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おまけ 2人のその後
可愛い人 イケメンさん視点 中
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今日は来ないのだろうか。
まだ、クリームはなくなっていないだろうな。
今日も来ないのだろうか。
そろそろ、来てもおかしくない。
彼女が来店した日から、毎日、淡い期待を抱きながら働いていた。
我ながら、多少浮ついた気持ちでいたように思う。
彼女はなかなか現れなかった。
もしかして、商品が気に入らなかったのだろうか。
自分がオススメだと言うので、彼女は優しく、気が弱そうだったから断り切れずに買ってくれたのかもしれない。
他の店にはしょっちゅう通っていたりするのだろうか。
もし、ネット注文でもしていたらもう二度と会えないのではないか。
でも、ネットなんてあまり、使わなさそうな、というよりかは使い方が分からなさそうな雰囲気を持っていた。
そんな風に、彼女は現れなかったが、明らかに、前の商品がまだたっぷりと残っているであろうと考えられる客が連日訪れるのに比べると、彼女はきっと、毎日大事に少しずつ使ってくれているのだろうな、と考えると何となく嬉しかった。
彼女が訪れてから、一つ、新しい季節がやって来たころには、諦めの気持ちも混じり始めた。
今日も今日とて、彼女は現れない。
店の前を掃除をしていても、お客さんの呼び込みをしていても、つい彼女のことを探してしまう。
それでもやはりやってくるのは常連のお姉さま方で、笑顔を張り付けながら、どうして彼女は来てくれないのだろうと残念に思う。
……連絡先を、聞いておけば良かった。
ふとそんな後悔が頭に浮かんだ。
しかし、彼女は随分と初心な様子だったから、初対面の男にそんなことを言われても断っていたかもしれない。
連絡先を聞くより、自分の連絡先を教えた方がいいのではないか。
しかし、酷く遠慮して断られる姿や、案外素っ気なく苦笑して「ごめんなさい」と謝る姿など、失敗する想像ばかりが頭を支配する。
大抵の女性は、こちらから連絡先をどうこうと苦労するより先に、連絡先を渡してくるものなのに。
どうすればいいのか、分からない。
聞くにしろ教えるにしろ、断られたら立ち直れる気がしない。
いっそ、こっそりと彼女の鞄にでも連絡先を忍ばせたらどうだろう。
彼女は、怪しむだろうか。
もっと、さりげなく渡せる方法があればいいのに。
そもそも、会えなければそんなことも出来ないのだけれど。
そんなことを考えながら過ごすうち、ついにその日は訪れた。
***
その日、客は店内に一人もいなかった。
以前彼女が来た時も、こんな風に静かで、穏やかな日だった。
でも、きっと今日も彼女に会えないのだろう、多少感傷的な気持ちで外を眺める。
「え」と、思わず声が出た。
彼女が、いた。
通りを、このまま歩くなら、店の前を通る。
心臓が、急に早く鳴り出した。
新しく入荷した商品を棚に置いて、思わず、ぱ、と店を出た。
彼女は、こちらを見ていたように思う。
前より、髪が長くなっている。
肩に当たって、柔らかい髪の毛がふわりと揺れる。
太陽の光を浴びて、天使の輪が出来ていて、まるで美容室に行ってすぐのように艶があった。
何か、声を掛けなければ。
そう思って、口を開くより先に、彼女はすっと俯いて、早足になった。
何か、嫌がるようなことをしていただろうか。
不躾に顔を見られるのは不快だと知っているのに、自分が、今まさに、彼女にしてしまっていたかもしれない。
それとも、やはり商品が気に入っていなかったのだろうか。
無理に商品を勧めてきた店員、とでも悪印象が残っているのだろうか。
いや、そもそも、彼女は俺のことを覚えてくれているのか。
頭ではグルグルと考えているのに、俺の足は、彼女の行く先を塞ぐように勝手に前へ飛び出した。
俯いている彼女は、俺は出てきたことに気付かない。
俯きがちな彼女の頭が、ぽすんと胸に当たる。
ふわりと、髪の良い匂いがして、胸がきゅっと締め付けられた。
以前に会ってすぐの時は、こんなに彼女のことを想っていなかった。
でも、彼女に会えなかった間に、彼女のことばかりを考えていて、いつの間にか、随分と彼女を意識するようになっていたらしい、と気付く。
「わ、す、すみません」
彼女が慌てた様子で頭を上げる。
久しぶりに聞いた彼女の声は、高すぎず、自然で嫌味のない可愛らしくも薄い声で、もはや懐かしかった。
彼女は、申し訳なさそうな顔でこちらを見上げている。
どことなく不安げに揺れる瞳を見ると、加護欲、とでも言うのだろうか、守ってあげたいような、そんな気がしてくる。
「いえいえ、こちらこそ急に道を塞ぐような真似をしてしまいました」
申し訳ありません、と謝りながら、我ながら、よくもまあこんなに落ち着いているような様子ですらすらと言葉を言えたものだと驚いた。
しかし、彼女がバッグを掴んでいた手にきゅっと力が入るのを見て、やはり警戒された、と内心で傷ついた。
「以前、お店にいらっしゃった方ですよね?」
警戒を解かなければ、と思うとするりと言葉が出た。
彼女は驚いた様子で、目を丸くしてじいっと顔を見つめてくる。
何となく訝し気な様子が見えて、リップサービスとでも思われたのだろうか、と不安になるが、それを誤魔化すようににっこりと笑う。
大抵の女性はこの笑顔に騙されるのだ。
しかし彼女は、何を考えたのか分からないが、お仕事大変そうですね、とでも言いたげな、何となく遠慮しているような気を使っているような、何とも言えない表情を返した。
やはり、誰にでもこう言っていると思われたのだろうか。
そうではない、と証明するために、口を開く。
「以前来られた時からだいぶ経つので、そろそろクリームが切れた頃ではありませんか」
これを聞くと彼女も流石にぎょっとして、困ったように視線を泳がせた。
「い、いえ、あの、全然、ぜんぜんです」
よほど焦っているのか、どもりがちな返事をしている。
「商品がお気に召しませんでしたか?それとも何か問題が?」
ずっと、気になって、聞きたかったことを言ってしまった。
彼女も焦った様子だから、ぽろっと本当のことを言ってくれるかもしれないと、そう思ったからだ。
「使うのを忘れていたといいますか、その、商品に全く問題なくって、ええと、ずっととってあるので、今日帰ったら使います」
彼女はまた申し訳なさそうな顔をして、しどろもどろに答える。
商品に問題がないことを強調してくれているので、その点に関しては安心する。
でも、ならばどうして。と問い詰めたくなってしまうのを、抑え込む。
まだ会うのは二回目の店員と客の関係で、ほとんど初対面と変わりないようなものなのにそんなことをしたら警戒されてしまう。
それも、彼女には何となく、何か無茶なことをしても受け入れてくれそうな、そんな不思議な雰囲気があって、言い訳かもしれないが自分はそれで多少大胆になっているような感じがする。
彼女は、足しつける様に愛想笑いを浮かべると、軽く会釈をして、帰ろうと、歩き出そうとした。
それに気づいしまって、思わず、
「そうなんですね、新商品もいくつか入っていますので、どうぞ見るだけでも見て行ってください」
強引な誘い文句で、彼女の隣に立つと、肩を抱いて店に向かって方向転換させた。
彼女の肩は、想像していたよりずっと華奢で、それから背も小さくて、弱そうだ、と思った。
それからやはり、彼女の髪からいい匂いがして、柄にもなく心臓が跳ねるのを感じた。
彼女は一瞬踏みとどまったが、肩を押すとあっさりと負けて、踏ん張っていた足は勢いをつけて店に向かう。
やっぱり、弱い。
その力の無さが可愛く見えて、こっそりと笑った。
まだ、クリームはなくなっていないだろうな。
今日も来ないのだろうか。
そろそろ、来てもおかしくない。
彼女が来店した日から、毎日、淡い期待を抱きながら働いていた。
我ながら、多少浮ついた気持ちでいたように思う。
彼女はなかなか現れなかった。
もしかして、商品が気に入らなかったのだろうか。
自分がオススメだと言うので、彼女は優しく、気が弱そうだったから断り切れずに買ってくれたのかもしれない。
他の店にはしょっちゅう通っていたりするのだろうか。
もし、ネット注文でもしていたらもう二度と会えないのではないか。
でも、ネットなんてあまり、使わなさそうな、というよりかは使い方が分からなさそうな雰囲気を持っていた。
そんな風に、彼女は現れなかったが、明らかに、前の商品がまだたっぷりと残っているであろうと考えられる客が連日訪れるのに比べると、彼女はきっと、毎日大事に少しずつ使ってくれているのだろうな、と考えると何となく嬉しかった。
彼女が訪れてから、一つ、新しい季節がやって来たころには、諦めの気持ちも混じり始めた。
今日も今日とて、彼女は現れない。
店の前を掃除をしていても、お客さんの呼び込みをしていても、つい彼女のことを探してしまう。
それでもやはりやってくるのは常連のお姉さま方で、笑顔を張り付けながら、どうして彼女は来てくれないのだろうと残念に思う。
……連絡先を、聞いておけば良かった。
ふとそんな後悔が頭に浮かんだ。
しかし、彼女は随分と初心な様子だったから、初対面の男にそんなことを言われても断っていたかもしれない。
連絡先を聞くより、自分の連絡先を教えた方がいいのではないか。
しかし、酷く遠慮して断られる姿や、案外素っ気なく苦笑して「ごめんなさい」と謝る姿など、失敗する想像ばかりが頭を支配する。
大抵の女性は、こちらから連絡先をどうこうと苦労するより先に、連絡先を渡してくるものなのに。
どうすればいいのか、分からない。
聞くにしろ教えるにしろ、断られたら立ち直れる気がしない。
いっそ、こっそりと彼女の鞄にでも連絡先を忍ばせたらどうだろう。
彼女は、怪しむだろうか。
もっと、さりげなく渡せる方法があればいいのに。
そもそも、会えなければそんなことも出来ないのだけれど。
そんなことを考えながら過ごすうち、ついにその日は訪れた。
***
その日、客は店内に一人もいなかった。
以前彼女が来た時も、こんな風に静かで、穏やかな日だった。
でも、きっと今日も彼女に会えないのだろう、多少感傷的な気持ちで外を眺める。
「え」と、思わず声が出た。
彼女が、いた。
通りを、このまま歩くなら、店の前を通る。
心臓が、急に早く鳴り出した。
新しく入荷した商品を棚に置いて、思わず、ぱ、と店を出た。
彼女は、こちらを見ていたように思う。
前より、髪が長くなっている。
肩に当たって、柔らかい髪の毛がふわりと揺れる。
太陽の光を浴びて、天使の輪が出来ていて、まるで美容室に行ってすぐのように艶があった。
何か、声を掛けなければ。
そう思って、口を開くより先に、彼女はすっと俯いて、早足になった。
何か、嫌がるようなことをしていただろうか。
不躾に顔を見られるのは不快だと知っているのに、自分が、今まさに、彼女にしてしまっていたかもしれない。
それとも、やはり商品が気に入っていなかったのだろうか。
無理に商品を勧めてきた店員、とでも悪印象が残っているのだろうか。
いや、そもそも、彼女は俺のことを覚えてくれているのか。
頭ではグルグルと考えているのに、俺の足は、彼女の行く先を塞ぐように勝手に前へ飛び出した。
俯いている彼女は、俺は出てきたことに気付かない。
俯きがちな彼女の頭が、ぽすんと胸に当たる。
ふわりと、髪の良い匂いがして、胸がきゅっと締め付けられた。
以前に会ってすぐの時は、こんなに彼女のことを想っていなかった。
でも、彼女に会えなかった間に、彼女のことばかりを考えていて、いつの間にか、随分と彼女を意識するようになっていたらしい、と気付く。
「わ、す、すみません」
彼女が慌てた様子で頭を上げる。
久しぶりに聞いた彼女の声は、高すぎず、自然で嫌味のない可愛らしくも薄い声で、もはや懐かしかった。
彼女は、申し訳なさそうな顔でこちらを見上げている。
どことなく不安げに揺れる瞳を見ると、加護欲、とでも言うのだろうか、守ってあげたいような、そんな気がしてくる。
「いえいえ、こちらこそ急に道を塞ぐような真似をしてしまいました」
申し訳ありません、と謝りながら、我ながら、よくもまあこんなに落ち着いているような様子ですらすらと言葉を言えたものだと驚いた。
しかし、彼女がバッグを掴んでいた手にきゅっと力が入るのを見て、やはり警戒された、と内心で傷ついた。
「以前、お店にいらっしゃった方ですよね?」
警戒を解かなければ、と思うとするりと言葉が出た。
彼女は驚いた様子で、目を丸くしてじいっと顔を見つめてくる。
何となく訝し気な様子が見えて、リップサービスとでも思われたのだろうか、と不安になるが、それを誤魔化すようににっこりと笑う。
大抵の女性はこの笑顔に騙されるのだ。
しかし彼女は、何を考えたのか分からないが、お仕事大変そうですね、とでも言いたげな、何となく遠慮しているような気を使っているような、何とも言えない表情を返した。
やはり、誰にでもこう言っていると思われたのだろうか。
そうではない、と証明するために、口を開く。
「以前来られた時からだいぶ経つので、そろそろクリームが切れた頃ではありませんか」
これを聞くと彼女も流石にぎょっとして、困ったように視線を泳がせた。
「い、いえ、あの、全然、ぜんぜんです」
よほど焦っているのか、どもりがちな返事をしている。
「商品がお気に召しませんでしたか?それとも何か問題が?」
ずっと、気になって、聞きたかったことを言ってしまった。
彼女も焦った様子だから、ぽろっと本当のことを言ってくれるかもしれないと、そう思ったからだ。
「使うのを忘れていたといいますか、その、商品に全く問題なくって、ええと、ずっととってあるので、今日帰ったら使います」
彼女はまた申し訳なさそうな顔をして、しどろもどろに答える。
商品に問題がないことを強調してくれているので、その点に関しては安心する。
でも、ならばどうして。と問い詰めたくなってしまうのを、抑え込む。
まだ会うのは二回目の店員と客の関係で、ほとんど初対面と変わりないようなものなのにそんなことをしたら警戒されてしまう。
それも、彼女には何となく、何か無茶なことをしても受け入れてくれそうな、そんな不思議な雰囲気があって、言い訳かもしれないが自分はそれで多少大胆になっているような感じがする。
彼女は、足しつける様に愛想笑いを浮かべると、軽く会釈をして、帰ろうと、歩き出そうとした。
それに気づいしまって、思わず、
「そうなんですね、新商品もいくつか入っていますので、どうぞ見るだけでも見て行ってください」
強引な誘い文句で、彼女の隣に立つと、肩を抱いて店に向かって方向転換させた。
彼女の肩は、想像していたよりずっと華奢で、それから背も小さくて、弱そうだ、と思った。
それからやはり、彼女の髪からいい匂いがして、柄にもなく心臓が跳ねるのを感じた。
彼女は一瞬踏みとどまったが、肩を押すとあっさりと負けて、踏ん張っていた足は勢いをつけて店に向かう。
やっぱり、弱い。
その力の無さが可愛く見えて、こっそりと笑った。
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