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第三章 新メンバー登場
赤を隠せ
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山頂に辿り着くと、キースはボロボロだった。そんなキースを少し遠くから見ているのが上半身は鷲、下半身は獅子のグリフォンだ。
「この山、あんなのまでいるのか」
「よく一人で戦ってたよね」
威嚇してくるグリフォンに、山を登り詰めるまで怪我一つせずに魔物を倒して歩いたジェラルドとエドワードでさえ、怯んでいる様子だ。
「兄ちゃん!」
ショーンが倒れているキースに駆け寄った。
「ショーンか……何で……」
俺も治癒魔法を施す為にキースの元に駆け寄ろうとしたその時。
「リアム危ない!」
グリフォンがリアムに向かって飛んだのだ。俺は急いでリアムを庇うようにグリフォンの前に立ちはだかった。
間近でみると凄い迫力だ。その迫力に圧倒されていると、エドワードが剣をグリフォンに向けた。
「お前の相手はこっちだ」
エドワードがグリフォンに剣で斬りかかると、後ろ脚で何なく振り払われた。
ジェラルドも氷の礫を降らせてみるが、翼で弾き返された。そして、グリフォンは俺を……いや、リアムをずっと見下ろしている。
まさかリアムが標的になるとは。
「グワァァァ」
グリフォンが鳴き声をあげたその時。
「うわっ! わ、わ、わ!」
グリフォンがクチバシで攻撃してきた。しかも一回ではなく、何度もツンツン突いてくる。
「リアム、しっかり捕まってて!」
俺はリアムを抱き抱えた。グリフォンの攻撃をジャンプしながらかわし、距離を取った。
グリフォンが突いた地面を見ると、クレーター状に凸凹になっている。
「あんなのに突かれたらひとたまりもないね」
再びエドワードとジェラルドが攻撃をしてくれ、グリフォンの攻撃は二人に向いた。
キースの方をチラリと見れば、キースの状態もあまり良くなさそうだ。早く治癒魔法をかけなければ。そんな俺の心情を悟ったリアムが言った。
「僕は良いから、先にあいつ治してきなよ」
「そんな訳にはいかないよ」
しかし、どうしたものか。キースまではやや距離がある。しかもグリフォンを挟んだ向こう側だ。
「でも、なんでリアムを狙うんだろ」
グリフォンは二人に攻撃され、今はそちらに攻撃の対象が変わったが、隙あらばこちらに飛んでこようとしているのが分かる。
「鳥は赤い色を好むからね」
「え、そうなの? てか、あれ鳥なの?」
「木の実とかも赤いのを好んで食べるらしいよ。顔が鷲だから一応鳥なんじゃない?」
俺はリアムの頭、瞳、服の順に視線を移した。食べてくれと言わんばかりに真っ赤っかだった。
「とりあえず、マントを脱ごう」
「嫌だよ。脱いだら絶交するんでしょ?」
「しないよ。しないから脱いで」
俺はリアムを地面に下ろし、マントを脱がせた。
「目は瞑れば良いし、残るは頭か……」
「それでしたら良いものがありますわよ」
「ノエル、いつの間に」
先程まで少し離れたところに立っていたはずのノエルがすぐそこにいた。
「だって、お兄様がリアム殿下をお姫様抱っこですわよ。しかとこの目に焼き付けて記録に残しませんと」
「あ、そう」
俺の方が身長が低いので随分と不恰好な絵になりそうだが、ノエルにかかれば良い感じにしてくれそうだ。
「じゃなくて、良いものって?」
「これですわ」
ノエルは鞄からピンクのカツラを取り出した。
「どうしたのこれ?」
「お兄様に変装した野盗が投げ捨てたウィッグを持ち帰ったのですわ」
「僕そんなの被るの?」
リアムの顔が引き攣った。
「大丈夫ですわ。しっかり洗ってありますので」
「いや、そういう問題じゃ……」
いくら洗っていても、見ず知らずのおじさんが被っていたカツラを王子様に被せるなど、不敬の何ものでもない。
「ついでに髪型がお兄様と違いましたので、お兄様と同じ髪型にしておきましたわ。なので、お揃いですわよ」
「なら良いか」
良いのかリアム。昔からリアムはお揃いワードに弱い。
しかし、グリフォンの餌になるよりはマシか。リアムも良いと言っていることだし。
リアムがカツラを被ると、俺が二人……ではなく、そこにはピンクの髪のイケメンが。
「なんで同じ髪色、髪型なのにこんなに違うんだ……」
「兄弟みたいで素敵ですわ!」
「そうかな?」
リアムは満更でもなさそうだ。
「ふふ、そうなるとわたくしとも兄妹ですわね」
「はは、そうだね」
リアムがやや複雑そうに笑った。
なんにせよ、赤は隠せた。
「俺も参戦してくるから、二人は安全なとこにいてよ」
「この山、あんなのまでいるのか」
「よく一人で戦ってたよね」
威嚇してくるグリフォンに、山を登り詰めるまで怪我一つせずに魔物を倒して歩いたジェラルドとエドワードでさえ、怯んでいる様子だ。
「兄ちゃん!」
ショーンが倒れているキースに駆け寄った。
「ショーンか……何で……」
俺も治癒魔法を施す為にキースの元に駆け寄ろうとしたその時。
「リアム危ない!」
グリフォンがリアムに向かって飛んだのだ。俺は急いでリアムを庇うようにグリフォンの前に立ちはだかった。
間近でみると凄い迫力だ。その迫力に圧倒されていると、エドワードが剣をグリフォンに向けた。
「お前の相手はこっちだ」
エドワードがグリフォンに剣で斬りかかると、後ろ脚で何なく振り払われた。
ジェラルドも氷の礫を降らせてみるが、翼で弾き返された。そして、グリフォンは俺を……いや、リアムをずっと見下ろしている。
まさかリアムが標的になるとは。
「グワァァァ」
グリフォンが鳴き声をあげたその時。
「うわっ! わ、わ、わ!」
グリフォンがクチバシで攻撃してきた。しかも一回ではなく、何度もツンツン突いてくる。
「リアム、しっかり捕まってて!」
俺はリアムを抱き抱えた。グリフォンの攻撃をジャンプしながらかわし、距離を取った。
グリフォンが突いた地面を見ると、クレーター状に凸凹になっている。
「あんなのに突かれたらひとたまりもないね」
再びエドワードとジェラルドが攻撃をしてくれ、グリフォンの攻撃は二人に向いた。
キースの方をチラリと見れば、キースの状態もあまり良くなさそうだ。早く治癒魔法をかけなければ。そんな俺の心情を悟ったリアムが言った。
「僕は良いから、先にあいつ治してきなよ」
「そんな訳にはいかないよ」
しかし、どうしたものか。キースまではやや距離がある。しかもグリフォンを挟んだ向こう側だ。
「でも、なんでリアムを狙うんだろ」
グリフォンは二人に攻撃され、今はそちらに攻撃の対象が変わったが、隙あらばこちらに飛んでこようとしているのが分かる。
「鳥は赤い色を好むからね」
「え、そうなの? てか、あれ鳥なの?」
「木の実とかも赤いのを好んで食べるらしいよ。顔が鷲だから一応鳥なんじゃない?」
俺はリアムの頭、瞳、服の順に視線を移した。食べてくれと言わんばかりに真っ赤っかだった。
「とりあえず、マントを脱ごう」
「嫌だよ。脱いだら絶交するんでしょ?」
「しないよ。しないから脱いで」
俺はリアムを地面に下ろし、マントを脱がせた。
「目は瞑れば良いし、残るは頭か……」
「それでしたら良いものがありますわよ」
「ノエル、いつの間に」
先程まで少し離れたところに立っていたはずのノエルがすぐそこにいた。
「だって、お兄様がリアム殿下をお姫様抱っこですわよ。しかとこの目に焼き付けて記録に残しませんと」
「あ、そう」
俺の方が身長が低いので随分と不恰好な絵になりそうだが、ノエルにかかれば良い感じにしてくれそうだ。
「じゃなくて、良いものって?」
「これですわ」
ノエルは鞄からピンクのカツラを取り出した。
「どうしたのこれ?」
「お兄様に変装した野盗が投げ捨てたウィッグを持ち帰ったのですわ」
「僕そんなの被るの?」
リアムの顔が引き攣った。
「大丈夫ですわ。しっかり洗ってありますので」
「いや、そういう問題じゃ……」
いくら洗っていても、見ず知らずのおじさんが被っていたカツラを王子様に被せるなど、不敬の何ものでもない。
「ついでに髪型がお兄様と違いましたので、お兄様と同じ髪型にしておきましたわ。なので、お揃いですわよ」
「なら良いか」
良いのかリアム。昔からリアムはお揃いワードに弱い。
しかし、グリフォンの餌になるよりはマシか。リアムも良いと言っていることだし。
リアムがカツラを被ると、俺が二人……ではなく、そこにはピンクの髪のイケメンが。
「なんで同じ髪色、髪型なのにこんなに違うんだ……」
「兄弟みたいで素敵ですわ!」
「そうかな?」
リアムは満更でもなさそうだ。
「ふふ、そうなるとわたくしとも兄妹ですわね」
「はは、そうだね」
リアムがやや複雑そうに笑った。
なんにせよ、赤は隠せた。
「俺も参戦してくるから、二人は安全なとこにいてよ」
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