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第十二章 ファミレス12時間耐久レース
EP 4
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【混迷】ドリンクバー調合対決と、終わらない愚痴
「……見てくださいぃ! 私の新作オリジナルドリンクですぅ!」
入店から3時間。
すっかりリラックスモードに入ったルナが、怪しく発光するグラスを得意げに掲げた。
「メロンソーダをベースに、カルピスと**『エリクサー(原液)』、隠し味に『最高級聖水』**を1:1:1で配合しましたぁ!」
ボコォッ……ボココココッ……!
グラスの中で、緑色の液体が沸騰し、不穏な紫色の煙を上げている。
「ちょっとルナ! 爆発しないでしょうね!?」
ルチアナがのけ反る。
「大丈夫ですぅ。これを飲むと、MPが全回復して、ついでに肌が光りますぅ。……誰か飲みますかぁ?」
「遠慮するわよ! 誰がファミレスで聖属性のダメージを受けなきゃいけないのよ!」
ルチアナは丁重に断り、自分の「オレンジジュースとアイスティーのハーフ&ハーフ」を啜った。
◇
「……はぁ。それにしても」
風紀委員長リベラが、深いため息をつきながら、ホットココア(生クリーム乗せ)をかき混ぜた。
「あの男たち……本当にデリカシーというものが欠落していますわ」
「あら、どうしたのリベラ? カイトへの愚痴?」
ラスティアがニヤニヤしながら尋ねる。
「ええ、聞いてくださいまし。……先日、カイト様と夕日を見ていた時のことです」
リベラが遠い目をした。
「とてもロマンチックな雰囲気でしたわ。私が『綺麗な夕焼けですわね』と言ったら、カイト様は何と言ったと思います?」
「『君の方が綺麗だよ』とか?」
「いいえ。……**『あの雲の色、明日あたり良い雨が降りそうだね。堆肥の発酵が進みそうだ』**ですって」
「うわぁ……」
「農業脳だ……」
全員がドン引きする。
「しかも、その後にプレゼントをくれたのですが……何だと思います? **『Sランクミミズの標本』**ですのよ!? 『土壌改良に役立つから、枕元に置いてね』って!」
「最悪ね……」
「枕元にミミズは、法的に訴えていいレベルよ」
リベラはココアを一気飲みした。
糖分でストレスを流し込まないとやってられない。
「まだマシよ、リベラ」
今度は魔王ラスティアが、氷を噛み砕きながら憤慨した。
「ウチのデュークなんて、会話の語尾が全部**『筋肉(マッスル)』**に聞こえるわ」
「どういうこと?」
「この前、久しぶりに『肩を貸してくれ』って言われたの。私、てっきり悩み相談か、それとも甘い雰囲気で寄り添うのかと思ったわ」
ラスティアがテーブルをバンッと叩いた。
「そしたらあいつ、私を『ベンチプレスの重り』にしやがったのよ!!」
「ぶふっ!」
フレアがジンジャーエールを吹き出した。
「『お前くらいの重さが、上腕二頭筋のパンプアップに丁度いい』ですって! 私は魔王よ!? ダンベル扱いしないでほしいわ!」
「ひどすぎる……」
「色気が皆無ね……」
「フェンリルもそうよ!」
今度はフレアが参戦する。
「あいつ、私の炎を見て『いい火力だ。焼き芋に丁度いい』しか言わないのよ! 私の不死鳥の炎は、調理器具じゃないのよ!」
場がヒートアップする。
男たちへの積年の恨みが、ファミレスのボックス席で爆発していた。
「……結局、男って『機能性』とか『効率』しか見てないのよね」
「私たち、こんなに可愛いのに」
「ほんと、見る目がないわ」
結論の出ない愚痴。
だが、それが女子会の醍醐味だ。
怒りのエネルギーは、さらなる食欲へと変換される。
「……すいませぇーん!」
ルチアナが呼び出しボタンを連打した。
「ポテト追加! 『マウンテン・フライ』を二つ! あと『辛口バッファローウィング』も!」
「あ、私も! 『とろ~りチーズの鉄板焼き』追加で!」
「私もですぅ! 『チョコパフェ』も食べちゃいますぅ!」
深夜1時。
もはや「ドリンクバーだけ」という当初の誓いは完全に崩壊していた。
テーブルに次々と運ばれてくる高カロリーなサイドメニューたち。
デュークのブートキャンプで消費したカロリーなど、とっくにオーバーしている。
だが、誰も止めない。
なぜなら、彼女たちは今、共通の敵(デリカシーのない男たち)を肴に、固い結束で結ばれていたからだ。
「さあ食べるわよ! 明日の筋肉痛なんて、食べて治すのよ!」
「「「おー!!」」」
ファミレスの夜は、まだまだ終わらない。
次に訪れるのは、深夜特有の「謎のテンション」と「別腹スイーツ」の時間帯である。
「……見てくださいぃ! 私の新作オリジナルドリンクですぅ!」
入店から3時間。
すっかりリラックスモードに入ったルナが、怪しく発光するグラスを得意げに掲げた。
「メロンソーダをベースに、カルピスと**『エリクサー(原液)』、隠し味に『最高級聖水』**を1:1:1で配合しましたぁ!」
ボコォッ……ボココココッ……!
グラスの中で、緑色の液体が沸騰し、不穏な紫色の煙を上げている。
「ちょっとルナ! 爆発しないでしょうね!?」
ルチアナがのけ反る。
「大丈夫ですぅ。これを飲むと、MPが全回復して、ついでに肌が光りますぅ。……誰か飲みますかぁ?」
「遠慮するわよ! 誰がファミレスで聖属性のダメージを受けなきゃいけないのよ!」
ルチアナは丁重に断り、自分の「オレンジジュースとアイスティーのハーフ&ハーフ」を啜った。
◇
「……はぁ。それにしても」
風紀委員長リベラが、深いため息をつきながら、ホットココア(生クリーム乗せ)をかき混ぜた。
「あの男たち……本当にデリカシーというものが欠落していますわ」
「あら、どうしたのリベラ? カイトへの愚痴?」
ラスティアがニヤニヤしながら尋ねる。
「ええ、聞いてくださいまし。……先日、カイト様と夕日を見ていた時のことです」
リベラが遠い目をした。
「とてもロマンチックな雰囲気でしたわ。私が『綺麗な夕焼けですわね』と言ったら、カイト様は何と言ったと思います?」
「『君の方が綺麗だよ』とか?」
「いいえ。……**『あの雲の色、明日あたり良い雨が降りそうだね。堆肥の発酵が進みそうだ』**ですって」
「うわぁ……」
「農業脳だ……」
全員がドン引きする。
「しかも、その後にプレゼントをくれたのですが……何だと思います? **『Sランクミミズの標本』**ですのよ!? 『土壌改良に役立つから、枕元に置いてね』って!」
「最悪ね……」
「枕元にミミズは、法的に訴えていいレベルよ」
リベラはココアを一気飲みした。
糖分でストレスを流し込まないとやってられない。
「まだマシよ、リベラ」
今度は魔王ラスティアが、氷を噛み砕きながら憤慨した。
「ウチのデュークなんて、会話の語尾が全部**『筋肉(マッスル)』**に聞こえるわ」
「どういうこと?」
「この前、久しぶりに『肩を貸してくれ』って言われたの。私、てっきり悩み相談か、それとも甘い雰囲気で寄り添うのかと思ったわ」
ラスティアがテーブルをバンッと叩いた。
「そしたらあいつ、私を『ベンチプレスの重り』にしやがったのよ!!」
「ぶふっ!」
フレアがジンジャーエールを吹き出した。
「『お前くらいの重さが、上腕二頭筋のパンプアップに丁度いい』ですって! 私は魔王よ!? ダンベル扱いしないでほしいわ!」
「ひどすぎる……」
「色気が皆無ね……」
「フェンリルもそうよ!」
今度はフレアが参戦する。
「あいつ、私の炎を見て『いい火力だ。焼き芋に丁度いい』しか言わないのよ! 私の不死鳥の炎は、調理器具じゃないのよ!」
場がヒートアップする。
男たちへの積年の恨みが、ファミレスのボックス席で爆発していた。
「……結局、男って『機能性』とか『効率』しか見てないのよね」
「私たち、こんなに可愛いのに」
「ほんと、見る目がないわ」
結論の出ない愚痴。
だが、それが女子会の醍醐味だ。
怒りのエネルギーは、さらなる食欲へと変換される。
「……すいませぇーん!」
ルチアナが呼び出しボタンを連打した。
「ポテト追加! 『マウンテン・フライ』を二つ! あと『辛口バッファローウィング』も!」
「あ、私も! 『とろ~りチーズの鉄板焼き』追加で!」
「私もですぅ! 『チョコパフェ』も食べちゃいますぅ!」
深夜1時。
もはや「ドリンクバーだけ」という当初の誓いは完全に崩壊していた。
テーブルに次々と運ばれてくる高カロリーなサイドメニューたち。
デュークのブートキャンプで消費したカロリーなど、とっくにオーバーしている。
だが、誰も止めない。
なぜなら、彼女たちは今、共通の敵(デリカシーのない男たち)を肴に、固い結束で結ばれていたからだ。
「さあ食べるわよ! 明日の筋肉痛なんて、食べて治すのよ!」
「「「おー!!」」」
ファミレスの夜は、まだまだ終わらない。
次に訪れるのは、深夜特有の「謎のテンション」と「別腹スイーツ」の時間帯である。
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