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初めて吐露されたルミナスの心の声になにも言葉を返せないでいると、彼女は顔を歪めて更に続けた。
「……ねえお姉さま、手をさしのべた相手からまさか噛みつかれた気分はどう? 最初は哀れんでいたのにいざその立場が変わった気分はどう?」
「る、ルミナス……」
「テーブルマナー? 淑女教育? 貴族としての立ち振る舞いに知性に理性? ――は、ははっ、高貴な血に生まれたぬるま湯育ちで生まれながらにしてなんの気苦労もなく高等教育を受けていたくせに、下賤な血として迫害されてきた魔女の生まれであるあたしの気持ちなんか分かるもんか! 貴族としての生き方を覚えろ? ……覚えられるもんか! あたしは最初からそんな生き方なんか知らない!」
「ルミナス」
「お姉さまはずるい! 何もかも持っててずるい! あたしが欲しかったものをすべて持っててずるい! ――嫌い! 嫌い嫌い嫌い! だからみんな奪ってやったんだ! あっははは、ざまぁみろ!」
彼女を引き取って貰ってから、これまで語られることのなかったルミナスの言葉。本音。現実。
ルミナスなりに、恵まれていた私に思うところがあったのだろう。
その気持ちを否定するつもりはない。
彼女の言うように、結局は私の自己満足だったのだろうから。
そしてそれがきっかけであの子から恨みを買ってもいたのだらう。
けれど、それらの本音を知って私の胸に去来したのはなおもルミナスに対する怒りじゃなくて――
「……ねえお姉さま、手をさしのべた相手からまさか噛みつかれた気分はどう? 最初は哀れんでいたのにいざその立場が変わった気分はどう?」
「る、ルミナス……」
「テーブルマナー? 淑女教育? 貴族としての立ち振る舞いに知性に理性? ――は、ははっ、高貴な血に生まれたぬるま湯育ちで生まれながらにしてなんの気苦労もなく高等教育を受けていたくせに、下賤な血として迫害されてきた魔女の生まれであるあたしの気持ちなんか分かるもんか! 貴族としての生き方を覚えろ? ……覚えられるもんか! あたしは最初からそんな生き方なんか知らない!」
「ルミナス」
「お姉さまはずるい! 何もかも持っててずるい! あたしが欲しかったものをすべて持っててずるい! ――嫌い! 嫌い嫌い嫌い! だからみんな奪ってやったんだ! あっははは、ざまぁみろ!」
彼女を引き取って貰ってから、これまで語られることのなかったルミナスの言葉。本音。現実。
ルミナスなりに、恵まれていた私に思うところがあったのだろう。
その気持ちを否定するつもりはない。
彼女の言うように、結局は私の自己満足だったのだろうから。
そしてそれがきっかけであの子から恨みを買ってもいたのだらう。
けれど、それらの本音を知って私の胸に去来したのはなおもルミナスに対する怒りじゃなくて――
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