5 / 22
本編
4 不穏な婚約発表の夜
しおりを挟む
今夜は婚約発表の舞踏会が開かれる。
つい先ほど、イザークさまが選んでくださったという衣装が部屋に届けられた。
「とても素敵だわ」
その衣装は両家の庭園に咲く花が彩れていて、アンスリウム家の家紋も慎ましやかに刺繍されている。
「お嬢さまへの真心が伝わりますね!」
横からエマが、誂うように話しかけてくる。
「誂わないでちょうだい。でも、素晴らしい審美眼までお持ちの方なのね。この薄桃色の花は、ブレスレットからお分かりになったのかしら?」
そうこう話していると、迎えがきた。
「アイリスさま、控え室でイザークさまがお待ちです」
「ええ、ありがとう。すぐに着替えて行くわ」
急いでドレスを纏い、髪飾りとイヤリング、ネックレスをつける。
上品でありながらも輝く宝石たちは、流石と言えよう。
最後に美しい靴を履くと、まるで童話の魔法にかけられたような気持ちだ。
控え室に向かうと、イザークさまが立たれていた。
「お待たせして申し訳ありません。素敵な衣装をくださり、ありがとうございます」
カーテシーをしてから見上げると、同じように着飾ったイザークさまは圧巻の美しさだった。
「綺麗だな」
想定外の言葉を言われ、耳が熱くなった。
しかしその言葉とは裏腹に空気は冷たさを帯びており、それは舞踏会の始まりまで続いた。
ざわめきが大きくなってきた。
おそらくもう始まるだろう。
「お二人ともこちらにお願い致します」
執事に促され、赤いカーテンの前に並んで立つ。
心臓が大きな重低音をたて、緊張から手足の先が冷え震えてくる。
「俺の腕に掴まれ」
「は、はい」
促された腕から体温が伝わってきて、少しだけ気分が楽になった。
表面上の関係の為だとしても、とても有り難い。
奥からトランペットの音がした後、司会の男性が声を張り上げる。
「アンスリウム家次期御当主イザーク・アンスリウム様、次期御夫人アイリス・ブロッサム様のご入場です!」
それと同時に一気にカーテンが開かれ、歩みを進めると、大勢の人々が拍手している。
「本日は私イザーク・アンスリウムと、アイリス・ブロッサムの為にお集まりくださりありがとうございます。此の度は我々が婚約致しましたので、皆さまにご報告を兼ねて舞踏会を開きました。是非楽しんでいかれてください」
その抑揚のない声は、決して大きな声ではないというのに、澄み渡るように会場に広がった。
オーケストラが音色を奏で出す。
(イザークさまは人を集中させる力がお有りで、ご挨拶の時以外は横にいれば大丈夫でしょうけれど、既に憎しみが含まれた視線をいくつも感じるわね)
そんなことを考えながらも、会場の中央でイザーク様と踊り始める。
医師からはあまり身体を動かしてはいけないと忠告されているけれど、踊らないわけにはいかない。
二人で話し合った結果「ゆったりとした曲調で短めのものを一曲だけ踊る」ということになったのだ。
練習は数回しかできなかったし、あまり得意ではないがイザーク様のエスコートがとてもお上手で、なんとか綺麗に踊れたと思う。
貴族の重鎮達も満足そうであった。
最後にお互い一礼をすると、それが他の者にとっては始まりの合図だ。
皆、踊り始めた。
「踊って身体は辛くないか」
「少しだけ疲れてしまいましたが、イザークさまのお陰でなんとか踊れました」
「主要人物である三組に挨拶ができれば、あとは私が対応する。その間何処かで休んでろ」
ぶっきらぼうな言い方だが、気遣ってくれているのが伝わってくる。
「ありがとうございます。そうさせていただきますね」
言われた通り三組にだけ、当たり障りなく挨拶出来た後は、バルコニーで休むことにした。
備えられている椅子に腰掛け、外の空気を吸うと気分転換になった。
鼻から夜風を吸って、口からゆっくりと吐いて、心身ともに落ち着かせていると、女性複数人が近づいてくるのが見えた。
「ご機嫌よう」
一瞬心優しいように感じてしまう、可憐なその女性は私に会う度に陰湿な嫌がらせをしてきたノアさま。
令嬢の世界では彼女が最も厄介で、最も力があるのではと思う。
「まさか、あんたがイザークさまの婚約者なんて。相変わらず男に好かれる技をお使いね」
一方で敵意を隠すことのないミリーさま。
その周りのご令嬢達は、敵意をもろに向けてくる方もいれば、ただお二人に合わせるように振る舞う方もいる。
「ご機嫌よう。これは親同士が決めたことですから、毎回お会いする度、私が男性に好かれたいと思っているかのようにおっしゃるのはお辞めいただきたいです」
震えそうになる声を必死に抑え、反論する。
「はっ、またそのようにか弱く演じるのね?どうせいつも仮病でしょう。狡い女だわ」
仮病
何度も何度もこの言葉を言われた。
仮病なんかじゃない。
皆と同じように学園に通い、もっと自由に動きたかった。
もっと普通に過ごしたかった。
「仮病なんかじゃありません。狡いとおっしゃられるのなら、私のように学園にお行きならなければ良いのでは」
「……それに!あんたの代わりにノアさまが手伝いを担当したことも何度もあるのよ!」
「それは、とても申し訳なく思っております。ノアさま、申し訳ありませんでした」
そうなのだ。ノアさまは何度も私は苦しめたけれど、幼い頃手助けしてくれたこともある。
体調が芳しくなく、お茶会の手伝いを担当できないことが多々あった。。
しかし、その役目を任される令嬢が限られる上に、代わりを頼むと嫌悪感とともに暴言を投げかけられたりした。
もちろん私が悪いのだから、致し方ないことだと理解はしている。
しかしそんな中、ノアさまは表面上では快く引き受けてくださるのだ。
後に裏で悪く言われ、もっと私の立場は追い詰められるのだけれど、その時の私はまだ考えが幼くて、その瞬間だけでも優しく引き受けてくれる彼女に頼んでしまっていた。
更に心の何処かでは、本当に優しいのではないか?友人になれるのではないか?などということまで思ってしまっていたのだ。
それは大きな間違えであったとすぐに分からされるのだけれど────。
「お辞めになって?私が引き受けたのだから良いのよ。体調が優れなかったのだから仕方ないわ。……それよりそのブレスレット、とても愛されているのね」
「ブレスレット、ですか?」
「嫌だわ。知らないことないでしょう?伝統的な文化よね。それにそのドレスのデザインも」
伝統的な文化……。
ノア様はアンスリウム家管轄の土地で生まれ育っている。
用意された資料には記載されていなかったが、その土地では皆当然知っているものなのだろうか。
数名の視線がより鋭くなったのを感じる。
「何をしている」
もう聴き慣れたその声はやはりイザーク様だった。
その登場に合わせて突如態度が豹変する。
「ぐすっ、アイリスさまが酷い言葉を投げ掛けてこられて……」
「そうなのです!私達はお祝いを申し上げましただけですのに……」
急に泣き出し、私をまたも悪者に仕立てる姿に信じられない気持ちになった。
(きっと、また私が責められて嫌われるのね)
そう思った束の間。
「その場に居なかったが、アイリス嬢は祝っただけの者に対して、不適切な言動を取る人ではないと思う」
まさか信じないとは思わなかったのか、ご令嬢方は焦りを表情に浮かべる。
「で、ですが、本当に悪く言われたのです……」
「ええ。この場から去れ、と!」
「そうなのか?」
必死に訴えかけるお二人を見て、イザーク様がこちらに問うてこられた。
「いいえ、そのようなこと決して言っておりません」
「だ、そうだが?」
「しかし!」
「はぁ、もう良い。このまま話していても、証拠がないのだから埒が明かない。それに今夜に相応しくない言い争いだ」
はっきりとした物言いに、その場が静かになる。
すると、イザークさまは私の肩を引き寄せ抱いた。
「令嬢方も残りの時間を楽しんでいってくれ。私達も二人きりの時間を楽しむよ」
「……分かりましたわ。それでは私達は失礼いたします」
腑に落ちないというのを隠すこともしなかったが、その場はとりあえず丸く収まったようだ。
「大丈夫だったか」
両肩に手を置かれ、覗き込まれる。
「はい、助けてくださりありがとうございます」
安心して気が抜けた途端に足の力が抜けてきた。
「一旦座りなさい」
そう促され、身体を支えられながら再度椅子に腰掛ける。
「いつも彼奴等は嫌なことをするのか」
「まぁ……。ですが、病気のことでご迷惑をおかけしたことも何度もありますし、悪いところも多々あります。ご不満もたくさん抱かれるでしょう」
仕方がない、そんな思いを伝えると叱るような口調になった。
「関係ない。何があっても肯定できないものはあるのだ。彼奴等の行動は彼奴等の考えた結果であり、アイリスが自分のせいなどと思うな」
そんな言葉に驚くと同時に、心が包み込まれた。
「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」
腰を折ると、頭に重みを感じた。
「あの二人と、他にも中心人物と思われる奴らは家門にも問題があるようだ。今調査中だがな」
「そう、なのですね」
何だか様々な記憶や感情、思考が頭の中を蠢いて、心ここに在らずといった状態だ。
「……しばらくここでゆっくりするか」
そう言うと、本当にイザークさまはただただ何も言わず月の光を共に浴びてくださった。
それがどんなに心強かったか、胸の隙間を埋めてくれたか、きっと存じていないでしょうね。
つい先ほど、イザークさまが選んでくださったという衣装が部屋に届けられた。
「とても素敵だわ」
その衣装は両家の庭園に咲く花が彩れていて、アンスリウム家の家紋も慎ましやかに刺繍されている。
「お嬢さまへの真心が伝わりますね!」
横からエマが、誂うように話しかけてくる。
「誂わないでちょうだい。でも、素晴らしい審美眼までお持ちの方なのね。この薄桃色の花は、ブレスレットからお分かりになったのかしら?」
そうこう話していると、迎えがきた。
「アイリスさま、控え室でイザークさまがお待ちです」
「ええ、ありがとう。すぐに着替えて行くわ」
急いでドレスを纏い、髪飾りとイヤリング、ネックレスをつける。
上品でありながらも輝く宝石たちは、流石と言えよう。
最後に美しい靴を履くと、まるで童話の魔法にかけられたような気持ちだ。
控え室に向かうと、イザークさまが立たれていた。
「お待たせして申し訳ありません。素敵な衣装をくださり、ありがとうございます」
カーテシーをしてから見上げると、同じように着飾ったイザークさまは圧巻の美しさだった。
「綺麗だな」
想定外の言葉を言われ、耳が熱くなった。
しかしその言葉とは裏腹に空気は冷たさを帯びており、それは舞踏会の始まりまで続いた。
ざわめきが大きくなってきた。
おそらくもう始まるだろう。
「お二人ともこちらにお願い致します」
執事に促され、赤いカーテンの前に並んで立つ。
心臓が大きな重低音をたて、緊張から手足の先が冷え震えてくる。
「俺の腕に掴まれ」
「は、はい」
促された腕から体温が伝わってきて、少しだけ気分が楽になった。
表面上の関係の為だとしても、とても有り難い。
奥からトランペットの音がした後、司会の男性が声を張り上げる。
「アンスリウム家次期御当主イザーク・アンスリウム様、次期御夫人アイリス・ブロッサム様のご入場です!」
それと同時に一気にカーテンが開かれ、歩みを進めると、大勢の人々が拍手している。
「本日は私イザーク・アンスリウムと、アイリス・ブロッサムの為にお集まりくださりありがとうございます。此の度は我々が婚約致しましたので、皆さまにご報告を兼ねて舞踏会を開きました。是非楽しんでいかれてください」
その抑揚のない声は、決して大きな声ではないというのに、澄み渡るように会場に広がった。
オーケストラが音色を奏で出す。
(イザークさまは人を集中させる力がお有りで、ご挨拶の時以外は横にいれば大丈夫でしょうけれど、既に憎しみが含まれた視線をいくつも感じるわね)
そんなことを考えながらも、会場の中央でイザーク様と踊り始める。
医師からはあまり身体を動かしてはいけないと忠告されているけれど、踊らないわけにはいかない。
二人で話し合った結果「ゆったりとした曲調で短めのものを一曲だけ踊る」ということになったのだ。
練習は数回しかできなかったし、あまり得意ではないがイザーク様のエスコートがとてもお上手で、なんとか綺麗に踊れたと思う。
貴族の重鎮達も満足そうであった。
最後にお互い一礼をすると、それが他の者にとっては始まりの合図だ。
皆、踊り始めた。
「踊って身体は辛くないか」
「少しだけ疲れてしまいましたが、イザークさまのお陰でなんとか踊れました」
「主要人物である三組に挨拶ができれば、あとは私が対応する。その間何処かで休んでろ」
ぶっきらぼうな言い方だが、気遣ってくれているのが伝わってくる。
「ありがとうございます。そうさせていただきますね」
言われた通り三組にだけ、当たり障りなく挨拶出来た後は、バルコニーで休むことにした。
備えられている椅子に腰掛け、外の空気を吸うと気分転換になった。
鼻から夜風を吸って、口からゆっくりと吐いて、心身ともに落ち着かせていると、女性複数人が近づいてくるのが見えた。
「ご機嫌よう」
一瞬心優しいように感じてしまう、可憐なその女性は私に会う度に陰湿な嫌がらせをしてきたノアさま。
令嬢の世界では彼女が最も厄介で、最も力があるのではと思う。
「まさか、あんたがイザークさまの婚約者なんて。相変わらず男に好かれる技をお使いね」
一方で敵意を隠すことのないミリーさま。
その周りのご令嬢達は、敵意をもろに向けてくる方もいれば、ただお二人に合わせるように振る舞う方もいる。
「ご機嫌よう。これは親同士が決めたことですから、毎回お会いする度、私が男性に好かれたいと思っているかのようにおっしゃるのはお辞めいただきたいです」
震えそうになる声を必死に抑え、反論する。
「はっ、またそのようにか弱く演じるのね?どうせいつも仮病でしょう。狡い女だわ」
仮病
何度も何度もこの言葉を言われた。
仮病なんかじゃない。
皆と同じように学園に通い、もっと自由に動きたかった。
もっと普通に過ごしたかった。
「仮病なんかじゃありません。狡いとおっしゃられるのなら、私のように学園にお行きならなければ良いのでは」
「……それに!あんたの代わりにノアさまが手伝いを担当したことも何度もあるのよ!」
「それは、とても申し訳なく思っております。ノアさま、申し訳ありませんでした」
そうなのだ。ノアさまは何度も私は苦しめたけれど、幼い頃手助けしてくれたこともある。
体調が芳しくなく、お茶会の手伝いを担当できないことが多々あった。。
しかし、その役目を任される令嬢が限られる上に、代わりを頼むと嫌悪感とともに暴言を投げかけられたりした。
もちろん私が悪いのだから、致し方ないことだと理解はしている。
しかしそんな中、ノアさまは表面上では快く引き受けてくださるのだ。
後に裏で悪く言われ、もっと私の立場は追い詰められるのだけれど、その時の私はまだ考えが幼くて、その瞬間だけでも優しく引き受けてくれる彼女に頼んでしまっていた。
更に心の何処かでは、本当に優しいのではないか?友人になれるのではないか?などということまで思ってしまっていたのだ。
それは大きな間違えであったとすぐに分からされるのだけれど────。
「お辞めになって?私が引き受けたのだから良いのよ。体調が優れなかったのだから仕方ないわ。……それよりそのブレスレット、とても愛されているのね」
「ブレスレット、ですか?」
「嫌だわ。知らないことないでしょう?伝統的な文化よね。それにそのドレスのデザインも」
伝統的な文化……。
ノア様はアンスリウム家管轄の土地で生まれ育っている。
用意された資料には記載されていなかったが、その土地では皆当然知っているものなのだろうか。
数名の視線がより鋭くなったのを感じる。
「何をしている」
もう聴き慣れたその声はやはりイザーク様だった。
その登場に合わせて突如態度が豹変する。
「ぐすっ、アイリスさまが酷い言葉を投げ掛けてこられて……」
「そうなのです!私達はお祝いを申し上げましただけですのに……」
急に泣き出し、私をまたも悪者に仕立てる姿に信じられない気持ちになった。
(きっと、また私が責められて嫌われるのね)
そう思った束の間。
「その場に居なかったが、アイリス嬢は祝っただけの者に対して、不適切な言動を取る人ではないと思う」
まさか信じないとは思わなかったのか、ご令嬢方は焦りを表情に浮かべる。
「で、ですが、本当に悪く言われたのです……」
「ええ。この場から去れ、と!」
「そうなのか?」
必死に訴えかけるお二人を見て、イザーク様がこちらに問うてこられた。
「いいえ、そのようなこと決して言っておりません」
「だ、そうだが?」
「しかし!」
「はぁ、もう良い。このまま話していても、証拠がないのだから埒が明かない。それに今夜に相応しくない言い争いだ」
はっきりとした物言いに、その場が静かになる。
すると、イザークさまは私の肩を引き寄せ抱いた。
「令嬢方も残りの時間を楽しんでいってくれ。私達も二人きりの時間を楽しむよ」
「……分かりましたわ。それでは私達は失礼いたします」
腑に落ちないというのを隠すこともしなかったが、その場はとりあえず丸く収まったようだ。
「大丈夫だったか」
両肩に手を置かれ、覗き込まれる。
「はい、助けてくださりありがとうございます」
安心して気が抜けた途端に足の力が抜けてきた。
「一旦座りなさい」
そう促され、身体を支えられながら再度椅子に腰掛ける。
「いつも彼奴等は嫌なことをするのか」
「まぁ……。ですが、病気のことでご迷惑をおかけしたことも何度もありますし、悪いところも多々あります。ご不満もたくさん抱かれるでしょう」
仕方がない、そんな思いを伝えると叱るような口調になった。
「関係ない。何があっても肯定できないものはあるのだ。彼奴等の行動は彼奴等の考えた結果であり、アイリスが自分のせいなどと思うな」
そんな言葉に驚くと同時に、心が包み込まれた。
「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」
腰を折ると、頭に重みを感じた。
「あの二人と、他にも中心人物と思われる奴らは家門にも問題があるようだ。今調査中だがな」
「そう、なのですね」
何だか様々な記憶や感情、思考が頭の中を蠢いて、心ここに在らずといった状態だ。
「……しばらくここでゆっくりするか」
そう言うと、本当にイザークさまはただただ何も言わず月の光を共に浴びてくださった。
それがどんなに心強かったか、胸の隙間を埋めてくれたか、きっと存じていないでしょうね。
33
あなたにおすすめの小説
【完結】鈍感令嬢は立派なお婿さまを見つけたい
楠結衣
恋愛
「エリーゼ嬢、婚約はなかったことにして欲しい」
こう告げられたのは、真実の愛を謳歌する小説のような学園の卒業パーティーでも舞踏会でもなんでもなく、学園から帰る馬車の中だったーー。
由緒あるヒビスクス伯爵家の一人娘であるエリーゼは、婚約者候補の方とお付き合いをしてもいつも断られてしまう。傷心のエリーゼが学園に到着すると幼馴染の公爵令息エドモンド様にからかわれてしまう。
そんなエリーゼがある日、運命の二人の糸を結び、真実の愛で結ばれた恋人同士でいくと幸せになれると噂のランターンフェスタで出会ったのは……。
◇イラストは一本梅のの様に描いていただきました
◇タイトルの※は、作中に挿絵イラストがあります
新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました
ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」
政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。
妻カレンの反応は——
「それ、契約不履行ですよね?」
「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」
泣き落としは通じない。
そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。
逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。
これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。
しつこい公爵が、わたしを逃がしてくれない
千堂みくま
恋愛
細々と仕事をして生きてきた薬師のノアは、経済的に追い詰められて仕方なく危険な仕事に手を出してしまう。それは因縁の幼なじみ、若き公爵ジオルドに惚れ薬を盛る仕事だった。
失敗して捕らえられたノアに、公爵は「俺の人生を狂わせた女」などと言い、変身魔術がかけられたチョーカーを付けて妙に可愛がる。
ジオルドの指示で王子の友人になったノアは、薬師として成長しようと決意。
公爵から逃げたいノアと、自覚のない思いに悩む公爵の話。
※毎午前中に数話更新します。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
王太子妃クラリスと王子たちの絆【完】
mako
恋愛
以前の投稿をブラッシュアップしました。
ランズ王国フリードリヒ王太子に嫁ぐはリントン王国王女クラリス。
クラリスはかつてランズ王国に留学中に品行不良の王太子を毛嫌いしていた節は
否めないが己の定めを受け、王女として変貌を遂げたクラリスにグリードリヒは
困惑しながらも再会を果たしその後王国として栄光を辿る物語です。
【完結】 君を愛せないと言われたので「あーそーですか」とやり過ごしてみたら執着されたんですが!?
紬あおい
恋愛
誰が見ても家格の釣り合わない婚約者同士。
「君を愛せない」と宣言されたので、適当に「あーそーですか」とやり過ごしてみたら…?
眉目秀麗な筈のレリウスが、実は執着溺愛男子で、あまりのギャップに気持ちが追い付かない平凡なリリンス。
そんな2人が心を通わせ、無事に結婚出来るのか?
二年後、可愛かった彼の変貌に興ざめ(偽者でしょう?)
岬 空弥
恋愛
二歳年下のユーレットに人目惚れした侯爵家の一人娘エリシア。自分の気持ちを素直に伝えてくる彼女に戸惑いながらも、次第に彼女に好意を持つようになって行くユーレット。しかし大人になりきれない不器用な彼の言動は周りに誤解を与えるようなものばかりだった。ある日、そんなユーレットの態度を誤解した幼馴染のリーシャによって二人の関係は壊されてしまう。
エリシアの卒業式の日、意を決したユーレットは言った。「俺が卒業したら絶対迎えに行く。だから待っていてほしい」
二年の時は、彼らを成長させたはずなのだが・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる