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う、海は広いな大きいな!?
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…………と、到着早々に決意を新たにし意気込んでいた私ではありますが、早くもピンチが訪れてしまいました。
「サ、サイラス!水が……水が襲ってくるよ……!」
「あぁ、うん?これは波だから大丈夫。襲ってるワケじゃないよ。」
「サイラス!水が……水がしょっぱいよ……!」
「うん、海だからね。海の水はしょっぱいものだから大丈夫だよ。」
「サ、サイラス~!!」
プライベートビーチが目の前に広がる別荘に荷物を置いてすぐ、サイラスとビーチに来た。
国王様が買ってくれた、可愛いピンクのフリフリな水着に着替えて、海で遊ぶ気満々でビーチにやって来たまでは良かったんだけど。
目の前で波打つ海にビビって、体が固まってしまった。
…………テンションが上がり過ぎていて何も考えていなかったけど、私、海を見るのも入るのも今日が初めてで。
ザバーン、ザバーンと波打つ海の壮大さに、なんか一気に恐怖心が芽生えてしまって、体が動かない。
顔を強張らせている私の手を取り、サイラスがゆっくり海へ一緒に入ってくれたんだけど、海水に腰まで浸かったあたりから、もうパニックになってしまっていた。
パニクる私をサイラスはヒョイと抱き上げ、落ち着かせる為に私の背中をトントンとしてくれる。
それでもサイラスの首に必死にしがみ付いて半泣き状態の私に、サイラスは「大丈夫、大丈夫」と、優しく声をかけ続けてくれた。
「ねえ……絶対、絶対離さないでね!?」
「大丈夫だよ。ほら、気持ちいいでしょ?」
「うぅ……波が襲ってくる……もう無理~!」
意を決してサイラスに下ろしてもらい、また海に入ったんだけど……押し寄せてくる波がどうしても怖くて、サイラスの手を握りしめたままボロボロと泣き出してしまった。
サイラスがサッと抱き上げてくれたんだけど、もう涙が止まらなくて、サイラスの首に顔を埋めて泣き続ける。
「う~ん、こんなに怖がるなんて……船の上では、あんなに海を見て喜んでいたから平気だとおもったんだけどなぁ。」
「う……グスッ……ごめんなさい~……」
「あぁ、責めてるワケじゃないよ。怖がって引っ付いてくれるユーカが可愛いから俺的にはむしろ嬉しいんだけど。でも、ユーカが海を楽しめないのは本意じゃないからね。」
泣きながら謝る私の頭を、優しくヨシヨシと撫でてくれるサイラス。
ーー本当にごめんなさい。
海に入ると、なんでかメチャクチャ怖くて。
波が……波がね、本当に襲ってくるように思えちゃうんだもん。
「俺がずっと抱っこしてるからさ、今日は取り敢えず海水に慣れるだけにしておこうか?」
「…………うん、そうする。絶対離さないでね?」
サイラスの首にグリグリと顔を擦り付けギュッとしがみ付く。
ついさっき、なんでも出来るようにならないと!と、意気込んだばかりだったのに……本当、情けなさ過ぎる。
…………なんでこんなに、海が怖いのか分からないけど。
でも、海に入った瞬間に、もうパニックで……。
入る前から、押し寄せてくる波を間近で見た時には、もう、背中がゾクゾクってして、思うように体が動かなくなっていた。
サイラスだって海に入るのを楽しみにしていた筈なのに、凄く迷惑かけちゃってるし、いつも以上に甘えちゃってるし。
「サイラス……ごめんなさい……」
自分が情けなくってまた涙が出てきちゃって,ウルウルと涙目になりながらサイラスを見上げると、凄く幸せそうに微笑んでるサイラスと目が合った。
「なんで謝るの?こんなにユーカが甘えてくれるなんて嬉しくてしょうがないのに。」
そう言ってサイラスはうっとりと私を見つめ、チュッチュッと頬にキスを落とす。
…………甘やかされてるなぁ、私。
でも、それじゃあダメなんだよね。
「サイラス……ごめん。私、もっともっと頑張るから。」
「だから、謝らないでよ。一人で頑張るんじゃなくて、俺と一緒に頑張ろう。ね?」
サイラスが眉尻を下げ私の顔を覗き込み、涙を拭う。
…………本当にサイラスは、私に甘いよ。
そんな優しいサイラスにこれ以上迷惑をかけないよう、早くなんでも出来る私になれるよう、頑張るからね。
「サ、サイラス!水が……水が襲ってくるよ……!」
「あぁ、うん?これは波だから大丈夫。襲ってるワケじゃないよ。」
「サイラス!水が……水がしょっぱいよ……!」
「うん、海だからね。海の水はしょっぱいものだから大丈夫だよ。」
「サ、サイラス~!!」
プライベートビーチが目の前に広がる別荘に荷物を置いてすぐ、サイラスとビーチに来た。
国王様が買ってくれた、可愛いピンクのフリフリな水着に着替えて、海で遊ぶ気満々でビーチにやって来たまでは良かったんだけど。
目の前で波打つ海にビビって、体が固まってしまった。
…………テンションが上がり過ぎていて何も考えていなかったけど、私、海を見るのも入るのも今日が初めてで。
ザバーン、ザバーンと波打つ海の壮大さに、なんか一気に恐怖心が芽生えてしまって、体が動かない。
顔を強張らせている私の手を取り、サイラスがゆっくり海へ一緒に入ってくれたんだけど、海水に腰まで浸かったあたりから、もうパニックになってしまっていた。
パニクる私をサイラスはヒョイと抱き上げ、落ち着かせる為に私の背中をトントンとしてくれる。
それでもサイラスの首に必死にしがみ付いて半泣き状態の私に、サイラスは「大丈夫、大丈夫」と、優しく声をかけ続けてくれた。
「ねえ……絶対、絶対離さないでね!?」
「大丈夫だよ。ほら、気持ちいいでしょ?」
「うぅ……波が襲ってくる……もう無理~!」
意を決してサイラスに下ろしてもらい、また海に入ったんだけど……押し寄せてくる波がどうしても怖くて、サイラスの手を握りしめたままボロボロと泣き出してしまった。
サイラスがサッと抱き上げてくれたんだけど、もう涙が止まらなくて、サイラスの首に顔を埋めて泣き続ける。
「う~ん、こんなに怖がるなんて……船の上では、あんなに海を見て喜んでいたから平気だとおもったんだけどなぁ。」
「う……グスッ……ごめんなさい~……」
「あぁ、責めてるワケじゃないよ。怖がって引っ付いてくれるユーカが可愛いから俺的にはむしろ嬉しいんだけど。でも、ユーカが海を楽しめないのは本意じゃないからね。」
泣きながら謝る私の頭を、優しくヨシヨシと撫でてくれるサイラス。
ーー本当にごめんなさい。
海に入ると、なんでかメチャクチャ怖くて。
波が……波がね、本当に襲ってくるように思えちゃうんだもん。
「俺がずっと抱っこしてるからさ、今日は取り敢えず海水に慣れるだけにしておこうか?」
「…………うん、そうする。絶対離さないでね?」
サイラスの首にグリグリと顔を擦り付けギュッとしがみ付く。
ついさっき、なんでも出来るようにならないと!と、意気込んだばかりだったのに……本当、情けなさ過ぎる。
…………なんでこんなに、海が怖いのか分からないけど。
でも、海に入った瞬間に、もうパニックで……。
入る前から、押し寄せてくる波を間近で見た時には、もう、背中がゾクゾクってして、思うように体が動かなくなっていた。
サイラスだって海に入るのを楽しみにしていた筈なのに、凄く迷惑かけちゃってるし、いつも以上に甘えちゃってるし。
「サイラス……ごめんなさい……」
自分が情けなくってまた涙が出てきちゃって,ウルウルと涙目になりながらサイラスを見上げると、凄く幸せそうに微笑んでるサイラスと目が合った。
「なんで謝るの?こんなにユーカが甘えてくれるなんて嬉しくてしょうがないのに。」
そう言ってサイラスはうっとりと私を見つめ、チュッチュッと頬にキスを落とす。
…………甘やかされてるなぁ、私。
でも、それじゃあダメなんだよね。
「サイラス……ごめん。私、もっともっと頑張るから。」
「だから、謝らないでよ。一人で頑張るんじゃなくて、俺と一緒に頑張ろう。ね?」
サイラスが眉尻を下げ私の顔を覗き込み、涙を拭う。
…………本当にサイラスは、私に甘いよ。
そんな優しいサイラスにこれ以上迷惑をかけないよう、早くなんでも出来る私になれるよう、頑張るからね。
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