3 / 31
第3話
しおりを挟む
パーティ会場の出来事から翌日になって、私はマルクスのいる屋敷へ向かう。
マルクスは公爵家の令息だけど、いつでも屋敷に来て構わないと言ってくれた。
とにかく私は元の姿に戻りたかったから、即座に行動して屋敷に到着する。
屋敷にマルクスはいて、応接室で待つこととなっている。
感情的になっていきなり屋敷まで来たけど、会えそうなことに安堵していた。
マルクスは長い金髪の美少年で、魔法学園では私と同学年だ。
魔法の実力はラーミカよりあるけど、筆記試験の成績が少し悪いと聞いている。
昨日のことは知らないから――パーティの出来事と一緒に、ここへ来た理由をマルクスに話そうと考えていた。
■◇■◇■◇■◇■
マルクスが応接室に来て、私は昨日の出来事を全て話した。
「私は我慢してきたのに! あんな目に合うだなんて思いませんでした!!」
話していると思い返してしまい、私は感情的になってしまう。
それでもマルクスは思案しながら聞いてくれて、真剣な表情で私に話す。
「テリナは怒っているが、アシェルとの婚約を破棄できてよかったのではないか?」
「そ、それは……そうですね!」
パーティ会場でのアシェルとラーミカの言動に、私はイライラしていた。
マルクスの発言を聞いてようやく――私は、アシェルとの婚約を破棄できたと考えるようになる。
「確かに――アシェルと関係を、断つことができました!!」
話を聞き私は飛び跳ねるように喜び――いいえ、実際に飛び跳ねていた。
それ程までに嬉しくて、目の前にマルクスがいることを思い出して恥ずかしくなる。
「マルクス様、お恥ずかしいところを見せてしまいました……」
「アシェルの酷さを考えれば当然の反応だろう。アシェルはテリナの見た目を魔法薬で変えて、それなのに暴言を吐く最低な奴だ」
「……マルクス様は、私の発言を信じてくださるのですか?」
パーティ会場の人達は、誰も信じてくれなかった。
マルクスが信じてくれたのは嬉しいけど、理由がわからない。
私は思わず尋ねると――マルクスの返答に、私は驚くこととなる。
「信じるさ。というより、テリナが見た目を変えていることは以前から察していた」
「えぇっ!?」
「見た目と体重が合っていなかったし、昼食の量と運動量的にその見た目を維持しているのも変だ。あれだけの魔力を使っても変化しないから、何かあると考えていた」
マルクスは魔法の実力も高いけど、特に戦闘能力が高い。
周囲を観察する力に長けているからこそ、私の見た目の異質さが気になったようだ。
「凄い! 凄いですよマルクス様!」
「俺としては、テリナの精神力の凄さに驚く。よく今まで、我慢できたものだ」
「それは、立場の差があったからでしょう」
マルクスと話をしていると今までのことを思い出せて、元婚約者アシェルへの怒りが増していく。
魔法薬を飲ませようとした時点で、殴り飛ばしておいた方がよかったのかもしれない。
そこまで考えた後で――過去には戻れないから、私は未来の予定を話す。
「私は元の見た目に戻って活躍することで、アシェルの心を全力で叩き潰します!」
「話を聞いて俺もアシェルに苛立っていた。協力させて欲しい」
マルクスが協力してくれると言ってくれて、私は安堵する。
私は今まで元に戻る準備をしていたから――明日には、元に戻れそうだ。
マルクスは公爵家の令息だけど、いつでも屋敷に来て構わないと言ってくれた。
とにかく私は元の姿に戻りたかったから、即座に行動して屋敷に到着する。
屋敷にマルクスはいて、応接室で待つこととなっている。
感情的になっていきなり屋敷まで来たけど、会えそうなことに安堵していた。
マルクスは長い金髪の美少年で、魔法学園では私と同学年だ。
魔法の実力はラーミカよりあるけど、筆記試験の成績が少し悪いと聞いている。
昨日のことは知らないから――パーティの出来事と一緒に、ここへ来た理由をマルクスに話そうと考えていた。
■◇■◇■◇■◇■
マルクスが応接室に来て、私は昨日の出来事を全て話した。
「私は我慢してきたのに! あんな目に合うだなんて思いませんでした!!」
話していると思い返してしまい、私は感情的になってしまう。
それでもマルクスは思案しながら聞いてくれて、真剣な表情で私に話す。
「テリナは怒っているが、アシェルとの婚約を破棄できてよかったのではないか?」
「そ、それは……そうですね!」
パーティ会場でのアシェルとラーミカの言動に、私はイライラしていた。
マルクスの発言を聞いてようやく――私は、アシェルとの婚約を破棄できたと考えるようになる。
「確かに――アシェルと関係を、断つことができました!!」
話を聞き私は飛び跳ねるように喜び――いいえ、実際に飛び跳ねていた。
それ程までに嬉しくて、目の前にマルクスがいることを思い出して恥ずかしくなる。
「マルクス様、お恥ずかしいところを見せてしまいました……」
「アシェルの酷さを考えれば当然の反応だろう。アシェルはテリナの見た目を魔法薬で変えて、それなのに暴言を吐く最低な奴だ」
「……マルクス様は、私の発言を信じてくださるのですか?」
パーティ会場の人達は、誰も信じてくれなかった。
マルクスが信じてくれたのは嬉しいけど、理由がわからない。
私は思わず尋ねると――マルクスの返答に、私は驚くこととなる。
「信じるさ。というより、テリナが見た目を変えていることは以前から察していた」
「えぇっ!?」
「見た目と体重が合っていなかったし、昼食の量と運動量的にその見た目を維持しているのも変だ。あれだけの魔力を使っても変化しないから、何かあると考えていた」
マルクスは魔法の実力も高いけど、特に戦闘能力が高い。
周囲を観察する力に長けているからこそ、私の見た目の異質さが気になったようだ。
「凄い! 凄いですよマルクス様!」
「俺としては、テリナの精神力の凄さに驚く。よく今まで、我慢できたものだ」
「それは、立場の差があったからでしょう」
マルクスと話をしていると今までのことを思い出せて、元婚約者アシェルへの怒りが増していく。
魔法薬を飲ませようとした時点で、殴り飛ばしておいた方がよかったのかもしれない。
そこまで考えた後で――過去には戻れないから、私は未来の予定を話す。
「私は元の見た目に戻って活躍することで、アシェルの心を全力で叩き潰します!」
「話を聞いて俺もアシェルに苛立っていた。協力させて欲しい」
マルクスが協力してくれると言ってくれて、私は安堵する。
私は今まで元に戻る準備をしていたから――明日には、元に戻れそうだ。
520
あなたにおすすめの小説
婚約破棄宣言をされても、涙より先に笑いがこみあげました。
一ノ瀬和葉
恋愛
「――セシリア・エルディアとの婚約を、ここに破棄する!」
煌めくシャンデリアの下で、王太子リオネル殿下が声を張り上げた。
会場にいた貴族たちは一斉に息を呑み、舞踏の音楽さえ止まる。
……ああ、やっと来たか。
婚約破棄。断罪。悪役令嬢への審判。
ここで私は泣き崩れ、殿下に縋りつき、噂通りの醜態をさらす――
……はずだったのだろう。周囲の期待としては。
だが、残念。
私の胸に込みあげてきたのは、涙ではなく、笑いだった。
(だって……ようやく自由になれるんですもの)
その瞬間の私の顔を、誰も「悪役令嬢」とは呼べなかったはずだ。
なろう、カクヨム様でも投稿しています。
なろう日間20位 25000PV感謝です。
※ご都合注意。後日談の方を一部修正しました。
婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。
だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。
理由は簡単だった。
「君は役に立ちすぎた」から。
すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、
“静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。
そこで待っていたのは――
期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。
前に出なくていい。
誰かのために壊れなくていい。
何もしなくても、ここにいていい。
「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」
婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、
何者にもならなくていいヒロインの再生と、
放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。
これは、
“役に立たなくなった”令嬢が、
ようやく自分として生き始める物語。
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
平民とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の王と結婚しました
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・ベルフォード、これまでの婚約は白紙に戻す」
その言葉を聞いた瞬間、私はようやく――心のどこかで予感していた結末に、静かに息を吐いた。
王太子アルベルト殿下。金糸の髪に、これ見よがしな笑み。彼の隣には、私が知っている顔がある。
――侯爵令嬢、ミレーユ・カスタニア。
学園で何かと殿下に寄り添い、私を「高慢な婚約者」と陰で嘲っていた令嬢だ。
「殿下、どういうことでしょう?」
私の声は驚くほど落ち着いていた。
「わたくしは、あなたの婚約者としてこれまで――」
【片思いの5年間】婚約破棄した元婚約者の王子様は愛人を囲っていました。しかもその人は王子様がずっと愛していた幼馴染でした。
五月ふう
恋愛
「君を愛するつもりも婚約者として扱うつもりもないーー。」
婚約者であるアレックス王子が婚約初日に私にいった言葉だ。
愛されず、婚約者として扱われない。つまり自由ってことですかーー?
それって最高じゃないですか。
ずっとそう思っていた私が、王子様に溺愛されるまでの物語。
この作品は
「婚約破棄した元婚約者の王子様は愛人を囲っていました。しかもその人は王子様がずっと愛していた幼馴染でした。」のスピンオフ作品となっています。
どちらの作品から読んでも楽しめるようになっています。気になる方は是非上記の作品も手にとってみてください。
【完結】この運命を受け入れましょうか
なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」
自らの夫であるルーク陛下の言葉。
それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。
「承知しました。受け入れましょう」
ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。
彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。
みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。
だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。
そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。
あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。
これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。
前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。
ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。
◇◇◇◇◇
設定は甘め。
不安のない、さっくり読める物語を目指してます。
良ければ読んでくだされば、嬉しいです。
あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」
結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は……
短いお話です。
新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。
4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』
契約婚なのだから契約を守るべきでしたわ、旦那様。
よもぎ
恋愛
白い結婚を三年間。その他いくつかの決まり事。アンネリーナはその条件を呑み、三年を過ごした。そうして結婚が終わるその日になって三年振りに会った戸籍上の夫に離縁を切り出されたアンネリーナは言う。追加の慰謝料を頂きます――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる