の私が大事で、他の人自体に興味はない。
「蹴散らせてすぐに帰って来れない上、ユリアーナを心配させるなんてダメな男ね」
そのうち帰って来るわよ、みたいな感じで終わってしまった。
けれど、私としては気になってしまって仕方がない!!
「明日、ルーカス達にカイルの国に行けないか相談してみる!」
私がそう息巻いていると、
「そう? 他の国に行っても、呼んでくれればすぐに行けるからね」
そう言って、戻っていってしまった。
翌朝、私はルーカスに相談したい事があると伝えたら、クラウスとエイデンを集めてくれた。
私は、リリーからの話を伝え、心配だからカイルの国に行きたいと相談した。
「うーん……連れて行ってあげたいのですが……とりあえず、神官長に話をしてみましょう」
ルーカスがそう言ってくれた。
私はこの世界に来てから、他の国には神殿に行くときしか出ていない。毎回の警備も厳重だ。
おそらく、私が急に行きたいと言っても、許可が出るまで数日間かかるかもしれないと、ルーカス達も思案顔だ。
結果、やはり神官長からは、数日お待ちくださいと連絡が来てしまった。
私は我慢が出来ず、ルーカス達と神官長の部屋まで行った。
そこで、お忍びで行くこと、カイルの様子を見たら、あまり滞在せずに帰って来ることを伝え、最後にリリーに来てもらってリリーからの一声もあり、許可を得た。
40
あなたにおすすめの小説
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーレムです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
能天気な私は今日も愛される
具なっしー
恋愛
日本でJKライフを謳歌していた凪紗は遅刻しそうになって全力疾走してたらトラックとバコーン衝突して死んじゃったー。そんで、神様とお話しして、目が覚めたら男女比50:1の世界に転生してたー!この世界では女性は宝物のように扱われ猿のようにやりたい放題の女性ばっかり!?そんな中、凪紗ことポピーは日本の常識があるから、天使だ!天使だ!と溺愛されている。この世界と日本のギャップに苦しみながらも、楽観的で能天気な性格で周りに心配される女の子のおはなし。
はじめて小説を書くので誤字とか色々拙いところが多いと思いますが優しく見てくれたら嬉しいです。自分で読みたいのをかいてみます。残酷な描写とかシリアスが苦手なのでかかないです。定番な展開が続きます。飽き性なので褒めてくれたら続くと思いますよろしくお願いします。
※表紙はAI画像です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる