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第七章 人間界侵略回避
危篤の知らせ
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ハイアット王国の上空では、大きな花火が既に三百発はあがっている。離れた場所から見ればとても綺麗な眺めだ。
ただ、これはサンタの攻撃にすぎない。プレゼントの中の爆弾を王都に落ちる前に攻撃して爆発させているだけ。
「あの爆弾何個あるんだよ。そんな大きな袋でも無かったぞ?」
「だよね。このまま、あのプレゼントに攻撃してても埒があかないし……」
しかも、エドワードはこの寒さのせいで水が凍る為、水魔法が使えない。キースも空高くにいる敵には攻撃出来ない。俺とジェラルドだけで対処している状況だ。
「俺がアイツに攻撃してみるから、オリヴァーはそのまま爆弾の方を頼む」
「分かった」
ジェラルドは一旦攻撃の手を止めた。そして、俺は闇の弾丸を先程の二倍に増やしてプレゼントにぶつけた。
「わ、一個落としちゃった」
ドガーン!
「少々しょうがねーよ。人は無事なんだからどうにでもなるだろ」
そう言って、ジェラルドは氷の矢をサンタに向けて射った。
「よし、狙いはバッチリだ」
氷の矢がサンタに突き刺さるかと思いきや、サンタは軽快にソリの上で転回した。
「うわ、あの爺さん何者だ?」
それからもジェラルドが攻撃を続けるが、アクロバティックなサンタは全ての攻撃をサラッと避けた。
「くそッ」
「チッ、オレ達は見てるだけで何も出来ねーし……せめて下におりてきてくれたらな」
キースが悔しそうに言えば、エドワードも上を見ながら言った。
「あのトナカイをどうにか出来ないかな」
「トナカイを?」
「多分あのトナカイがいなかったらサンタは空を飛べないと思うんだ」
「なるほど、ジェラルドいけそう?」
「おう、任せとけ」
ジェラルドがサンタからトナカイに狙いを変えた。
「クソッ、トナカイもすばしっこいな。オリヴァー、一旦交代だ」
「うん。ジェラルドで当たらないのに当たるかな」
俺は攻撃の対象をプレゼントからトナカイに変更した。が、やはり攻撃は当たりそうになかった。
「みーちゃん、背中乗せて」
「キィ!」
俺はみーちゃんの背に乗って戦うことにした。
◇
数十分後。
「待って待って待って! これは無理! ほんと無理だから!」
「フォッ、フォッ、フォッ、これは愉快じゃのぉ。いつまで逃げ切れるかのぉ」
俺はみーちゃんの背にしがみつき、超高速でサンタから逃げている。マシンガンを乱射してくるサンタから。
下から狙った時は攻撃を避けるだけだったサンタ。まさか、マシンガンを両手に襲ってくるとは思わなかった。
さすがのみーちゃんも逃げるので精一杯だ。そして、皆ご存知の通りみーちゃんのスピードは至極速い。それをも超えそうな勢いでトナカイが駆けてくる。そんな時にアーサーからの交信だ。
『おい、オリヴァー聞いてんのか?』
「アーサー、今それどころじゃ……」
『クレア王女が危篤だ。一旦戻ってきてくれ』
「え……危篤?」
その言葉を聞いた途端、時が止まったような、動いていても非常にゆっくりに感じられた。
クレアとは昨日今日会ったような仲だ。大して親しい訳でもない。しかし、まだまだ人生これからというような少女の危篤の知らせは衝撃的だった。
俺は静かにみーちゃんに言った。
「みーちゃん、戻って良いよ」
みーちゃんを刻印に戻し、俺はそのままクレアの部屋に転移した——。
ただ、これはサンタの攻撃にすぎない。プレゼントの中の爆弾を王都に落ちる前に攻撃して爆発させているだけ。
「あの爆弾何個あるんだよ。そんな大きな袋でも無かったぞ?」
「だよね。このまま、あのプレゼントに攻撃してても埒があかないし……」
しかも、エドワードはこの寒さのせいで水が凍る為、水魔法が使えない。キースも空高くにいる敵には攻撃出来ない。俺とジェラルドだけで対処している状況だ。
「俺がアイツに攻撃してみるから、オリヴァーはそのまま爆弾の方を頼む」
「分かった」
ジェラルドは一旦攻撃の手を止めた。そして、俺は闇の弾丸を先程の二倍に増やしてプレゼントにぶつけた。
「わ、一個落としちゃった」
ドガーン!
「少々しょうがねーよ。人は無事なんだからどうにでもなるだろ」
そう言って、ジェラルドは氷の矢をサンタに向けて射った。
「よし、狙いはバッチリだ」
氷の矢がサンタに突き刺さるかと思いきや、サンタは軽快にソリの上で転回した。
「うわ、あの爺さん何者だ?」
それからもジェラルドが攻撃を続けるが、アクロバティックなサンタは全ての攻撃をサラッと避けた。
「くそッ」
「チッ、オレ達は見てるだけで何も出来ねーし……せめて下におりてきてくれたらな」
キースが悔しそうに言えば、エドワードも上を見ながら言った。
「あのトナカイをどうにか出来ないかな」
「トナカイを?」
「多分あのトナカイがいなかったらサンタは空を飛べないと思うんだ」
「なるほど、ジェラルドいけそう?」
「おう、任せとけ」
ジェラルドがサンタからトナカイに狙いを変えた。
「クソッ、トナカイもすばしっこいな。オリヴァー、一旦交代だ」
「うん。ジェラルドで当たらないのに当たるかな」
俺は攻撃の対象をプレゼントからトナカイに変更した。が、やはり攻撃は当たりそうになかった。
「みーちゃん、背中乗せて」
「キィ!」
俺はみーちゃんの背に乗って戦うことにした。
◇
数十分後。
「待って待って待って! これは無理! ほんと無理だから!」
「フォッ、フォッ、フォッ、これは愉快じゃのぉ。いつまで逃げ切れるかのぉ」
俺はみーちゃんの背にしがみつき、超高速でサンタから逃げている。マシンガンを乱射してくるサンタから。
下から狙った時は攻撃を避けるだけだったサンタ。まさか、マシンガンを両手に襲ってくるとは思わなかった。
さすがのみーちゃんも逃げるので精一杯だ。そして、皆ご存知の通りみーちゃんのスピードは至極速い。それをも超えそうな勢いでトナカイが駆けてくる。そんな時にアーサーからの交信だ。
『おい、オリヴァー聞いてんのか?』
「アーサー、今それどころじゃ……」
『クレア王女が危篤だ。一旦戻ってきてくれ』
「え……危篤?」
その言葉を聞いた途端、時が止まったような、動いていても非常にゆっくりに感じられた。
クレアとは昨日今日会ったような仲だ。大して親しい訳でもない。しかし、まだまだ人生これからというような少女の危篤の知らせは衝撃的だった。
俺は静かにみーちゃんに言った。
「みーちゃん、戻って良いよ」
みーちゃんを刻印に戻し、俺はそのままクレアの部屋に転移した——。
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