18 / 100
EP 18
しおりを挟む
スタンピード? いいえ、大豊作祭りです
神々への「草むしり命令」から数日後。
カイト農場は、嵐の前の静けさに包まれていた。
「ふふ~ん♪ 今日のダンジョンも元気だねぇ~」
庭師として働く妖精キュルリンが、ジョウロ片手に鼻歌を歌っていた。
彼女が管理する「始まりの農場迷宮(旧・納屋の地下冷蔵庫)」は、日増しに深さを増し、今や地下500階層に到達しようとしていた。
キュルリンは「良い野菜を作るには、良い魔力循環が必要!」という独自理論のもと、ダンジョンの活性化レベルをMAXに設定していた。
それが、限界を超えているとも知らずに。
ゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!
突如、地響きが鳴り響いた。
カイトが顔を上げる。
「ん? 地震か?」
違う。揺れているのは地面ではない。納屋だ。
納屋の入り口から、どす黒い瘴気が噴水のように吹き上がった。
「キュルッ!? あ、あれ? バルブ締め忘れたかも……?」
キュルリンが青ざめた瞬間。
納屋の入り口が内側から弾け飛んだ。
『グオオオオオオオオオオッ!!!!』
溢れ出してきたのは、野菜ではない。
魔物だ。
それも、スケルトンなどの雑魚ではない。深層に生息するSランク級の化け物たちが、雪崩のように地上へ押し寄せてきたのだ。
全長20メートルの猛牛「カトブレパス」。
三つの首を持つ毒竜「ヒュドラ」。
鋼鉄の皮膚を持つ巨人「ギガント・ゴーレム」。
世に言う『スタンピード(魔物の氾濫)』。
その規模は、一国の軍隊でも数分で壊滅するレベルだった。
「うわあああああっ!!」
カイトが絶叫した。
彼の目には、その光景が「世界の終わり」に見えた――わけではない。
「やめろおおお! そこは昨日植えたばかりのダイコン畑だぞおおおッ!!」
カイトの目には、魔物が「巨大な害獣(イノシシやモグラ)」にしか見えていなかった。
丹精込めた畑が踏み荒らされる。農家にとって、それは死よりも辛い悪夢だ。
「みんな! 害獣駆除だ! 畑を守れええええッ!!」
カイトの号令が飛ぶ。
瞬間、農場で暇を持て余していた「従業員」たちの目の色が変わった。
†
最初に動いたのは、屋台『龍神軒』でスープの番をしていた竜神デュークだった。
「チッ……。地響きのせいで、スープの乳化バランスが崩れたではないか」
デュークは葉巻を噛み砕き、寸胴鍋を置いた。
そして、迫りくるカトブレパス(猛牛)の群れに向かって、一歩踏み出す。
「貴様らの肉など、臭くてチャーシューにもならんわ!!」
カッッッ!!!!
デュークの口から、黄金の閃光が迸る。
『アルティメット・バースト(出力1%・湯切りモード)』。
光の帯が猛牛の群れを貫いた。
だが、ただ破壊するのではない。神技的な魔力コントロールにより、猛牛たちは「皮」と「骨」と「肉」に綺麗に解体され、肉だけがこんがりと焼かれて地面に落ちた。
「ふん。……これなら賄(まかな)いの出汁くらいにはなるか」
続いて、洗濯物を干していた不死鳥フレアが舞う。
「もう! 土煙でシーツが汚れるじゃない!」
彼女は優雅に回転し、炎の翼を広げた。
『不死鳥紅蓮の舞い・乾燥機モード』。
八つの炎龍がヒュドラに襲いかかり、その再生能力ごと瞬時に焼き尽くす――手前で止める。
「あら、この竜の肝(キモ)、美容にいいのよね。丸焼きは勿体ないわ」
フレアは炎のメスでヒュドラを解体し、希少部位だけを真空パック(炎の膜)して回収した。
さらに、狼王フェンリルが吠える。
「ヒャッハー! 動く的だァ! 今日の夕飯はギガント・ゴーレムの刺し身だぜぇ!」
彼は分身してゴーレムの群れに突っ込み、その関節を絶対零度で凍結させ、バラバラに粉砕していった。
†
一方、後方支援組も凄まじかった。
「ひぃぃぃ! も、もったいない! カトブレパスの角は一本で金貨30枚ですぞ!」
電卓(魔道具)を片手に叫んでいるのは、魔族宰相ルーベンスだ。
彼はカイトの畑を守るため、そして「利益」を確保するために走り回っていた。
「影よ! 素材を傷つけずに捕縛しろ! 『影縫い・梱包発送の型』!」
彼の影が無数に伸び、逃げ惑う魔物たちを次々と簀巻きにしていく。
その手際の良さは、ベテランの物流業者も裸足で逃げ出すレベルだ。
「不浄なる者たちよ! 我が神聖なハーブ園に近づくな!」
天使長ヴァルキュリアは、聖槍グラニを避雷針のように掲げた。
『ライトニング・ボルト(害虫駆除)』。
一億ボルトの電流が、空を飛ぶワイバーンの群れを撃ち落とす。
「黒焦げにしてはなりません! 肥料にするのですから!」
彼女は撃墜した魔物を即座に粉砕機(魔法)へ放り込み、極上の骨粉肥料へと変えていく。
†
「魔王様! ケルベロスが逃げ腰です!」
「チッ、使えない犬ね! 私がやるわ!」
魔王ラスティアは、上空から重力魔法を行使した。
『グラビティ・プレス(漬物石)』。
範囲内の魔物たちが、一瞬で地面にめり込み、圧縮される。
彼らはそのまま「ミンチ」となり、オークたちがそれを回収してハンバーグのタネにしていく。
戦場――いや、農場は、一方的な「収穫作業」の場と化していた。
Sランク魔獣たちが、次々と「食材」や「肥料」や「素材」に加工されていく。
そして。
ダンジョンの奥から、真打ちが現れた。
『グオオオオオオオオオ……』
大地を割って現れたのは、山の如き巨体を持つ伝説の魔獣、『古の魔神(エンシェント・デモン)』。
かつて大陸を一つ消滅させたと言われる、災厄の権化だ。
カイトが息を呑む。
「で、でかい……! あんなのが暴れたら、家が潰れちまう!」
神々も手を止めた。
さすがにこれは、手加減して倒せる相手ではない。
魔神がカイトを見下ろし、その巨大な拳を振り上げた瞬間。
「きゅいッ!(待て)」
カイトの足元から、小さな影が飛び出した。
ポチだ。
ポチは空中で魔神の鼻先に着地すると、その金色の瞳で睨みつけた。
『(おい新入り。挨拶なしか?)』
始祖竜の威圧が、魔神の脳髄に突き刺さる。
さらに、ポチの背後には、臨戦態勢に入ったデューク、フレア、フェンリル、ラスティア、ヴァルキュリア、ルーベンス、そして農具を構えたカイトが並んでいた。
魔神は、自分が「出てくる場所を間違えた」ことを悟った。
ここは地獄よりも恐ろしい、神々の食堂だったのだ。
「ア……アゥ……」
魔神は静かに拳を下ろし、その場で正座した。
そして、両手を差し出し、「荷運びします」というジェスチャーをした。
†
夕暮れ時。
カイト農場の前には、山のような「収穫物(魔物の肉や素材)」が積み上げられていた。
「すごいな……。これ、全部売れるのか?」
カイトが呆然と呟くと、ルーベンスが興奮気味に眼鏡を光らせた。
「売れるどころの話ではありません! 試算しましたが、小国の国家予算10年分に相当します! 特にあの魔神が大人しく吐き出した『魔神核』は、プライスレスです!」
「そっかぁ。まあ、畑が無事だったならいいや」
カイトは笑った。
被害はゼロ。むしろ、従業員(魔神含む)が増え、食料備蓄が溢れかえる結果となった。
「よし、今夜は祝勝会だ! 魔物の肉でバーベキューにするぞ!」
「「「おーっ!!」」」
神々と魔物たちの歓声が上がった。
その夜、カイト農場から立ち昇る煙と匂いは、遠く離れた王都の空まで届き、「伝説の祭りが開かれている」と噂になったという。
これが後に歴史書に記される『第一次・農場スタンピード(別名:大豊作祭り)』の真実である。
神々への「草むしり命令」から数日後。
カイト農場は、嵐の前の静けさに包まれていた。
「ふふ~ん♪ 今日のダンジョンも元気だねぇ~」
庭師として働く妖精キュルリンが、ジョウロ片手に鼻歌を歌っていた。
彼女が管理する「始まりの農場迷宮(旧・納屋の地下冷蔵庫)」は、日増しに深さを増し、今や地下500階層に到達しようとしていた。
キュルリンは「良い野菜を作るには、良い魔力循環が必要!」という独自理論のもと、ダンジョンの活性化レベルをMAXに設定していた。
それが、限界を超えているとも知らずに。
ゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!
突如、地響きが鳴り響いた。
カイトが顔を上げる。
「ん? 地震か?」
違う。揺れているのは地面ではない。納屋だ。
納屋の入り口から、どす黒い瘴気が噴水のように吹き上がった。
「キュルッ!? あ、あれ? バルブ締め忘れたかも……?」
キュルリンが青ざめた瞬間。
納屋の入り口が内側から弾け飛んだ。
『グオオオオオオオオオオッ!!!!』
溢れ出してきたのは、野菜ではない。
魔物だ。
それも、スケルトンなどの雑魚ではない。深層に生息するSランク級の化け物たちが、雪崩のように地上へ押し寄せてきたのだ。
全長20メートルの猛牛「カトブレパス」。
三つの首を持つ毒竜「ヒュドラ」。
鋼鉄の皮膚を持つ巨人「ギガント・ゴーレム」。
世に言う『スタンピード(魔物の氾濫)』。
その規模は、一国の軍隊でも数分で壊滅するレベルだった。
「うわあああああっ!!」
カイトが絶叫した。
彼の目には、その光景が「世界の終わり」に見えた――わけではない。
「やめろおおお! そこは昨日植えたばかりのダイコン畑だぞおおおッ!!」
カイトの目には、魔物が「巨大な害獣(イノシシやモグラ)」にしか見えていなかった。
丹精込めた畑が踏み荒らされる。農家にとって、それは死よりも辛い悪夢だ。
「みんな! 害獣駆除だ! 畑を守れええええッ!!」
カイトの号令が飛ぶ。
瞬間、農場で暇を持て余していた「従業員」たちの目の色が変わった。
†
最初に動いたのは、屋台『龍神軒』でスープの番をしていた竜神デュークだった。
「チッ……。地響きのせいで、スープの乳化バランスが崩れたではないか」
デュークは葉巻を噛み砕き、寸胴鍋を置いた。
そして、迫りくるカトブレパス(猛牛)の群れに向かって、一歩踏み出す。
「貴様らの肉など、臭くてチャーシューにもならんわ!!」
カッッッ!!!!
デュークの口から、黄金の閃光が迸る。
『アルティメット・バースト(出力1%・湯切りモード)』。
光の帯が猛牛の群れを貫いた。
だが、ただ破壊するのではない。神技的な魔力コントロールにより、猛牛たちは「皮」と「骨」と「肉」に綺麗に解体され、肉だけがこんがりと焼かれて地面に落ちた。
「ふん。……これなら賄(まかな)いの出汁くらいにはなるか」
続いて、洗濯物を干していた不死鳥フレアが舞う。
「もう! 土煙でシーツが汚れるじゃない!」
彼女は優雅に回転し、炎の翼を広げた。
『不死鳥紅蓮の舞い・乾燥機モード』。
八つの炎龍がヒュドラに襲いかかり、その再生能力ごと瞬時に焼き尽くす――手前で止める。
「あら、この竜の肝(キモ)、美容にいいのよね。丸焼きは勿体ないわ」
フレアは炎のメスでヒュドラを解体し、希少部位だけを真空パック(炎の膜)して回収した。
さらに、狼王フェンリルが吠える。
「ヒャッハー! 動く的だァ! 今日の夕飯はギガント・ゴーレムの刺し身だぜぇ!」
彼は分身してゴーレムの群れに突っ込み、その関節を絶対零度で凍結させ、バラバラに粉砕していった。
†
一方、後方支援組も凄まじかった。
「ひぃぃぃ! も、もったいない! カトブレパスの角は一本で金貨30枚ですぞ!」
電卓(魔道具)を片手に叫んでいるのは、魔族宰相ルーベンスだ。
彼はカイトの畑を守るため、そして「利益」を確保するために走り回っていた。
「影よ! 素材を傷つけずに捕縛しろ! 『影縫い・梱包発送の型』!」
彼の影が無数に伸び、逃げ惑う魔物たちを次々と簀巻きにしていく。
その手際の良さは、ベテランの物流業者も裸足で逃げ出すレベルだ。
「不浄なる者たちよ! 我が神聖なハーブ園に近づくな!」
天使長ヴァルキュリアは、聖槍グラニを避雷針のように掲げた。
『ライトニング・ボルト(害虫駆除)』。
一億ボルトの電流が、空を飛ぶワイバーンの群れを撃ち落とす。
「黒焦げにしてはなりません! 肥料にするのですから!」
彼女は撃墜した魔物を即座に粉砕機(魔法)へ放り込み、極上の骨粉肥料へと変えていく。
†
「魔王様! ケルベロスが逃げ腰です!」
「チッ、使えない犬ね! 私がやるわ!」
魔王ラスティアは、上空から重力魔法を行使した。
『グラビティ・プレス(漬物石)』。
範囲内の魔物たちが、一瞬で地面にめり込み、圧縮される。
彼らはそのまま「ミンチ」となり、オークたちがそれを回収してハンバーグのタネにしていく。
戦場――いや、農場は、一方的な「収穫作業」の場と化していた。
Sランク魔獣たちが、次々と「食材」や「肥料」や「素材」に加工されていく。
そして。
ダンジョンの奥から、真打ちが現れた。
『グオオオオオオオオオ……』
大地を割って現れたのは、山の如き巨体を持つ伝説の魔獣、『古の魔神(エンシェント・デモン)』。
かつて大陸を一つ消滅させたと言われる、災厄の権化だ。
カイトが息を呑む。
「で、でかい……! あんなのが暴れたら、家が潰れちまう!」
神々も手を止めた。
さすがにこれは、手加減して倒せる相手ではない。
魔神がカイトを見下ろし、その巨大な拳を振り上げた瞬間。
「きゅいッ!(待て)」
カイトの足元から、小さな影が飛び出した。
ポチだ。
ポチは空中で魔神の鼻先に着地すると、その金色の瞳で睨みつけた。
『(おい新入り。挨拶なしか?)』
始祖竜の威圧が、魔神の脳髄に突き刺さる。
さらに、ポチの背後には、臨戦態勢に入ったデューク、フレア、フェンリル、ラスティア、ヴァルキュリア、ルーベンス、そして農具を構えたカイトが並んでいた。
魔神は、自分が「出てくる場所を間違えた」ことを悟った。
ここは地獄よりも恐ろしい、神々の食堂だったのだ。
「ア……アゥ……」
魔神は静かに拳を下ろし、その場で正座した。
そして、両手を差し出し、「荷運びします」というジェスチャーをした。
†
夕暮れ時。
カイト農場の前には、山のような「収穫物(魔物の肉や素材)」が積み上げられていた。
「すごいな……。これ、全部売れるのか?」
カイトが呆然と呟くと、ルーベンスが興奮気味に眼鏡を光らせた。
「売れるどころの話ではありません! 試算しましたが、小国の国家予算10年分に相当します! 特にあの魔神が大人しく吐き出した『魔神核』は、プライスレスです!」
「そっかぁ。まあ、畑が無事だったならいいや」
カイトは笑った。
被害はゼロ。むしろ、従業員(魔神含む)が増え、食料備蓄が溢れかえる結果となった。
「よし、今夜は祝勝会だ! 魔物の肉でバーベキューにするぞ!」
「「「おーっ!!」」」
神々と魔物たちの歓声が上がった。
その夜、カイト農場から立ち昇る煙と匂いは、遠く離れた王都の空まで届き、「伝説の祭りが開かれている」と噂になったという。
これが後に歴史書に記される『第一次・農場スタンピード(別名:大豊作祭り)』の真実である。
129
あなたにおすすめの小説
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
『しろくま通りのピノ屋さん 〜転生モブは今日もお菓子を焼く〜』
miigumi
ファンタジー
前世では病弱で、病室の窓から空を見上げることしかできなかった私。
そんな私が転生したのは、魔法と剣があるファンタジーの世界。
……とはいえ、勇者でも聖女でもなく、物語に出てこない“モブキャラ”でした。
貴族の家に生まれるも馴染めず、破門されて放り出された私は、街の片隅――
「しろくま通り」で、小さなお菓子屋さんを開くことにしました。
相棒は、拾ったまんまるのペンギンの魔物“ピノ”。
季節の果物を使って、前世の記憶を頼りに焼いたお菓子は、
気づけばちょっぴり評判に。
できれば平和に暮らしたいのに、
なぜか最近よく現れるやさしげな騎士さん――
……って、もしかして勇者パーティーの人なんじゃ?!
静かに暮らしたい元病弱転生モブと、
彼女の焼き菓子に癒される人々の、ちょっと甘くて、ほんのり騒がしい日々の物語。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
最強陛下の育児論〜5歳児の娘に振り回されているが、でもやっぱり可愛くて許してしまうのはどうしたらいいものか〜
楠ノ木雫
ファンタジー
孤児院で暮らしていた女の子リンティの元へ、とある男達が訪ねてきた。その者達が所持していたものには、この国の紋章が刻まれていた。そう、この国の皇城から来た者達だった。その者達は、この国の皇女を捜しに来ていたようで、リンティを見た瞬間間違いなく彼女が皇女だと言い出した。
言い合いになってしまったが、リンティは皇城に行く事に。だが、この国の皇帝の二つ名が〝冷血の最強皇帝〟。そして、タイミング悪く首を撥ねている瞬間を目の当たりに。
こんな無慈悲の皇帝が自分の父。そんな事実が信じられないリンティ。だけど、あれ? 皇帝が、ぬいぐるみをプレゼントしてくれた?
リンティがこの城に来てから、どんどん皇帝がおかしくなっていく姿を目の当たりにする周りの者達も困惑。一体どうなっているのだろうか?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる