愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

第６４話

　私とカインが城に戻ってから、１ヵ月が経っていた。

　リルーガ公爵が私を捕えようとして、対処することはできている。
　それでも……私の居場所を知っているから、何かしてくるかもしれない。
　警戒していた時にゴードンがやって来て、何も問題ないと知ることができていた。

　応接室でゴードンと対面して、私とカインに話してくれる。

「リルーガ公爵と話し合い、ムーディス国はアリザと関わらなくした」
「本当ですか？」
「ああ。アリザとカイン様が倒した者達は、リルーガ公爵と関わっていたからな」

　何を話したのかは聞いていないけど、そこから脅したと推測してしまう。
　ルグドはリルーガ公爵に従っているから、何かしてくることはないようだ。

「これでもう、ルグドはアリザを愚かな側妃と言い広めないだろう」
「そうですね。カイン様、ありがとうございます」

　私が行動して狙われてしまったけど、カインがいてくれたから助かっている。
　全て解決して――その後、ルグドとシェムは行方不明になったようだ。