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「それはちょっと・・・気持ち悪いし」
「え、何?何て言ったの?」
「ううん、何でもないよ。いつもの通りなら、次の部屋に水場がある筈。そこで洗い流すといいんじゃないかな?」
「うぅ・・・分かったよぅ。そこまで我慢する・・・」
年の割には落ち着いて見えるハロルドも、本格的な冒険はこれが初めてだ。
その彼からすればスライムのぬらぬらとした体液はかなり気持ちが悪く、触れるのは躊躇われた。
そんな彼の呟きを聞き逃したアイリスはそれを聞き返すが、ハロルドはすぐにそれを誤魔化すと、別の提案する事で彼女の関心をそちらへと誘導していた。
「そろそろ次の部屋に着く頃かな・・・あれ?何か、今までの構造とは違うな・・・?」
他愛のない会話をしながら進んだ道に、次の部屋の姿が視界に入ってくる。
それへと目を向けたハロルドは、その部屋の構造が今まで違っていたことに不審なものを感じていた。
今まで通った部屋は基本的に通路を中心に円形か四角形に広がっていたが、今回の部屋は道の片側の方にはほとんど空間の広がりがなく、もう片方だけに開けているという構造であった。
「それより、クリスはどこに行ったの?」
「あれ?そう言えばそうだね。あいつ、どこに行ったんだ?」
この通路からでも、部屋の中から次へと進む通路の姿が見えている。
今見える範囲に姿のないクリスも、流石にその先に進んではいないだろう。
部屋の境へと手を掛けたハロルドは、その中へと顔を覗かせると開けた方へと視線を向けていた。
「これは・・・随分と広いな」
部屋の照明はこれまでと変わらず、地面や壁がほんのりと輝いているものだ。
にもかかわらず部屋の中は薄暗く、その全景を見通すことが出来なかった。
それはこの部屋が、これまでのそれと比較にならないほど広大である事を意味している。
通路の終りから慎重に部屋の覗き込んでいるハロルドの後ろでは、興味津々といった様子のアイリスが必死に首を伸ばしていた。
「おーい、お前らー!!こっち来てみろよー!!」
「そっちか、クリス!今行く!!敵はいないんだろうなー!?」
「おぅ、大丈夫だ!それより早く来いって!すごいぞー、これ!!」
部屋を覗き込む彼らの姿に気づいたのだろうか、先行し部屋の奥の方まで進んでいたクリスが大声で呼びかけてきていた。
薄暗い部屋の中でも、こちらへと大きく手を振っているクリスの姿は何とか見ることが出来る。
それに対してすぐに行くと返事を返したハロルドは、宣言通りに部屋の中へと足を踏み入れていた。
クリスの言う通り部屋の中には敵の姿はなかったが、ハロルドはそれでも慎重な足取りを止めてはいない。
「ま、待ってよー!私も行くからー!」
通路の終りの壁へとへばりついて出て行くタイミングの遅れたアイリスは、部屋の中へと入っていったハロルドの姿に慌ててその後へと続いていく。
彼らの位置からではまだ部屋の全景を見ることは適わず、クリスが見つけたものが何かは分からない。
しかしこの部屋は今までの通ってきた場所とは違い、どこか湿っぽく水の気配を感じさせる場所であった。
「え、何?何て言ったの?」
「ううん、何でもないよ。いつもの通りなら、次の部屋に水場がある筈。そこで洗い流すといいんじゃないかな?」
「うぅ・・・分かったよぅ。そこまで我慢する・・・」
年の割には落ち着いて見えるハロルドも、本格的な冒険はこれが初めてだ。
その彼からすればスライムのぬらぬらとした体液はかなり気持ちが悪く、触れるのは躊躇われた。
そんな彼の呟きを聞き逃したアイリスはそれを聞き返すが、ハロルドはすぐにそれを誤魔化すと、別の提案する事で彼女の関心をそちらへと誘導していた。
「そろそろ次の部屋に着く頃かな・・・あれ?何か、今までの構造とは違うな・・・?」
他愛のない会話をしながら進んだ道に、次の部屋の姿が視界に入ってくる。
それへと目を向けたハロルドは、その部屋の構造が今まで違っていたことに不審なものを感じていた。
今まで通った部屋は基本的に通路を中心に円形か四角形に広がっていたが、今回の部屋は道の片側の方にはほとんど空間の広がりがなく、もう片方だけに開けているという構造であった。
「それより、クリスはどこに行ったの?」
「あれ?そう言えばそうだね。あいつ、どこに行ったんだ?」
この通路からでも、部屋の中から次へと進む通路の姿が見えている。
今見える範囲に姿のないクリスも、流石にその先に進んではいないだろう。
部屋の境へと手を掛けたハロルドは、その中へと顔を覗かせると開けた方へと視線を向けていた。
「これは・・・随分と広いな」
部屋の照明はこれまでと変わらず、地面や壁がほんのりと輝いているものだ。
にもかかわらず部屋の中は薄暗く、その全景を見通すことが出来なかった。
それはこの部屋が、これまでのそれと比較にならないほど広大である事を意味している。
通路の終りから慎重に部屋の覗き込んでいるハロルドの後ろでは、興味津々といった様子のアイリスが必死に首を伸ばしていた。
「おーい、お前らー!!こっち来てみろよー!!」
「そっちか、クリス!今行く!!敵はいないんだろうなー!?」
「おぅ、大丈夫だ!それより早く来いって!すごいぞー、これ!!」
部屋を覗き込む彼らの姿に気づいたのだろうか、先行し部屋の奥の方まで進んでいたクリスが大声で呼びかけてきていた。
薄暗い部屋の中でも、こちらへと大きく手を振っているクリスの姿は何とか見ることが出来る。
それに対してすぐに行くと返事を返したハロルドは、宣言通りに部屋の中へと足を踏み入れていた。
クリスの言う通り部屋の中には敵の姿はなかったが、ハロルドはそれでも慎重な足取りを止めてはいない。
「ま、待ってよー!私も行くからー!」
通路の終りの壁へとへばりついて出て行くタイミングの遅れたアイリスは、部屋の中へと入っていったハロルドの姿に慌ててその後へと続いていく。
彼らの位置からではまだ部屋の全景を見ることは適わず、クリスが見つけたものが何かは分からない。
しかしこの部屋は今までの通ってきた場所とは違い、どこか湿っぽく水の気配を感じさせる場所であった。
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