14 / 89
第14話
しおりを挟む
私とジトアが時間を戻して、2ヶ月が経とうとしている。
これからルゴアス国で起こる問題は、危険なものが多い。
問題を対処した時間は曖昧だけど、何日なのかは明確に覚えている。
――明日には、魔力による竜巻が発生するはずだ。
今日は魔法学園で授業を受けて、放課後になっている。
私の元にバハムスとメリタがやって来て、これは予想していたことだ。
「ルーミエ様、久しぶりに私の屋敷に来てください」
「俺も一緒だ。今までのことを謝り、仲直りをしようじゃないか」
どうやら普通に屋敷へ招待して、問題が発生したら対処させるつもりらしい。
婚約破棄されるほどの行為をしておいて、仲直りをしようと言い出すとは思わなかった。
私は呆れながら、バハムス達に話す。
「明日はジトア様と会う約束をしていますので、お断りします」
「なっっ……ジトアよりも、王子である俺を優先するのが普通だろう!?」
どうやらバハムスは、王子だから問題なくメリタの屋敷に呼べると考えていたようだ。
ジトアを優先するに決まっているし、私は言いたいことがある。
「それならハッキリ言いましょう。私はバハムス殿下やメリタ様と関わりたくありません」
私は今までによる功績があるから、王子が相手でも無礼にはならない。
それほどまでに、私はルゴアス国に貢献している。
未来の私は魔力を失ったことで、発言力がなくなってしまう。
今は普通に魔法が使えるから――私は、本心を伝えることにした。
これからルゴアス国で起こる問題は、危険なものが多い。
問題を対処した時間は曖昧だけど、何日なのかは明確に覚えている。
――明日には、魔力による竜巻が発生するはずだ。
今日は魔法学園で授業を受けて、放課後になっている。
私の元にバハムスとメリタがやって来て、これは予想していたことだ。
「ルーミエ様、久しぶりに私の屋敷に来てください」
「俺も一緒だ。今までのことを謝り、仲直りをしようじゃないか」
どうやら普通に屋敷へ招待して、問題が発生したら対処させるつもりらしい。
婚約破棄されるほどの行為をしておいて、仲直りをしようと言い出すとは思わなかった。
私は呆れながら、バハムス達に話す。
「明日はジトア様と会う約束をしていますので、お断りします」
「なっっ……ジトアよりも、王子である俺を優先するのが普通だろう!?」
どうやらバハムスは、王子だから問題なくメリタの屋敷に呼べると考えていたようだ。
ジトアを優先するに決まっているし、私は言いたいことがある。
「それならハッキリ言いましょう。私はバハムス殿下やメリタ様と関わりたくありません」
私は今までによる功績があるから、王子が相手でも無礼にはならない。
それほどまでに、私はルゴアス国に貢献している。
未来の私は魔力を失ったことで、発言力がなくなってしまう。
今は普通に魔法が使えるから――私は、本心を伝えることにした。
270
あなたにおすすめの小説
婚約者の私を見捨てたあなた、もう二度と関わらないので安心して下さい
神崎 ルナ
恋愛
第三王女ロクサーヌには婚約者がいた。騎士団でも有望株のナイシス・ガラット侯爵令息。その美貌もあって人気がある彼との婚約が決められたのは幼いとき。彼には他に優先する幼なじみがいたが、政略結婚だからある程度は仕方ない、と思っていた。だが、王宮が魔導師に襲われ、魔術により天井の一部がロクサーヌへ落ちてきたとき、彼が真っ先に助けに行ったのは幼馴染だという女性だった。その後もロクサーヌのことは見えていないのか、完全にスルーして彼女を抱きかかえて去って行くナイシス。
嘘でしょう。
その後ロクサーヌは一月、目が覚めなかった。
そして目覚めたとき、おとなしやかと言われていたロクサーヌの姿はどこにもなかった。
「ガラット侯爵令息とは婚約破棄? 当然でしょう。それとね私、力が欲しいの」
もう誰かが護ってくれるなんて思わない。
ロクサーヌは力をつけてひとりで生きていこうと誓った。
だがそこへクスコ辺境伯がロクサーヌへ求婚する。
「ぜひ辺境へ来て欲しい」
※時代考証がゆるゆるですm(__)m ご注意くださいm(__)m
総合・恋愛ランキング1位(2025.8.4)hotランキング1位(2025.8.5)になりましたΣ(・ω・ノ)ノ ありがとうございます<(_ _)>
一番悪いのは誰
jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。
ようやく帰れたのは三か月後。
愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。
出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、
「ローラ様は先日亡くなられました」と。
何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・
愛せないですか。それなら別れましょう
黒木 楓
恋愛
「俺はお前を愛せないが、王妃にはしてやろう」
婚約者バラド王子の発言に、 侯爵令嬢フロンは唖然としてしまう。
バラド王子は、フロンよりも平民のラミカを愛している。
そしてフロンはこれから王妃となり、側妃となるラミカに従わなければならない。
王子の命令を聞き、フロンは我慢の限界がきた。
「愛せないですか。それなら別れましょう」
この時バラド王子は、ラミカの本性を知らなかった。
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
もう、愛はいりませんから
さくたろう
恋愛
ローザリア王国公爵令嬢ルクレティア・フォルセティに、ある日突然、未来の記憶が蘇った。
王子リーヴァイの愛する人を殺害しようとした罪により投獄され、兄に差し出された毒を煽り死んだ記憶だ。それが未来の出来事だと確信したルクレティアは、そんな未来に怯えるが、その記憶のおかしさに気がつき、謎を探ることにする。そうしてやがて、ある人のひたむきな愛を知ることになる。
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
【完結】愛で結ばれたはずの夫に捨てられました
ユユ
恋愛
「出て行け」
愛を囁き合い、祝福されずとも全てを捨て
結ばれたはずだった。
「金輪際姿を表すな」
義父から嫁だと認めてもらえなくても
義母からの仕打ちにもメイド達の嫌がらせにも
耐えてきた。
「もうおまえを愛していない」
結婚4年、やっと待望の第一子を産んだ。
義務でもあった男児を産んだ。
なのに
「不義の子と去るがいい」
「あなたの子よ!」
「私の子はエリザベスだけだ」
夫は私を裏切っていた。
* 作り話です
* 3万文字前後です
* 完結保証付きです
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる