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一章 役目を終えて【ミシュリーヌ】
第12話 野営
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日が暮れてくると、ミシュリーヌたちを乗せた馬車は街道沿いの開けた場所に停車した。
日中は水晶と日の光で浄化され魔素が減り薄くなる。しかし、夜になると水晶の力だけに頼ることになるので、湧き出す魔素が浄化しきれずに溜まっていき徐々に濃くなるのだ。影響を受けて魔獣が活発に動き出すので、どこかにとどまり安全を確保する必要がある。
大都市同士をつなぐ街道には町や村が比較的多いが、どうしても人里と人里の間で、1~数日間は野営を挟むことになる。
「ミーシャは人が多いところで待っていてね」
サビーヌはミシュリーヌにそう言い残すと、周囲の警戒に向かってしまった。彼女は護衛として商会に雇われているらしい。
商会の人たちは馬車の近くで夕食の準備をはじめている。それを囲むように、あちらこちで焚き火の準備が進められていた。ミシュリーヌは、そのうちの一つに馬車で向かいに座っていた男性を見つけて駆け寄る。
「何を準備しているんですか?」
料理に使う焚き火かと思ったが、鍋などを置くような道具はない。代わりに、男性は麻袋から細長い草を取り出していた。
「お嬢ちゃんも手伝ってくれるか?」
男性がその中の一束をミシュリーヌに手渡す。
「お嬢ちゃんじゃなくて、ミーシャと呼んでください」
ミシュリーヌは反射的に受け取りながら口を尖らせる。
ヤニックと名乗った男性は笑いながら、焚き火に草を焚べる理由を説明してくれた。この草は魔獣草と言い、燃やすと出てくる煙と臭いで魔獣を遠ざけるらしい。聖女の旅ではオーギュストが結界を張っていたが、魔導師のいない旅ではこれで代用するようだ。
「よし、ミーシャ。魔獣草を細かくちぎりながら焚き火に焚べてくれ。できるか?」
「はい!」
ヤニックの手本を真似して、ミシュリーヌは恐る恐る魔獣草をちぎる。ヤニックの様子を伺いながら、それを火に焚べた。
「上等だ。一つの焚き火につき二束ずつだ。間違えるなよ。最近価格が高騰していて貴重品なんだ」
ヤニックはミシュリーヌの頭を乱暴に撫でて、隣の焚き火へと移動していく。何となく子供に扱いされてモヤモヤしてしまうが、ヤニックは王太子と同世代に見えるので仕方がないのかもしれない。
オーギュストも頭を撫でてくれたが、ヤニックの撫で方とは根本的に違う。オーギュストにも子供扱いされていると思っていたが、実際はどうなのだろう。
「今更ね」
ミシュリーヌはオーギュストの顔を頭から追い出して、次の焚き火に移った。
全ての焚き火に草を焚べ終わると、すぐに出来上がった夕食が配られる。ミシュリーヌが先程の流れでヤニックと食べていると、見回りを交代したサビーヌが合流した。
「ヤニックさんも見回りをするんですか?」
「俺は夜明け前だな」
ミシュリーヌの質問に、ヤニックがパンを食べながら応える。立派な剣を持っているとは思ったが、やはり護衛も兼ねているらしい。
「戦闘能力が高い人ほど、遅い時間に警備することになるのよ。寒い時間にありがとうございます」
サビーヌがヤニックに畏まってお礼を言う。
「まぁ、慣れてるから問題ないさ」
ヤニックはヘラリと笑って、気にするなと手を振った。暖かい季節になってきたが、確かに夜中はまだ冷えそうだ。テントを張る様子はないので、外で寝ることになるのだろう。
「ミーシャは毛布を持っていないわよね。良かったら、私と一緒に入る?」
「ありがとうございます。でも、寝袋を持っているので大丈夫ですよ」
ミシュリーヌはサビーヌの申し出を断って、バッグの中からふかふかの寝袋を取り出す。聖女の旅でも使ったお気に入りだ。野営用に作られた小さな建物も持っているが、頑張っても数人しか泊まれないので出さないほうが良いだろう。
「え!?」「は?」
サビーヌとヤニックが同時に声をあげる。ミシュリーヌは慌てて寝袋を確認するが、驚くようなことは何もない。
「どうしました?」
「マジックバッグかよ……」
ミシュリーヌが首を傾げると、ヤニックがため息混じりに呟く。
マジックバッグとは、見た目の容量よりも多くの物が収納できる魔法のバッグのことだ。中に入れてしまえば重さも感じない。ミシュリーヌの周囲の者は誰もが必ず所持していたし、珍しいものではないはずだ。
「そんなに容量はないんですよ」
「そ、そう」
ミシュリーヌは笑顔で言ったが、サビーヌの顔が引きつっている。オーギュストは、万が一マジックバッグに驚かれたら『容量があまりない』と言えば納得してもらえるはずだと言っていた。違うのだろうか?
使用中は定期的に魔力を供給する必要があるので、ミシュリーヌは魔力を消費しすぎないように二部屋くらいの容量のものを使っている。ちなみに、オーギュストは隊の食料などを運ぶため、数十倍の容量のものを使っていた。
「あまり、人前では見せないほうが良いぞ。盗まれたら大変だ」
「大丈夫ですよ。契約魔法がかかっているので、私以外は使えません」
試したことはないが、誰かが無理やり奪おうとしても弾かれるはずだ。見えない位置に魔法陣が書かれている。
「マジか……想像以上のお嬢様だな。いくらするんだよ」
「露天で買った普通のバッグですよ。容量が少ないかもって言ったら、知人が魔法をか……」
「うん、分かった。それ以上は言わないでくれ」
知人が、オーギュストがその場で魔法をかけてマジックバッグに作り替えてくれたものだ。お忍び用なので、街でも悪目立ちしないと思う。
「ミーシャ。悪いが人生の先輩として言わせてくれ」
「は、はい」
食事を終えると、ミシュリーヌはヤニックの長い説教を受けた。サビーヌもうんうんと頷いていて、止める様子はない。ちょっと、くどいと思ったが、内容は大切なことだった。
マジックバッグを持っているということは、お金持ちだと言っているようなものらしい。契約魔法までかけたものを持っている相手なら、誘拐してしかるべき相手にお金をせびるだけで、平民は一生遊んで暮らせるようだ。
「そうなんですね。気をつけます」
ミシュリーヌは役割を終えた聖女だ。誘拐されてもお金にはならないだろう。でも、ミシュリーヌだって、危険な目には合いたくない。忠告を素直に受け入れて、眠るときには寝袋のまわりに小さな結界を張ることにした。
ヤニックの説教は過保護なオーギュストから聞かされたことすらない内容だった。何でも知っていると思っていたオーギュストにも、見えていない景色があるのかもしれない。
日中は水晶と日の光で浄化され魔素が減り薄くなる。しかし、夜になると水晶の力だけに頼ることになるので、湧き出す魔素が浄化しきれずに溜まっていき徐々に濃くなるのだ。影響を受けて魔獣が活発に動き出すので、どこかにとどまり安全を確保する必要がある。
大都市同士をつなぐ街道には町や村が比較的多いが、どうしても人里と人里の間で、1~数日間は野営を挟むことになる。
「ミーシャは人が多いところで待っていてね」
サビーヌはミシュリーヌにそう言い残すと、周囲の警戒に向かってしまった。彼女は護衛として商会に雇われているらしい。
商会の人たちは馬車の近くで夕食の準備をはじめている。それを囲むように、あちらこちで焚き火の準備が進められていた。ミシュリーヌは、そのうちの一つに馬車で向かいに座っていた男性を見つけて駆け寄る。
「何を準備しているんですか?」
料理に使う焚き火かと思ったが、鍋などを置くような道具はない。代わりに、男性は麻袋から細長い草を取り出していた。
「お嬢ちゃんも手伝ってくれるか?」
男性がその中の一束をミシュリーヌに手渡す。
「お嬢ちゃんじゃなくて、ミーシャと呼んでください」
ミシュリーヌは反射的に受け取りながら口を尖らせる。
ヤニックと名乗った男性は笑いながら、焚き火に草を焚べる理由を説明してくれた。この草は魔獣草と言い、燃やすと出てくる煙と臭いで魔獣を遠ざけるらしい。聖女の旅ではオーギュストが結界を張っていたが、魔導師のいない旅ではこれで代用するようだ。
「よし、ミーシャ。魔獣草を細かくちぎりながら焚き火に焚べてくれ。できるか?」
「はい!」
ヤニックの手本を真似して、ミシュリーヌは恐る恐る魔獣草をちぎる。ヤニックの様子を伺いながら、それを火に焚べた。
「上等だ。一つの焚き火につき二束ずつだ。間違えるなよ。最近価格が高騰していて貴重品なんだ」
ヤニックはミシュリーヌの頭を乱暴に撫でて、隣の焚き火へと移動していく。何となく子供に扱いされてモヤモヤしてしまうが、ヤニックは王太子と同世代に見えるので仕方がないのかもしれない。
オーギュストも頭を撫でてくれたが、ヤニックの撫で方とは根本的に違う。オーギュストにも子供扱いされていると思っていたが、実際はどうなのだろう。
「今更ね」
ミシュリーヌはオーギュストの顔を頭から追い出して、次の焚き火に移った。
全ての焚き火に草を焚べ終わると、すぐに出来上がった夕食が配られる。ミシュリーヌが先程の流れでヤニックと食べていると、見回りを交代したサビーヌが合流した。
「ヤニックさんも見回りをするんですか?」
「俺は夜明け前だな」
ミシュリーヌの質問に、ヤニックがパンを食べながら応える。立派な剣を持っているとは思ったが、やはり護衛も兼ねているらしい。
「戦闘能力が高い人ほど、遅い時間に警備することになるのよ。寒い時間にありがとうございます」
サビーヌがヤニックに畏まってお礼を言う。
「まぁ、慣れてるから問題ないさ」
ヤニックはヘラリと笑って、気にするなと手を振った。暖かい季節になってきたが、確かに夜中はまだ冷えそうだ。テントを張る様子はないので、外で寝ることになるのだろう。
「ミーシャは毛布を持っていないわよね。良かったら、私と一緒に入る?」
「ありがとうございます。でも、寝袋を持っているので大丈夫ですよ」
ミシュリーヌはサビーヌの申し出を断って、バッグの中からふかふかの寝袋を取り出す。聖女の旅でも使ったお気に入りだ。野営用に作られた小さな建物も持っているが、頑張っても数人しか泊まれないので出さないほうが良いだろう。
「え!?」「は?」
サビーヌとヤニックが同時に声をあげる。ミシュリーヌは慌てて寝袋を確認するが、驚くようなことは何もない。
「どうしました?」
「マジックバッグかよ……」
ミシュリーヌが首を傾げると、ヤニックがため息混じりに呟く。
マジックバッグとは、見た目の容量よりも多くの物が収納できる魔法のバッグのことだ。中に入れてしまえば重さも感じない。ミシュリーヌの周囲の者は誰もが必ず所持していたし、珍しいものではないはずだ。
「そんなに容量はないんですよ」
「そ、そう」
ミシュリーヌは笑顔で言ったが、サビーヌの顔が引きつっている。オーギュストは、万が一マジックバッグに驚かれたら『容量があまりない』と言えば納得してもらえるはずだと言っていた。違うのだろうか?
使用中は定期的に魔力を供給する必要があるので、ミシュリーヌは魔力を消費しすぎないように二部屋くらいの容量のものを使っている。ちなみに、オーギュストは隊の食料などを運ぶため、数十倍の容量のものを使っていた。
「あまり、人前では見せないほうが良いぞ。盗まれたら大変だ」
「大丈夫ですよ。契約魔法がかかっているので、私以外は使えません」
試したことはないが、誰かが無理やり奪おうとしても弾かれるはずだ。見えない位置に魔法陣が書かれている。
「マジか……想像以上のお嬢様だな。いくらするんだよ」
「露天で買った普通のバッグですよ。容量が少ないかもって言ったら、知人が魔法をか……」
「うん、分かった。それ以上は言わないでくれ」
知人が、オーギュストがその場で魔法をかけてマジックバッグに作り替えてくれたものだ。お忍び用なので、街でも悪目立ちしないと思う。
「ミーシャ。悪いが人生の先輩として言わせてくれ」
「は、はい」
食事を終えると、ミシュリーヌはヤニックの長い説教を受けた。サビーヌもうんうんと頷いていて、止める様子はない。ちょっと、くどいと思ったが、内容は大切なことだった。
マジックバッグを持っているということは、お金持ちだと言っているようなものらしい。契約魔法までかけたものを持っている相手なら、誘拐してしかるべき相手にお金をせびるだけで、平民は一生遊んで暮らせるようだ。
「そうなんですね。気をつけます」
ミシュリーヌは役割を終えた聖女だ。誘拐されてもお金にはならないだろう。でも、ミシュリーヌだって、危険な目には合いたくない。忠告を素直に受け入れて、眠るときには寝袋のまわりに小さな結界を張ることにした。
ヤニックの説教は過保護なオーギュストから聞かされたことすらない内容だった。何でも知っていると思っていたオーギュストにも、見えていない景色があるのかもしれない。
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