乳だけ立派なバカ女に婚約者の王太子を奪われました。別にそんなバカ男はいらないから復讐するつもりは無かったけど……

三葉 空

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第11話 バカすぎる王太子がフルボッコにされる(まだまだ序の口だけど)

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 いきなりバタバタとやって来た王太子は、図々しく許可なくテーブルのお茶をガブ飲みすると、語り出した。


「聞いてくれ。俺は先ほどまで、マミとせっくすをしていた。ここ最近、あいつは妊娠したせいか乳の張りがすごくて、ただでさえ大きな乳がさらにすごいことになったから、俺も興奮していっぱい揉みながら腰を振りまくって……」

「黙れ、バカ息子がぁ!」

 ベシ!

「おうふッ!?」

 国王に張り手を食らい、王太子は無様に転がった。

「はぁ、はぁ、申し訳ない、マークレイン家のみなさん」

「いえ、お気になさらず。むしろ、スカッとしました」

「あの、よろしければ、この虫ケ……王太子を踏んづけてもよろしいですか?」

「ええ、構いませんよ」

「じゃあ、えいっ♪」

「おふッ!?……は、母上!? 父上も、止めて下さい!」

「良いから、黙って立ち上がれ、バカ者!」

 今度は国王の蹴りを思い切りお尻に食らって、王太子は悶絶していた。正に踏んだり蹴ったりな状態である。

「ふぅ、少しスッキリしたわ。あの虫ケラを踏んだおかげで」

「とうとう、虫ケラって言い切ったな。俺は王太子だぞ、この無礼者が!」

「無礼なのはお前だ」

 国王に睨まれて、王太子は大人しくなる。

「で、マミが流産したというのは、本当なのか?」

「うん……だって、医者がそう言っていたし」

「そうか……」

 国王と王妃は、複雑な面持ちだ。

「と言うか、ホリミック。お前、マミが身ごもりながら、行為を続けていたのか?」

「うん、だって気持ち良いし」

「そのせいで流産したのではないか?」

「えっ? いや、そんな……」

 相変わらず、情けなくうろたえるだけの王太子。普段は偉そうなくせに、ロクに自分でしりぬぐいも出来ないゴミ野郎ですわね。あらいけない、私も本音がダダ漏れですわ、胸の内で。

「それで、マミが王太子の子を流産した責任を取って、自ら王太子妃の座を辞めると申して来たんだ」

「何だと? お前たちは本当に、自分勝手で周りに迷惑ばかりかけて……」

 本当なら、国王はもっと強く怒りたい所でしょう。けど、デリケートな問題ですから。いくら相手がバカ女でも、1つの命が失われてしまった。そのことは、重く受け止めねばなりません。私も、ささやかながら、ご冥福をお祈りします。

「で、お前はどうするのだ?」

「ど、どうするも、こうするも、マミほどの巨乳の女はそうそういないし……」

 チラッ、と王太子が私を見た。

「え、何か?」

「シ、シアラ、俺たち復縁しない?」

「はっ?」

「だって、君ってよく見ると、すごく美人だし、有能だし。あと、マミには及ばないけど、よく見ると良い感じの乳の形をして……」

 ドゴッ!

「ごはッ……!?」

「この、バカ息子が!」

「産まなきゃ良かったわ!」

「死ね、死ね!」

「ぶっ殺すわよぉ!」

 な、何か、両家の親がものすごい勢いで……これ以上は見るのをやめておきましょう。

「シ、シアラ、助けてえええええええええええええぇ!」

 アホすぎる王太子のヘルプに背を向けて、私は大きくため息を漏らしました。

「……オルさん」

 ふと、最近気になってしょうがない彼の名前を思い出して、つい口にした自分に驚きます。けど、ここまで来たら認める他ないかもしれません。私はきっと、彼のことが……


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