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おまけの6(変態注意)(アホ注意)
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外に出たい女VS外に出したくない男
「ルイス、提案があります。」
監禁生活7ヶ月目。
相変わらず王宮の一室に、私は居た。
「どうしたの、改まって。」
ニコ、と柔和な微笑みを返すルイス。
この顔が今からどうなるのかをなんとなく想像して、顔に恐怖が滲み出ないよう、引き締める。
ここで怯えを出したら試合終了だ。
絶対怯えるな!
「き、、、肝試しを、しませんか」
「.......なんだい、それは?」
しばし沈黙をした後、きょとん、とした顔でこちらを見るのは予想外だった。てっきり表情ごっそり抜けルイスになるのかと身構えていたのだ。なんたって肝試し=外出である。
体からふっと力を抜く。
そうか、肝試しという言葉はこちらの世界にはないのか。
「自分は幽霊なんか怖くないよ、っていう証明のために、幽霊とかが出そうな雰囲気の廃屋とかに行って自分の精神力を試す行いのことだ、、ひぃぃぃ!」
拍子抜けしたまま、つらつらと肝試しの内容を説明すると、意味を理解したルイスの表情がごっそり抜けた。
怖すぎて思わず悲鳴を上げる。
「あぁ、可愛い。今のもういっかい言って?ね?もういっかい言お?もう一度僕を怒らせて?」
途端に頬を紅潮させて距離を詰めてくるルイスに別の意味で恐怖する。
ジリ、とさりげなく後退しながらもう一度言う。
「肝試しを、しませんか」
今度こそ力を抜かずに言う。
ルイスを見ているようで見ていないギリギリのラインに視線を合わせながら、しかし空気が冷たい。
「それは無理だよね。」
私が怯えずにいることを少し残念がっている声色を出しながらルイスは首を横に振る。
まぁそうでしょうね。
でも今回は!いかにルイスにメリットがあるのかを説明して外出をもぎ取るのだ。
絶対に!
「今回の外しゅ、、肝試しにはルイスにも利があると思うの。」
キュ、と手を握る。
顔には恐らく出ていないものの恐怖からか自分の手が大分冷たいことに、ルイスとの体温の差で自覚する。
「まず、私は最近、ルイスのホラー話に怯えてないでしょう?」
「...............うん?」
なんだその間は。
そうでしょう、怯えないよう頑張ってるんだから!
「でも、ルイスは私の怯えた顔が好きでしょう?」
「うん」
今度は即答である。
少し恥じらいなのか頬を赤らめているのが少し怖い。
いや怖くない!
「肝試しって私にとっては凄い怖いことなの。ルイスは私が怖がりなの知っているでしょ、怯えた顔いっぱい見たいよね?そう、これはルイスのためなんだよ!」
バン!と言い切る。作戦はこう、最近全く怯えなくなった私、怯えた顔を見たいルイス、肝試しなら怯えた顔が見られる!じゃあもう外出しなきゃだめだよね!である。
これで外出権はもぎ取れたはずだ。久しぶりの外である。その代償が肝試しなんて怖すぎるけど、肝試し中はルイスにひっついていれば大丈夫。きっとなんとかなる。そしてこれを皮切りになし崩しで外出権を.....と勝利を確信した顔でルイスを見ていると、一瞬だけ思案した後、ニコォと嫌な笑みをこちらに向けてきた。
「ひっ!」
思わず声が出る。
こんなので怯えていたら外出権はもぎとれない。気を引き締めなければ!
「そうか、視覚的に攻めるのもありだよね」
私の怯えた顔を見られたからなのか、はたまたいい案が思いついたからなのか。
ルイスは頬を紅潮させ、心なしか息が荒くなっていた。
「あぁ、メーヴル...」
片方の手で腰を引かれ、片方の手で頬を撫ぜられる。
「もちろん、肝試しはなしだよ」
恍惚とした表情のルイスと目が合う。
これから起こる嫌な予感に、私はルイスから目が離せなかった。
「い、いやぁぁ!!や、やだぁ!やだやだ!る、るいすぅぅ!」
「あぁ、怖いね?大丈夫だよほら、ちゃんと見て?」
ハァハァと後ろから荒い息遣いがする。
だけどそんなことより目の前の映像だ。
なんか知らないけどホラー映像だ!やだ、なんで、し、知らない。こんなのあるなんてきいてない!!
目を逸らせないよう後ろから片腕で抱きしめられまた片方の手で顔を固定され、なんなら足も動かないようルイスの足を絡められていた。
「っや!ご、ごめんなさ、ごめんなさい!も、やぁ!」
グズグスと馬鹿みたいに泣きながら目の前の映像にただただ怯える。
「これはね、王宮の監視カメラの映像なんだけど映っているはずのない物が見えるよね?」
後ろからルイスが映像の説明をする。
「怖いね?こんなの見ちゃったらもう部屋から出られないね。だって部屋から出たら、、、」
見ちゃうかもね、幽霊。
そう囁いたルイスの声に、私は声にならない悲鳴をあげた。
その日から、私は王宮内の自分の部屋以外から出たいなんて気持ちにもならず、しばらくはルイスにびったりとくっついて離れられなくなったのだった。
-----------------------------
ホラー話は今でもちゃんと効いてるらしい
「ルイス、提案があります。」
監禁生活7ヶ月目。
相変わらず王宮の一室に、私は居た。
「どうしたの、改まって。」
ニコ、と柔和な微笑みを返すルイス。
この顔が今からどうなるのかをなんとなく想像して、顔に恐怖が滲み出ないよう、引き締める。
ここで怯えを出したら試合終了だ。
絶対怯えるな!
「き、、、肝試しを、しませんか」
「.......なんだい、それは?」
しばし沈黙をした後、きょとん、とした顔でこちらを見るのは予想外だった。てっきり表情ごっそり抜けルイスになるのかと身構えていたのだ。なんたって肝試し=外出である。
体からふっと力を抜く。
そうか、肝試しという言葉はこちらの世界にはないのか。
「自分は幽霊なんか怖くないよ、っていう証明のために、幽霊とかが出そうな雰囲気の廃屋とかに行って自分の精神力を試す行いのことだ、、ひぃぃぃ!」
拍子抜けしたまま、つらつらと肝試しの内容を説明すると、意味を理解したルイスの表情がごっそり抜けた。
怖すぎて思わず悲鳴を上げる。
「あぁ、可愛い。今のもういっかい言って?ね?もういっかい言お?もう一度僕を怒らせて?」
途端に頬を紅潮させて距離を詰めてくるルイスに別の意味で恐怖する。
ジリ、とさりげなく後退しながらもう一度言う。
「肝試しを、しませんか」
今度こそ力を抜かずに言う。
ルイスを見ているようで見ていないギリギリのラインに視線を合わせながら、しかし空気が冷たい。
「それは無理だよね。」
私が怯えずにいることを少し残念がっている声色を出しながらルイスは首を横に振る。
まぁそうでしょうね。
でも今回は!いかにルイスにメリットがあるのかを説明して外出をもぎ取るのだ。
絶対に!
「今回の外しゅ、、肝試しにはルイスにも利があると思うの。」
キュ、と手を握る。
顔には恐らく出ていないものの恐怖からか自分の手が大分冷たいことに、ルイスとの体温の差で自覚する。
「まず、私は最近、ルイスのホラー話に怯えてないでしょう?」
「...............うん?」
なんだその間は。
そうでしょう、怯えないよう頑張ってるんだから!
「でも、ルイスは私の怯えた顔が好きでしょう?」
「うん」
今度は即答である。
少し恥じらいなのか頬を赤らめているのが少し怖い。
いや怖くない!
「肝試しって私にとっては凄い怖いことなの。ルイスは私が怖がりなの知っているでしょ、怯えた顔いっぱい見たいよね?そう、これはルイスのためなんだよ!」
バン!と言い切る。作戦はこう、最近全く怯えなくなった私、怯えた顔を見たいルイス、肝試しなら怯えた顔が見られる!じゃあもう外出しなきゃだめだよね!である。
これで外出権はもぎ取れたはずだ。久しぶりの外である。その代償が肝試しなんて怖すぎるけど、肝試し中はルイスにひっついていれば大丈夫。きっとなんとかなる。そしてこれを皮切りになし崩しで外出権を.....と勝利を確信した顔でルイスを見ていると、一瞬だけ思案した後、ニコォと嫌な笑みをこちらに向けてきた。
「ひっ!」
思わず声が出る。
こんなので怯えていたら外出権はもぎとれない。気を引き締めなければ!
「そうか、視覚的に攻めるのもありだよね」
私の怯えた顔を見られたからなのか、はたまたいい案が思いついたからなのか。
ルイスは頬を紅潮させ、心なしか息が荒くなっていた。
「あぁ、メーヴル...」
片方の手で腰を引かれ、片方の手で頬を撫ぜられる。
「もちろん、肝試しはなしだよ」
恍惚とした表情のルイスと目が合う。
これから起こる嫌な予感に、私はルイスから目が離せなかった。
「い、いやぁぁ!!や、やだぁ!やだやだ!る、るいすぅぅ!」
「あぁ、怖いね?大丈夫だよほら、ちゃんと見て?」
ハァハァと後ろから荒い息遣いがする。
だけどそんなことより目の前の映像だ。
なんか知らないけどホラー映像だ!やだ、なんで、し、知らない。こんなのあるなんてきいてない!!
目を逸らせないよう後ろから片腕で抱きしめられまた片方の手で顔を固定され、なんなら足も動かないようルイスの足を絡められていた。
「っや!ご、ごめんなさ、ごめんなさい!も、やぁ!」
グズグスと馬鹿みたいに泣きながら目の前の映像にただただ怯える。
「これはね、王宮の監視カメラの映像なんだけど映っているはずのない物が見えるよね?」
後ろからルイスが映像の説明をする。
「怖いね?こんなの見ちゃったらもう部屋から出られないね。だって部屋から出たら、、、」
見ちゃうかもね、幽霊。
そう囁いたルイスの声に、私は声にならない悲鳴をあげた。
その日から、私は王宮内の自分の部屋以外から出たいなんて気持ちにもならず、しばらくはルイスにびったりとくっついて離れられなくなったのだった。
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ホラー話は今でもちゃんと効いてるらしい
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