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初めてのお客様
初めての冒険とその結末 1
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「はぁっ、はぁっ、はぁ・・・き、来たぞ」
全速力で駆け抜けた距離に、カイは息も絶え絶えに壁へと寄りかかっている。
最奥の間まで辿りついた彼は、上がりきった息を整えようとその場で荒い呼吸を繰り返していた。
「ヴェロニカ、端末をこっちへ!道中考えたんだが、ロック機能辺りが怪しいじゃないだろうか?あれをやると、指定の手順を踏まないと操作を受け付けなくなる筈だからな」
壁に寄りかかって荒い呼吸を繰り返すことで何とかそれを整えたカイは、ヴェロニカに操作端末をこちらに寄越すように声を掛けていた。
彼は道中考えていた問題の原因を得意そうに語りながら、それに近づいていく。
自らの考えに調子に乗っている彼は気づいているだろうか、彼の姿がスライムのままである事と、この部屋に漂う気まずい空気を。
「そ、その・・・カイ様、それがですね・・・」
「ん?どうしたヴェロニカ?早く端末をだな・・・」
何か言い辛そうに顔を伏せているヴェロニカは、カイの命令を受けても一向に動こうとする気配を見せなかった。
その不自然な反応にも、自らの考えに浸っているカイは気づきはしない。
彼はぴょんぴょんと跳ねながらダンジョンコアが鎮座している台へと近づくと、動こうとしないヴェロニカに代わって自ら端末を引き寄せようとしていた。
「あ~・・・その、カイ様。誠に言い辛いのですが・・・」
「どうした、ダミアン?まさかっ、クリス達がもうついてしまったのか!?」
ノリノリなカイの姿に、何かを伝えようと口を開いては閉じているヴェロニカは、結局その言葉を搾り出すことはない。
そんな彼女の姿を見かねてか、ダミアンがカイに向かって声を掛けていた。
カイはダミアンの言い辛そうに言葉を濁す様子に、最悪の事態を思い浮かべるが、それはどうやら的外れな考えのようだった。
「え~・・・そうではありません。実は彼らはすでにボスを倒し、帰途についております」
「はっ?え、え?どういう事?」
ダミアンが告げた事実に、カイは理解が追いつかず混乱してしまっていた。
ダミアンはカイが危険だと急いで助けようとしていたクリス達が、その助けもなくボスを倒してしまったのだとのたまっている。
そんな事、ありえる訳がない。
だってあんなにも、強そうだったではないか。
「どういう事かと言われましても・・・申した通りでございます」
「いや、申した通りとか言われても・・・そうだ!ゴブリンファイターはどうした!?あれは今の彼らでは―――」
今だに事態が飲み込めないカイは、先ほど目にしたばかりの強敵の名前を挙げて、それが倒される訳はないだろうダミアンに問い掛ける。
しかし彼から返ってきたのは、無慈悲な言葉であった。
「瞬殺ですな。クリスとかいう少年が一太刀入れた所を、魔法使いの少年が止めを・・・いやはや、見事な手際でしたなぁ」
「えっ、マジで?うっそぉ・・・」
シーサーペントとの戦いという死闘を、カイの手助けがあったとはいえ切り抜けた彼らの成長は著しい。
それはもはや、ゴブリンファイターなどでは相手にならないほどだ。
ダミアンからそれが瞬殺されたと聞いたカイは、その予想外の出来事に部下の前にもかかわらず思わず素が漏れてしまっていた。
全速力で駆け抜けた距離に、カイは息も絶え絶えに壁へと寄りかかっている。
最奥の間まで辿りついた彼は、上がりきった息を整えようとその場で荒い呼吸を繰り返していた。
「ヴェロニカ、端末をこっちへ!道中考えたんだが、ロック機能辺りが怪しいじゃないだろうか?あれをやると、指定の手順を踏まないと操作を受け付けなくなる筈だからな」
壁に寄りかかって荒い呼吸を繰り返すことで何とかそれを整えたカイは、ヴェロニカに操作端末をこちらに寄越すように声を掛けていた。
彼は道中考えていた問題の原因を得意そうに語りながら、それに近づいていく。
自らの考えに調子に乗っている彼は気づいているだろうか、彼の姿がスライムのままである事と、この部屋に漂う気まずい空気を。
「そ、その・・・カイ様、それがですね・・・」
「ん?どうしたヴェロニカ?早く端末をだな・・・」
何か言い辛そうに顔を伏せているヴェロニカは、カイの命令を受けても一向に動こうとする気配を見せなかった。
その不自然な反応にも、自らの考えに浸っているカイは気づきはしない。
彼はぴょんぴょんと跳ねながらダンジョンコアが鎮座している台へと近づくと、動こうとしないヴェロニカに代わって自ら端末を引き寄せようとしていた。
「あ~・・・その、カイ様。誠に言い辛いのですが・・・」
「どうした、ダミアン?まさかっ、クリス達がもうついてしまったのか!?」
ノリノリなカイの姿に、何かを伝えようと口を開いては閉じているヴェロニカは、結局その言葉を搾り出すことはない。
そんな彼女の姿を見かねてか、ダミアンがカイに向かって声を掛けていた。
カイはダミアンの言い辛そうに言葉を濁す様子に、最悪の事態を思い浮かべるが、それはどうやら的外れな考えのようだった。
「え~・・・そうではありません。実は彼らはすでにボスを倒し、帰途についております」
「はっ?え、え?どういう事?」
ダミアンが告げた事実に、カイは理解が追いつかず混乱してしまっていた。
ダミアンはカイが危険だと急いで助けようとしていたクリス達が、その助けもなくボスを倒してしまったのだとのたまっている。
そんな事、ありえる訳がない。
だってあんなにも、強そうだったではないか。
「どういう事かと言われましても・・・申した通りでございます」
「いや、申した通りとか言われても・・・そうだ!ゴブリンファイターはどうした!?あれは今の彼らでは―――」
今だに事態が飲み込めないカイは、先ほど目にしたばかりの強敵の名前を挙げて、それが倒される訳はないだろうダミアンに問い掛ける。
しかし彼から返ってきたのは、無慈悲な言葉であった。
「瞬殺ですな。クリスとかいう少年が一太刀入れた所を、魔法使いの少年が止めを・・・いやはや、見事な手際でしたなぁ」
「えっ、マジで?うっそぉ・・・」
シーサーペントとの戦いという死闘を、カイの手助けがあったとはいえ切り抜けた彼らの成長は著しい。
それはもはや、ゴブリンファイターなどでは相手にならないほどだ。
ダミアンからそれが瞬殺されたと聞いたカイは、その予想外の出来事に部下の前にもかかわらず思わず素が漏れてしまっていた。
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