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第五章 最凶ダンジョン天魔窟
EP 3
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ドワーフ王、ロボットを持って殴り込み
地下遊楽施設『天魔窟』のB2階、マグナギア闘技場。
普段は手のひらサイズのロボットで遊ぶ場所だが、キュルリンの悪ふざけ(技術力)により、人間が乗り込める実物大の機体で戦える「スペシャル・リング」も併設されていた。
そのリングに、怒号が響き渡った。
「なんじゃこりゃあぁぁぁッ!! ワシらの技術がパクられとるぞぉぉッ!!」
入り口に仁王立ちしていたのは、身長140センチほどの筋骨隆々とした老人だった。
立派な白髭を三つ編みにし、頭にはゴーグル、腰には巨大なスパナを下げている。
ドワーフ族の王にして、世界最高のマイスター、ガンテツだ。
「誰じゃ! 神聖な『マグナギア』を、こんなチャラチャラした娯楽にしおって!」
彼の背後には、全高3メートルほどの鋼鉄の巨人が立っていた。
重厚な装甲、背中に背負ったキャノン砲、右腕には巨大なドリル。
ドワーフの技術の結晶、最新鋭機『アイアン・カイザー』である。
「あーっ! おじいちゃん、ダメだよ土足で入っちゃ!」
管理人の妖精キュルリンが飛んできた。
「なんだこの虫ケラは! ワシはドワーフ王ガンテツじゃ! この施設を作ったのはお前か!?」
「そうだよ! ボクが作ったの! すごいでしょ!」
「凄くないわ! この関節の処理! 魔力回路の配置! ワシらが百年かけて開発した特許技術を、なんで丸パクリしとるんじゃ!」
ガンテツは職人としてのプライドを傷つけられ、顔を真っ赤にして怒っていた。
天魔窟のマグナギアは、キュルリンが地上の流行を見て「あ、これ面白そう」と見様見真似(完コピ以上)で作ったものだ。
「えー? だって構造簡単だったし……」
「簡単じゃと!? ワシの技術を愚弄するか!」
ブチッ。ガンテツの血管が切れた。
「ええい、許さん! こんな違法建築、ワシの『アイアン・カイザー』で更地にしてやるわ!」
ガンテツが乗り込もうとした、その時だった。
「うおおおおっ! かっこいいーーっ!!」
キラキラした目を向けながら、一人の青年が駆け寄ってきた。
カイトだ。
「すごい! すごいよこれ! ドリルだ! キャタピラだ! 男のロマンの塊だ!」
カイトはガンテツの怒りなどお構いなしに、アイアン・カイザーを撫で回した。
「このリベットの打ち方! 無骨な塗装! もしかして、工業用ロボットですか!? このドリルでトンネルとか掘るんですか!?」
「ぬ、ぬぅ?」
ガンテツは毒気を抜かれた。
敵意を向けてくると思いきや、純粋な憧れの眼差しを向けられている。
職人として、自分の作品を褒められて悪い気はしない。
「ふ、ふん。見る目があるのう若造。これはトンネルどころか、要塞の城壁も貫く最強の戦闘用……」
「なるほど! 『超・重機』ってことですね!」
カイトは勝手に納得した。
「ようこそお越しくださいました! もしかして、今日は『ロボット相撲大会』のエキシビションマッチに来てくれたんですか?」
「ろ、ろぼっと……すもう……?」
「はい! 僕も機械いじりが好きで、農作業用のゴーレムを作ってるんです! ぜひ、お手合わせ願えませんか?」
カイトはワクワクしながら提案した。
ガンテツは少し考え込み、ニヤリと笑った。
(ほう……。この若造、ワシに技術勝負を挑むと言うか。面白い)
ドワーフにとって、技術への挑戦は受けて立つのが礼儀だ。
「よかろう! その勝負、受けたわ!」
ガンテツはスパナを突きつけた。
「ただし! ワシが勝ったら、この施設は解体させてもらう! そしてお前らは、ワシの工房で一生タダ働きじゃ!」
「わかりました! 僕が勝ったら……そうだなあ、このロボットの整備技術を教えてください!」
「生意気な! 後悔させてやるわ!」
こうして、成り行きで「マグナギア・トーナメント」の開催が決定した。
参加者は、ドワーフ王ガンテツ、カイト、そして面白がって参加表明した神々たち。
カイトは急いでバックヤードへ走った。
「大変だ! 急いで僕の『耕運丸(こううんまる)』を調整しないと!」
彼が取り出したのは、どう見てもただの「二足歩行型トラクター」だったが、その装甲にはダンジョン産の超硬金属が使われ、エンジンにはポチの魔力が供給される予定だった。
技術の粋を集めたドワーフの最終兵器か。
それとも、農夫の狂気が産んだ魔改造トラクターか。
史上最悪(最高)のロボット大戦が幕を開ける!
次回、予選開始!
「マグナギア・トーナメント(予選)」へ続く!
地下遊楽施設『天魔窟』のB2階、マグナギア闘技場。
普段は手のひらサイズのロボットで遊ぶ場所だが、キュルリンの悪ふざけ(技術力)により、人間が乗り込める実物大の機体で戦える「スペシャル・リング」も併設されていた。
そのリングに、怒号が響き渡った。
「なんじゃこりゃあぁぁぁッ!! ワシらの技術がパクられとるぞぉぉッ!!」
入り口に仁王立ちしていたのは、身長140センチほどの筋骨隆々とした老人だった。
立派な白髭を三つ編みにし、頭にはゴーグル、腰には巨大なスパナを下げている。
ドワーフ族の王にして、世界最高のマイスター、ガンテツだ。
「誰じゃ! 神聖な『マグナギア』を、こんなチャラチャラした娯楽にしおって!」
彼の背後には、全高3メートルほどの鋼鉄の巨人が立っていた。
重厚な装甲、背中に背負ったキャノン砲、右腕には巨大なドリル。
ドワーフの技術の結晶、最新鋭機『アイアン・カイザー』である。
「あーっ! おじいちゃん、ダメだよ土足で入っちゃ!」
管理人の妖精キュルリンが飛んできた。
「なんだこの虫ケラは! ワシはドワーフ王ガンテツじゃ! この施設を作ったのはお前か!?」
「そうだよ! ボクが作ったの! すごいでしょ!」
「凄くないわ! この関節の処理! 魔力回路の配置! ワシらが百年かけて開発した特許技術を、なんで丸パクリしとるんじゃ!」
ガンテツは職人としてのプライドを傷つけられ、顔を真っ赤にして怒っていた。
天魔窟のマグナギアは、キュルリンが地上の流行を見て「あ、これ面白そう」と見様見真似(完コピ以上)で作ったものだ。
「えー? だって構造簡単だったし……」
「簡単じゃと!? ワシの技術を愚弄するか!」
ブチッ。ガンテツの血管が切れた。
「ええい、許さん! こんな違法建築、ワシの『アイアン・カイザー』で更地にしてやるわ!」
ガンテツが乗り込もうとした、その時だった。
「うおおおおっ! かっこいいーーっ!!」
キラキラした目を向けながら、一人の青年が駆け寄ってきた。
カイトだ。
「すごい! すごいよこれ! ドリルだ! キャタピラだ! 男のロマンの塊だ!」
カイトはガンテツの怒りなどお構いなしに、アイアン・カイザーを撫で回した。
「このリベットの打ち方! 無骨な塗装! もしかして、工業用ロボットですか!? このドリルでトンネルとか掘るんですか!?」
「ぬ、ぬぅ?」
ガンテツは毒気を抜かれた。
敵意を向けてくると思いきや、純粋な憧れの眼差しを向けられている。
職人として、自分の作品を褒められて悪い気はしない。
「ふ、ふん。見る目があるのう若造。これはトンネルどころか、要塞の城壁も貫く最強の戦闘用……」
「なるほど! 『超・重機』ってことですね!」
カイトは勝手に納得した。
「ようこそお越しくださいました! もしかして、今日は『ロボット相撲大会』のエキシビションマッチに来てくれたんですか?」
「ろ、ろぼっと……すもう……?」
「はい! 僕も機械いじりが好きで、農作業用のゴーレムを作ってるんです! ぜひ、お手合わせ願えませんか?」
カイトはワクワクしながら提案した。
ガンテツは少し考え込み、ニヤリと笑った。
(ほう……。この若造、ワシに技術勝負を挑むと言うか。面白い)
ドワーフにとって、技術への挑戦は受けて立つのが礼儀だ。
「よかろう! その勝負、受けたわ!」
ガンテツはスパナを突きつけた。
「ただし! ワシが勝ったら、この施設は解体させてもらう! そしてお前らは、ワシの工房で一生タダ働きじゃ!」
「わかりました! 僕が勝ったら……そうだなあ、このロボットの整備技術を教えてください!」
「生意気な! 後悔させてやるわ!」
こうして、成り行きで「マグナギア・トーナメント」の開催が決定した。
参加者は、ドワーフ王ガンテツ、カイト、そして面白がって参加表明した神々たち。
カイトは急いでバックヤードへ走った。
「大変だ! 急いで僕の『耕運丸(こううんまる)』を調整しないと!」
彼が取り出したのは、どう見てもただの「二足歩行型トラクター」だったが、その装甲にはダンジョン産の超硬金属が使われ、エンジンにはポチの魔力が供給される予定だった。
技術の粋を集めたドワーフの最終兵器か。
それとも、農夫の狂気が産んだ魔改造トラクターか。
史上最悪(最高)のロボット大戦が幕を開ける!
次回、予選開始!
「マグナギア・トーナメント(予選)」へ続く!
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