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第2話
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パーティが終わった翌日、私は玉座の間に呼び出されている。
そこにはルグドと宰相がいて、昨日の出来事を話したいようだ。
私の力を何も知らないから、王妃のシェムはいない。
呼び出された私をルグドが睨むけど、私は愚かな側妃として行動すると決めていた。
「アリザよ、どうして昨日は魔法で俺を助けなかった!」
「助ける必要はないでしょう。私は愚かな側妃なのですから」
「ぐっっ……お前は、くだらない噂を気にしているようだな」
普通なら気にしないと思うけど、最初に言い出したのがルグド王と私は知っている。
宰相が何も言わないのは、私が変化した原因を探りたいのかもしれない。
何も教える気はなくて、今日の予定を話す。
「王妃はシェム様で、愚かな側妃は噂通り城の外へ出かけることにします」
「お待ちください。今日はアリザ様の魔法が必要となります! 考え直してください!」
私が噂通り行動して、ムーディス国のために何もする気がないと察したのか、宰相が勢いよく頭を下げる。
本来頭を下げるべきはルグドだけど、苛立っているだけで何も言う気がない。
もう側妃から平民に戻りたいと私は考えているから、ルグドが謝罪したとしても意味がなかった。
私は宰相の発言を聞き、本心を話す。
「我慢の限界がきただけです。私を説得するより、シェム様を王妃らしくした方がいいですよ」
今まで私はシェムを助けていたけど、それを本人は知らない。
王妃らしくするかはルグドが決めることで、今日の私は久しぶりに商会へ行こうとしていた。
昨日のパーティで話した時に、来るのなら歓迎すると言われている。
現状で気になることがあるとすれば、ルグドが私に廃妃にすると脅してこないことだ。
宣言してくれれば、お互いが納得した形で私は平民に戻れる。
恐らく宰相の進言によるものと推測できるけど、ルグドは何度かなにかを言いかけてやめていた。
限界が来て廃妃にすると宣言する日も近そうで、それまでは自由に生きよう。
「待て! アリザはどこへ行く気だ!?」
「普段の私は行く場所を誰にも教えず城を出て、夕方に戻ってくるみたいですね」
「それは私が頼んでいた場所に居ることがわかっていたからです。もし何かあれば向かいますから、行く場所をお教えください!」
私の行動を知りたい宰相が尋ねるけど、教える気はない。
それに……私に何かあったとしても、城の人達ではどうしようもなかった。
「城の人達より私の方が強いのに、向かってなんの意味があるのですか?」
「そ、それは……」
「戻って来なくても構わないでしょう。私は出かけますね」
ルグドが私を強引に引き留めないのは、力の差があるからだ。
平民に戻りたい私としては、ルグドが廃妃にすると言ってから城を出たい。
それまでは愚かな側妃として、今までとは違い楽しい日々を送ろうと決めていた。
そこにはルグドと宰相がいて、昨日の出来事を話したいようだ。
私の力を何も知らないから、王妃のシェムはいない。
呼び出された私をルグドが睨むけど、私は愚かな側妃として行動すると決めていた。
「アリザよ、どうして昨日は魔法で俺を助けなかった!」
「助ける必要はないでしょう。私は愚かな側妃なのですから」
「ぐっっ……お前は、くだらない噂を気にしているようだな」
普通なら気にしないと思うけど、最初に言い出したのがルグド王と私は知っている。
宰相が何も言わないのは、私が変化した原因を探りたいのかもしれない。
何も教える気はなくて、今日の予定を話す。
「王妃はシェム様で、愚かな側妃は噂通り城の外へ出かけることにします」
「お待ちください。今日はアリザ様の魔法が必要となります! 考え直してください!」
私が噂通り行動して、ムーディス国のために何もする気がないと察したのか、宰相が勢いよく頭を下げる。
本来頭を下げるべきはルグドだけど、苛立っているだけで何も言う気がない。
もう側妃から平民に戻りたいと私は考えているから、ルグドが謝罪したとしても意味がなかった。
私は宰相の発言を聞き、本心を話す。
「我慢の限界がきただけです。私を説得するより、シェム様を王妃らしくした方がいいですよ」
今まで私はシェムを助けていたけど、それを本人は知らない。
王妃らしくするかはルグドが決めることで、今日の私は久しぶりに商会へ行こうとしていた。
昨日のパーティで話した時に、来るのなら歓迎すると言われている。
現状で気になることがあるとすれば、ルグドが私に廃妃にすると脅してこないことだ。
宣言してくれれば、お互いが納得した形で私は平民に戻れる。
恐らく宰相の進言によるものと推測できるけど、ルグドは何度かなにかを言いかけてやめていた。
限界が来て廃妃にすると宣言する日も近そうで、それまでは自由に生きよう。
「待て! アリザはどこへ行く気だ!?」
「普段の私は行く場所を誰にも教えず城を出て、夕方に戻ってくるみたいですね」
「それは私が頼んでいた場所に居ることがわかっていたからです。もし何かあれば向かいますから、行く場所をお教えください!」
私の行動を知りたい宰相が尋ねるけど、教える気はない。
それに……私に何かあったとしても、城の人達ではどうしようもなかった。
「城の人達より私の方が強いのに、向かってなんの意味があるのですか?」
「そ、それは……」
「戻って来なくても構わないでしょう。私は出かけますね」
ルグドが私を強引に引き留めないのは、力の差があるからだ。
平民に戻りたい私としては、ルグドが廃妃にすると言ってから城を出たい。
それまでは愚かな側妃として、今までとは違い楽しい日々を送ろうと決めていた。
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