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「……えっ?」
「聞こえなかった? それとも聞こえなかったフリ? なら何度だって言ってあげる。優しい優しいエリシュお姉さま、そんなあんたがたまらなく偽善者だからあたしは魅了は使わなかったの」
頓狂な声を上げた私にもう一度ルミナスは嘲るように言う。
偽善者の意味は分かる。だけど自分には思い当たる節はない。
「もしかしてこれも言われないと分からない? あの日あんたがあたしをこの家に招いたことがそもそもその原因なのよ。まるで捨てられたペットを拾う感覚でね」
「私はそんなつもりじゃ……」
「ならどんなつもりだと言うの? ――認めなさいよ。安全圏にいる富んだ者が飢えた者に上から目線で安っぽい同情をしただけってね!」
確かにあの日、ルミナスを不憫に思って……いいえ、彼女の言うとおり同情した私は、けれどもルミナスを助けた、つもりだった。
「あたしはね、この魔女の力のせいで捨てられた。本当は使おうと思えばいつでも魅了を使えたけど、だからこそ使わないって決めてた! ――でもね、たまたまいい家に生まれただけのなんの苦労も痛みも知らない理想主義のお嬢様に望まない生活を押しつけられて気が変わった! そしてこう思ったの、この偽善者の幸せを全部奪ってやりたい、すべてを奪われた時果たしてどんな感情を抱くのかってね!」
「聞こえなかった? それとも聞こえなかったフリ? なら何度だって言ってあげる。優しい優しいエリシュお姉さま、そんなあんたがたまらなく偽善者だからあたしは魅了は使わなかったの」
頓狂な声を上げた私にもう一度ルミナスは嘲るように言う。
偽善者の意味は分かる。だけど自分には思い当たる節はない。
「もしかしてこれも言われないと分からない? あの日あんたがあたしをこの家に招いたことがそもそもその原因なのよ。まるで捨てられたペットを拾う感覚でね」
「私はそんなつもりじゃ……」
「ならどんなつもりだと言うの? ――認めなさいよ。安全圏にいる富んだ者が飢えた者に上から目線で安っぽい同情をしただけってね!」
確かにあの日、ルミナスを不憫に思って……いいえ、彼女の言うとおり同情した私は、けれどもルミナスを助けた、つもりだった。
「あたしはね、この魔女の力のせいで捨てられた。本当は使おうと思えばいつでも魅了を使えたけど、だからこそ使わないって決めてた! ――でもね、たまたまいい家に生まれただけのなんの苦労も痛みも知らない理想主義のお嬢様に望まない生活を押しつけられて気が変わった! そしてこう思ったの、この偽善者の幸せを全部奪ってやりたい、すべてを奪われた時果たしてどんな感情を抱くのかってね!」
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