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プロローグ
しおりを挟むどうもこんにちは私の名前はリリー。
どうやらありきたりの異世界転生とやらをしてしまったらしい。私は前世では平凡なOLだったが会社からの帰り道で通り魔に刺されて死んでしまった。なんと運の悪いことだろう、まぁ人生というのはそんなものだし自分で言うのもアレだが超ポジティブ思考なためそこまで気にしていない。まぁ強いて言うならどうして記憶を消してくれなかったんだという不満ぐらいだ。
「リリー、貴方はいつになったら結婚するつもりなの?言ったわよね?ここでは女子が少ないから最低でも3人は夫を娶らないといけないって。ただでさえ竜人族の人口減少が問題になっているのに!」
私は人間に生まれ変われなかった。別にそれはいい。てか竜人族も竜に変化できるだけで普段の生活は人と変わらないし...私が不満なのはこの一妻多夫の制度なのだ!!誰だ竜が一途だと言ったやつは⁉︎バリバリの浮気者ではないか...
この国ではたくさんの種類の獣人がいる。違う種類同士での獣人の結婚は全然よくあることなのだが、なぜか竜だけは違う種族同士で結婚できない。別に法律で禁止されてるわけではないのだが、本能が恋愛対象として見ないのだ。
そんなわけで竜だけが他の種族に取り残されていき、今や存続の危機となっている。だがこの国を守っている騎士や、ギルドのハンターのほとんどは竜人が担っている。竜人族は他の種族と違い、竜の純血を守り続けてきたおかげか竜としての本能が強く能力もほぼ竜と変わらない。実際竜になれるし...
よってこの国で竜人族は最強種族であり、竜人族が滅びるといろいろとこの国でも面倒なことが起こる。まぁ戦争とか起こった時は竜人が行ってるしな。てか竜人しか行かない。戦争も圧勝で帰ってくる。そのおかげかこの国が攻められることはなくなった。
そんな最強種族である竜人族が絶滅するというのはこの国にとっては大きな痛手であるわけで、人工が少ない割には年々男子しか生まれてこないという謎の現象が拍車をかけたことにより、今や竜人族はこの国の人口の5%ぐらいしかいない。そのうち女子は1%以下だ。まぁこの国の人口バカ多いけど...
てなわけで国が大々的に竜人族を増やそう!っていう政策を行い出した。それで新たに作られた法律が竜人族は夫を3人以上娶ることとそれぞれの夫との子供を1人以上産むことである。なんとも遺憾だ。
私は前世の記憶があるせいか一妻多夫に抵抗があり、まだ夫を娶ることができていない。今ババァかよって思ったやついるだろ。ピチピチの18歳だ。竜人族は変に竜の血がしっかり残ってるから寿命は人間と大して変わらないが、20歳ぐらいになると不老になる。永遠のハタチだよ!なんていうギャグも言えないわけだ。他の種族からしたら嫌味にしか聞こえないからな。
まぁそんなことは置いといてここからが重大。政府が変な政策を打ち出したせいで、18歳までに夫を娶れないと竜人族だけの強制お見合いパーティに出席させられる。まぁ見つけられない人がほとんどだからほとんどがこのお見合いパーティーに参加することになるのだが、1人も娶れていないのは私ぐらいだろう。そしてここで問題が起こる、それは竜人族の美的感覚だ。ここの美的感覚は狂ってる。自分の髪の色が竜に変化した時の個体の色になるのだが、竜人族はその個体の色で判断する。真っ白い髪にスカイブルーの瞳。容姿がこれに近ければ近いほど美しいとされる。まさに私の顔のように...
何を隠そう私は雪のような真っ白いサラサラの髪に透き通ったスカイブルーの瞳をしている。そのせいで私は千年に一度の美少女だとも言われてきた。
なんでこんな美的感覚になったのかというと、先祖の雌竜が真っ白の体にスカイブルーの瞳をしていたからだそうだ。この色さえ揃っていれば太っていようが、ガリガリであろうが平べったい顔をしていようが関係ない。まぁ私はそこら辺の美的感覚が面食いだった前世に引っ張られて個体の色よりも顔!になっている。
しかしなんとも不幸なことに私は顔も整ってしまった。いやとても嬉しいことなのだが、竜人族の婚約を断るだけでも量が多くてめんどくさいのに、他種族の婚約の手紙まで来るのだ。恋愛対象じゃねぇんだよ!!と今まで何度叫んだことか...
まぁそんなことをしているうちに月日は流れ、そして私の手元にはお見合いパーティーの招待状が置かれている...
「リリーあなたならすぐに夫を見つけて来れるはずよ!はやく夫を見つけて親離れしてちょうだい!私たちはハネムーンに行くからお見合いパーティーが終わってもあなたの旦那様のおうちに泊めてもらってね!!」
お母さんはお父さんとただイチャイチャしたいだけだろ...もう今更どうすることもできないし当日になればなんとかなるだろうと思い寝た。
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